業務中にWebサイトが開けない、特定のサーバーに接続できないといったトラブルに遭遇すると、作業が滞り困ることがあります。
特にエラーコード0x80072ee7が表示される場合、サーバーの名前解決に問題が発生している可能性が高いです。
この記事では、DNSキャッシュのクリアとHostsファイルの確認を通じて、このサーバー名解決失敗エラーを解消する具体的な手順を解説します。
これにより、スムーズなネットワーク接続を取り戻し、業務を再開できるようになります。
【要点】サーバー名解決失敗エラー0x80072ee7を解消する
- DNSキャッシュのクリア: コンピューターに保存された誤った名前解決情報を削除し、正しい情報で再接続できるようにします。
- Hostsファイルの確認と編集: 特定のサーバーへのアクセスが、意図しない設定によって阻害されていないか確認し、必要に応じて修正します。
- ネットワークアダプターのリセット: ネットワーク接続の一時的な不具合を解消し、設定を初期状態に戻して安定した接続を試みます。
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目次
サーバー名解決失敗エラー0x80072ee7が発生する原因
エラーコード0x80072ee7は、Windowsが目的のサーバーに接続できない場合に表示されます。これは主に、指定されたサーバーの名前をIPアドレスに変換する「名前解決」のプロセスに問題があることで発生します。
名前解決は、DNSサーバーやHostsファイルといった仕組みを通じて行われますが、これらの情報が古かったり、誤って設定されていたりすると、サーバーが見つからない状態になります。
具体的には、破損したDNSキャッシュデータ、Hostsファイルによる意図しないIPアドレスへのリダイレクト、またはネットワークアダプターの一時的な不具合が主な原因として挙げられます。
DNSキャッシュの役割と問題点
DNSキャッシュは、過去にアクセスしたWebサイトやサーバーの名前とIPアドレスの対応関係を一時的にコンピューター内に保存する機能です。これにより、同じサイトに再度アクセスする際に名前解決の時間を短縮し、接続を高速化します。
しかし、このキャッシュ情報が古くなったり破損したりすると、サーバーのIPアドレスが変更された場合でも古い情報を使ってしまい、正しいサーバーに接続できなくなることがあります。
この場合、DNSキャッシュをクリアすることで、最新の名前解決情報を取得できるようになります。
Hostsファイルの機能と影響
Hostsファイルは、DNSサーバーよりも優先して名前解決を行うための設定ファイルです。特定のドメイン名に対して、任意のIPアドレスを直接割り当てることができます。
例えば、開発中のWebサイトをテストする際や、特定のサイトへのアクセスをブロックする目的などで利用されます。しかし、このファイルに誤った設定や、セキュリティソフトなどによって意図しない変更が加えられていると、正しいサーバーへの接続が妨げられる可能性があります。
このため、サーバー名解決失敗のエラーが発生した際には、Hostsファイルの内容を確認し、不適切な設定があれば修正することが重要です。
サーバー名解決失敗エラーを解消する手順
ここでは、サーバー名解決失敗エラー0x80072ee7を解消するための具体的な手順を解説します。
まずはDNSキャッシュのクリアから試し、改善しない場合はHostsファイルの確認、そしてネットワークアダプターのリセットへと進んでください。
DNSキャッシュをクリアする
DNSキャッシュをクリアすることで、古い名前解決情報が原因の接続問題を解消できます。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する
スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。Windows 10の場合は「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。 - DNSキャッシュクリアコマンドを入力する
開いたコマンドプロンプトのウィンドウに「ipconfig /flushdns」と入力し、Enterキーを押します。 - キャッシュクリアの成功を確認する
「DNSリゾルバーキャッシュが正常にフラッシュされました。」というメッセージが表示されれば、DNSキャッシュのクリアは完了です。
Hostsファイルを確認・編集する
Hostsファイルに誤った設定がないか確認し、必要に応じて修正します。編集前に必ずファイルのバックアップを取ってください。
- Hostsファイルをバックアップする
エクスプローラーを開き、「C:\Windows\System32\drivers\etc」のパスに移動します。 - Hostsファイルをコピーする
「hosts」ファイルを右クリックし、「コピー」を選択します。同じフォルダ内の何もない場所で右クリックし、「貼り付け」を選択して「hosts – コピー」というファイルを作成します。これがバックアップとなります。 - メモ帳を管理者として実行する
スタートボタンを検索ボックスに「メモ帳」と入力し、検索結果の「メモ帳」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。 - Hostsファイルを開く
メモ帳のメニューから「ファイル」→「開く」を選択します。ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更し、先ほどの「C:\Windows\System32\drivers\etc」フォルダ内にある「hosts」ファイルを選択して「開く」をクリックします。 - Hostsファイルの内容を確認・修正する
ファイルの末尾に、アクセスしたいサーバーのドメイン名と異なるIPアドレスが記述されていないか確認します。不審な行や、覚えのない設定があれば、その行の先頭に「#」を付けてコメントアウトするか、完全に削除します。 - 変更を保存する
修正が完了したら、「ファイル」→「上書き保存」を選択して変更を保存します。
ネットワークアダプターをリセットする
一時的なネットワークアダプターの不具合が原因の場合、リセットすることで解決することがあります。
- 設定アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - ネットワークとインターネットの設定にアクセスする
左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選択します。 - ネットワークのリセットを開始する
「ネットワークの詳細設定」をクリックし、「ネットワークのリセット」を見つけてクリックします。 - リセットを実行する
「今すぐリセット」ボタンをクリックし、確認のメッセージが表示されたら「はい」を選択します。 - コンピューターを再起動する
リセットが完了したら、コンピューターを再起動して設定を適用します。
DNSキャッシュクリア後の注意点と追加の対処法
上記の操作を行ってもサーバー名解決失敗エラーが解消しない場合や、別の問題が発生した場合の対処法を説明します。
Hostsファイルを誤って編集してしまった場合
Hostsファイルの編集は、システムに大きな影響を与える可能性があります。もし誤って重要な行を削除したり、不適切な設定を保存してしまったりした場合は、以下の手順でファイルを元に戻します。
対処法:
- メモ帳を管理者として実行する
スタートボタンを検索ボックスに「メモ帳」と入力し、検索結果の「メモ帳」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。 - バックアップファイルを開く
「ファイル」→「開く」を選択し、ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更します。 - バックアップから復元する
「C:\Windows\System32\drivers\etc」フォルダにある「hosts – コピー」ファイルを選択し、開きます。 - 元のファイルに上書き保存する
開いた「hosts – コピー」の内容をすべてコピーし、元の「hosts」ファイルに貼り付けて上書き保存します。
DNSキャッシュクリアやHostsファイル確認後も解決しない場合
基本的な対処法を試しても問題が解消しない場合は、さらに以下の点を確認してください。
対処法:
- ルーターやモデムの再起動
ネットワーク機器自体に一時的な不具合がある可能性があります。電源を切り、数分待ってから再度電源を入れてみてください。 - 別のDNSサーバーを使用する
現在のDNSサーバーに問題があるかもしれません。Windows 11の設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」または「Wi-Fi」を選択し、「DNSサーバーの割り当て」を「手動」に変更して、Google Public DNS(8.8.8.8および8.8.4.4)などの信頼できるDNSサーバーを試します。Windows 10の場合も同様に、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更」から、該当するネットワークアダプターのプロパティを開き、IPv4のDNS設定を変更します。 - ファイアウォールやセキュリティソフトの確認
セキュリティソフトやWindows Defenderファイアウォールが、特定の通信をブロックしている可能性があります。一時的に無効にして接続を試み、問題が解消されるか確認してください。
別のネットワークエラーコードが出た場合
サーバー名解決失敗以外のエラーコードが表示される場合、原因が異なります。
対処法:
- エラーコードを検索する: 表示されたエラーコードをインターネットで検索し、具体的な原因と対処法を調べます。エラーコードは多くの場合、問題の種類を示しています。
- ネットワーク診断ツールを使用する: Windowsにはネットワーク診断ツールが搭載されています。設定アプリの「ネットワークとインターネット」セクションから実行し、問題の特定を試みることも有効です。
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DNSキャッシュクリアとネットワークアダプターリセットの比較
DNSキャッシュクリアとネットワークアダプターリセットは、どちらもネットワーク関連のトラブルに有効ですが、その目的と影響範囲には違いがあります。
| 項目 | DNSキャッシュクリア | ネットワークアダプターリセット |
|---|---|---|
| 目的 | 名前解決情報の更新 | ネットワーク接続設定の初期化 |
| 効果 | 古いDNS情報による接続失敗の解消 | 一時的なネットワーク不具合や設定問題の解消 |
| 影響範囲 | DNSリゾルバーキャッシュのみ | すべてのネットワークアダプターの設定 |
| 必要な操作 | コマンドプロンプトからのコマンド実行 | 設定アプリからのリセット操作と再起動 |
| 適用場面 | 特定のサイトやサーバーに接続できない場合 | インターネット全体に接続できない、接続が不安定な場合 |
DNSキャッシュクリアは、特定のサーバーへの接続問題に特化しており、比較的影響範囲が小さいです。一方、ネットワークアダプターリセットは、広範囲なネットワーク接続の問題に対して有効ですが、再起動が必要となります。
まとめ
この記事では、サーバー名解決失敗エラー0x80072ee7が発生した際の対処法として、DNSキャッシュのクリアとHostsファイルの確認、そしてネットワークアダプターのリセット手順を詳しく解説しました。
これらの操作を行うことで、多くの名前解決に関する問題が解消され、業務をスムーズに再開できるようになったことでしょう。
問題が解決しない場合でも、ルーターの再起動やDNSサーバーの変更など、さらなるトラブルシューティングのヒントも参考にしてください。
今後同様のエラーに遭遇した際は、今回解説した「ipconfig /flushdns」コマンドやHostsファイル確認を試してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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