【Windows】システムの保護が「有効」なのに復元ポイントが勝手に消える時の「ページファイル」設定確認 | 領域の競合回避

【Windows】システムの保護が「有効」なのに復元ポイントが勝手に消える時の「ページファイル」設定確認 | 領域の競合回避
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Windowsのシステム保護機能が有効になっているにも関わらず、重要な復元ポイントが突然消えてしまい、業務に支障が出ている方もいるのではないでしょうか。

この現象は、多くの場合、仮想メモリとして利用されるページファイルの設定と、復元ポイントが保存される領域との競合が原因で発生します。

この記事では、ページファイルの設定を確認し、適切に調整することで、復元ポイントの消失を防ぐ具体的な手順を解説します。

【要点】復元ポイント消失の原因となる領域競合を回避する設定

  • 仮想メモリページファイル設定の変更: ページファイルが動的にサイズを変更することで発生する、復元ポイントの保存領域との競合を回避します。
  • システムの保護ディスク使用量の調整: 復元ポイントが確実に保存されるよう、確保するディスク領域を増やし、消失リスクを低減します。
  • レジストリのバックアップ方法の確認: 万一のレジストリ編集が必要な場合に備え、安全なバックアップ手順を把握できます。

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復元ポイントが消失する主な原因とページファイルの仕組み

Windowsのシステムの保護は、システムファイルや設定の変更点を記録し、問題発生時に以前の状態へ戻すための復元ポイントを作成します。

しかし、システム保護が有効でも復元ポイントが消える主な原因は、仮想メモリとして機能するページファイルの設定と、復元ポイントが保存されるシャドウコピー領域との競合にあります。

特にページファイルが「システム管理サイズ」に設定されている場合、Windowsは物理メモリの使用状況に応じてページファイルのサイズを動的に変更します。

この動的なサイズ変更が、復元ポイントが格納されているシャドウコピー領域を圧迫し、結果として古い復元ポイントが削除されることがあります。

また、ディスク全体の空き容量が極端に不足している場合も、復元ポイントの維持が困難になるため、消失の原因となります。

仮想メモリとページファイルの役割

仮想メモリは、物理メモリRAMが不足した際に、ハードディスクやSSDの一部を一時的にRAMとして利用する仕組みです。

この仮想メモリとして使われるファイルがページファイルであり、通常は「pagefile.sys」という名前でシステムドライブに存在します。

ページファイルは、システム管理サイズの場合、Windowsの判断で柔軟にサイズが変更されますが、これがシャドウコピー領域の安定性を損なう要因となることがあります。

復元ポイントの消失を防ぐページファイル設定変更手順

復元ポイントの消失を防ぐためには、ページファイルのサイズを固定し、システムの保護で確保するディスク領域を適切に設定することが重要です。

ここでは、Windows 11を基準とした具体的な設定変更手順を解説します。

現在のシステムの保護設定を確認する手順

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。表示されたダイアログに「control」と入力し、「OK」を選択します。
  2. システムとセキュリティに進む
    コントロールパネルのウィンドウで、「システムとセキュリティ」を選択します。
  3. システムを選択する
    「システムとセキュリティ」の画面で、「システム」を選択します。
  4. システムの保護を開く
    システム画面の左側メニューまたは関連設定から「システムの保護」を選択します。
  5. ディスク使用量を確認する
    「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されたら、「システムの保護」タブを選択します。保護設定されているドライブを選択し、「構成」ボタンを選択します。現在のディスク領域の使用量と最大使用量を確認します。

仮想メモリページファイル設定を変更する手順

  1. システムのプロパティを開く
    上記の「システムの保護」タブが開いている「システムのプロパティ」ウィンドウで、「詳細設定」タブを選択します。
  2. パフォーマンスオプションを開く
    「パフォーマンス」セクションにある「設定」ボタンを選択します。
  3. 仮想メモリの設定に進む
    「パフォーマンスオプション」ウィンドウが表示されたら、「詳細設定」タブを選択します。「仮想メモリ」セクションにある「変更」ボタンを選択します。
  4. 自動管理のチェックを外す
    「仮想メモリ」ウィンドウで、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックボックスを外します。
  5. カスタムサイズを設定する
    対象のドライブC:など を選択し、「カスタムサイズ」ラジオボタンを選択します。
  6. 初期サイズと最大サイズを入力する
    「初期サイズMB」と「最大サイズMB」に、推奨される値を入力します。推奨値は、通常、物理メモリRAMの1.5倍から2倍程度が目安ですが、Windowsが推奨する値を参考にしてください。ウィンドウ下部に表示される「推奨」の値を初期サイズに、その1.5倍から2倍程度を最大サイズに設定することが一般的です。
  7. 設定を適用し再起動する
    「設定」ボタンを選択し、「OK」ボタンを選択します。変更を適用するためにPCの再起動を促された場合は、必ず再起動してください。

システムの保護のディスク使用量を調整する手順

ページファイルの設定変更と合わせて、システムの保護が利用するディスク領域を増やすことも重要です。

  1. システムの保護設定を開く
    「システムのプロパティ」ウィンドウの「システムの保護」タブに戻ります。
  2. ドライブの構成を選択する
    保護設定されているドライブC:など を選択し、「構成」ボタンを選択します。
  3. ディスク領域の使用量を調整する
    「ディスク領域の使用量」セクションにあるスライダーを右に動かし、最大使用量を増やします。通常、総ディスク容量の5%から10%程度を目安に設定すると良いでしょう。
  4. 変更を適用する
    「OK」ボタンを選択して、設定を保存します。

トラブルシューティングと注意点

上記の手順を実行しても復元ポイントの消失が続く場合や、追加で確認すべき点について解説します。

ディスク容量が不足している場合

ディスクの空き容量が極端に少ないと、復元ポイントの作成や維持が困難になります。システムの保護が利用できる領域自体が確保できないため、復元ポイントがすぐに削除されてしまいます。

対処法:

  1. 不要なファイルの削除: ダウンロードフォルダやドキュメントフォルダ内の不要なファイル、古いバックアップデータなどを削除します。
  2. ディスククリーンアップの実行: Windowsの標準機能であるディスククリーンアップツールを実行し、一時ファイルやシステムログなどを削除して空き容量を増やします。
  3. 大容量ファイルの移動: 写真や動画などの大容量ファイルを外付けストレージやクラウドサービスに移動することも検討します。

BitLockerが有効な環境での注意点

BitLockerでドライブが暗号化されている環境では、システムの保護設定の変更や復元操作の際に、BitLocker回復キーの入力を求められる場合があります。

これはセキュリティ機能によるもので、異常な変更が検知された際にシステムを保護するための動作です。

対処法:

  1. 回復キーの事前確認: BitLocker回復キーは、MicrosoftアカウントやUSBドライブなどに保存されていることが多いため、事前に確認しておきましょう。
  2. 回復キーの入力: 求められた場合は、正確な回復キーを入力して操作を続行します。

Windows 10での操作の違い

Windows 10でもシステムの保護とページファイルの設定変更手順は、Windows 11と基本的な流れは同じです。

ただし、一部のメニュー名やウィンドウの表示が若干異なる場合があります。

例えば、コントロールパネルのレイアウトや、設定画面へのアクセス方法が多少異なる可能性がありますが、各項目を探して同様に操作を進めることができます。

システムファイルチェッカーの実行

システムファイルが破損している場合、システムの保護機能が正常に動作しないことがあります。この場合は、システムファイルチェッカーsfcを実行して、システムファイルの整合性を確認し、修復を試みることが有効です。

対処法:

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く: スタートボタンを右クリックし、「ターミナル管理者」または「Windows PowerShell管理者」を選択します。
  2. コマンドを実行する: コマンドプロンプトのウィンドウで「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。
  3. 完了まで待機する: システムファイルのチェックと修復が開始されます。完了するまで時間がかかる場合がありますので、そのまま待ちます。

レジストリ編集の注意点とバックアップ手順

今回の問題解決に直接レジストリ編集は推奨されませんが、もし別のトラブルでレジストリの編集が必要になった場合は、事前にバックアップを取ることが極めて重要です。

レジストリの誤った編集は、システムを不安定にしたり、起動不能にしたりするリスクがあるため、細心の注意が必要です。

バックアップ手順:

  1. レジストリエディターを開く: スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。ダイアログに「regedit」と入力し、「OK」を選択します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする: レジストリエディターのウィンドウで、「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択します。
  3. 保存場所とファイル名を指定する: 「エクスポート範囲」で「すべて」を選択し、任意の保存場所とファイル名を指定して「保存」ボタンを選択します。これにより、レジストリ全体のバックアップファイル.regが作成されます。
  4. 特定のキーをエクスポートする: もし特定のキーのみを編集する場合は、そのキーを選択した状態で「エクスポート」を選択し、そのキーのみをバックアップすることも可能です。

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ページファイル設定「システム管理サイズ」と「カスタムサイズ」の比較

ページファイルの設定には主に「システム管理サイズ」と「カスタムサイズ」の二つがあります。それぞれの特徴と復元ポイントへの影響を比較します。

項目 システム管理サイズ カスタムサイズ
特徴 Windowsが自動的にページファイルのサイズを調整する ユーザーが初期サイズと最大サイズを固定で指定する
推奨される利用状況 一般的な利用や、ディスク容量に余裕がある環境 仮想メモリの使用量が一定している環境、復元ポイントの安定性を重視する場合
復元ポイントへの影響 動的なサイズ変更により、シャドウコピー領域と競合し、復元ポイントが削除されるリスクがある サイズが固定されるため、シャドウコピー領域との競合リスクが低減され、復元ポイントの安定性が向上する

カスタムサイズに設定することで、ページファイルが利用するディスク領域を予測可能にし、復元ポイントの保存領域との競合を効果的に回避できます。

まとめ

この記事で解説した手順により、システムの保護が有効にもかかわらず復元ポイントが消失するトラブルを解決し、安定したシステム運用が可能になったはずです。

仮想メモリのページファイル設定を「カスタムサイズ」に固定し、システムの保護におけるディスク使用量を適切に確保することで、復元ポイントの予期せぬ消失を防ぐことができます。

定期的なディスク容量の確認やシステムファイルチェッカーの実行も組み合わせ、Windowsの安定性を維持しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。