Windows Updateの適用時や特定のアプリケーションをインストールする際、「オブジェクトが見つかりません」というエラーコード0x80092004が表示され、作業が進まない場合があります。
このエラーは、主にSHA-2署名というデジタル署名形式への対応不足が原因で発生します。
この記事では、SHA-2署名パッチを先行適用することで、このエラーを解消する具体的な手順を解説します。
【要点】SHA-2署名パッチでエラー0x80092004を解決する
- システムファイルチェッカーとDISMコマンド: Windowsシステムの整合性問題を診断し修復することで、更新プログラムの適用準備を整える
- SHA-2署名対応の更新プログラム手動インストール: 必要なセキュリティ更新プログラムを手動で適用し、署名検証エラーを回避する
- Windows Updateの再試行: 最新の更新プログラムを適用し、システムのセキュリティと安定性を高める
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目次
オブジェクトが見つからないエラー0x80092004の原因
エラーコード0x80092004は「CRYPT_E_NO_MATCH」として知られており、主にWindowsがセキュリティ更新プログラムやアプリケーションのデジタル署名(電子署名)を正しく検証できない場合に発生します。これは、SHA-2署名という新しい形式の署名に対応していない環境でよく見られます。
デジタル署名は、ソフトウェアの信頼性を保証し、改ざんされていないことを確認するための重要な仕組みです。Windows 10の古いバージョンや、長期間Windows Updateが適用されていない環境では、このSHA-2署名に対応するための更新プログラムが不足していることがあります。
その結果、システムは新しい署名形式を持つファイルや更新プログラムを「オブジェクトが見つかりません」と認識し、インストールを拒否してしまいます。この問題を解消するには、SHA-2署名に対応するための先行パッチを適用する必要があります。
エラー0x80092004を解消するための対処手順
このセクションでは、エラー0x80092004を解消するためにSHA-2署名対応の更新プログラムを手動で適用する手順を解説します。作業を開始する前に、念のため重要なデータのバックアップを取ることを推奨します。
- システムの健康状態を確認する
まず、システムファイルの破損がないかを確認し、修復します。管理者権限でコマンドプロンプトまたはWindows PowerShellを起動します。
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。
以下のコマンドを順に実行します。sfc /scannow
このコマンドはシステムファイルチェッカーを実行し、破損したシステムファイルを修復します。
次に、以下のコマンドを実行します。DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
このコマンドは展開イメージのサービスと管理ツール(DISM)を実行し、Windowsイメージの健全性を修復します。各コマンドの完了には時間がかかる場合があります。 - 現在のWindowsバージョンを確認する
適用すべきSHA-2署名パッチを特定するために、お使いのWindowsの正確なバージョンとビルド番号を確認します。
スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択します。
「Windowsの仕様」セクションで、「エディション」と「OSビルド」を確認します。
この情報は、Microsoft Updateカタログで適切な更新プログラムを探す際に必要です。 - SHA-2署名対応の更新プログラムを特定する
Microsoft Updateカタログのウェブサイトを開きます。
検索ボックスに「SHA-2」と入力し、お使いのWindowsのバージョン(例: Windows 10 Version 1809)と「Service Stack Update」を組み合わせて検索します。
例えば、「Windows 10 1809 SHA-2 Service Stack Update」と検索すると、関連する更新プログラムが見つかります。
お使いのシステムアーキテクチャ(x64またはx86)に合った更新プログラムを選択してください。 - 更新プログラムをダウンロードする
Microsoft Updateカタログで目的の更新プログラムを見つけたら、その項目をクリックします。
開いた詳細ページで「ダウンロード」ボタンをクリックします。
表示されるリンクをクリックし、更新プログラムファイル(.msu形式)を任意の場所に保存します。 - 更新プログラムを手動でインストールする
ダウンロードした.msuファイルをダブルクリックして実行します。
インストーラーの指示に従い、更新プログラムのインストールを進めます。
インストールには数分かかる場合があります。 - システムを再起動する
更新プログラムのインストールが完了したら、システムを再起動します。
再起動後、変更がシステムに適用されます。 - Windows Updateを再試行する
システムが再起動したら、問題が発生していたWindows Updateまたはアプリケーションのインストールを再度試行します。
通常、この手順でエラー0x80092004は解消されます。
SHA-2署名パッチ適用時の注意点と別のトラブルシューティング
SHA-2署名パッチの適用は多くのケースでエラー0x80092004を解決しますが、状況によっては追加の対応が必要になることがあります。
適切な更新プログラムが見つからない場合
Microsoft Updateカタログで検索する際、お使いのWindowsバージョンやアーキテクチャ(64ビット版か32ビット版か)を正確に指定することが重要です。バージョンの確認は、前の手順で説明した「Windowsの仕様」セクションで行えます。
また、SHA-2署名対応は「サービススタック更新プログラム」に含まれることが多いです。特定のKB番号が見つからない場合は、「Service Stack Update for Windows 10 [バージョン番号]」のように検索範囲を広げてみてください。
インストールが途中で止まる、失敗する場合
手動インストール中に問題が発生した場合、以下の点を確認してください。
- 管理者権限での実行: ダウンロードした.msuファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択してインストールを試してください。
- セキュリティソフトウェアの一時停止: ウイルス対策ソフトやファイアウォールがインストールの邪魔をしている可能性があります。一時的に無効にしてから再度試みてください。インストール完了後はすぐに有効に戻してください。
- クリーンブートの実行: バックグラウンドで動作している他のプログラムが干渉している可能性もあります。Windowsをクリーンブート状態で起動し、必要な更新プログラムのみをインストールしてみてください。
他のエラーコードが表示される場合
SHA-2署名パッチを適用してもエラーが解消せず、別のエラーコード(例: 0x80070002や0x80070005など)が表示される場合は、問題の原因がSHA-2署名以外にある可能性があります。
これらのエラーコードは、ファイルが見つからない、アクセスが拒否されるといった、それぞれ異なるシステムの問題を示唆しています。表示された新しいエラーコードに基づいて、別途トラブルシューティングが必要です。
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Windows 11とWindows 10におけるSHA-2署名対応の違い
WindowsのバージョンによってSHA-2署名への対応状況は異なります。この違いを理解することで、トラブルシューティングの方針が明確になります。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| SHA-2署名対応 | 標準で完全対応 | バージョンにより異なる、古いバージョンは更新が必要 |
| パッチ適用要否 | 基本的に不要 | 古いバージョンでは手動適用が必要な場合がある |
| エラー0x80092004発生頻度 | 極めて低い | 更新が遅れている環境で発生しやすい |
| 推奨される対処 | 最新のWindows Update適用 | SHA-2パッチの手動適用、システムファイル修復 |
まとめ
この記事では、Windows Updateやアプリケーションインストール時に発生するエラーコード0x80092004、「オブジェクトが見つかりません」を解消するためのSHA-2署名パッチの先行適用手順を解説しました。
システムの整合性確認から、Microsoft Updateカタログでの適切な更新プログラムの特定、手動インストールまでを行うことで、この問題を解決できます。
これにより、お使いのWindows環境のセキュリティが強化され、最新の更新プログラムを適用できるようになります。今後は定期的なWindows Updateの確認と適用を心がけましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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