Windows 11へのアップグレードを進めている際、システム要件を満たさないことを示す「エラーコード:0xc1900200」が表示され、作業が中断してしまう状況に直面していませんか。
このエラーは、TPM 2.0やセキュアブートといったWindows 11の最小要件が満たされていない場合に発生します。
この記事では、レジストリを編集してTPM要件を一時的にバイパスし、Windows 11へのアップグレードを続行するための具体的な手順を解説します。
【要点】Windows 11アップグレードのTPM要件エラーを回避する
- 回復ドライブの作成: 万が一のシステムトラブルに備え、Windowsを元の状態に戻せる準備をします。
- レジストリのバックアップ: レジストリ編集前に現在の設定を保存し、安全に作業を進めます。
- TPMバイパス設定のレジストリ登録: 特定のレジストリ値を変更し、TPM要件のチェックを回避します。
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目次
Windows 11アップグレードエラー0xc1900200が発生する根本原因
Windows 11は、セキュリティを強化するため、特定のハードウェア要件を設けています。その一つがTPM 2.0とセキュアブートです。
TPM 2.0は、BitLockerなどのセキュリティ機能で利用される暗号化キーを安全に管理するチップです。セキュアブートは、OSの起動時に悪意のあるソフトウェアが読み込まれるのを防ぐ機能です。
お使いのPCがこれらの要件を満たしていない場合、またはBIOS/UEFI設定で無効になっている場合に、アップグレード時に「エラーコード:0xc1900200」が表示されます。
このエラーは、システムがWindows 11の最小セキュリティ要件に適合しないことを示しています。レジストリを編集することで、この要件チェックを一時的に無効化し、アップグレードを続行できる場合があります。
TPMバイパス設定によるWindows 11アップグレード手順
レジストリの編集はシステムに影響を与える可能性があるため、必ず事前にバックアップを取り、慎重に作業を進めてください。
重要: レジストリ編集前のバックアップ
レジストリを編集する前に、必ず現在のレジストリ設定をバックアップしてください。これにより、問題が発生した場合に元の状態に戻すことができます。
- レジストリエディターを開く
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。「regedit」と入力し、Enterキーを押します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。 - レジストリ全体をエクスポートする
レジストリエディターの左上にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。 - 保存先とファイル名を指定する
任意の場所に「registry_backup.reg」などの分かりやすい名前を付けて保存します。エクスポート範囲は「すべて」を選択してください。
回復ドライブの作成
万が一、アップグレード作業中にシステムが起動しなくなった場合に備え、回復ドライブを作成しておくことを強く推奨します。これにより、Windowsを再インストールしたり、トラブルシューティングを行ったりできます。
- 回復ドライブ作成ツールを起動する
スタートボタンを右クリックし、「検索」を選択します。「回復ドライブ」と入力し、「回復ドライブの作成」アプリを起動します。 - 回復ドライブの作成を進める
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックが入っていることを確認し、「次へ」をクリックします。 - USBフラッシュドライブを接続する
8GB以上の空き容量があるUSBフラッシュドライブをPCに接続します。ドライブがフォーマットされるため、重要なデータは事前にバックアップしてください。 - ドライブを選択し作成を開始する
接続したUSBフラッシュドライブを選択し、「次へ」をクリックします。「作成」をクリックすると、回復ドライブの作成が開始されます。
Windows 11インストールメディアの作成
Windows 11へのアップグレードには、インストールメディアを使用します。Microsoftの公式サイトからメディア作成ツールをダウンロードして準備します。
- Microsoft公式サイトにアクセスする
EdgeなどのWebブラウザで、Windows 11のダウンロードページにアクセスします。 - メディア作成ツールをダウンロードする
「Windows 11のインストールメディアを作成する」の項目で、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックし、メディア作成ツールをダウンロードします。 - メディア作成ツールを実行する
ダウンロードした「MediaCreationToolW11.exe」を実行します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。 - ライセンス条項に同意する
「適用される通知とライセンス条項」を読み、「同意」をクリックします。 - 言語とエディションを選択する
推奨オプションをそのまま使用するか、必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。 - 使用するメディアを選択する
「USBフラッシュドライブ」を選択し、「次へ」をクリックします。 - USBフラッシュドライブを選択し作成を開始する
接続したUSBフラッシュドライブを選択し、「次へ」をクリックします。Windows 11のインストールメディアの作成が開始されます。
TPMバイパス設定のレジストリ登録
いよいよTPM要件をバイパスするためのレジストリ設定を行います。指定されたキーと値を正確に作成してください。
- レジストリエディターを開く
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。「regedit」と入力し、Enterキーを押します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。 - 指定のパスに移動する
レジストリエディターの左ペインで、以下のパスに移動します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup - 「MoSetup」キーを作成する
「Setup」キーを右クリックし、「新規」から「キー」を選択します。新しいキーの名前を「MoSetup」と入力し、Enterキーを押します。 - 新しいDWORD値を作成する
作成した「MoSetup」キーを左クリックで選択します。右ペインの空白部分を右クリックし、「新規」から「DWORD 32ビット値」を選択します。 - DWORD値の名前を設定する
新しいDWORD値の名前を「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」と入力し、Enterキーを押します。 - DWORD値のデータを設定する
作成した「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」をダブルクリックします。「値のデータ」を「1」に設定し、「OK」をクリックします。 - レジストリエディターを閉じる
レジストリエディターを閉じます。変更はすぐに適用されます。
Windows 11アップグレードの実行
レジストリ設定が完了したら、作成したインストールメディアを使用してWindows 11へのアップグレードを進めます。
- インストールメディアを開く
作成したUSBフラッシュドライブをPCに接続し、エクスプローラーでドライブを開きます。 - セットアッププログラムを実行する
ドライブ内にある「setup.exe」ファイルをダブルクリックして実行します。 - インストーラーの指示に従う
Windows 11のセットアップウィザードが起動します。画面の指示に従い、アップグレードを続行します。 - 「同意」してインストールを進める
ライセンス条項に同意し、必要な設定を確認したら、インストールボタンをクリックしてアップグレードを開始します。
レジストリ編集時の注意点とアップグレード失敗時の対処法
レジストリ編集やOSのアップグレードは、慎重な作業が求められます。予期せぬ問題が発生した場合の対処法も知っておきましょう。
レジストリ編集を誤ってシステムが不安定になる
レジストリはWindowsの重要な設定情報が格納されているデータベースです。誤ったキーを削除したり、値を変更したりすると、システムが起動しなくなったり、動作が不安定になったりする可能性があります。
対処法: 事前に作成したレジストリのバックアップファイル(.regファイル)をダブルクリックしてインポートしてください。これにより、レジストリを元の状態に戻せます。もしWindowsが起動しない場合は、作成した回復ドライブからPCを起動し、システムの復元を試みてください。
アップグレード中に他のエラーが発生する
TPM要件をバイパスしても、ディスク容量不足、古いドライバーの互換性問題、またはWindows Updateの不具合など、別の要因でアップグレードが失敗する場合があります。
対処法: アップグレード前に、ディスククリーンアップを実行して不要なファイルを削除し、十分な空き容量を確保してください。デバイスマネージャーからすべてのドライバーを最新の状態に更新することも重要です。Windows Updateに問題がある場合は、「設定」の「トラブルシューティング」からWindows Updateのトラブルシューターを実行してみてください。
Windows 10との操作の違い
レジストリエディターの基本的な操作やキーの構造は、Windows 10とWindows 11で大きな違いはありません。今回紹介したレジストリキーのパスと値は、Windows 10でも同じように適用できます。
回復ドライブの作成ツールやWindows 11メディア作成ツールのユーザーインターフェースは、Windows 10とWindows 11で若干異なる場合があります。しかし、基本的な手順や選択項目はほぼ共通しているため、戸惑うことなく作業を進められます。
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Windows 11アップグレードの要件とバイパス方法の比較
Windows 11へのアップグレードにおいて、公式な要件とレジストリ編集によるバイパス方法では、いくつかの重要な違いがあります。以下の表で比較します。
| 項目 | 通常アップグレード | TPMバイパスアップグレード |
|---|---|---|
| TPM 2.0 | 必須 | 不要 |
| セキュアブート | 必須 | 不要 |
| CPU | 対応CPUリストに準拠 | 非対応CPUでも可能 |
| サポート | Microsoftの公式サポート対象 | 非サポート対象 |
| セキュリティ更新 | 通常通り提供 | 将来的に提供が停止される可能性 |
まとめ
この記事では、Windows 11へのアップグレード時に発生する「エラーコード:0xc1900200」を、TPMバイパス設定のレジストリ登録で解決する手順を解説しました。
レジストリのバックアップや回復ドライブの作成といった事前準備を徹底することで、安全に作業を進めることができます。
この方法を活用し、Windows 11のアップグレードを成功させ、新しいOSの機能を利用できることを願っています。ただし、非公式な方法であるため、自己責任での実施と、将来的なサポートの制限を理解することが重要です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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