【Windows】「記憶域プール」のドライブが一つ故障した時のデータの救出と再構築手順

【Windows】「記憶域プール」のドライブが一つ故障した時のデータの救出と再構築手順
🛡️ 超解決

Windowsの記憶域プールを利用中に、ドライブが故障してしまいデータへのアクセスに不安を感じているかもしれません。

記憶域プールは冗長性機能を備えているため、一つのドライブ故障であればデータは保護されています。

この記事では、故障したドライブの特定から、新しいドライブへの交換、そして記憶域プールの再構築とデータ復旧の手順を詳しく解説します。

【要点】記憶域プール故障時のデータ保護と再構築のポイント

  • 記憶域プールの状態確認: 故障しているドライブを正確に特定し、プールの健全性を把握できます。
  • 故障ドライブの交換: 物理的に故障したドライブを取り外し、新しいドライブに安全に交換できます。
  • 記憶域プールの修復: 新しいドライブを追加し、記憶域プールを再構築してデータを回復できます。

ADVERTISEMENT

記憶域プールの耐障害性とドライブ故障時の仕組み

記憶域プールは、複数の物理ドライブを一つにまとめて管理する機能です。これにより、ディスク容量の拡張やデータの冗長性を確保できます。

特に、冗長性を持つ「ミラー」や「パリティ」構成の記憶域スペースを使用している場合、一つのドライブが故障してもデータが失われるのを防ぎます。

システムはドライブの故障を検知すると、記憶域プールを「劣化した状態」とマークし、ユーザーに通知します。この状態でも、残りの健全なドライブからデータにアクセスできます。

Windows 11とWindows 10のどちらでも、この基本的な仕組みは共通です。

記憶域スペースの冗長性タイプ

記憶域スペースにはいくつかの冗長性タイプがあり、それぞれ耐障害性が異なります。

「ミラー」はデータを複数のドライブに複製するため、1台または2台のドライブが故障してもデータが保護されます。たとえば、双方向ミラーはドライブ2台、3方向ミラーはドライブ5台が必要です。

「パリティ」はパリティ情報を生成してデータを保護します。これは最低3台のドライブが必要で、1台のドライブ故障に対応できます。

これらの冗長性タイプにより、ドライブ故障時でもデータの可用性が維持されます。

故障したドライブの特定と記憶域プールの再構築手順

記憶域プールでドライブが故障した場合、まずは故障ドライブを特定し、新しいドライブに交換します。その後、記憶域プールを修復してデータを再構築します。

記憶域プールの状態確認と故障ドライブの特定

  1. 設定アプリを開く
    Windowsのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. 記憶域スペースの項目へ移動する
    左側のメニューで「システム」を選択し、右側の項目から「記憶域」をクリックします。さらに「記憶域スペース」の項目を探してクリックします。Windows 10の場合は「システム」から「記憶域」に進み、「その他の記憶域の設定」にある「記憶域スペースの管理」をクリックします。
  3. 記憶域プールの状態を確認する
    記憶域スペースの画面で、対象の記憶域プールと記憶域スペースの状態を確認します。「劣化」または「エラー」と表示されている場合、ドライブに問題が発生しています。「物理ドライブ」のセクションを展開し、状態が「エラー」や「警告」となっているドライブを特定します。

故障ドライブの取り外しと物理的な交換

  1. PCの電源を完全に切る
    故障した物理ドライブを取り外す前に、必ずPCの電源を完全にシャットダウンします。電源ケーブルも抜いて、安全を確保してください。
  2. 故障した物理ドライブを取り外す
    PCケースを開き、特定した故障ドライブを物理的に取り外します。ドライブの取り付け方法に従って、ケーブルを外し、固定具を解除してください。
  3. 新しいドライブをPCに取り付ける
    故障ドライブと同じインターフェースと容量、またはそれ以上の容量を持つ新しい物理ドライブをPCに取り付けます。ケーブルを接続し、しっかりと固定します。
  4. PCの電源を入れる
    すべての作業が完了したら、PCケースを閉じ、電源ケーブルを接続してPCを起動します。

新しいドライブの追加と記憶域プールの修復

  1. 記憶域スペースを開く
    PC起動後、再度スタートボタンを右クリックし「設定」から「システム」→「記憶域」→「記憶域スペース」と進みます。
  2. 記憶域プールに新しいドライブを追加する
    「記憶域スペース」の画面で、対象の記憶域プールを選択し、「ドライブの追加」または「ドライブを追加してプールの容量を増やす」といったオプションをクリックします。検出された新しいドライブを選択し、プールに追加します。
  3. 記憶域プールの修復操作を実行する
    ドライブが追加されると、記憶域プールの状態が「劣化」から「修復中」に変わります。自動的に修復が開始されない場合は、対象の記憶域スペースの「修復」ボタンをクリックして手動で開始します。
  4. 修復の進行状況を確認する
    修復には時間がかかる場合があります。画面に表示される進行状況を確認し、修復が完了するまで待ちます。修復が完了すると、記憶域プールの状態は「正常」に戻ります。

記憶域プールの修復で発生しがちな問題と対処法

記憶域プールの修復作業中に、予期せぬ問題が発生することがあります。ここでは、よくある問題とその対処法について解説します。

ドライブの交換後に新しいドライブが認識されない

新しいドライブを取り付けても記憶域スペースに表示されない場合があります。これは、ドライブが初期化されていない、またはパーティションが作成されていないことが原因です。

  1. ディスクの管理を開く
    スタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。
  2. ドライブを初期化する
    「未割り当て」と表示されている新しいドライブを右クリックし、「ディスクの初期化」を選択します。GPTパーティションスタイルを選択して初期化します。
  3. 記憶域スペースにドライブを追加する
    初期化後、再度「設定」の「記憶域スペース」から新しいドライブを追加します。

修復が完了しない、またはエラーが発生する

修復が途中で止まったり、エラーメッセージが表示されたりする場合があります。これは、新しいドライブの容量が不足している、または複数のドライブが同時に故障している可能性があります。

新しいドライブは、故障したドライブと同じかそれ以上の容量が必要です。容量が足りない場合は、より大きな容量のドライブを用意して再度試してください。

複数のドライブが同時に故障した場合、記憶域スペースの冗長性設定によってはデータが回復できないことがあります。この場合は、データ復旧の専門業者への相談を検討してください。

記憶域プールの種類と耐障害性の確認が不十分だった

記憶域プール作成時に選択した冗長性タイプによっては、期待する耐障害性が得られないことがあります。例えば、冗長性のない「シンプル」タイプでは、ドライブが1台故障するとデータが失われます。

記憶域スペースの作成時には、必要な耐障害性に応じて「双方向ミラー」「3方向ミラー」「パリティ」のいずれかを選択することが重要です。

既存の記憶域スペースの冗長性タイプは、記憶域スペースの管理画面で確認できます。今後の運用では、定期的な状態確認と適切なバックアップ計画を立てることを推奨します。

ADVERTISEMENT

記憶域スペースの冗長性設定の比較

記憶域スペースには複数の冗長性設定があり、それぞれ必要なドライブ数や耐障害性が異なります。ここでは、主な設定を比較します。

項目 シンプル 双方向ミラー 3方向ミラー パリティ
必要なドライブ数 1台 2台 5台 3台
許容されるドライブ故障数 0台 1台 2台 1台
容量効率 100% 50% 33% 中程度
読み書き性能 高速 高速 高速 書き込みはやや低速
用途 一時データ、高速アクセスが必要な場合 重要なデータ、バランスの取れた耐障害性 非常に重要なデータ、高い耐障害性 大容量アーカイブ、効率的な耐障害性

まとめ

この記事では、Windowsの記憶域プールでドライブが故障した際の、故障ドライブの特定から新しいドライブへの交換、そして記憶域プールの再構築手順を解説しました。

記憶域プールの冗長性機能により、一つのドライブ故障であれば大切なデータを保護し、システムを回復できます。

今後は、記憶域プールの定期的な状態確認を行い、適切な冗長性設定を維持しながら運用を進めることで、データ損失のリスクを低減できます。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。