【Windows】「このPCの保護設定を有効にできません」が出る時のVSSサービス修復手順 | システム復元の不具合

【Windows】「このPCの保護設定を有効にできません」が出る時のVSSサービス修復手順 | システム復元の不具合
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Windows 11またはWindows 10でシステム保護設定を有効にしようとした際、「このPCの保護設定を有効にできません」というエラーが表示され、困っているビジネスマンもいるでしょう。

この問題は、システム復元ポイントの作成に不可欠なボリュームシャドウコピーサービスVSSが正常に動作していないことが主な原因です。

この記事では、VSSサービスを修復し、システム保護設定を再び有効にするための具体的な手順を解説します。

【要点】システム保護設定エラーの解決策

  • VSSサービスの状態確認と開始: システム復元に必要なVSSサービスが停止していないか確認し、開始することで問題が解決する場合があります。
  • VSSサービスの再登録: コマンドプロンプトを利用してVSS関連のDLLファイルを再登録し、サービスの機能を復旧させます。
  • システムファイルチェッカーとDISMコマンドの実行: システムファイルの破損が原因の場合、これらのツールで修復し、安定したシステム環境を取り戻します。

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「このPCの保護設定を有効にできません」エラーの根本的な原因

「このPCの保護設定を有効にできません」というエラーは、Windowsのシステム保護機能が正常に動作しないことを示します。

この機能は、システムに問題が発生した際に以前の状態へ戻すシステム復元ポイントを作成するために重要です。

エラーの多くは、ボリュームシャドウコピーサービスVSSに起因しています。

VSSサービスとは何か、その役割

VSSサービスは、実行中のアプリケーションや開いているファイルがある状態でも、システムやデータの「スナップショット」を作成するWindowsの機能です。

システム復元ポイントの作成、バックアップ、ファイル履歴機能などがこのサービスに依存しています。

VSSサービスが停止している、または破損している場合、システム保護設定を有効にできません。

VSSサービスが停止または破損する理由

VSSサービスが正常に動作しない原因はいくつか考えられます。

最も一般的なのは、サービス自体が停止していることです。

また、関連するシステムファイルが破損している場合や、セキュリティソフトウェアがVSSの動作を妨げている場合もあります。

まれに、ディスク容量の不足が原因で復元ポイントを作成できないこともあります。

VSSサービスを修復しシステム保護を有効にする手順

ここでは、VSSサービスの問題を解決し、システム保護を有効にするための具体的な手順を解説します。

複数のステップを順に試していくことで、問題の解決を目指します。

手順1: VSSサービスの状態を確認し開始する

まず、VSSサービスが停止していないか確認し、必要であれば開始します。

  1. 「サービス」アプリを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    「services.msc」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
  2. 「ボリュームシャドウコピー」サービスを探す
    サービス一覧の中から「ボリュームシャドウコピー」サービスを探し、ダブルクリックします。
  3. サービスの開始とスタートアップの種類を設定する
    「スタートアップの種類」が「自動」になっていることを確認します。
    「サービスの状態」が「停止」になっている場合は、「開始」ボタンをクリックします。
    「適用」ボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。
    Windows 10でも同様の操作で確認と開始が可能です。

手順2: コマンドプロンプトでVSS関連ファイルを再登録する

VSSサービスが開始できない場合や、開始しても問題が解決しない場合は、関連するDLLファイルを再登録します。

この操作は管理者権限のあるコマンドプロンプトで行います。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。
    ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
  2. VSSサービスを停止する
    以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。
    net stop vss
    net stop swprv
    サービスが停止できない場合は、次の手順に進んでも問題ありません。
  3. VSS関連のDLLファイルを再登録する
    以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。
    各コマンドの実行後、「DllRegisterServerは成功しました」というメッセージが表示されることを確認します。
    メッセージが表示されない場合やエラーが出た場合は、そのコマンドを飛ばして次に進みます。
    regsvr32 ole32.dll
    regsvr32 oleaut32.dll
    regsvr32 vssapi.dll
    regsvr32 vss_ps.dll
    regsvr32 swprv.dll
    regsvr32 eventcls.dll
    regsvr32 es.dll
    regsvr32 stdprov.dll
    regsvr32 vssui.dll
    regsvr32 vsswmi.dll
    regsvr32 vswmi.dll
  4. VSSサービスを再開する
    以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。
    net start vss
    net start swprv
  5. PCを再起動する
    すべてのコマンドの実行が完了したら、PCを再起動します。

手順3: システム保護を有効にする

PCの再起動後、システム保護が有効にできるか確認します。

  1. 「システム保護」設定を開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    「sysdm.cpl」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
    「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されたら、「システムの保護」タブをクリックします。
  2. システム保護を構成する
    「保護設定」セクションで、システム保護を有効にしたいドライブを選択し、「構成」ボタンをクリックします。
  3. システム保護を有効にする
    「システムの保護を有効にする」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
    これでシステム保護が有効になり、復元ポイントの作成が可能になります。

システム保護が有効にできない場合の追加の確認点

上記のVSSサービス修復手順を試しても問題が解決しない場合、他の原因が考えられます。

以下の点を確認し、対処を試みてください。

VSSサービスが開始できない、または依存関係のエラーが出る

VSSサービスが開始できない場合、その依存関係にあるサービスも確認が必要です。

「ボリュームシャドウコピー」サービスのプロパティを開き、「依存関係」タブを確認してください。

依存するサービスが停止している場合は、それらのサービスも開始してください。

また、システムファイルの破損が原因である可能性も高いです。

システムファイルチェッカーとDISMコマンドを実行して、システムを修復します。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。
  2. システムファイルチェッカーを実行する
    以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。
    sfc /scannow
    このコマンドはシステムファイルの整合性をチェックし、破損を修復します。
  3. DISMコマンドを実行する
    sfcコマンドで問題が解決しない場合、以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。
    DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
    DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
    DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
    これらのコマンドは、Windowsイメージの破損を修復します。
  4. PCを再起動する
    すべてのコマンドの実行が完了したら、PCを再起動し、再度システム保護の有効化を試します。

ディスク容量が不足している

システム保護は復元ポイントを保存するためにディスク容量を使用します。

ディスクの空き容量が極端に少ない場合、復元ポイントの作成に失敗することがあります。

ドライブの空き容量を確認し、不要なファイルを削除して容量を確保してください。

「システムの保護」設定の「構成」画面で、復元ポイントに割り当てる最大使用量を調整することもできます。

セキュリティソフトウェアがVSSの動作を妨げている

一部のセキュリティソフトウェアやウイルス対策ソフトが、VSSサービスの動作を妨げることがあります。

一時的にセキュリティソフトウェアを無効にして、システム保護を有効にできるか試してみてください。

もし有効にできる場合は、セキュリティソフトウェアの設定を見直すか、別のソフトウェアへの変更を検討してください。

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Windows 11とWindows 10のシステム保護設定の比較

項目 Windows 11 Windows 10
設定画面へのアクセス 「システムのプロパティ」から「システムの保護」タブを開く 「システムのプロパティ」から「システムの保護」タブを開く
VSSサービス名 ボリュームシャドウコピー ボリュームシャドウコピー
コマンドプロンプトの利用 「ターミナル 管理者」から実行 「Windows PowerShell 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」から実行
機能上の違い 基本的な機能はWindows 10と同様。UIに若干の変更がある システム復元ポイントの作成と管理が可能
トラブルシューティング VSSサービス修復、システムファイルチェッカー、DISMコマンドが有効 VSSサービス修復、システムファイルチェッカー、DISMコマンドが有効

Windows 11とWindows 10では、システム保護の設定画面やVSSサービスの名称、基本的なトラブルシューティング方法は共通しています。

コマンドプロンプトの呼び出し方や一部のUIに違いがあるものの、本記事で紹介した手順はどちらのOSでも適用できます。

特にVSSサービス関連の修復は、OSバージョンを問わず有効な対処法です。

まとめ

この記事では、「このPCの保護設定を有効にできません」というエラーが発生した際のVSSサービス修復手順を解説しました。

VSSサービスの状態確認と開始、そしてコマンドプロンプトでの再登録を行うことで、多くのケースでシステム保護設定が再び有効になります。

システムファイルチェッカーやDISMコマンドの実行、ディスク容量の確認も合わせて実施し、安定したシステム復元環境を構築してください。

これらの手順を通じて、業務で重要なWindowsシステムの安定運用に役立てることができます。

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この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。