Windows環境でVPN接続を試みた際、エラーコード868が表示され接続が確立されない状況に直面していませんか。
このエラーはVPNサーバーの名前解決に問題があるために発生します。
この記事では868エラーの原因を解説し、VPN接続を正常に確立するための具体的な修正手順を説明します。
これらの手順を実行することで、業務に必要なVPN接続を速やかに復旧できます。
【要点】VPN接続の868エラーを解決する名前解決修正手順
- VPN接続設定の確認: VPNサーバーのアドレスが正しいかを確認し、入力ミスを防ぎます。
- DNSサーバーの設定変更: 安定したDNSサーバーを使用することで、VPNサーバーの名前解決を改善します。
- Hostsファイルの確認と編集: 不適切なエントリがVPNサーバーの名前解決を妨げるのを修正します。
- ネットワークアダプターのリセット: ネットワーク設定の問題をクリアし、接続を再確立します。
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目次
VPN接続時に868エラーが発生する技術的な原因
VPN接続でエラーコード868が表示される場合、「リモート接続が確立されなかったため、指定されたリモートサーバー名が解決されませんでした。」というメッセージが示されます。
これは、VPNクライアントが接続しようとしているVPNサーバーのホスト名をIPアドレスに変換できない、つまり名前解決に失敗している状態です。
主な原因としては、DNSサーバーの設定ミス、Hostsファイル内の誤った記述、または一時的なネットワークの問題が考えられます。
これらの問題により、VPNサーバーへの経路が見つけられず、接続が開始できない状況になります。
DNSによる名前解決の失敗
デバイスがVPNサーバーのホスト名からIPアドレスを取得する際に、DNSサーバーが応答しない、または誤った情報を返すことがあります。
特に、社内ネットワークから自宅や外出先でVPN接続する場合、DNS設定が適切でないと名前解決が困難になります。
Hostsファイルの誤設定
Hostsファイルは、特定のホスト名をIPアドレスにマッピングするローカルファイルです。
このファイルにVPNサーバーのホスト名に対して誤ったIPアドレスが記述されていると、DNSよりも優先されてしまい、正しいサーバーに接続できません。
ネットワークアダプターの問題
ネットワークアダプターが一時的に不安定な状態にある場合や、ドライバーの問題が発生している場合も、名前解決を含むネットワーク通信全般に影響を及ぼし、868エラーを引き起こすことがあります。
VPN接続の868エラーを修正する手順
ここからは、VPN接続時の868エラーを解決するための具体的な修正手順を説明します。
各ステップを順に実行し、VPN接続が確立できるか確認してください。
- VPN接続設定の確認
まず、設定されているVPNサーバーのアドレスが正しいか確認します。スペルミスや入力間違いがないか、VPN提供元から提供された情報と照合してください。- Windows 11のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 「VPN」をクリックします。
- 設定済みのVPN接続名の右側にある「…」メニューから「詳細オプション」を選択します。
- 「VPNサーバー名またはIPアドレス」の欄に表示されている情報が正しいか確認します。
- DNSサーバーの設定変更
現在のDNSサーバーが名前解決に問題を起こしている可能性があるため、信頼性の高いパブリックDNSサーバーに変更します。ここではGoogle Public DNSを例に説明します。- Windows 11のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 「アダプターのオプションの詳細設定」をクリックします。Windows 10の場合は、「状態」から「アダプターのオプションを変更する」を選択します。
- 現在使用しているネットワークアダプター(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4 」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、優先DNSサーバーに「8.8.8.8」、代替DNSサーバーに「8.8.4.4」と入力します。
- 「OK」をクリックし、すべてのウィンドウを閉じます。
- Hostsファイルの確認と編集
HostsファイルにVPNサーバーの誤ったエントリがないか確認し、必要であれば修正または削除します。作業前にファイルのバックアップを必ず取得してください。- エクスプローラーを開き、アドレスバーに「C:\Windows\System32\drivers\etc」と入力してEnterキーを押します。
- 「hosts」ファイルをコピーして、別の場所に保存しバックアップを作成します。
- 「hosts」ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」を選択します。
- 「メモ帳」を選択してファイルを開きます。
- ファイルの内容を確認し、VPNサーバーのホスト名に対応する行がないか探します。もし誤ったIPアドレスが記述されている行があれば、その行を削除するか、行頭に「#」を付けてコメントアウトします。
- 変更を保存し、メモ帳を閉じます。
- ネットワークアダプターのリセット
ネットワークアダプターをリセットすることで、一時的な不具合が解消されることがあります。- Windows 11のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
- 「ネットワークのリセット」をクリックします。
- 「今すぐリセット」ボタンをクリックし、確認メッセージで「はい」を選択します。
- PCが再起動されます。再起動後、再度VPN接続を試してください。
VPN接続トラブルの追加チェック項目
上記の手順を試しても868エラーが解決しない場合や、別のエラーコードが表示される場合は、以下の点も確認してください。
VPNサーバーのアドレスが間違っている場合
VPNサーバーのアドレスが根本的に間違っていると、どんなに名前解決を試みても接続は成功しません。
VPN提供元の管理者やIT部門に連絡し、正確なVPNサーバーのホスト名またはIPアドレスを確認してください。
ファイアウォールやセキュリティソフトがブロックしている場合
Windows Defenderファイアウォールやサードパーティ製のセキュリティソフトがVPN接続をブロックしている可能性があります。
一時的にこれらのソフトウェアを無効にし、VPN接続が可能になるか確認してください。
接続できた場合は、VPNクライアントの通信を許可するルールをセキュリティソフトに追加する必要があります。
プロキシ設定が影響している場合
インターネットオプションのプロキシ設定がVPN接続の妨げになることがあります。
特に、社内ネットワークでプロキシを使用している場合、VPN接続時にはプロキシを無効にする必要があります。
- Windows 11のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 「プロキシ」をクリックします。
- 「手動プロキシセットアップ」の「プロキシサーバーを使う」がオンになっている場合、オフに切り替えます。
- 「設定を自動的に検出する」がオンになっている場合も、一時的にオフにして試してください。
別のエラーコードが表示される場合
868エラーとは異なるエラーコードが表示される場合は、それぞれに応じた対処が必要です。
エラーコード:720
このエラーは、PPPプロトコル設定に問題があることを示します。
ネットワークアダプターのIPv4設定のリセットや、VPNクライアントソフトウェアの再インストールが有効な場合があります。
エラーコード:691
ユーザー名またはパスワードが正しくない場合に発生します。
入力した認証情報に誤りがないか再度確認し、必要であればVPN管理者に問い合わせてください。
エラーコード:800
VPNサーバーに到達できない場合に表示されるエラーです。
インターネット接続の確認、ファイアウォールの設定、VPNサーバーが稼働しているかなどを確認する必要があります。
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Windows 11とWindows 10のVPN設定画面の比較
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| VPN設定へのアクセス | 設定 > ネットワークとインターネット > VPN | 設定 > ネットワークとインターネット > VPN |
| アダプターオプションへのアクセス | 設定 > ネットワークとインターネット > アダプターのオプションの詳細設定 | 設定 > ネットワークとインターネット > 状態 > アダプターのオプションを変更する |
| ネットワークのリセット | 設定 > ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > ネットワークのリセット | 設定 > ネットワークとインターネット > 状態 > ネットワークのリセット |
| プロキシ設定へのアクセス | 設定 > ネットワークとインターネット > プロキシ | 設定 > ネットワークとインターネット > プロキシ |
この記事で解説した手順を実行することで、VPN接続時の868エラーの根本的な原因である名前解決の問題を修正できます。
DNSサーバーの変更やHostsファイルの確認、ネットワークアダプターのリセットを通じて、VPN接続を正常に確立できるようになったはずです。
今後も安定したVPN接続を維持するために、定期的なネットワーク設定の確認や、VPN提供元からの最新情報の入手に努めてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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