【Windows】OS標準機能でVHD(仮想ディスク)のバックアップイメージを作成する手順 | システム全体の保存

【Windows】OS標準機能でVHD(仮想ディスク)のバックアップイメージを作成する手順 | システム全体の保存
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業務で利用するWindows PCのシステム全体を安全にバックアップしたい場合があるでしょう。Windows標準機能を使えば、VHD形式のバックアップイメージを作成できます。

この記事では、Windows 11とWindows 10でシステム全体のVHDバックアップイメージを作成する具体的な手順を解説します。

万一のシステム障害に備え、迅速な復旧に役立つバックアップ方法を習得できます。

【要点】WindowsでVHDバックアップイメージを作成するポイント

  • システムイメージの作成: Windows 11/10に搭載されている「バックアップと復元(Windows 7)」機能を使って、システム全体のVHDイメージを作成します。
  • 保存先の確保: バックアップイメージは容量が大きいため、十分な空き容量のある外付けHDDやネットワークドライブを保存先として準備します。
  • 復元ディスクの作成: バックアップ完了後に回復ドライブまたはシステム修復ディスクを作成しておくと、システムが起動しない場合でも復元操作を開始できます。

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VHDバックアップイメージの概要と利用メリット

VHD(Virtual Hard Disk)は、仮想環境で利用されるハードディスクイメージのファイル形式です。Windowsのシステムイメージバックアップ機能では、このVHD形式でシステム全体のバックアップを作成できます。

VHD形式のバックアップは、システムドライブのOSやアプリケーション、設定、個人データまでを一つのファイルにまとめて保存します。これにより、元のシステムが起動不能になった場合でも、バックアップ時点の状態にシステム全体を復元できます。

また、作成したVHDファイルは、Windows標準の「ディスクの管理」機能を使って仮想ドライブとしてマウントできます。これにより、バックアップイメージ内の特定のファイルやフォルダだけを抽出することも可能です。

VHDバックアップが役立つ場面

VHDバックアップは、以下のようなビジネスシーンで特に有用です。

  • システムの大規模な変更や更新前に、現状を完全に保存したい場合
  • マルウェア感染やシステムファイルの破損など、深刻なトラブルから復旧したい場合
  • 新しいPCに現在のシステム環境を完全に移行したい場合
  • 誤って重要なファイルを削除してしまった際、バックアップから特定のファイルだけを復元したい場合

VHDバックアップの前提条件

VHDバックアップイメージを作成するには、いくつかの前提条件があります。

  • バックアップを保存するための十分な空き容量があるストレージが必要です。通常、バックアップ対象のシステムドライブと同等かそれ以上の容量が推奨されます。
  • バックアップ先は、システムドライブ以外の物理ドライブである必要があります。外付けHDDやUSBメモリ、ネットワーク上の共有フォルダなどが利用できます。
  • 安定した電源供給が確保された環境で作業を行うことが重要です。バックアップ中にPCの電源が落ちると、イメージが破損する可能性があります。

Windows標準機能でVHDバックアップイメージを作成する手順

ここではWindows 11を基準に、システム全体のVHDバックアップイメージを作成する手順を解説します。Windows 10でも同様の操作で実行できます。

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。
    「名前」欄に「control」と入力し、「OK」ボタンをクリックしてコントロールパネルを開きます。
    Windows 10の場合も同様に「ファイル名を指定して実行」から開けます。
  2. 「バックアップと復元(Windows 7)」へ進む
    コントロールパネルの表示方法が「カテゴリ」になっている場合は、「システムとセキュリティ」を選択し、「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。
    表示方法が「大きいアイコン」または「小さいアイコン」の場合は、直接「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。
  3. システムイメージの作成を開始する
    「バックアップと復元(Windows 7)」ウィンドウの左側にある「システムイメージの作成」をクリックします。
    「システムイメージを作成します」というダイアログが表示され、バックアップの準備が始まります。
  4. バックアップの保存先を選択する
    「システムイメージをどこに保存しますか?」の画面で、バックアップイメージの保存先を選択します。
    「ハードディスク上」を選択し、プルダウンメニューから外付けHDDなど、十分な空き容量のあるドライブを選択します。
    ネットワーク上の共有フォルダに保存する場合は、「ネットワークの場所」を選択し、パスを入力します。
  5. バックアップ対象を確認する
    「バックアップに含めるドライブ」の画面では、システムイメージに含めるドライブが表示されます。
    通常は、Windowsのシステムドライブ(C:ドライブなど)とシステム予約済みのパーティションが自動的に選択されています。
    これらは必須項目であり、選択を解除することはできません。
  6. バックアップを開始する
    「バックアップ設定の確認」画面で、選択した保存先とバックアップ対象を確認します。
    問題がなければ「バックアップの開始」ボタンをクリックして、システムイメージの作成を開始します。
    バックアップの進行状況が表示されます。完了までには時間がかかります。
  7. システム修復ディスクの作成を検討する
    バックアップが完了すると、「システム修復ディスクを作成しますか?」と表示されます。
    システムが起動しなくなった場合に、このディスクを使ってシステムイメージからPCを復元できるため、作成を強く推奨します。
    「はい」を選択し、画面の指示に従ってCD/DVDまたはUSBフラッシュドライブにシステム修復ディスクを作成します。
    Windows 11では、回復ドライブの作成も同様の目的で利用できます。
  8. VHDファイルの確認
    指定した保存先に「WindowsImageBackup」というフォルダが作成され、その中にVHD形式のシステムイメージファイルが保存されています。
    VHDファイルは、通常「WindowsImageBackup\コンピュータ名\Backup YYYY-MM-DD HHMMSS\」のパスに格納されます。

VHDバックアップイメージ作成時の注意点と制限事項

VHD形式のシステムイメージバックアップは非常に便利ですが、いくつかの注意点や制限事項があります。これらを理解しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな運用ができます。

バックアップ先の容量不足

システムイメージは、バックアップ対象ドライブの全データを含むため、非常に大きなファイルサイズになります。バックアップ先のドライブに十分な空き容量がない場合、バックアップは途中で失敗します。

対処法: バックアップ開始前に、保存先のドライブにバックアップ対象ドライブのデータ量以上の空き容量があることを確認してください。不要なファイルを削除したり、より大容量のストレージを用意したりする必要があります。

ネットワークドライブへのバックアップが不安定になる

ネットワーク上の共有フォルダをバックアップ先に指定した場合、ネットワークの接続状況や速度によっては、バックアップ処理が不安定になったり、完了までに非常に時間がかかったりすることがあります。

対処法: 可能な限り、PCに直接接続された外付けHDDやSSDをバックアップ先として利用することを推奨します。ネットワークドライブを利用する場合は、安定した有線LAN接続と十分な帯域幅を確保してください。

Windows 10との操作の違い

Windows 11とWindows 10では、コントロールパネルへのアクセス方法や一部の画面デザインに細かな違いがあります。しかし、「バックアップと復元(Windows 7)」機能の基本的な操作手順はほぼ同じです。

補足: Windows 10では、スタートボタンを右クリックしたメニューから直接「コントロールパネル」を選択できます。Windows 11では「ファイル名を指定して実行」から「control」と入力する方法が確実です。

差分バックアップや増分バックアップに対応していない

Windowsのシステムイメージバックアップ機能は、前回のバックアップからの変更点のみを保存する差分バックアップや増分バックアップには対応していません。常にシステム全体のフルバックアップが作成されます。

注意点: 定期的にバックアップを行う場合、その都度システム全体のイメージが作成されるため、保存先のストレージ容量を圧迫します。古いバックアップイメージは適宜削除するか、大容量のストレージを準備する必要があります。

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Windows 11とWindows 10のシステムバックアップ機能の違い

項目 Windows 11 Windows 10
VHDイメージ作成機能 「バックアップと復元(Windows 7)」として提供 「バックアップと復元(Windows 7)」として提供
機能の位置づけ 非推奨機能ではあるが利用可能 非推奨機能ではあるが利用可能
推奨されるバックアップ方法 OneDrive、回復ドライブ、サードパーティ製バックアップツール OneDrive、回復ドライブ、サードパーティ製バックアップツール
コントロールパネルへのアクセス 「ファイル名を指定して実行」から「control」入力が確実 スタートボタン右クリックから直接アクセス可能
回復メディアの作成 回復ドライブの作成を推奨 回復ドライブまたはシステム修復ディスクの作成を推奨

まとめ

この記事で解説した手順により、Windows 11およびWindows 10のOS標準機能でシステム全体のVHDバックアップイメージを作成できました。

これにより、システム障害発生時でも、バックアップ時点の状態へPCを復元できる体制が整います。

定期的なバックアップと回復ドライブの作成を組み合わせることで、より強固なデータ保護を実現できます。

作成したVHDファイルを仮想ディスクとしてマウントし、個別のファイルを取り出す方法もぜひ試してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。