【Windows】通信経路のリセットと設定数値の調整によりページの読み込み中断を直す手順

【Windows】通信経路のリセットと設定数値の調整によりページの読み込み中断を直す手順
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Webページが途中で読み込み中断したり、インターネット接続が不安定になったりして業務に支障が出ていませんか。

これは通信経路の問題やネットワーク設定の不整合が原因である場合があります。

この記事では、通信経路のリセットと設定数値の調整により、安定したWebページ読み込みを取り戻すための具体的な手順を解説します。

最後まで読めば、ネットワークの問題を自身で解決し、スムーズなインターネット利用が可能になります。

【要点】Webページの読み込み中断を解消する主要な対策

  • ネットワークアダプターのリセット: ネットワーク接続に関する一時的な不具合を解消し、接続を安定させます。
  • WinsockとTCP/IPのリセット: ネットワークプロトコルスタックの破損を修復し、通信の基盤を健全な状態に戻します。
  • DNSサーバーの変更: ページ読み込みの遅延や失敗の原因となるDNS解決の問題を改善します。
  • MTU値の調整: ネットワーク経路上のルーターとのパケットサイズ不整合を解消し、データの送受信をスムーズにします。

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Webページの読み込み中断が起きる主な原因

Webページの読み込みが中断する現象は、様々なネットワーク要因によって引き起こされます。これらの原因を理解することで、適切な対処法を選択できます。

ネットワークアダプターの不具合

ネットワークアダプターは、パソコンとネットワークを接続する重要な機器です。ドライバーの古いバージョンや一時的な不具合により、データ送受信が不安定になることがあります。

TCP/IPプロトコルの破損や不整合

TCP/IPはインターネット通信の基本となるプロトコルです。このプロトコルスタックが破損したり、設定に不整合が生じたりすると、データの送受信が正しく行われず、ページの読み込み中断につながります。

DNS解決の問題

DNSサーバーは、Webサイトのドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担います。DNSサーバーの応答が遅い、または正しく解決できない場合、Webページへのアクセスが途中で停止することがあります。

MTU値の不一致

MTU Maximum Transmission Unitは、一度に送信できる最大データサイズです。パソコンのMTU値と、通信経路上のルーターやプロバイダーのMTU値が一致しないと、データが正常に分割・再構築されず、通信が不安定になる原因となります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Windowsトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

通信経路のリセットと設定数値の調整手順

Webページの読み込み中断を解消するために、以下の手順を順番に実行してください。各手順を実行するごとに、問題が解決したか確認することをおすすめします。

  1. ネットワークアダプターをリセットする
    Windowsのネットワーク設定を初期状態に戻し、軽微な問題を解決します。
    1. Windows 11で「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
    2. 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選びます。
    3. 「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
    4. 「ネットワークのリセット」セクションを展開し、「今すぐリセット」ボタンをクリックします。
    5. 確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックしてリセットを実行します。
    6. パソコンが再起動されます。
  2. WinsockとTCP/IPをリセットする
    ネットワークプロトコルスタックの破損を修復し、通信の基盤を健全な状態に戻します。
    1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。
    2. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
    3. コマンドプロンプトのウィンドウに、以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押します。
    netsh winsock reset
    netsh int ip reset
    4. 各コマンドの実行後、「Winsock カタログが正常にリセットされました。」や「OK」のメッセージが表示されることを確認します。
    5. すべてのコマンドを実行したら、パソコンを再起動します。
  3. DNSサーバーを変更する
    応答性の高いDNSサーバーに変更し、ドメイン名解決の効率を高めます。ここではGoogle Public DNSを例に説明します。
    1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
    2. 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選びます。
    3. 接続しているネットワークの種類に応じて、「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリックします。
    4. 接続中のネットワーク名をクリックします。
    5. 「DNSサーバーの割り当て」の項目で、「編集」ボタンをクリックします。
    6. 「DNS設定の編集」ダイアログで、ドロップダウンメニューから「手動」を選択し、IPv4のスイッチをオンにします。
    7. 「優先DNS」に 8.8.8.8 を入力します。
    8. 「代替DNS」に 8.8.4.4 を入力します。
    9. 「保存」ボタンをクリックします。
    (Windows 10の場合: 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「アダプターのオプションを変更」> 接続中のアダプターを右クリックして「プロパティ」>「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4」を選択して「プロパティ」>「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、アドレスを入力します。)
  4. MTU値を調整する
    適切なMTU値を設定し、通信経路上のパケットサイズ不整合を解消します。この操作は慎重に行ってください。元のMTU値を控えておくことを強く推奨します。
    1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。
    2. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
    3. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して現在のMTU値とインターフェース名を確認します。
    netsh interface ipv4 show subinterfaces
    表示されたリストから、使用しているネットワークアダプターのインターフェース名と現在のMTU値(通常は1500または1492)をメモしておきます。
    4. 最適なMTU値を見つけるために、以下のコマンドを使用してpingテストを行います。XXXXの部分をMTU値から28バイト引いた値(例: 1472)で開始し、徐々に値を下げていきます。
    ping -f -l XXXX google.com
    「Packet needs to be fragmented but DF set.」のようなメッセージが表示された場合、パケットが大きすぎることを意味します。XXXXの値を少しずつ減らして再度テストします。
    「Reply from …」と表示され、パケットが正常に送受信される最大のXXXX値を見つけます。この値に28を足したものが、最適なMTU値の候補となります。
    例: ping -f -l 1472 google.com
    ping -f -l 1464 google.com
    ping -f -l 1452 google.com
    5. 最適なMTU値が見つかったら、以下のコマンドで設定します。「インターフェース名」は手順3で確認したものを入力し、「MTU値」は手順4で見つけた最適な値を入力します。
    netsh interface ipv4 set subinterface "インターフェース名" mtu=MTU値 store=persistent
    例: netsh interface ipv4 set subinterface "イーサネット" mtu=1492 store=persistent
    6. コマンド実行後、「OK」と表示されることを確認し、パソコンを再起動します。

通信トラブル解決で確認すべき追加項目

上記の手順を試しても問題が解決しない場合や、特定の状況で問題が発生する場合は、以下の追加項目を確認してください。

リセットしても症状が変わらない場合

パソコン側の設定をリセットしても状況が改善しない場合、問題はルーターやインターネットサービスプロバイダー側にある可能性があります。

原因: ルーターの一時的な不具合、またはプロバイダー側の通信障害。

対処法:

  1. ルーターの再起動: ルーターの電源を抜き、30秒ほど待ってから再度差し込みます。
  2. 別のデバイスで確認: スマートフォンや別のパソコンで同じWebサイトにアクセスし、問題が特定のパソコンのみで発生しているか確認します。
  3. プロバイダーへの問い合わせ: 広範囲でインターネット接続に問題がある場合は、インターネットサービスプロバイダーのサポートに連絡します。

DNSサーバー変更後に接続できない場合

DNSサーバーの変更は、まれに接続問題を悪化させることがあります。特に、誤ったアドレスを入力した場合に発生します。

原因: 入力したDNSサーバーアドレスが間違っている、または利用できないDNSサーバーを設定した。

対処法:

  1. 元の設定に戻す: DNS設定を「自動」に戻すか、元のプロバイダー指定のDNSサーバーアドレスに再設定します。
  2. 別のパブリックDNSを試す: Google Public DNS 8.8.8.8, 8.8.4.4 以外に、Cloudflare DNS 1.1.1.1, 1.0.0.1 を試してみます。

MTU値の調整で悪化した場合

MTU値の不適切な設定は、かえって通信速度の低下や接続の不安定さを招くことがあります。

原因: 設定したMTU値がネットワーク経路に合っていない、または最適な値ではない。

対処法:

  1. MTU値を元に戻す: 手順4で控えておいた元のMTU値に再設定します。
  2. MTU値を自動設定に戻す: 以下のコマンドでMTU値を自動検出に戻すことができます。
    netsh interface ipv4 set subinterface "インターフェース名" mtu=automatic store=persistent

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主要なパブリックDNSサーバーの比較

DNSサーバーの選択は、Webページの読み込み速度やセキュリティに影響を与えます。ここでは、広く利用されているパブリックDNSサーバーを比較します。

項目 Google Public DNS Cloudflare DNS OpenDNS
プライマリDNS 8.8.8.8 1.1.1.1 208.67.222.222
セカンダリDNS 8.8.4.4 1.0.0.1 208.67.220.220
速度 高速で安定している 非常に高速で低遅延 安定しており、地域差が少ない
セキュリティ DNSSEC対応 DNSSEC対応、プライバシー重視 フィッシング・マルウェア対策機能
特徴 世界中で広く利用される 高速性とプライバシー保護を重視 セキュリティフィルタリングが利用可能

まとめ

この記事では、Webページの読み込み中断を解消するため、通信経路のリセットと設定数値の調整手順を解説しました。

ネットワークアダプターのリセット、WinsockとTCP/IPのリセット、DNSサーバーの変更、MTU値の調整により、多くの通信問題を解決できます。

解決しない場合の追加確認項目も参考に、安定したインターネット接続環境を構築してください。

これらの手順を試して、快適なWebブラウジングを実現しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。