【Windows】音が出ない!スピーカーに×が付く・ミュート解除しても無音になる時の直し方5選

「Youtubeを再生しても音が聞こえない」「Web会議で相手の声が聞こえない」「右下のスピーカーアイコンに赤い×印が付いている」……というトラブルに見舞われていませんか?

音量設定は上げているはずなのに無音の場合、スピーカーの故障ではなく、Windowsが「音を出す場所(出力先)」を間違えているか、音響効果のプログラムがバグを起こしている可能性が高いです。

この記事では、基本的な設定ミスから、ドライバーの修復まで、音が出ない原因を特定して直す手順を効果的な順に解説します。

手順1:【一番多い】「出力デバイス」が間違っていないか確認

「音は出ているが、違う場所に送られている」というケースです。
特に外部モニター(ディスプレイ)を接続している場合、「音が出ないモニター」の方に音声を送ってしまっていることがよくあります。

1. 画面右下のタスクバーにある [スピーカーアイコン] をクリックします。
2. 音量バーの右側にある [>](矢印) または、デバイス名をクリックしてリストを開きます。
3. リストの中に複数の項目がある場合、別のもの(例:「Realtek Audio」「Speakers」など)に切り替えてみてください。

「Monitor」や「Intel Display Audio」などが選ばれていると、モニターにスピーカーが内蔵されていない限り音は出ません。PC本体のスピーカーを選び直しましょう。

手順2:「オーディオの強化」をオフにする

Windowsには音質を良くするための「拡張機能」が入っていますが、これが逆に不具合を起こして音を消してしまうことがあります。

Windows 11の場合

1. [設定] > [システム] > [サウンド] を開きます。
2. 「すべてのサウンドデバイス」の欄から、現在使っている [スピーカー] をクリックします。
3. 「オーディオの強化」という項目を [オフ] にします。

Windows 10の場合

1. 右下のスピーカーアイコンを右クリックし、[サウンド] を選びます。
2. [再生] タブを開き、使用中のスピーカーをダブルクリックします。
3. [拡張] タブ(または詳細タブ)を開き、[すべての拡張機能を無効にする] にチェックを入れ、[OK] を押します。

手順3:サウンドドライバーを削除して再起動する

スピーカーアイコンに「×」が付いている場合や、上記の設定でも直らない場合は、ドライバー(制御ソフト)が破損しています。入れ直しましょう。

1. スタートボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー] を開きます。
2. [サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー] の左の矢印を押して展開します。
   (※「オーディオの入力および出力」ではありません)
3. 「Realtek High Definition Audio」など、オーディオ関連の名前がついた項目を右クリックし、[デバイスのアンインストール] を選びます。
4. 警告が出たら、チェックボックスにはチェックを入れずに [アンインストール] を実行します。
5. すぐにパソコンを再起動します。

再起動すると、Windowsが自動的に正常なドライバーを探してインストールしてくれます。

手順4:Windows Audioサービスを再起動する

音を管理するWindowsの裏方プログラム(サービス)がフリーズしていることがあります。これを叩き起こします。

1. キーボードの [Windows] + [R] キーを押し、「ファイル名を指定して実行」を出します。
2. 入力欄に services.msc と入力して [OK] を押します。
3. サービス一覧の中から [Windows Audio] を探してダブルクリックします。
4. 一度 [停止] ボタンを押し、数秒待ってから [開始] ボタンを押します。
5. 「スタートアップの種類」が [自動] になっていることも確認して [OK] で閉じます。

手順5:【会議用】アプリ側の設定を確認する(Zoom/Teams)

Youtubeの音は出るのに、ZoomやTeamsの時だけ相手の声が聞こえない場合は、PCではなくアプリの設定ミスです。

• Zoomの場合: マイクアイコンの横の [^] を押し、「スピーカー」の選択肢を変えて「テスト」を実行します。
• Teamsの場合: [設定] > [デバイス] から、オーディオデバイスの設定を確認します。

まとめ:ハードウェア故障の前に設定を疑え

音が出ない原因の切り分けチャートです。

症状	疑うべき原因	対処法
アイコンは正常だが無音	出力先の選択ミス	手順1:デバイス切り替え
音がこもる・割れる	拡張機能の悪影響	手順2:拡張オフ
アイコンに×が付く	ドライバー破損	手順3:再インストール

もしこれら全てを試しても直らず、イヤホンを挿しても音が出ない場合は、PC内部のスピーカー断線やサウンドカード故障の可能性があります。その場合は修理が必要です。