【Windows】「以前のバージョン」タブが表示されない時のシステムの保護設定とレジストリ修復 | ファイルの過去状態復元

【Windows】「以前のバージョン」タブが表示されない時のシステムの保護設定とレジストリ修復 | ファイルの過去状態復元
🛡️ 超解決

業務中に重要なファイルを誤って変更したり削除したりしてしまい、過去の状態に戻したいと考えることはありませんか。エクスプローラーのプロパティにある「以前のバージョン」タブが表示されず、ファイルの復元ができなくて困っているかもしれません。

この問題は、システムの保護機能が無効になっているか、ボリュームシャドウコピーサービスに問題がある、またはレジストリの設定が破損していることが原因です。

この記事では、「以前のバージョン」タブが表示されない問題を解決し、ファイルの過去の状態を復元できるようにするための具体的な手順を解説します。

【要点】以前のバージョンタブが表示されない問題の解決策

  • システムの保護有効化: ファイルの過去状態を自動的に保存する機能を有効にします。
  • VSSサービス状態確認: ボリュームシャドウコピーサービスが正しく動作しているか確認し、必要に応じて開始します。
  • レジストリ設定修正: 以前のバージョンタブの表示に関するレジストリ値を修正または削除して問題を解決します。

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「以前のバージョン」タブが表示されない根本的な原因

Windowsでファイルのプロパティに「以前のバージョン」タブが表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。主な原因は、システムの保護機能が無効になっていること、またはボリュームシャドウコピーサービス Volume Shadow Copy Service が正しく動作していないことです。

システムの保護は、Windowsが自動的に復元ポイントを作成し、システムの変更点やファイルの以前のバージョンを保存する機能です。この機能が無効になっていると、過去のバージョンが作成されないため、タブも表示されません。

また、ボリュームシャドウコピーサービスは、システムの保護が機能するために不可欠なサービスです。このサービスが停止している、または正常に起動しない場合も、以前のバージョンタブは表示されなくなります。

稀に、Windowsのレジストリ設定が破損している、または誤った値が設定されている場合にも、このタブが表示されないことがあります。

システムの保護の役割

システムの保護は、OSや重要なファイルの変更を監視し、定期的にスナップショット復元ポイントを作成します。これにより、システムの不具合が発生した場合に以前の状態に戻せるだけでなく、個々のファイルの過去のバージョンも参照できるようになります。

ボリュームシャドウコピーサービス VSS の重要性

ボリュームシャドウコピーサービス VSS は、実行中のアプリケーションや開いているファイルがある場合でも、システムやデータのスナップショットを作成できるWindowsの機能です。システムの保護はこのサービスを利用してファイルの以前のバージョンを記録しています。

「以前のバージョン」タブを復旧させるための操作手順

「以前のバージョン」タブが表示されない問題を解決するには、まずシステムの保護設定を確認し、次にボリュームシャドウコピーサービスの状態を検証します。最後に、レジストリの問題が疑われる場合に修正を行います。

システムの保護を有効にする手順

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「コントロールパネル」を選択します。
  2. システムとセキュリティに進む
    コントロールパネルの画面で「システムとセキュリティ」をクリックします。
  3. システムを開く
    「システムとセキュリティ」の画面で「システム」をクリックします。
  4. システムの保護を開く
    システム画面の左側にある「システムの保護」をクリックします。
  5. ドライブを選択し構成する
    「システムのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「システムの保護」タブをクリックします。保護設定を行うドライブ通常はC:ドライブを選択し、「構成」ボタンをクリックします。
  6. システムの保護を有効にする
    「システムの保護を有効にする」にチェックを入れます。ディスク領域の使用量を調整し、復元ポイントに割り当てる最大容量を設定します。設定後、「OK」をクリックします。
  7. 変更を適用する
    「システムのプロパティ」ウィンドウに戻り、「適用」ボタン、続けて「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。

Windows 10での補足: Windows 10でも同様のパスでシステムの保護設定にアクセスできます。画面のレイアウトはWindows 11とほぼ同じです。

ボリュームシャドウコピーサービスの状態を確認する手順

  1. ファイル名を指定して実行を開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
  2. サービス管理ツールを開く
    「services.msc」と入力し、「OK」をクリックします。これにより「サービス」管理ツールが開きます。
  3. ボリュームシャドウコピーサービスを探す
    サービスの一覧から「Volume Shadow Copy」ボリュームシャドウコピーを探します。
  4. サービスの状態を確認・変更する
    「Volume Shadow Copy」をダブルクリックしてプロパティを開きます。スタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。もし「無効」になっている場合は「自動」に変更します。サービスの状態が「停止」になっている場合は、「開始」ボタンをクリックしてサービスを開始します。
  5. 変更を適用する
    「適用」ボタン、続けて「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。

レジストリを修復する手順

レジストリの編集はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。必ず事前にレジストリのバックアップを作成してください。

レジストリのバックアップ手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスに「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの左上にある「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択します。
  3. バックアップファイルを保存する
    任意の場所に「registry_backup.reg」などの名前でファイルを保存します。「エクスポート範囲」は「すべて」を選択してください。

レジストリの修正手順

  1. レジストリエディターを開く
    上記バックアップ手順と同様にレジストリエディターを開きます。
  2. 指定のパスに移動する
    レジストリエディターのアドレスバーに以下のパスをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
  3. キーの存在を確認する
    右側のペインに「NoPreviousVersionsPage」または「NoPreviousVersionsPageInFileProperties」という名前のDWORD値があるか確認します。
  4. キーを修正または削除する
    もしこれらのキーが存在し、値が「1」になっている場合は、ダブルクリックして値を「0」に変更します。または、キーを右クリックして「削除」を選択することもできます。
  5. キーが存在しない場合
    もし上記のキーが存在しない場合は、このレジストリ設定が原因ではありません。他の原因を検討してください。
  6. レジストリエディターを閉じる
    レジストリエディターを閉じ、PCを再起動して変更を適用します。

「以前のバージョン」タブが表示されない他の原因と追加の対処法

上記の手順を実行しても「以前のバージョン」タブが表示されない場合、他の原因や追加の対処法を試す必要があります。

システムの保護を有効にしてもタブが表示されない場合

システムの保護を有効にした直後には、まだ復元ポイントが作成されていないため、タブが表示されないことがあります。システムの保護が有効になってから、最初の復元ポイントが作成されるまでしばらく時間が必要です。

  1. ディスク領域を確認する
    システムの保護設定で割り当てたディスク領域が不足していないか確認します。割り当て容量が少ないと、すぐに古いバージョンが削除されてしまいます。
  2. 手動で復元ポイントを作成する
    システムの保護設定画面で「作成」ボタンをクリックし、手動で復元ポイントを作成します。その後、再度ファイルのプロパティを確認します。

ボリュームシャドウコピーサービスが開始できない場合

ボリュームシャドウコピーサービスが開始できない場合、そのサービスが依存している他のサービスが停止している可能性があります。

  1. 依存関係サービスを確認する
    「サービス」管理ツールで「Volume Shadow Copy」のプロパティを開き、「依存関係」タブをクリックします。ここに表示されているサービスがすべて実行中であるか確認します。停止しているサービスがあれば、先にそれらを開始します。
  2. システムファイルチェッカーを実行する
    Windowsのシステムファイルが破損している可能性もあります。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。システムファイルの整合性をチェックし、破損があれば修復を試みます。

レジストリ編集後も改善しない場合

レジストリの修正やシステムの保護設定の見直し後も問題が解決しない場合、より広範なシステムの問題が考えられます。

  1. ドライブのエラーチェックを行う
    エクスプローラーで問題のドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「ツール」タブの「エラーチェック」セクションで「チェック」ボタンをクリックし、ドライブのエラーを確認・修復します。
  2. 新しいユーザープロファイルで確認する
    現在使用しているユーザープロファイルが破損している可能性も考慮し、新しいローカルアカウントを作成して、そのアカウントでログインした場合に「以前のバージョン」タブが表示されるか確認します。

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Windows 11とWindows 10でのシステムの保護設定画面の比較

項目 Windows 11 Windows 10
アクセス方法 スタートボタン右クリック > コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム > システムの保護 スタートボタン右クリック > コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム > システムの保護
設定ウィンドウ 「システムのプロパティ」ウィンドウが開く 「システムのプロパティ」ウィンドウが開く
インターフェース 視覚的な変更はほぼなく、機能は同じ 視覚的な変更はほぼなく、機能は同じ
表示される情報 保護設定のオンオフ、利用可能なドライブ、ディスク領域の使用状況 保護設定のオンオフ、利用可能なドライブ、ディスク領域の使用状況

Windows 11とWindows 10において、「以前のバージョン」タブが表示されない問題の解決策は共通しています。システムの保護設定やボリュームシャドウコピーサービスの操作手順も、インターフェースに大きな違いはありません。

どちらのOSでも、コントロールパネルから「システムの保護」にアクセスし、該当するドライブの保護を有効にすることが第一歩となります。

レジストリ編集についても、対象となるキーのパスは両OSで同じです。したがって、上記の手順はWindows 10ユーザーにも有効です。

まとめ

この記事で解説した手順により、「以前のバージョン」タブが表示されない問題が解決され、重要なファイルの過去の状態を復元できるようになります。システムの保護を有効にし、ボリュームシャドウコピーサービスが正常に動作していることを確認することが、問題解決の鍵です。

レジストリの修正は慎重に行う必要がありますが、適切な手順を踏めば安全に問題を解消できます。

今後も定期的にシステムの保護設定を確認し、必要に応じて手動で復元ポイントを作成することをお勧めします。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。