【Windows】外付けドライブにWindowsをインストールして起動させる「Windows To Go」の手順

【Windows】外付けドライブにWindowsをインストールして起動させる「Windows To Go」の手順
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業務で持ち運び可能なPC環境が必要なビジネスマンの皆様は、外付けドライブからWindowsを起動したいと考えることがあるでしょう。

かつては「Windows To Go」という機能が、USBドライブからWindows環境を起動することを可能にしていました。

しかし、この機能は現在公式サポートが終了しており、Windows 11には搭載されていません。

この記事では、Windows To Goの概要と、Windows 10での利用手順、現在のサポート状況、そして代替案について詳しく解説します。

これにより、外付けドライブからのWindows環境利用に関する理解を深めることができます。

【要点】Windows To Goの現状と代替手段

  • Windows To Goの概要: 外付けUSBドライブからWindowsを起動できる機能です。
  • サポート状況: Windows 10 バージョン1903以降、およびWindows 11では公式サポートが終了しています。
  • Windows 10 Enterprise/Educationでの手順: コントロールパネルからウィザード形式でワークスペースを作成できました。
  • Windows 11での代替案: 仮想マシンやクラウドPCサービスなどの利用が推奨されます。

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Windows To Goの概要と現在の状況

Windows To Goは、Windowsを外付けUSBドライブにインストールし、そのドライブからPCを起動できるようにする機能です。これにより、ユーザーはどのPCからでも自分のWindows環境を持ち運び、利用することが可能でした。主にWindows 8 Enterprise、Windows 8.1 Enterprise、そしてWindows 10 EnterpriseおよびEducationエディションで提供されていました。

しかし、Windows 10 バージョン1903以降、この機能は公式サポートが終了しています。Windows 11には、Windows To Goの機能は搭載されていません。サポート終了の背景には、外部ドライブのライフサイクルに関する課題や、Windows Updateの複雑さなどが挙げられます。現在では、セキュリティ更新プログラムの提供も終了しているため、Windows To Goワークスペースを運用する際には、セキュリティリスクに十分な注意が必要です。

Windows To Goのサポートが終了した理由

Windows To Goのサポート終了にはいくつかの理由があります。まず、WindowsがインストールされたUSBドライブの寿命は、通常のSSDやHDDに比べて短い傾向がありました。頻繁な書き込み操作により、ドライブの耐久性が低下しやすかったのです。また、Windows Updateの適用が複雑であり、安定した動作を維持するのが困難でした。これらの要因により、MicrosoftはWindows To Goの継続的な提供を断念しました。

Windows To Goワークスペースを作成する手順(Windows 10 Enterprise/Education向け)

この手順は、Windows 10 EnterpriseまたはEducationエディションがインストールされたPCで実施することを想定しています。Windows 11には、この機能は搭載されていません。まず、Windows To Goに対応したUSBドライブと、Windows 10 EnterpriseまたはEducationのISOファイルを用意してください。

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックします。表示されたメニューから「コントロールパネル」を選択してください。Windows 11では「設定」アプリに統合されているため、この機能は利用できません。
  2. Windows To Goウィザードを起動する
    コントロールパネルの検索ボックスに「Windows To Go」と入力します。検索結果に表示される「Windows To Goワークスペースの作成」をクリックして、ウィザードを開始してください。
  3. 使用するUSBドライブを選択する
    ウィザードの指示に従い、Windows To Goワークスペースを作成するUSBドライブを選びます。ドライブ内のデータはすべて削除されるため、事前に重要なファイルのバックアップを必ず行ってください。
  4. Windowsイメージファイルを指定する
    「Windowsインストールメディアの場所」の項目で、事前に用意したWindows 10 EnterpriseまたはEducationのISOファイルを指定します。ISOファイルがまだマウントされていない場合は、ファイルを右クリックし、「マウント」を選択して仮想ドライブとして認識させてください。
  5. BitLockerの使用を選択する(任意)
    作成するWindows To GoドライブをBitLockerで暗号化するかどうかを選択できます。セキュリティを高めるために、BitLockerによる暗号化を強く推奨します。
  6. ワークスペースの作成を開始する
    設定内容を最終確認し、「作成」ボタンをクリックすると、Windows To Goワークスペースの作成プロセスが開始されます。この作業はUSBドライブの速度やPCの性能によって、完了まで時間がかかる場合があります。
  7. 起動オプションを設定する
    ワークスペースの作成が完了した後、このUSBドライブからPCを起動できるように、PCの起動オプションを設定するかどうかを尋ねられます。通常は「はい」を選択し、次回起動時にUSBドライブから起動できるように設定することを推奨します。

Windows To Go利用時の注意点と代替案

Windows To Goは公式サポートが終了しているため、利用には複数の注意点があります。また、Windows 11ではこの機能が提供されていないため、代替案の検討が重要です。

サポート終了によるセキュリティリスク

Windows To Goの公式サポートは終了しており、セキュリティ更新プログラムは提供されません。このため、悪意のある攻撃に対する脆弱性が残る可能性があります。重要な業務データを取り扱う際には、特に注意が必要です。最新のセキュリティ脅威に対応できないため、インターネットに接続する環境での利用は推奨されません。

起動時のBIOS/UEFI設定の確認

Windows To GoドライブからPCを起動するには、PCのBIOSまたはUEFI設定を変更する必要があります。起動順序をUSBドライブが最優先になるように設定してください。PCのメーカーやモデルによって設定方法が異なるため、各PCのマニュアルを確認することが重要です。

パフォーマンスの制約

外付けUSBドライブの読み書き速度は、内蔵SSDやHDDに比べて遅い場合があります。これにより、Windowsの起動やアプリケーションの動作が遅くなる可能性があります。快適な操作のためには、高速なUSB 3.0またはUSB 3.1対応のドライブを使用することを推奨します。また、認定されたWindows To Go対応ドライブを使用することが望ましいです。

Windows 11での利用の代替案

Windows 11ではWindows To Go機能がありません。そのため、以下の代替案を検討してください。

  1. 仮想マシン環境の利用
    Hyper-VやVMware Workstation Playerなどの仮想化ソフトウェアを利用し、PC内に別のWindows環境を作成できます。これはホストPCのOS上で動作するため、物理的な持ち運びはできませんが、複数のOS環境を切り替えて利用する際に便利です。
  2. クラウドPCサービスの活用
    Azure Virtual DesktopなどのクラウドベースのPCサービスを利用すると、インターネット経由でどこからでも自分のPC環境にアクセスできます。データはクラウド上にあり、デバイスに依存しないため、高い可搬性とセキュリティを両立できます。
  3. ポータブルアプリの利用
    特定のアプリケーションのみを持ち運びたい場合は、ポータブルアプリを活用する方法もあります。これはアプリケーションとその設定ファイルをUSBドライブに入れて持ち運び、どのPCからでも実行できるものです。OS環境全体を持ち運ぶものではありません。

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Windows To Goと仮想マシン環境の比較

Windows To Goと、現代のPC環境で利用される仮想マシン環境には、いくつかの違いがあります。それぞれの特徴を理解し、目的と状況に合わせた選択が重要です。

項目 Windows To Go 仮想マシン環境
目的 外付けドライブからOSを起動し、環境を持ち運ぶ 既存のOS上で別のOSを動作させる
OSインストール先 USBドライブなどの外付けストレージ ホストPCのストレージ内の仮想ディスクファイル
パフォーマンス USBドライブの性能に依存し、ホストPCのハードウェアを直接利用 ホストPCのリソースを分割して利用し、オーバーヘッドがある
可搬性 USBドライブを持ち運ぶことで高い可搬性がある 仮想ディスクファイルを移動可能だが、動作にはホストPCが必要
セキュリティ 公式サポート終了により脆弱性リスクがある ホストOSのセキュリティに依存し、隔離された環境で動作する
サポート状況 Windows 10 バージョン1903以降は公式サポート終了 Windows 11でもHyper-Vなどが公式機能として利用可能
システム要件 認定されたUSB 3.0ドライブが必要 ホストPCの十分なCPU、メモリ、ストレージ容量が必要
利用シーン 複数のPCで同一のWindows環境を物理的に持ち運びたい場合 一つのPCで複数のOS環境をテスト・開発したい場合

まとめ

この記事では、外付けドライブからWindowsを起動させる「Windows To Go」について、その機能概要とWindows 10での作成手順を解説しました。

Windows To Goはかつて便利な機能でしたが、Windows 10 バージョン1903以降およびWindows 11では公式サポートが終了しています。

公式サポート終了に伴うセキュリティリスクやパフォーマンスの制約を理解し、仮想マシンやクラウドPCサービスといった代替案の検討が重要です。

現在のPC環境で持ち運び可能なWindows環境を構築する際は、Hyper-VやAzure Virtual Desktopなどの最新の技術を活用しましょう。

これにより、より安全で効率的なビジネス環境を構築できます。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。