【Windows】サインイン画面で無線LANの接続先を選ばせないようにする制限手順

【Windows】サインイン画面で無線LANの接続先を選ばせないようにする制限手順
🛡️ 超解決

Windowsのサインイン画面で、意図しない無線LANネットワークへの接続を避けたいと考えるビジネスマンは多いでしょう。

セキュリティ強化や誤操作防止のため、サインイン画面での無線LAN接続を制限したい場合にこの記事が役立ちます。

この記事では、Windows 11を基準に、サインイン画面で無線LANの接続先を選ばせないようにする具体的な手順を解説します。

【要点】サインイン画面での無線LAN表示を制御する

  • グループポリシーエディターでの設定変更: 組織内で一貫したセキュリティポリシーを適用し、サインイン画面での無線LANネットワーク表示を無効にします。
  • レジストリエディターでの設定変更: グループポリシーエディターが利用できないWindows Homeエディションでも、サインイン画面での無線LANネットワーク表示を無効にできます。
  • 設定後のPC再起動: 変更した設定をWindowsシステムに適用し、意図した動作を実現します。

ADVERTISEMENT

サインイン画面で無線LANネットワークが表示される仕組み

Windowsのサインイン画面で無線LANネットワークが表示されるのは、ユーザーがサインインする前にネットワーク接続を確立できるようにするためです。

この機能は、特にPCを初めて設定する場合や、ネットワーク環境が変更された場合に便利です。

しかし、セキュリティの観点からは、認証されていないユーザーがネットワーク設定にアクセスできるリスクも存在します。

組織のセキュリティポリシーによっては、この表示を制限し、サインイン後のユーザーセッションでのみネットワーク接続を許可することが求められます。

サインイン画面での無線LAN表示を制限する手順

サインイン画面で無線LANネットワークの接続先を選べないようにする方法は、主にグループポリシーエディターを使う方法とレジストリエディターを使う方法の2種類があります。

Windows 11 ProまたはEnterpriseエディションではグループポリシーエディターが利用でき、Windows 11 Homeエディションではレジストリエディターを使う必要があります。

グループポリシーエディターで設定を変更する

この方法はWindows 11 ProおよびEnterpriseエディションで利用できます。

管理者権限を持つユーザーアカウントで操作を進めてください。

  1. グループポリシーエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄にgpedit.mscと入力し、「OK」ボタンをクリックします。
  2. ポリシーのパスへ移動する
    グループポリシーエディターの左ペインで、「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「ネットワーク」>「WLANサービス」>「WLAN設定」の順に展開します。
  3. 設定項目を編集する
    右ペインで「サインイン画面で利用可能なワイヤレスネットワークを表示しない」という項目をダブルクリックします。
  4. ポリシーを有効にする
    開いたウィンドウで「有効」を選択し、「適用」ボタンをクリックした後、「OK」ボタンをクリックして閉じます。
  5. 変更を適用する
    設定をシステムに反映させるため、PCを再起動します。

レジストリエディターで設定を変更する

この方法はWindows 11 Homeエディションを含むすべてのエディションで利用できます。

レジストリの編集はシステムに影響を与える可能性があるため、事前にバックアップを取ることを強く推奨します。

レジストリのバックアップ手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄にregeditと入力し、「OK」ボタンをクリックします。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの左ペインで「コンピューター」を選択します。メニューバーの「ファイル」をクリックし、「エクスポート」を選択します。
  3. バックアップファイルを保存する
    「エクスポート範囲」で「すべて」を選択し、任意のファイル名(例: registry_backup_yyyymmdd)を付けて、分かりやすい場所に保存します。

サインイン画面での無線LAN表示を制限する手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄にregeditと入力し、「OK」ボタンをクリックします。
  2. 指定のパスへ移動する
    レジストリエディターのアドレスバーにHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WCM\Policyと入力し、Enterキーを押します。もしPolicyキーが存在しない場合は、WCMキーを右クリックし、「新規」>「キー」を選択してPolicyという名前で作成します。
  3. 新しいDWORD値を作成する
    Policyキーを選択した状態で、右ペインの何もない場所を右クリックし、「新規」>「DWORD 32ビット値」を選択します。
  4. 値の名前とデータを設定する
    作成した値の名前をfBlockPeriodに変更します。その後、fBlockPeriodをダブルクリックし、「値のデータ」を1に設定して「OK」ボタンをクリックします。
  5. 変更を適用する
    設定をシステムに反映させるため、PCを再起動します。

設定変更後に無線LANが表示される場合の対処法

設定を変更した後もサインイン画面で無線LANネットワークが表示される場合、いくつかの原因が考えられます。

グループポリシーが適用されていない

グループポリシーの変更がすぐにシステムに反映されないことがあります。

対処法: コマンドプロンプトを管理者として実行し、gpupdate /forceと入力してEnterキーを押します。これにより、グループポリシーが強制的に更新されます。その後、PCを再起動してください。

レジストリ値の設定が誤っている

レジストリキーのパスや値の名前、データが間違っている可能性があります。

対処法: レジストリエディターを再度開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WCM\PolicyパスにfBlockPeriodというDWORD 32ビット値が存在し、「値のデータ」が1になっていることを確認してください。

PCの再起動が完了していない

設定の変更は、PCの再起動後に適用されるのが一般的です。

対処法: PCを完全にシャットダウンし、再度起動してください。単なるサインアウトでは設定が適用されない場合があります。

重要な業務ネットワークに接続できない

サインイン画面での無線LAN表示を無効にすると、サインイン前に特定のネットワークに接続する必要がある場合に困ることがあります。

対処法: 重要なネットワークへの接続は、サインイン後にユーザーが手動で行う運用に切り替えるか、有線LAN接続を主な接続方法として利用することを検討してください。この設定は、あくまでサインイン画面での「表示」を制限するものであり、サインイン後の無線LAN接続機能自体を無効にするものではありません。

ADVERTISEMENT

Windows 11とWindows 10での操作の違い

項目 Windows 11 Windows 10
グループポリシーエディターのパス 「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「ネットワーク」>「WLANサービス」>「WLAN設定」 「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「ネットワーク」>「WLANサービス」>「WLAN設定」
レジストリエディターのパス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WCM\Policy HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WCM\Policy
設定項目の名称 「サインイン画面で利用可能なワイヤレスネットワークを表示しない」 「サインイン画面で利用可能なワイヤレスネットワークを表示しない」
機能の可用性 ProおよびEnterpriseエディションでグループポリシー、全エディションでレジストリ ProおよびEnterpriseエディションでグループポリシー、全エディションでレジストリ

Windows 11とWindows 10において、サインイン画面での無線LANネットワーク表示を制限するグループポリシーおよびレジストリの設定パスや項目名に大きな違いはありません。

どちらのOSでも、同様の手順で設定を適用できます。

Homeエディションでは、両OSともにグループポリシーエディターが利用できないため、レジストリエディターでの操作が必要です。

この記事で解説した手順により、Windowsのサインイン画面で無線LANの接続先が表示されないように設定できました。

これにより、意図しないネットワーク接続やセキュリティリスクの低減に役立ちます。

組織のセキュリティポリシーに合わせて、グループポリシーまたはレジストリエディターを使ってこの設定を適用してください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。