【Windows】「セマフォがタイムアウトしました」と出てバックアップが止まる時の通信設定変更手順 | エラーコード:0x80070079

【Windows】「セマフォがタイムアウトしました」と出てバックアップが止まる時の通信設定変更手順 | エラーコード:0x80070079
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Windowsでのバックアップ中に「セマフォがタイムアウトしました」というエラー0x80070079が表示され、作業が進まずお困りではありませんか。

このエラーは主にネットワーク通信の不安定さや、システムのタイムアウト設定が原因で発生します。

この記事では、この問題を解決するための通信設定変更手順を詳しく解説します。

これにより、安定したバックアップ環境を構築し、大切なデータを確実に保存できるようになります。

【要点】セマフォタイムアウトエラー0x80070079を解決する設定変更のポイント

  • ネットワークアダプターの詳細設定変更: 大容量データ転送時の安定性を向上させます。
  • レジストリ設定でのタイムアウト値調整: システムの通信待機時間を延長し、エラー発生を防ぎます。
  • バックアップ対象の確認と分割: 処理負荷を軽減し、エラーのリスクを低減します。

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セマフォタイムアウトエラー0x80070079が発生する仕組み

エラー0x80070079「セマフォがタイムアウトしました」は、Windowsがネットワーク経由でのデータ転送中に、指定された時間内に応答を得られなかった場合に発生します。

特に大容量のファイルをバックアップする際や、ネットワーク環境が不安定な場合に顕著です。システムが一定時間データ転送の完了を待機し、その時間を超えると処理を中断しエラーを通知します。

このタイムアウトは、ネットワークアダプターの設定やWindowsのレジストリ設定によって調整できます。

ネットワークアダプターの設定が与える影響

ネットワークアダプターの設定は、主に送信バッファーや受信バッファーのサイズ、ジャンボフレームの使用有無などがデータ転送の安定性に影響を与えます。

これらの設定値が不適切だと、大量のデータ転送時にパケットロスが発生しやすくなり、結果としてタイムアウトエラーにつながります。

Windowsレジストリのタイムアウト値

Windowsのレジストリには、システム全体の通信タイムアウト値を制御する項目が存在します。特定の通信プロトコルやサービスに対する待機時間が短く設定されていると、ネットワーク状況によっては十分な応答時間が確保できず、エラーが発生しやすくなります。

これらの値を適切に調整することで、システムの通信待機時間を延長し、エラーの発生を抑制できます。

バックアップエラー0x80070079を解決する通信設定変更手順

ここでは、エラー0x80070079を解決するための具体的な設定変更手順を解説します。レジストリを編集する前に必ずバックアップを実施してください。

レジストリのバックアップを実施する

  1. ファイル名を指定して実行を開く
    Windows11のスタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
  2. レジストリエディターを起動する
    「regedit」と入力しEnterキーを押してレジストリエディターを起動します。
  3. レジストリをエクスポートする
    レジストリエディターの左上にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。
  4. バックアップファイルを保存する
    エクスポート範囲で「すべて」を選択し、任意の場所にバックアップファイルを保存します。

ネットワークアダプターの詳細設定を変更する

  1. デバイスマネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ネットワークアダプターのプロパティを開く
    「ネットワークアダプター」を展開し、使用中のネットワークアダプターを右クリックします。表示されたコンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
  3. 詳細設定タブを開く
    プロパティウィンドウで「詳細設定」タブをクリックします。
  4. 設定項目を確認し変更する
    以下の設定項目を確認し、必要に応じて変更します。
    • ジャンボフレーム: ネットワーク環境に応じて「無効」または適切なサイズに設定します。
    • 受信バッファー: 最大値に設定します。
    • 送信バッファー: 最大値に設定します。
    • オフロード機能: 環境によってはすべて無効にすることで安定性が向上する場合があります。
  5. 設定を適用する
    各設定変更後、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

Windowsの通信タイムアウト値をレジストリで延長する

  1. レジストリエディターを起動する
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」から「regedit」と入力してEnterキーを押します。
  2. 「LanmanWorkstation」のパスへ移動する
    アドレスバーに「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters」と入力しEnterキーを押します。
  3. 新しいDWORD値「SessTimeout」を作成する
    右ペインの空白部分を右クリックし、「新規」から「DWORD32ビット値」を選択します。新しい値の名前を「SessTimeout」と入力します。
  4. 「SessTimeout」の値を設定する
    「SessTimeout」をダブルクリックし、「値のデータ」を「1200」(秒単位、20分)に設定します。
  5. 表記を10進数に設定する
    「表記」を「10進数」に設定し、「OK」をクリックします。
  6. 「Tcpip」のパスへ移動する
    同様にアドレスバーに「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters」と入力しEnterキーを押します。
  7. 新しいDWORD値「TcpMaxDataRetransmissions」を作成する
    右ペインの空白部分を右クリックし、「新規」から「DWORD32ビット値」を選択します。新しい値の名前を「TcpMaxDataRetransmissions」と入力します。
  8. 「TcpMaxDataRetransmissions」の値を設定する
    「TcpMaxDataRetransmissions」をダブルクリックし、「値のデータ」を「10」に設定します。
  9. 表記を10進数に設定する
    「表記」を「10進数」に設定し、「OK」をクリックします。
  10. PCを再起動する
    レジストリエディターを閉じ、PCを再起動します。

エラー0x80070079が解決しない場合の追加確認と対処

上記手順を試してもエラーが解決しない場合は、以下の項目を確認してください。

バックアップ対象のサイズが大きすぎる場合

大量のデータを一度にバックアップしようとすると、ネットワーク負荷が高まりタイムアウトしやすくなります。

バックアップ対象を複数に分割し、それぞれを個別にバックアップすることを検討してください。重要なファイルから優先的にバックアップすることで、リスクを分散できます。

ネットワークケーブルやWi-Fi接続が不安定な場合

有線LAN接続の場合、ケーブルが正しく接続されているか、断線していないかを確認します。可能であれば別のLANケーブルに交換して試してください。

Wi-Fi接続の場合、ルーターとの距離を近づける、障害物を取り除く、他の無線機器との干渉を避けるなどの対策を行います。一時的に有線LAN接続に切り替えてバックアップを試すことも有効です。

セキュリティソフトやファイアウォールが通信を妨害している場合

一部のセキュリティソフトやWindows Defenderファイアウォールが、バックアップ時のネットワーク通信をブロックすることがあります。

一時的にセキュリティソフトを無効にするか、ファイアウォールの設定を確認し、バックアップ関連の通信を許可するルールを追加します。

設定変更後は必ずセキュリティ機能を元に戻すことを忘れないでください。

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Windows11とWindows10での設定画面の比較

Windows11とWindows10では、基本的な操作手順に大きな違いはありませんが、一部の表現や画面デザインが異なる場合があります。

項目 Windows11 Windows10
デバイスマネージャーの起動 スタートボタンを右クリックし「デバイスマネージャー」を選択 スタートボタンを右クリックし「デバイスマネージャー」を選択
レジストリエディターの起動 スタートボタンを右クリックし「ファイル名を指定して実行」から「regedit」と入力 スタートボタンを右クリックし「ファイル名を指定して実行」から「regedit」と入力
ネットワークアダプタープロパティの表示 ネットワークアダプターを右クリックし「プロパティ」を選択 ネットワークアダプターを右クリックし「プロパティ」を選択
ネットワークアダプター詳細設定タブ 「プロパティ」ウィンドウ内に「詳細設定」タブがある 「プロパティ」ウィンドウ内に「詳細設定」タブがある
レジストリのパス構造 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

まとめ

この記事では、バックアップ時に発生する「セマフォがタイムアウトしました」エラー0x80070079の解決策を解説しました。

ネットワークアダプターの詳細設定やレジストリでのタイムアウト値調整により、安定した通信環境が構築できます。

また、バックアップ対象の分割やネットワーク環境の確認も、エラー回避に役立つでしょう。

これらの設定を適切に行い、大切なデータのバックアップを確実に完了させてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。