複数の物理ドライブの容量を効率的に活用したいと考えていませんか。
Windowsの「記憶域スペース」機能は、複数のドライブをまとめて一つの仮想ドライブとして利用できる機能です。
この記事では、記憶域スペースを作成し、データを安全に管理する手順を解説します。
【要点】記憶域スペースで複数の物理ドライブを効率的に活用する手順
- 記憶域プールの作成: 利用可能な物理ドライブをまとめて一つの論理的なグループにします。
- 仮想ディスクの作成: 記憶域プールから容量を割り当て、ドライブ文字を付与します。
- 回復性の設定: データの保護レベルを選び、ドライブ障害に備えます。
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目次
記憶域スペースの概要と活用シーン
記憶域スペースは、複数の物理ドライブをまとめて単一の仮想ドライブとして扱えるWindowsの機能です。異なる容量や種類のドライブを組み合わせ、柔軟なストレージ環境を構築できます。データ保護のための回復性オプションも選択可能です。
記憶域スペースでできること
この機能を使うと、複数のドライブを統合して大容量ストレージを作成できます。物理ドライブの追加や交換も柔軟に対応します。例えば、古い小型のHDDを複数組み合わせたり、SSDとHDDを混在させたりすることも可能です。ファイル履歴やOneDriveの保存先として利用すると、大量のデータを効率的に管理できます。
前提条件
記憶域スペースを作成するには、最低2台の未使用の物理ドライブが必要です。これらのドライブは、OSがインストールされていないデータドライブである必要があります。USB接続の外付けドライブも利用できます。使用するドライブはすべて同じ種類のインターフェースである必要はありませんが、性能は最も遅いドライブに合わせられます。また、プールに追加するドライブ内のデータはすべて消去されるため、事前にバックアップを取得してください。
記憶域スペースを作成する手順
- 設定アプリを開く
Windows 11のスタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「設定」を選択します。 - 記憶域の設定へ移動する
設定アプリの左側ナビゲーションメニューから「システム」を選びます。右側の項目一覧の中から「記憶域」をクリックして、記憶域関連の設定画面を開きます。 - 記憶域スペースの管理画面を開く
「記憶域」画面を下にスクロールし、「記憶域の詳細設定」セクションを展開します。その中にある「記憶域スペース」をクリックして、記憶域スペースの管理画面に進みます。 - 新しいプールと記憶域スペースを作成する
記憶域スペースの管理画面で、「新しいプールと記憶域スペースの作成」ボタンをクリックします。この操作を開始すると、プールの作成ウィザードが起動します。 - 記憶域プールに使用するドライブを選択する
記憶域プールに追加したい物理ドライブの一覧が表示されます。使用したいドライブにすべてチェックを入れ、「プールの作成」ボタンをクリックします。この操作を実行すると、選択したドライブ内のデータはすべて消去されるため、事前にバックアップが完了していることを確認してください。 - 記憶域スペースの設定を行う
作成する仮想ドライブの各種設定を行います。- 「名前」に任意のドライブ名を入力します。例えば「共有データドライブ」など、用途がわかる名前に設定します。
- 「ドライブ文字」でドライブに割り当てる文字を選びます。A、B、C以外の空いている文字を選択してください。
- 「回復性の種類」でデータの保護レベルを選択します。
- 「シンプル」は回復性なしで、すべての容量を利用します。データ損失の可能性を許容できる場合に選択します。
- 「双方向ミラー」は2台以上のドライブでデータを複製し、1台のドライブ障害に耐えられます。高いデータ保護が必要な場合に適しています。
- 「パリティ」は3台以上のドライブでデータとパリティ情報を分散し、1台のドライブ障害に耐えられます。容量効率とデータ保護のバランスが良い選択肢です。
- 「プロビジョニングの種類」で「シック」または「シン」を選びます。「シック」は指定した容量をすぐに確保し、「シン」は必要に応じて容量を拡張します。通常は「シン」を選ぶことで、物理ドライブの容量を効率的に利用できます。
- 「最大サイズ」に仮想ドライブの容量を入力します。プールの合計容量を超えるサイズを指定することもできますが、その場合は「シン」プロビジョニングを選択してください。
- 記憶域スペースを作成する
設定内容を確認し、問題がなければ「記憶域スペースの作成」ボタンをクリックします。作成には数分かかる場合があります。 - 記憶域スペースの確認
作成が完了すると、記憶域スペースの管理画面に新しい仮想ドライブが表示されます。エクスプローラーを開き、指定したドライブ文字で新しいドライブが利用可能になっていることを確認してください。
Windows 10での操作の順序の違い
Windows 10の場合、設定アプリではなくコントロールパネルから操作を開始します。スタートボタンを右クリックし、「コントロールパネル」を選択してください。コントロールパネルを開いたら、「システムとセキュリティ」の項目にある「記憶域スペース」をクリックします。それ以降の記憶域プールや仮想ドライブの作成手順は、Windows 11とほぼ同じ流れで進められます。
記憶域スペース作成時の注意点とトラブル対処法
ドライブ選択時にデータが消去される
記憶域プールに追加するドライブは、作成時にすべてのデータが消去されます。この操作は元に戻せません。重要なデータが含まれる場合は、事前に必ず別のストレージにバックアップを取得してください。バックアップを怠ると、データが永久に失われる可能性があります。
回復性の種類を誤って選択してしまう
回復性の種類は一度設定すると、後から変更することが非常に困難です。変更するには、記憶域スペースを削除し、再作成する必要がある場合がほとんどです。データの重要度と使用可能なドライブ数に合わせて慎重に選択してください。データの保護が必要なく、容量を最大限に活用したい場合は「シンプル」を選びます。ビジネス用途では「双方向ミラー」または「パリティ」が推奨されます。
「ドライブが利用可能ではありません」と表示される
このメッセージは、選択したドライブがすでにフォーマットされているか、他の記憶域プールで使用されている場合に発生します。ディスクの管理を開き、対象のドライブが「未割り当て」の状態になっているか確認してください。もしパーティションが存在する場合は、パーティションを削除して「未割り当て」の状態に戻す必要があります。その後、再度記憶域スペースの作成を試してください。
仮想ドライブの容量が足りなくなった場合の対応
記憶域スペースは、後から物理ドライブを追加して容量を拡張できます。記憶域スペースの管理画面から「ドライブの追加」を選択し、新しい物理ドライブをプールに追加してください。新しいドライブも未割り当ての状態である必要があります。ドライブを追加した後、既存の仮想ドライブを選択し、「仮想ディスクの拡張」オプションから最大サイズを調整することで、記憶域スペースの容量を増やすことができます。
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回復性の種類による特徴比較
| 項目 | シンプル | 双方向ミラー | パリティ |
|---|---|---|---|
| 最低必要ドライブ数 | 1台 | 2台 | 3台 |
| データ保護 | なし、ドライブ障害でデータ損失 | 1台のドライブ障害に耐える | 1台のドライブ障害に耐える |
| 容量効率 | 100% | 50% | 約67%〜80%以上 |
| 読み書き性能 | 良好 | 高速 | 中程度 |
| 推奨用途 | 一時データ、バックアップ不要なデータ | 重要データ、高速な読み書きが必要なデータ | 大容量データ、コスト効率重視のデータ |
まとめ
この記事では、Windowsの記憶域スペース機能を使って複数の物理ドライブを一つの仮想ドライブにする手順を解説しました。
記憶域スペースを活用することで、ストレージ容量の統合とデータの回復性確保を実現できます。
データの重要度や利用可能なドライブ数に合わせて、適切な回復性の種類を選び、効率的なストレージ環境を構築してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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