SSDを搭載したWindowsパソコンのパフォーマンスが低下していませんか。
SSDの性能を維持するためには、Trim機能が正しく動作していることが非常に重要です。
この記事では、Trim機能の状態をコマンドで確認し、必要に応じて有効化する具体的な手順を解説します。
これにより、お使いのSSDの寿命と速度を最適に保つことができるようになります。
【要点】SSDのTrim機能を確認・有効化する
- Trim機能の状態確認コマンド: コマンドプロンプトで現在のTrim機能の有効・無効状態を把握します。
- Trim機能の有効化コマンド: Trim機能が無効になっている場合に、コマンドで機能を有効に戻します。
- ドライブの最適化ツール: Windows標準のツールを使って、Trimを手動で実行しSSDのパフォーマンスを維持します。
ADVERTISEMENT
目次
SSDのTrim機能とは何か
Trim機能は、SSDのパフォーマンスと寿命を維持するために不可欠な技術です。
ファイルが削除された際に、OSがSSDコントローラーへその領域が不要になったことを通知します。
この通知により、SSDは次にデータを書き込む前に、不要なデータを事前に消去する準備ができます。
これにより、書き込み速度の低下を防ぎ、SSDの劣化を抑制できるのです。
Trim機能の必要性
従来のHDDでは、ファイルを削除してもデータはすぐに消去されませんでした。
削除されたデータ領域には、新しいデータが上書きされる際に初めて消去処理が行われます。
しかしSSDは、データを書き込む前に必ずその領域を消去する必要があります。
Trim機能がない場合、SSDは新しいデータを書き込むたびに、まず古いデータを消去し、その後に書き込みを行うため、処理速度が大幅に低下します。
Trim機能は、この二度手間をなくし、効率的なデータ管理を可能にするものです。
WindowsでのTrim機能の自動管理
Windows 11やWindows 10では、通常SSDを認識するとTrim機能は自動的に有効になります。
また、定期的にバックグラウンドでドライブの最適化が実行され、Trimも自動で適用されます。
しかし、何らかのシステム設定の変更や、古いバージョンのOSからアップグレードした際などに、Trim機能が無効になっている場合があります。
そのため、SSDの動作が遅いと感じた場合は、まずTrim機能の状態を確認することが推奨されます。
Trim機能の状態を確認する手順
Trim機能が現在有効になっているか、コマンドプロンプトを使って確認します。
この確認は、SSDのパフォーマンス問題を診断する最初のステップです。
- コマンドプロンプトを管理者として起動する
Windowsのスタートボタンを右クリックします。
表示されるメニューから「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして許可します。
Windows 10の場合は「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。 - Trim機能の状態を確認するコマンドを実行する
開いたコマンドプロンプトウィンドウに、次のコマンドを入力しEnterキーを押します。fsutil behavior query DisableDeleteNotify - 表示された結果を確認する
コマンドの実行結果は、以下のいずれかの形式で表示されます。
「DisableDeleteNotify = 0」と表示された場合:Trim機能は有効です。
「DisableDeleteNotify = 1」と表示された場合:Trim機能は無効です。
「DisableDeleteNotify = 0」であれば、特に操作は不要です。
もし「DisableDeleteNotify = 1」と表示された場合は、次の手順でTrim機能を有効化してください。
Trim機能を有効化する手順
Trim機能が無効になっていた場合、以下のコマンドで機能を有効にできます。
これにより、SSDは最適な状態で動作するようになります。
- コマンドプロンプトを管理者として起動する
前の手順と同様に、スタートボタンを右クリックし「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして許可します。 - Trim機能を有効化するコマンドを実行する
コマンドプロンプトウィンドウに、次のコマンドを入力しEnterキーを押します。fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0 - コマンドの実行結果を確認する
コマンドが正常に実行されると、特にメッセージは表示されませんが、設定は変更されています。
再度「fsutil behavior query DisableDeleteNotify」コマンドを実行して、「DisableDeleteNotify = 0」と表示されることを確認してください。
この操作により、Trim機能は有効になり、SSDの自動最適化が開始されます。
ADVERTISEMENT
ドライブの最適化ツールでTrimを実行する手順
Trim機能は通常自動で実行されますが、手動で最適化を促すことも可能です。
Windows標準の「ドライブの最適化」ツールを使用します。
- 「ドライブの最適化とデフラグ」ツールを開く
Windowsのスタートボタンをクリックし、検索バーに「ドライブの最適化」と入力します。
検索結果に表示される「ドライブの最適化とデフラグ」アプリをクリックして開きます。 - 最適化するドライブを選択する
「ドライブの最適化」ウィンドウに、パソコンに接続されているドライブの一覧が表示されます。
SSDと表示されているドライブを選択します。 - ドライブの最適化を実行する
選択したSSDドライブが「メディアの種類」欄で「ソリッドステートドライブ」と表示されていることを確認します。
「最適化」ボタンをクリックします。
SSDの場合、デフラグではなくTrimコマンドが実行されます。 - 最適化の完了を確認する
最適化の進行状況が表示され、完了すると「現在の状態」が「OK」に変わります。
これにより、Trim機能が手動で実行され、SSDの状態が最適化されます。
このツールは、スケジュール設定で自動実行することもできます。
通常は既定で有効になっているため、手動で設定変更する必要はありません。
Trim機能に関する注意点とよくある疑問
Trim機能はSSDの性能維持に重要ですが、いくつかの注意点や疑問があります。
ここでは、よくある疑問とその対処法について解説します。
Trim機能が有効でもSSDが遅い場合
Trim機能が有効になっていても、SSDのパフォーマンスが期待通りでない場合があります。
考えられる原因として、SSDの空き容量が極端に少ないことや、SSDのファームウェアが古いことが挙げられます。
空き容量が少ないと、SSDはデータを書き込むための領域を確保するのに時間がかかります。
また、古いファームウェアは最新のTrim機能に完全に対応していない可能性があります。
対処法として、不要なファイルを削除してSSDの空き容量を増やす、またはSSDメーカーのウェブサイトで最新のファームウェアアップデートを確認し適用することを検討してください。
HDDに対してTrimを実行してしまった場合
Trim機能はSSD専用のコマンドであり、HDDには不要です。
Windowsの「ドライブの最適化」ツールは、ドライブの種類を自動で判別します。
HDDに対して最適化を実行すると、デフラグメンテーション デフラグ が実行され、Trimコマンドは送信されません。
そのため、誤ってHDDを選択しても、特に問題は発生しません。
ただし、HDDのデフラグはSSDのTrimとは目的が異なるため、SSDの最適化と混同しないようにしてください。
外部SSDやUSB接続のSSDでTrimが効かない場合
外部接続されたSSDやUSB接続のSSDでは、Trim機能が正常に動作しないことがあります。
これは、USB接続のコントローラーや変換アダプターがTrimコマンドに対応していない場合に発生します。
すべてのUSBデバイスや外付けケースがTrimパススルーに対応しているわけではありません。
もし外部SSDでパフォーマンス低下を感じる場合は、別のUSBポートやケーブルを試すか、可能であればSATA接続で直接PCに接続してTrim機能の状態を確認してください。
また、対応するUSBコントローラーや外付けケースへの変更も有効な場合があります。
Trim機能の無効化は避けるべき
Trim機能を意図的に無効化するコマンドもありますが、これは推奨されません。
Trim機能を無効にすると、SSDの書き込み速度が徐々に低下し、SSDの寿命も短くなる可能性があります。
特別な理由がない限り、「fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0」でTrim機能を常に有効にしておくべきです。
Trim機能の自動管理と手動設定の比較
WindowsにおけるTrim機能は、自動管理と手動設定の両面で利用できます。
それぞれの特徴を理解することで、より効果的なSSD運用が可能です。
| 項目 | 自動管理(既定の設定) | 手動設定・実行(コマンド/ツール) |
|---|---|---|
| 実行頻度 | OSにより定期的に自動実行される | ユーザーが任意のタイミングで実行する |
| 設定の確認 | コマンドプロンプトで現在の状態を確認する | コマンドプロンプトで有効化・無効化を切り替える |
| 対象ドライブ | 内部接続のSSDが主な対象となる | 内部SSDだけでなく、対応する外部SSDでも試行できる |
| メリット | ユーザーが意識することなくSSDの性能を維持できる | 即座にTrimを実行したい場合や、自動設定が機能しない場合に有効 |
| 注意点 | 稀に設定が変更され無効になることがある | 誤った操作でTrimが無効化されるリスクがある |
まとめ
この記事では、WindowsパソコンのSSDに搭載されたTrim機能の確認と有効化の手順を解説しました。
コマンドプロンプトを使ってTrim機能の状態を確認し、必要に応じて「fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0」コマンドで有効化できます。
また、「ドライブの最適化」ツールで手動でのTrim実行方法もご理解いただけたでしょう。
これらの手順を活用し、お使いのSSDのパフォーマンスを常に最適な状態に保ち、快適な業務環境を維持してください。
ADVERTISEMENT
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Windows・PCの人気記事ランキング
- 【Edge】起動時や新しいタブを「Google」にする設定!ニュースを消してシンプルにする方法
- 【直し方】F7でカタカナにならない!ファンクションキーが効かず音量などが変わる時のFnロック解除法
- 【Windows】サブモニターが映らない!HDMIを挿しても「信号なし」になる時の認識・設定手順
- 【Windows】パスワードなしで起動!PIN入力を省略して自動ログイン(サインイン)させる設定手順
- 【Windows】画面がチカチカ・点滅する!グラフィックドライバの更新と設定の見直し
- 【Windows】デスクトップのアイコンが「白い紙」になった!アイコンキャッシュを削除して元に戻すコマンド
- 【PC周辺】2台のモニターで壁紙を「別々」にする方法!Windows11での配置と調整
- 【Windows】デスクトップアイコンの「緑のチェック」は何?OneDriveの同期マークを非表示にする方法
- Windows 11を極限まで軽量化する「不要な標準サービス」停止リスト|PCの動作を爆速化する設定手順とリスク管理の全貌
- 【Windows】イヤホンを挿してもスピーカーから音が出る!ジャックを認識しない時のRealtek設定と直し方
