【Windows】SSDのLPM設定が原因で発生する「1分間のフリーズ」をレジストリで直す手順

【Windows】SSDのLPM設定が原因で発生する「1分間のフリーズ」をレジストリで直す手順
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SSDを搭載したWindowsパソコンで、突然1分間程度PCがフリーズし、マウスやキーボードの操作ができなくなる症状に悩まされているビジネスマンは少なくありません。

この問題は、SSDのLink Power Management LPM設定が原因で発生している可能性が高いです。

この記事では、レジストリを編集してLPM設定を無効化し、この厄介なフリーズを解決する具体的な手順を解説します。

【要点】SSDフリーズ解決のためのレジストリ操作と電源設定

  • レジストリのバックアップ: 万が一のトラブルに備え、レジストリ全体を安全に保存します。
  • レジストリ編集: 特定のレジストリ値を変更し、AHCI Link Power Management設定を電源オプションに表示させます。
  • 電源オプションの設定変更: 電源オプションの詳細設定から、AHCI Link Power Managementを無効にしてフリーズを抑制します。

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SSDのLPM設定が引き起こすフリーズの仕組み

Windowsパソコンで発生する1分間のフリーズは、SSDのLPM設定が原因であることが多く報告されています。

LPMとはLink Power Managementの略で、SSDとマザーボードを接続するAHCIコントローラー間の通信を省電力化するための機能です。

この機能は、データ転送がないアイドル時にSSDへの電力供給を一時的に停止し、必要なときにすぐに復帰させることで消費電力を抑えます。

しかし、特定のSSDモデルやAHCIコントローラードライバーとの相性問題により、省電力状態からの復帰に失敗することがあります。

その結果、PCがSSDからの応答を待つ間、一時的にシステム全体がフリーズするという症状が発生します。

特に、SATA接続のSSDでこの問題が顕著に現れる傾向があります。

レジストリを編集してSSDのLPM設定を無効にする手順

SSDのLPM設定によるフリーズを解決するには、レジストリを編集して電源オプションにLPM設定を表示させ、その機能を無効にします。

レジストリの編集はシステムに影響を与えるため、必ず事前にバックアップを取ってください。

レジストリのバックアップ手順

レジストリを編集する前に、万が一の事態に備えて現在のレジストリの状態をバックアップしておきましょう。

これにより、問題が発生した場合でも元の状態に戻すことができます。

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「regedit」と入力し、Enterキーを押します。「ユーザーアカウント制御」の画面が表示されたら、「はい」を選択してください。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの画面上部にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。
  3. 保存場所とファイル名を指定する
    「レジストリファイルの保存」ダイアログが表示されます。保存範囲で「すべて」が選択されていることを確認します。任意の場所に「registry_backup_日付」など分かりやすい名前を付けて保存します。

LPM設定を電源オプションに表示させるレジストリ編集

ここから、LPM設定を電源オプションで変更できるようにするためのレジストリ編集を行います。

慎重に手順を進めてください。

  1. 特定のレジストリキーへ移動する
    レジストリエディターのアドレスバーに以下のパスをコピー&ペーストし、Enterキーを押します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\0012ee47-9041-4b5d-9b77-535fba8b1442\0b2d69d7-a2a1-449c-bc0d-1bf048cb3ab5
  2. 「Attributes」の値を変更する
    右側のペインにある「Attributes」という名前のDWORD値を見つけ、ダブルクリックします。「DWORD値の編集」ダイアログが表示されます。
  3. 値のデータを「2」に設定する
    「値のデータ」欄が現在「1」になっている場合は、「2」に変更します。変更したら「OK」をクリックし、ダイアログを閉じます。
  4. レジストリエディターを閉じる
    レジストリエディターを閉じて、変更をシステムに反映させます。

電源オプションでLPM設定を無効にする

レジストリ編集が完了したら、電源オプションからAHCI Link Power Managementの設定を無効にします。

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。入力欄に「control」と入力し、Enterキーを押します。
  2. 電源オプションへ移動する
    コントロールパネルの表示方法を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に設定し、「電源オプション」をクリックします。
  3. プラン設定の変更を開く
    現在使用している電源プランの右側にある「プラン設定の変更」をクリックします。
  4. 詳細な電源設定の変更を開く
    「プラン設定の編集」画面で「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
  5. AHCI Link Power Managementの設定を変更する
    「電源オプション」ダイアログが開きます。項目の中から「PCI Express」を展開し、「Link State Power Management」を展開します。「AHCI Link Power Management – HIPM/DIPM」という項目が表示されていることを確認します。
  6. LPMを無効にする
    「AHCI Link Power Management – HIPM/DIPM」を展開し、「設定」を「オフ」に変更します。
  7. 変更を適用する
    「適用」をクリックし、その後「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
  8. PCを再起動する
    変更を完全に適用するため、PCを再起動してください。

レジストリ編集後の注意点とフリーズが解消しない場合の追加確認

レジストリ編集はシステムに直接影響を与える操作です。慎重な対応が求められます。

また、LPM設定の無効化でフリーズが解消しない場合は、別の原因も考えられます。

レジストリ編集は慎重に行う

レジストリの誤った編集は、Windowsの動作不安定化や起動不能を引き起こす可能性があります。

必ず事前にレジストリのバックアップを取り、手順を正確に実行してください。

不明なキーや値を安易に変更することは避けるべきです。

フリーズが解消しない場合のドライバー確認

LPM設定の変更後もフリーズが発生する場合、SSDやAHCIコントローラーのドライバーが原因である可能性も考えられます。

デバイスマネージャーを開き、「IDE ATA/ATAPI コントローラー」や「ディスクドライブ」の項目を確認してください。

各デバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択して最新のドライバーを適用します。

また、PCメーカーやSSDメーカーのウェブサイトから、最新のチップセットドライバーやSSDファームウェアをダウンロードして適用することも有効な対処法です。

Windows 10での操作の違い

この記事の手順はWindows 11を基準に解説しました。

Windows 10でも基本的なレジストリ編集や電源オプションの設定変更手順は同じです。

ただし、一部のメニュー名やアイコンの表示がWindows 11とは異なる場合があります。

例えば、コントロールパネルへのアクセス方法や、電源オプションのレイアウトに若干の差異が見られる可能性があります。

操作中に戸惑うことがあれば、Windows 10での具体的な表示を確認しながら進めてください。

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Windows 11とWindows 10の電源オプション表示の違い

項目 Windows 11 Windows 10
コントロールパネルへのアクセス スタートボタンを右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「control」と入力 スタートボタンを右クリックから「コントロールパネル」を選択
電源オプションの表示 「コントロールパネル」から「電源オプション」を選択 「コントロールパネル」から「電源オプション」を選択
AHCI Link Power Managementのパス 「PCI Express」 > 「Link State Power Management」 > 「AHCI Link Power Management – HIPM/DIPM」 「PCI Express」 > 「Link State Power Management」 > 「AHCI Link Power Management – HIPM/DIPM」
設定値の選択肢 オフ、モデレートな省電力、最大の省電力 オフ、モデレートな省電力、最大の省電力

上記のように、電源オプションの項目名自体に大きな違いはありません。

しかし、コントロールパネルへのアクセス方法や、詳細設定を開くまでのUIが若干異なる場合があります。

基本的には同じパスを辿ることで設定変更が可能です。

SSDのLPM設定が原因で発生する1分間のフリーズは、レジストリを編集し、電源オプションからAHCI Link Power Managementを無効にすることで解決できます。

この手順を実行することで、業務中に発生していたPCの突然のフリーズが解消し、安定した作業環境を取り戻すことが可能です。

もしフリーズが再発する場合は、ドライバーの更新やSSDのファームウェア確認も試してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。