【Windows】レジストリの「KBDJP.DLL」を書き換えて日本語配列への認識を強制修正する手順

【Windows】レジストリの「KBDJP.DLL」を書き換えて日本語配列への認識を強制修正する手順
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ビジネスで利用するWindowsのキーボードが、突然英語配列として認識され、日本語入力に支障が出ているかもしれません。この問題は、レジストリ内のキーボード設定が誤っていることが原因で発生します。この記事では、レジストリのKBDJP.DLLに関連する値を修正し、キーボード配列を日本語に強制的に認識させる詳細な手順を解説します。この手順により、キーボードの誤認識を解消し、スムーズな日本語入力環境を取り戻すことが可能です。

【要点】キーボード配列の誤認識をレジストリ編集で修正する

  • レジストリのバックアップ: 予期せぬシステムトラブルからPCを保護できます。
  • レジストリエディターでの値の変更: 物理的な日本語キーボードを正しく認識させます。
  • システムの再起動: 変更したレジストリ設定をWindowsに適用させます。

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キーボードが英語配列として認識される根本原因

Windowsで物理的な日本語キーボードが英語配列として認識される問題には、いくつかの技術的な原因が存在します。主な原因は、キーボードドライバの不整合や、Windowsのレジストリ内に保存されているキーボード設定の誤りです。

特に、レジストリ内のKBDJP.DLLに関する設定が重要です。KBDJP.DLLは、日本語キーボードの配列情報をWindowsに伝える役割を担うファイルです。このファイルへの参照や、関連するキーボードタイプ、サブタイプなどのレジストリ値が正しくない場合、Windowsは日本語キーボードを正しく認識できません。

OSのアップデート後や、新しいキーボードを接続した際、または特定のソフトウェアをインストールした際に、これらの設定が意図せず変更されてしまうことがあります。これにより、キーボードの入力が物理的な配列と一致しなくなるのです。

レジストリを修正して日本語配列を強制認識させる手順

レジストリの編集は、Windowsの動作に直接影響を与えるため、慎重な操作が求められます。必ず事前にレジストリのバックアップを取得してください。

1. レジストリのバックアップを作成する

  1. レジストリエディターを起動する
    Windowsの検索ボックスに「regedit」と入力し、検索結果に表示される「レジストリエディター」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの画面上部にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。
  3. バックアップファイルを保存する
    エクスポート範囲で「すべて」を選択し、任意の保存場所に分かりやすい名前「registry_backup_日付」などを付けて保存します。このファイルは、万が一システムに問題が発生した場合にレジストリを元に戻すために使用します。

2. レジストリエディターで値を変更する

  1. 特定のレジストリキーへ移動する
    レジストリエディターの左側ペインで、以下のパスを順に展開します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
  2. 「LayerDriver JPN」の値を変更する
    Parametersキーを選択した状態で、右側ペインにある「LayerDriver JPN」という名前の値をダブルクリックします。値のデータが「kbd101.dll」になっている場合は、「kbdjp.dll」に変更し、「OK」をクリックします。この値が存在しない場合は、右クリックで「新規」から「文字列値」を選択し、「LayerDriver JPN」という名前で作成後、値を「kbdjp.dll」に設定します。
  3. 「OverrideKeyboardIdentifier」の値を変更する
    右側ペインにある「OverrideKeyboardIdentifier」という名前の値をダブルクリックします。値のデータが「PCAT_101KEY」になっている場合は、「PCAT_106KEY」に変更し、「OK」をクリックします。この値が存在しない場合は、右クリックで「新規」から「文字列値」を選択し、「OverrideKeyboardIdentifier」という名前で作成後、値を「PCAT_106KEY」に設定します。
  4. 「OverrideKeyboardSubtype」の値を変更する
    右側ペインにある「OverrideKeyboardSubtype」という名前の値をダブルクリックします。値のデータが「0」や「1」になっている場合は、「2」に変更し、「OK」をクリックします。この値が存在しない場合は、右クリックで「新規」から「DWORD32ビット値」を選択し、「OverrideKeyboardSubtype」という名前で作成後、値を「2」に設定します。
  5. 「OverrideKeyboardType」の値を変更する
    右側ペインにある「OverrideKeyboardType」という名前の値をダブルクリックします。値のデータが「0」や「4」になっている場合は、「7」に変更し、「OK」をクリックします。この値が存在しない場合は、右クリックで「新規」から「DWORD32ビット値」を選択し、「OverrideKeyboardType」という名前で作成後、値を「7」に設定します。

Windows 10の場合も、レジストリのパスと変更する値は同様です。同じ手順で設定を変更できます。

3. システムを再起動する

  1. PCを再起動する
    すべてのレジストリ編集が完了したら、レジストリエディターを閉じ、PCを再起動します。
  2. キーボードの動作を確認する
    再起動後、キーボードが日本語配列として正しく認識されているか、メモ帳などで入力テストを行い確認します。「@」キーや「[」キーなどが正しく入力できるか試してください。

レジストリ修正後のトラブルと追加の対処法

レジストリの編集は強力な修正方法ですが、誤った操作や特定の環境では、問題が解決しない、または新たなトラブルが発生する可能性もあります。

レジストリ編集後にシステムが不安定になる場合

万が一、レジストリの編集後にWindowsの動作が不安定になったり、起動しなくなったりした場合は、バックアップしたレジストリファイルを使って元に戻す必要があります。作成したバックアップファイルをダブルクリックし、表示される指示に従ってレジストリをインポートしてください。これにより、編集前の状態に復元できます。

レジストリ変更後も日本語配列にならない場合

レジストリの値を変更しても日本語配列として認識されない場合は、以下の追加の対処法を試してください。

  1. デバイスマネージャーでキーボードドライバを更新する
    Windowsの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し、起動します。「キーボード」を展開し、使用しているキーボードデバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」または「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」を試してください。一度デバイスをアンインストールし、PCを再起動して自動的に再インストールさせる方法も有効です。
  2. キーボードレイアウトの設定を確認する
    「設定」アプリを開き、「時刻と言語」から「言語と地域」へ進みます。日本語の項目にある「…」メニューをクリックし、「言語のオプション」を選択します。「キーボード」セクションで、正しい日本語キーボードレイアウトが追加されているか確認します。もし「英語キーボード101/102キー」などが選択されている場合は、「日本語キーボード106/109キー」に変更または追加してください。

誤ったレジストリ値を入力してしまった場合

レジストリの値を誤って入力してしまった場合は、すぐに正しい値に修正してください。それでも問題が解決しない場合は、バックアップしたレジストリファイルを使って元の状態に戻すことが最も安全な対処法です。レジストリの変更は、システムに深刻な影響を及ぼす可能性があるため、慎重な確認が重要です。

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Windows 11とWindows 10のキーボード設定画面の違い

項目 Windows 11 Windows 10
レジストリパス HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
キーボードレイアウト設定画面 設定 > 時刻と言語 > 言語と地域 > 日本語の「…」 > 言語のオプション > キーボード 設定 > 時刻と言語 > 言語 > 日本語の「オプション」 > キーボード
デバイスマネージャー 検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し起動 検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し起動

キーボード配列の誤認識トラブルは、レジストリを直接編集することで解決できることを確認できました。レジストリのバックアップは常に重要であり、安全な操作のためには不可欠です。この記事で解説した手順を実践することで、日本語キーボードを正しく使用し、業務上の入力作業を効率化できるでしょう。解決しない場合は、デバイスドライバの更新やシステム設定の確認も試してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。