【Windows】未完了の更新をコマンドでクリアする手順 | サインイン画面での「更新してシャットダウン」ループ

【Windows】未完了の更新をコマンドでクリアする手順 | サインイン画面での「更新してシャットダウン」ループ
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Windowsのサインイン画面で「更新してシャットダウン」が繰り返し表示され、PCが起動できない状況に陥っていませんか。

これは未完了または破損したWindows Updateが原因で、システムが正常に起動できない状態です。

この記事では、回復環境からコマンドプロンプトを使い、未完了の更新ファイルをクリアして更新ループを解消する手順を解説します。

【要点】Windows更新ループを解消しPCを復旧させる

  • 回復環境へのアクセス: サインイン画面からトラブルシューティングメニューへ進みコマンドプロンプトを開きます。
  • Windows Update関連サービスの一時停止: 更新処理を中断し、更新ファイルの操作を可能にします。
  • 更新関連フォルダの名称変更: 破損した更新ファイルを無効化し、次回起動時に新しい更新を適用させます。
  • システムファイルチェッカーの実行: システムの破損をチェックし、必要に応じて修復します。

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サインイン画面での更新ループが発生する根本的な原因

Windowsのサインイン画面で「更新してシャットダウン」がループする現象は、Windows Updateの過程で問題が発生した際に起こります。

具体的には、更新ファイルのダウンロードが不完全であったり、インストール中にエラーが発生したりすると、システムは正常な状態に戻せなくなります。

再起動のたびに同じ破損した更新を適用しようとするため、PCが起動できず、サインイン画面に到達しても操作ができない状態が続くのです。

破損した更新ファイルが原因

Windows Updateは、更新ファイルをダウンロードして一時的に保存し、その後インストールを行います。

このダウンロード中にネットワーク接続が不安定になったり、ディスクに問題が生じたりすると、更新ファイルが破損することがあります。

破損したファイルは正しくインストールできず、システムは更新処理を完了できないため、再起動を繰り返してもループから抜け出せません。

Windows Updateサービスの不具合

Windows Updateに関連するサービス自体に不具合が生じることも、更新ループの原因となります。

サービスが正常に動作しないと、更新プロセスの管理ができなくなり、更新の適用やロールバックが適切に行われなくなります。

この場合、手動でサービスを停止し、関連ファイルをリセットすることで問題を解決できる場合があります。

未完了のWindows Updateファイルをコマンドでクリアする手順

サインイン画面での更新ループを解消するには、Windowsの回復環境からコマンドプロンプトを利用し、未完了の更新ファイルを削除する必要があります。

以下の手順で慎重に操作してください。

  1. 回復環境へアクセスする
    サインイン画面で右下にある電源アイコンをクリックし、Shiftキーを押しながら「再起動」を選択します。
    Windows 11もWindows 10も同じ操作で回復環境に入れます。
    「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」をクリックします。
    次に「詳細オプション」をクリックし、「コマンドプロンプト」を選択してください。
    ユーザーアカウントのパスワード入力が求められる場合は、正確に入力します。
  2. Windows Update関連サービスを停止する
    コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを一行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。
    これらのコマンドは、Windows Updateに関連するサービスを一時的に停止します。

    net stop wuauserv
    Windows Updateサービスを停止します。
    net stop bits
    バックグラウンドインテリジェント転送サービスを停止します。更新ファイルのダウンロードに使用されます。
    net stop cryptSvc
    暗号化サービスを停止します。更新ファイルの検証に使用されます。
    net stop msiserver
    Windowsインストーラーサービスを停止します。

    各コマンドの実行後、「サービスは正常に停止されました。」と表示されることを確認してください。

  3. SoftwareDistributionフォルダの名称を変更する
    Windows Updateのダウンロードファイルや更新履歴が保存されている「SoftwareDistribution」フォルダの名称を変更します。
    これにより、Windowsは新しいSoftwareDistributionフォルダを自動的に作成し、破損した更新ファイルを無視するようになります。
    以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。

    ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old

    「C:\」がWindowsがインストールされているドライブであることを確認してください。
    異なる場合は適切なドライブレターに置き換えます。

  4. Catroot2フォルダの名称を変更する
    更新パッケージの署名検証などに使用される「Catroot2」フォルダの名称も変更します。
    以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。

    ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old

    これもSoftwareDistributionフォルダと同様に、破損した可能性のあるファイルを無効化する目的があります。

  5. Windows Update関連サービスを再開する
    フォルダの名称変更が完了したら、手順2で停止したサービスを再開します。
    以下のコマンドを一行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。

    net start wuauserv
    net start bits
    net start cryptSvc
    net start msiserver

    各コマンドの実行後、「サービスは正常に開始されました。」と表示されることを確認してください。

  6. PCを再起動する
    すべてのコマンドを実行したら、コマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動します。
    コマンドプロンプトで exit と入力してEnterキーを押し、コマンドプロンプトを閉じます。
    「オプションの選択」画面に戻ったら、「続行」を選択してWindows 11またはWindows 10を起動します。
    これで、更新ループが解消され、正常にサインインできるようになるはずです。

コマンド実行後にWindowsが起動しない場合の追加対処法

上記のコマンドを実行してもWindowsが正常に起動しない場合、システムのコアファイルに別の問題がある可能性があります。

以下の追加手順を試してみてください。

システムファイルチェッカーの実行

システムファイルチェッカーは、Windowsの保護されたシステムファイルの破損をスキャンし、修復するツールです。

回復環境のコマンドプロンプトから実行できます。

  1. コマンドプロンプトを開く
    「未完了のWindows Updateファイルをコマンドでクリアする手順」のステップ1と同様に、回復環境からコマンドプロンプトを開きます。
  2. sfc /scannowコマンドを実行する
    コマンドプロンプトで sfc /scannow と入力し、Enterキーを押します。
    このスキャンには時間がかかる場合がありますが、途中でPCの電源を切らないでください。
    スキャンが完了すると、システムファイルの整合性が確認され、破損が見つかった場合は自動的に修復されます。

DISMコマンドの実行

DISM展開イメージのサービスと管理ツールは、Windowsイメージの破損を修復するために使用されます。

システムファイルチェッカーで解決できない場合に試します。

  1. コマンドプロンプトを開く
    回復環境からコマンドプロンプトを開きます。
  2. DISMコマンドを実行する
    以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。

    DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

    このコマンドは、Windows Updateサービスを使用してオンラインで破損したファイルを修復します。
    インターネット接続が必要な場合があります。
    もしオフライン環境で実行する場合は、/Offlineオプションを使用し、適切なソースを指定する必要があります。
    Windows 10の場合も同様のコマンドで実行できます。

以前のバージョンに戻す

最新のWindows Updateが原因で問題が発生している場合、以前のバージョンに戻すことで問題を解決できる可能性があります。

このオプションは、更新が適用されてから一定期間のみ利用できます。

  1. 回復環境の詳細オプションへ進む
    「未完了のWindows Updateファイルをコマンドでクリアする手順」のステップ1と同様に、回復環境の「詳細オプション」画面を開きます。
  2. 「以前のバージョンに戻す」を選択する
    「以前のバージョンに戻す」または「更新プログラムのアンインストール」を選択します。
    画面の指示に従い、更新プログラムをアンインストールして以前の状態に戻します。
    この操作は個人データには影響しませんが、更新後にインストールしたアプリは削除される可能性があります。

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Windows 11とWindows 10での回復環境の操作の違い

Windows 11とWindows 10では、回復環境へのアクセス方法やコマンドプロンプトへの到達手順に大きな違いはありません。

しかし、一部の画面表示やメニュー名称が異なる場合があります。

項目 Windows 11 Windows 10
回復環境へのアクセス サインイン画面の電源アイコンからShiftキーを押しながら「再起動」を選択 サインイン画面の電源アイコンからShiftキーを押しながら「再起動」を選択
コマンドプロンプトへの到達 「オプションの選択」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」 「オプションの選択」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」
パスワード入力 回復環境に入る際にアカウントのパスワード入力が求められる場合がある 回復環境に入る際にアカウントのパスワード入力が求められる場合がある

まとめ

この記事で解説した手順により、サインイン画面で発生するWindows Updateの更新ループを解消し、PCを正常に起動できたことでしょう。

回復環境からのコマンド操作で、破損した更新ファイルをクリアし、システムの起動障害を解決できました。

問題解決後は、Windows Updateの設定を見直し、更新の一時停止機能を利用して、今後のトラブル発生リスクを低減することをおすすめします。

また、定期的にシステムファイルチェッカーやDISMコマンドでシステムの健全性を確認することも有効です。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。