【Windows】システムの復元ポイントを「毎日自動で作成」するためのタスクスケジューラ設定 | 安全性の向上

【Windows】システムの復元ポイントを「毎日自動で作成」するためのタスクスケジューラ設定 | 安全性の向上
🛡️ 超解決

Windowsのシステム復元ポイントは、予期せぬトラブルからPCを保護する重要な機能です。しかし、標準設定では毎日自動で作成されないため、いざという時に最新の復元ポイントがない場合があります。

この記事では、タスクスケジューラを活用し、システム復元ポイントを毎日自動で作成する詳細な設定手順を解説します。

業務で利用するWindowsPCの安全性を高め、システム障害発生時の復旧作業を円滑に進めるための知識が身につきます。

【要点】毎日自動で復元ポイントを作成しPCの安全性を高める

  • システムの保護の有効化: システム復元ポイントが作成されるようドライブの保護設定を確認し有効にします。
  • タスクスケジューラの設定: PowerShellスクリプトを利用して、指定した時間に毎日自動で復元ポイントを作成するタスクを登録します。
  • 作成された復元ポイントの確認: 設定後に実際に復元ポイントが作成されているかを確認し、タスクが正しく機能していることを検証します。

ADVERTISEMENT

システム復元ポイントの重要性と自動作成の必要性

システム復元ポイントは、Windowsのシステムファイルを特定の日時の状態に巻き戻す機能です。アプリケーションのインストールやWindows Updateの適用後にPCの動作が不安定になった際、以前の安定した状態に戻す際に役立ちます。

Windowsは通常、重要なイベント発生時や手動操作で復元ポイントを作成します。しかし、毎日自動で作成する機能は標準では提供されていません。タスクスケジューラを用いることで、この間隔を自動化し、常に最新の復元ポイントを保持できます。

これにより、システムの問題発生時でも、直近の安定した状態へ速やかに復旧できるため、業務の中断時間を最小限に抑えることが可能です。

システム復元ポイントの仕組み

システム復元ポイントは、システムファイル、インストール済みのプログラム、レジストリ設定などのスナップショットです。個人用ファイルやドキュメントは復元対象外となります。この機能は、システムドライブの「システムの保護」が有効になっている場合にのみ動作します。

復元ポイントは一定のディスク容量を消費し、古いものから自動的に削除される仕組みです。そのため、定期的な作成と管理がシステムの安定運用に不可欠となります。

システム復元ポイントを毎日自動作成するタスクスケジューラ設定手順

ここでは、Windows 11を基準に、タスクスケジューラを使ってシステム復元ポイントを毎日自動で作成する手順を解説します。Windows 10でも同様の操作で設定できます。

1. システムの保護を有効にする

まず、システム復元ポイントが作成できるように、システムの保護が有効になっているかを確認します。

  1. 「システムのプロパティ」を開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。「sysdm.cpl」と入力してEnterキーを押します。
  2. 「システムの保護」タブを選択する
    表示された「システムのプロパティ」ウィンドウで、「システムの保護」タブをクリックします。
  3. ドライブの保護状態を確認・設定する
    「保護設定」欄で、システムドライブ(通常はC:)の「保護」が「オン」になっていることを確認します。「オフ」の場合は、システムドライブを選択し、「構成」ボタンをクリックします。
  4. システムの保護を有効にする
    「システムの保護」ウィンドウで、「システムの保護を有効にする」を選択します。スライダーを動かして「ディスク領域の使用量」を設定し、「OK」ボタンをクリックします。推奨は5%から10%程度です。

2. タスクスケジューラで新規タスクを作成する

次に、毎日自動で復元ポイントを作成するためのタスクをタスクスケジューラに登録します。

  1. タスクスケジューラを開く
    スタートボタンをクリックし、「タスクスケジューラ」と入力して検索結果から開きます。
  2. 新しいタスクを作成する
    タスクスケジューラの左側ペインで「タスクスケジューラライブラリ」を選択します。右側ペインの「操作」メニューから「タスクの作成」を選択します。
  3. 「全般」タブを設定する
    「名前」に「Daily System Restore Point」と入力します。「説明」には「毎日システム復元ポイントを自動作成します」と入力します。「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択し、「最上位の特権で実行する」にチェックを入れます。「構成」は「Windows 11」を選択します。
  4. 「トリガー」タブを設定する
    「新しい」ボタンをクリックします。「タスクの開始」で「毎日」を選択し、「開始」の日付と時刻を設定します。システム負荷の低い深夜や早朝が良いでしょう。例えば、「03:00:00」と入力します。「OK」ボタンをクリックします。
  5. 「操作」タブを設定する
    「新しい」ボタンをクリックします。「操作」で「プログラムの開始」を選択します。「プログラム/スクリプト」の欄に「powershell.exe」と入力します。「引数の追加(オプション)」の欄に以下のコマンドを入力します。
    -ExecutionPolicy Bypass -Command "Checkpoint-Computer -Description 'Daily Automatic Restore Point'"
    「OK」ボタンをクリックします。
  6. 「条件」タブを設定する
    ノートPCの場合、「コンピューターをAC電源に接続した場合のみタスクを開始する」にチェックを入れると、バッテリー駆動中にタスクが実行されません。デスクトップPCの場合は通常、この設定は不要です。
  7. 「設定」タブを設定する
    「タスクの実行を許可する」にチェックが入っていることを確認します。「タスクが失敗した場合、次の間隔で再起動する」にチェックを入れ、必要に応じて再試行間隔を設定します。「OK」ボタンをクリックします。
  8. パスワードを入力して設定を完了する
    全般タブで「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択した場合、タスクの作成時に現在のユーザーのパスワード入力が求められます。パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

3. タスクの動作確認と手動実行

設定したタスクが正しく動作するかを確認します。

  1. タスクスケジューラのタスク一覧で確認する
    タスクスケジューラの「タスクスケジューラライブラリ」に、作成した「Daily System Restore Point」というタスクが表示されていることを確認します。
  2. タスクを手動で実行する
    作成したタスクを選択し、右側ペインの「操作」メニューから「実行」を選択します。
  3. 復元ポイントが作成されたか確認する
    「システムのプロパティ」の「システムの保護」タブを開き、「システムの復元」ボタンをクリックします。表示される一覧に「Daily Automatic Restore Point」という説明の復元ポイントが作成されていることを確認します。

システム復元ポイント作成時の注意点とトラブル対処法

タスクスケジューラを設定しても復元ポイントが作成されない場合や、運用上の注意点について解説します。

復元ポイントが作成されない場合の確認点

タスクスケジューラが正しく設定されていても、何らかの理由で復元ポイントが作成されない場合があります。以下の点を確認してください。

  1. システムの保護が有効になっているか
    手順1で確認したように、システムドライブの「システムの保護」が「オン」になっている必要があります。オフになっている場合は、有効にしてください。
  2. ディスクの空き容量が不足していないか
    復元ポイントはディスク容量を消費します。システムの保護で設定したディスク使用量が上限に達している場合、新しい復元ポイントは作成されません。不要な復元ポイントを削除するか、ディスク使用量の上限を増やすことを検討してください。
  3. タスクスケジューラの実行履歴を確認する
    タスクスケジューラで作成したタスクを選択し、「履歴」タブを確認します。タスクが正常に実行されたか、エラーが発生していないかを確認できます。エラーが発生している場合は、その詳細を確認し対処します。
  4. PowerShellの実行ポリシーを確認する
    まれにPowerShellの実行ポリシーが厳しすぎる場合がありますが、今回のコマンドでは「-ExecutionPolicy Bypass」を含めているため、通常は問題ありません。

復元ポイントの保存容量と管理のポイント

復元ポイントはディスク容量を消費するため、無尽蔵に保存されるわけではありません。システムの保護設定で指定したディスク使用量の上限に達すると、古い復元ポイントから自動的に削除されます。

重要な更新プログラムの適用前や、新しいソフトウェアのインストール前には、手動で復元ポイントを作成することをおすすめします。これにより、自動作成された復元ポイントが削除される前に、特定の時点の復元ポイントを確実に保持できます。

Windows 10での操作の違い

今回解説したタスクスケジューラの設定手順は、Windows 11とWindows 10でほぼ同じです。メニューの配置やアイコンのデザインに若干の違いがあるかもしれませんが、基本的な操作フローは変わりません。

タスクスケジューラの検索方法も、スタートメニューから「タスクスケジューラ」と入力することでアクセスできます。

ADVERTISEMENT

Windows 11とWindows 10のシステム復元機能の比較

項目 Windows 11 Windows 10
基本機能 システムファイル、レジストリ、プログラム設定を以前の状態に戻す システムファイル、レジストリ、プログラム設定を以前の状態に戻す
システムの保護 「システムのプロパティ」から設定、ドライブごとに有効化 「システムのプロパティ」から設定、ドライブごとに有効化
復元ポイントの作成 手動作成、特定のイベント時、タスクスケジューラで自動化可能 手動作成、特定のイベント時、タスクスケジューラで自動化可能
インターフェース Windows 11のデザインに合わせたウィンドウ表示 Windows 10のデザインに合わせたウィンドウ表示
タスクスケジューラでの設定 PowerShellコマンドで自動作成タスクを詳細に設定 PowerShellコマンドで自動作成タスクを詳細に設定

まとめ

この記事では、Windows 11のタスクスケジューラを活用し、システム復元ポイントを毎日自動で作成する手順を詳しく解説しました。

この設定により、PCにトラブルが発生した際も、常に最新の復元ポイントからシステムを安定した状態に戻せるようになります。

定期的に復元ポイントが作成されているかを確認し、業務PCの安定稼働に役立ててください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。