【Windows】正常に立ち上がらないPCでトラブルシューティング画面を出す手順 | 回復環境(WinRE)の起動

【Windows】正常に立ち上がらないPCでトラブルシューティング画面を出す手順 | 回復環境(WinRE)の起動
🛡️ 超解決

業務中にWindows PCが正常に起動しなくなり、途方に暮れている方もいるかもしれません。PCが立ち上がらない状況では、通常の操作ができず、トラブルシューティングも困難です。

このような緊急事態では、Windows回復環境(WinRE)を起動することが問題解決の第一歩となります。

この記事では、正常に起動しないPCでWinREを立ち上げ、トラブルシューティング画面を表示させる具体的な手順を解説します。

【要点】起動しないPCを回復させる回復環境の起動手順

  • 回復環境の起動: 正常に起動しないPCでトラブルシューティング画面を表示できます。
  • 詳細オプションの利用: システムの復元やスタートアップ修復など高度な回復機能を使えます。
  • セーフモードでの起動: 問題のあるドライバーやアプリを特定し、安全にPCを起動できます。

ADVERTISEMENT

Windows回復環境(WinRE)とは何か、その起動が必要な理由

Windows回復環境、通称WinREとは、Windowsが起動できなくなった際にシステムを修復するための特別なツール群です。これは、PCのハードディスク内部に事前に用意されています。

Windowsの起動に必要なファイルが破損したり、システム設定に深刻な問題が生じたりした場合に役立ちます。通常のWindows環境とは異なり、最低限の機能で動作するため、問題のある設定やプログラムの影響を受けにくい点が特徴です。

WinREを起動することで、システムの復元、スタートアップ修復、セーフモードでの起動、コマンドプロンプトによる詳細な診断など、様々な回復オプションを利用できます。PCが正常に起動しない場合、まずWinREを立ち上げることがトラブル解決の最終手段となることが多いです。

WinREが提供する主な回復オプション

WinREには、PCの起動問題を解決するための複数の機能が含まれています。これらのオプションは、PCの症状に応じて使い分けます。

例えば、Windowsの起動が途中で止まる場合は「スタートアップ修復」が有効です。特定の更新プログラムの適用後に問題が発生した場合は「更新プログラムのアンインストール」を試せます。

また、PCが不安定な状態で起動しても、セーフモードであれば必要最低限のドライバーとサービスで動作するため、問題の原因となっているソフトウェアを特定しやすくなります。

正常に起動しないWindows PCで回復環境を起動する手順

Windowsが正常に起動しない場合、主に以下の2つの方法で回復環境を起動できます。電源ボタンを操作する方法と、起動メディアを使用する方法です。

電源ボタンの操作で回復環境を起動する手順

PCが正常に起動しない、またはWindowsのロゴが表示されても先に進まない場合に有効な方法です。Windows 11を基準に説明しますが、Windows 10でも同様の手順で操作できます。

  1. PCの電源を投入する
    PCの電源ボタンを押して、PCを起動します。
  2. Windowsロゴが表示されたら強制終了する
    Windowsのロゴが表示された直後、または起動アニメーションが始まった直後に、電源ボタンを長押ししてPCの電源を強制的に切ります。
  3. この操作を3回繰り返す
    手順1と2の操作を合計3回繰り返します。3回目の強制終了後、再度PCの電源を入れると、回復環境が自動的に起動します。
  4. 「オプションの選択」画面が表示される
    PCが自動的に「オプションの選択」画面を表示します。この画面から「トラブルシューティング」を選択し、回復オプションに進みます。

Windowsインストールメディアから回復環境を起動する手順

上記の方法で回復環境が起動しない場合や、回復環境自体が破損している可能性がある場合に、Windowsインストールメディア(USBメモリやDVD)から起動します。

  1. 起動可能なインストールメディアを作成する
    別の正常なPCで、Windows 11またはWindows 10のインストールメディアを作成します。Microsoftの公式ウェブサイトからメディア作成ツールをダウンロードして使用できます。
  2. インストールメディアをPCに接続する
    作成したUSBメモリを、起動しないPCのUSBポートに接続します。
  3. PCの電源を投入し、BIOS/UEFI設定画面に入る
    PCの電源を入れ、起動直後に特定のキー(F2、Del、F10、Escなど、PCメーカーにより異なる)を連打して、BIOSまたはUEFI設定画面に入ります。
  4. 起動順序を変更する
    BIOS/UEFI設定画面で、起動デバイスの優先順位をUSBメモリ(またはDVDドライブ)が一番上になるように変更し、設定を保存して再起動します。
  5. インストールメディアから起動する
    PCがインストールメディアから起動し、「Windowsセットアップ」画面が表示されます。
  6. 「コンピューターを修復する」を選択する
    「Windowsセットアップ」画面で、言語やキーボードの設定を確認し、「次へ」をクリックします。次の画面で左下にある「コンピューターを修復する」をクリックすると、回復環境の「オプションの選択」画面に移行します。

回復環境が起動しない場合の追加確認と対処

上記の手順を試しても回復環境が起動しない場合や、予期しない問題が発生する場合があります。ここでは、よくある失敗パターンとその対処法を解説します。

回復環境自体が破損している場合

回復環境のシステムファイルが破損している、またはPCのストレージに物理的な障害がある場合、回復環境を起動できないことがあります。

この場合は、外部のWindowsインストールメディアが必要です。別の正常なPCで起動可能なUSBメモリを作成し、それを使ってPCを起動してください。起動メディアからの回復環境の起動は、PC内部の回復環境が使えない場合の最終手段となります。

起動オプションが見つからない場合

BIOSまたはUEFI設定で、USB起動が許可されていない、または起動順序が正しく設定されていない可能性があります。

  1. BIOS/UEFI設定を確認する
    PC起動直後に特定のキーを押し、BIOS/UEFI設定画面に入ります。
  2. 起動オプションを確認・変更する
    「Boot Option」や「Startup」などの項目で、USBデバイスからの起動が有効になっているか、また起動順序がUSBデバイスより優先されているかを確認し、必要に応じて変更します。
  3. Secure Bootを一時的に無効にする
    一部のPCでは、Secure Bootが有効になっていると、非公式な起動メディアからの起動が制限される場合があります。一時的にSecure Bootを無効にすることで、インストールメディアからの起動が可能になる場合があります。問題解決後には、Secure Bootを再度有効にすることをおすすめします。

BitLocker回復キーの入力が求められる場合

BitLockerは、ドライブを暗号化してデータを保護する機能です。回復環境からシステム変更を試みる際に、BitLockerが有効になっていると、セキュリティのために回復キーの入力が求められることがあります。

回復キーは通常、Microsoftアカウントに保存されています。別のデバイスからMicrosoftアカウントにサインインし、回復キーを取得してください。回復キーを入力しないと、回復オプションに進めないため、このキーは非常に重要です。

ADVERTISEMENT

回復環境からの主なトラブルシューティング機能の比較

回復環境には複数のトラブルシューティング機能があり、それぞれの役割が異なります。状況に応じた適切な機能を選択することが重要です。

項目 スタートアップ修復 システムの復元 更新プログラムのアンインストール コマンドプロンプト セーフモード
できること Windowsの起動を妨げる問題を自動的に診断し修復する PCを以前の正常な状態に戻す 最近インストールされたWindowsの更新プログラムを削除する 高度な診断やファイル操作をコマンドで行う 必要最低限のドライバーとサービスでWindowsを起動する
使用シーン Windowsが起動しない、または起動途中でエラーが発生する PCの動作が不安定になった、特定のアプリ導入後に問題が発生した Windows Update後に問題が発生し、起動できなくなった 詳細な診断、特定のファイルの修正、システムの詳細設定 問題のあるアプリやドライバーを特定したい、アンインストールしたい

まとめ

PCが起動しないという緊急事態に直面しても、Windows回復環境(WinRE)を起動できれば、トラブル解決の道が開けます。

この記事で解説した電源ボタン操作や起動メディアからの手順により、正常に起動しないPCでもWinREへアクセスできるようになります。

回復環境からは、スタートアップ修復、システムの復元、セーフモードといった多様なオプションを使って、PCの起動問題を診断し、解決に進めることができます。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。