WSUSクライアントでWindows Updateの同期がエラーコード0x80244010で失敗し、更新プログラムが適用できない状況に直面していませんか。
このエラーは通常、WSUSサーバー側で設定された同期上限を超過した場合に発生します。
この記事では、クライアントとWSUSサーバー間の通信を再試行し、この同期上限エラーを解決する具体的な手順を解説します。
手順を実行することで、Windows Updateの同期が正常に機能するようになります。
【要点】WSUS同期上限エラー0x80244010の解決策
- WSUSクライアントのリセット: 更新プログラムの履歴とキャッシュをクリアし、エラー状態を解消します。
- Windows Updateサービスの再起動: 関連サービスを再起動し、システムの正常な動作を促します。
- WSUSサーバー側の設定確認: サーバーの同期設定やグループポリシーが適切に構成されているかを確認します。
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目次
WSUS同期上限エラー0x80244010が発生する原因
エラーコード0x80244010は、WSUSクライアントがWSUSサーバーから更新プログラムの情報を取得する際に、同期可能な更新プログラムの数、またはクライアントが処理できる更新プログラムの数を超過した場合に発生します。
これは、WSUSサーバーが非常に多くの更新プログラムを保持している場合や、クライアントが長期間WSUSサーバーと同期していなかった場合に起こりやすい問題です。
WSUSサーバーとクライアント間の通信状態が不安定な場合も、このエラーを誘発することがあります。
「同期上限」とは、WSUSサーバーが一度にクライアントに提示できる更新プログラム情報の最大数を指します。この制限は、クライアントが一度に処理するデータ量を抑え、ネットワーク負荷を軽減するために設けられています。
また、クライアント側の更新履歴データベースが肥大化している場合も、同期処理に影響を与え、エラーの原因となることがあります。
WSUS同期上限エラー0x80244010を直す操作手順
このセクションでは、WSUSクライアント側とWSUSサーバー側での具体的な対処手順を解説します。
WSUSクライアントのリセットと通信再試行
- コマンドプロンプトを管理者として実行する
スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。Windows 10の場合は「コマンドプロンプト 管理者」を選択してください。 - Windows Updateサービスを停止する
コマンドプロンプトでnet stop wuauservと入力し、Enterキーを押します。これにより、Windows Updateサービスが停止します。 - BITSサービスを停止する
次に、net stop bitsと入力し、Enterキーを押します。これは、バックグラウンドインテリジェント転送サービスを停止し、更新プログラムのダウンロード関連処理を中断します。 - SoftwareDistributionフォルダーを削除する
rd /s /q %windir%\SoftwareDistributionと入力し、Enterキーを押します。このコマンドは、更新プログラムのキャッシュや履歴が保存されているSoftwareDistributionフォルダーを完全に削除します。このフォルダーは自動的に再作成されるため、安全に削除できます。 - Windows Updateサービスを開始する
net start wuauservと入力し、Enterキーを押します。停止していたWindows Updateサービスを再開します。 - BITSサービスを開始する
net start bitsと入力し、Enterキーを押します。BITSサービスも再開します。 - WSUSサーバーへの再接続と検出を強制する
wuauclt /resetauthorization /detectnowと入力し、Enterキーを押します。このコマンドは、クライアントの認証情報をリセットし、WSUSサーバーに対して更新プログラムの検出を強制的に開始させます。 - 即時レポートを送信する
wuauclt /reportnowと入力し、Enterキーを押します。これにより、クライアントの現在の状態がWSUSサーバーに即座に報告されます。 - Windows Updateを手動で確認する
設定アプリを開き、「Windows Update」の項目から「更新プログラムのチェック」をクリックします。これにより、WSUSサーバーとの同期が再試行されます。
WSUSサーバー側の設定確認
クライアント側の対処で解決しない場合、WSUSサーバー側の設定に問題がある可能性も考えられます。
- WSUS管理コンソールを開く
WSUSサーバー上で「Windows Server Update Services」管理コンソールを起動します。 - 更新ファイルと更新言語の設定を確認する
コンソールの左ペインで「オプション」を展開し、「更新ファイルと更新言語」を選択します。ここで、必要な製品と分類が選択されているか、また適切な言語が設定されているかを確認します。過剰な製品や分類を選択していると、同期データ量が増大し、同期上限エラーの原因となることがあります。 - WSUSサーバーの同期状態を確認する
コンソールの左ペインで「同期」を選択し、現在の同期状態と前回の同期が成功しているかを確認します。必要であれば「今すぐ同期」をクリックして手動で同期を開始し、サーバーが最新の更新プログラム情報を保持していることを確認してください。 - グループポリシーの設定を確認する
クライアントがWSUSサーバーと適切に通信するためには、グループポリシーが正しく設定されている必要があります。「コンピューターの構成」-「管理用テンプレート」-「Windowsコンポーネント」-「Windows Update」の項目で、WSUSサーバーのURL設定などが正しいかを確認します。
WSUS同期エラーでやりがちなミスと対処法
WSUSの同期エラー解決時には、いくつかの注意点や陥りやすいミスがあります。
SoftwareDistributionフォルダー削除後の再同期に時間がかかる
SoftwareDistributionフォルダーを削除すると、クライアントはWSUSサーバーからすべての更新プログラムのメタデータを再ダウンロードする必要があります。
この初回同期は、ネットワーク環境やWSUSサーバーの更新プログラム数によっては、数時間かかる場合があります。
同期が完了するまで、慌てずに待つことが重要です。進捗はWindows Updateの設定画面で確認できます。
WSUSサーバー側の設定不備
クライアント側の問題だけでなく、WSUSサーバー側の設定が不適切であるために同期エラーが発生することもあります。
例えば、WSUSサーバーがインターネット上のMicrosoft Updateサーバーと同期できていない場合、クライアントは新しい更新プログラム情報を受け取れません。
WSUS管理コンソールでサーバーの同期スケジュール、製品と分類、グループポリシーの設定を定期的に確認し、適切に構成されていることを確認してください。
特に、不要な製品や分類を同期対象から外すことで、同期データ量を減らし、同期上限エラーの発生を抑制できます。
ネットワーク接続の問題
クライアントとWSUSサーバー間のネットワーク接続が不安定な場合や、ファイアウォール、プロキシサーバーの設定が通信を妨げている場合も、同期エラーの原因となります。
クライアントからWSUSサーバーへのping疎通を確認したり、一時的にファイアウォールを無効にしてテストしたりすることで、ネットワークが原因かどうかの切り分けが可能です。
プロキシサーバーを経由している場合は、プロキシ設定が正しく構成されているか確認してください。
Windows 10での操作の違い
この記事の手順はWindows 11を基準に記述していますが、Windows 10でも基本的なコマンド操作や設定画面の構成は同様です。
ただし、設定アプリのUIや一部の表記が異なる場合があります。例えば、スタートボタンを右クリックした際のメニュー項目が「Windows PowerShell 管理者」と表示されることがあります。
操作の意図を理解していれば、Windows 10でも問題なく手順を実行できます。
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WSUS同期エラー対処におけるクライアントとサーバーの役割比較
WSUS同期エラーの対処では、クライアント側とサーバー側の両面からのアプローチが重要です。
| 項目 | WSUSクライアント側の対処 | WSUSサーバー側の確認 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 更新プログラムを受信する各Windows PC | 更新プログラムを管理・配信するWSUSサーバー |
| 主な操作 | キャッシュクリア、サービス再起動、強制同期 | 設定確認、手動同期、グループポリシー確認 |
| 期待される効果 | クライアント側の更新状態をリセットし、通信を再確立する | サーバーが最新の情報を保持し、クライアントに正しく配信できる |
| 具体的なタスク | SoftwareDistributionフォルダーの削除、wuaucltコマンド実行 | WSUS管理コンソールでの製品・分類・同期設定の確認 |
まとめ
WSUSクライアントで発生する同期上限エラー0x80244010は、適切な手順で解決できます。
この記事で解説したクライアントのリセットとWSUSサーバー側の設定確認を行うことで、更新プログラムの同期が正常に機能するようになります。
定期的なWSUSサーバーのメンテナンスや、クライアントの同期状況監視を行うことで、同様のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
今後もスムーズなWindows Updateのために、これらの手順をぜひ活用してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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