【Windows】「ファイルの展開」を高速化するためにZIPフォルダの標準機能を無効化する手順

【Windows】「ファイルの展開」を高速化するためにZIPフォルダの標準機能を無効化する手順
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業務で大量のZIPファイルを扱う際、ファイルの展開に時間がかかり、作業が滞ることはありませんか。

Windows標準のZIPフォルダ機能は便利ですが、場合によっては展開速度が遅くなる原因となります。

この記事では、Windows標準のZIPフォルダ機能を無効化し、専用の展開ソフトウェアを使ってファイルの展開を高速化する手順を解説します。

この設定変更を行うことで、ZIPファイルの展開にかかる時間を短縮し、業務効率の向上が期待できます。

【要点】ZIPファイルの展開を高速化する設定変更

  • レジストリエディターでの設定変更: Windows標準のZIPフォルダ機能を無効化し、処理のオーバーヘッドを削減します。
  • ZIPファイルの関連付け変更: 無効化後に任意の展開ソフトでZIPファイルを開くよう設定します。
  • 展開ソフトの利用: 高速で多機能な専用ソフトウェアで、より効率的なファイル展開を実現します。

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Windows標準のZIPフォルダ機能の概要と速度低下の理由

Windowsには、ZIP形式の圧縮ファイルを特別なソフトウェアなしで扱える標準機能が搭載されています。

エクスプローラーに統合されているため、ZIPファイルをダブルクリックするだけで内容を表示したり、展開したりできます。

しかし、この標準機能は大規模なZIPファイルや多数のファイルを含むZIPファイルを扱う際に、処理速度が遅くなる場合があります。

これは、OSがファイルの整合性チェックやセキュリティスキャンをバックグラウンドで行うことが一因です。

特にファイル数が多い場合、これらの処理がオーバーヘッドとなり、展開に時間がかかってしまいます。

高速なファイル展開を実現するには、標準機能を無効化し、専用の圧縮・展開ソフトウェアを利用することが有効な手段です。

Windows標準のZIPフォルダ機能を無効化する手順

この手順ではレジストリを編集します。レジストリの編集はシステムに重大な影響を与える可能性があるため、必ず事前にバックアップを取得してください。

レジストリのバックアップ手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの左上にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。任意の保存場所とファイル名を指定し、「エクスポート範囲」で「すべて」を選択して「保存」をクリックします。

ZIPフォルダ機能の無効化手順

レジストリエディターでZIPフォルダ機能に関連するキーの名前を変更します。

  1. レジストリエディターを開く
    上記のバックアップ手順と同様に、レジストリエディターを起動します。
  2. CompressedFolderキーの場所へ移動する
    左側のツリービューで、以下のパスへ移動します。
    HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder\shell
  3. 「find」キーの名前を変更する
    shellキーの下にあるfindキーを右クリックし、「名前の変更」を選択します。キー名をfind_backupなど、元の機能が動作しない名前に変更します。
  4. 「open」キーの名前を変更する
    shellキーの下にあるopenキーを右クリックし、「名前の変更」を選択します。キー名をopen_backupなど、元の機能が動作しない名前に変更します。
  5. ContextMenuHandlersキーの場所へ移動する
    次に、以下のパスへ移動します。
    HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder\shellex\ContextMenuHandlers
  6. 「CompressedFolder」キーの名前を変更する
    ContextMenuHandlersキーの下にあるCompressedFolderキーを右クリックし、「名前の変更」を選択します。キー名をCompressedFolder_backupなど、元の機能が動作しない名前に変更します。
  7. DropHandlerキーの場所へ移動する
    さらに、以下のパスへ移動します。
    HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder\shellex\DropHandler
  8. 「{E88DCCE0-B7B3-11d1-A9F0-00AA0060FA1B}」キーの名前を変更する
    DropHandlerキーの下にある{E88DCCE0-B7B3-11d1-A9F0-00AA0060FA1B}キーを右クリックし、「名前の変更」を選択します。キー名を{E88DCCE0-B7B3-11d1-A9F0-00AA0060FA1B}_backupなど、元の機能が動作しない名前に変更します。
  9. PCを再起動する
    レジストリの変更をシステムに適用するため、PCを再起動します。

Windows 10の場合も同様のレジストリパスで変更可能です。念のため、上記パスのキーが存在するか確認してから操作してください。

ZIPファイルの関連付けを変更する手順

標準機能の無効化後、ZIPファイルを任意の展開ソフトで開くように関連付けを変更します。

  1. ZIPファイルを右クリックする
    デスクトップやエクスプローラー上の任意のZIPファイルを右クリックします。
  2. 「プログラムから開く」を選択する
    表示されるコンテキストメニューから「プログラムから開く」にカーソルを合わせます。
  3. 「別のプログラムを選択」をクリックする
    サブメニューが表示されたら、「別のプログラムを選択」をクリックします。
  4. 使用したい展開ソフトを選択する
    「このファイルを開く方法を選んでください」ダイアログで、インストール済みの展開ソフト(例: 7-Zip、WinRARなど)を選択します。
  5. 「常にこのアプリを使って.zipファイルを開く」にチェックを入れる
    選択したプログラムの下にあるチェックボックスにチェックを入れます。
  6. 「OK」をクリックして適用する
    「OK」ボタンをクリックし、設定を適用します。これにより、今後ZIPファイルは指定した展開ソフトで開かれるようになります。

レジストリ編集時の注意点と関連するトラブルシューティング

レジストリの編集は慎重に行う必要があります。誤った操作はシステムに不具合を招く可能性があるため、十分注意してください。

レジストリ編集を誤ってシステムが不安定になる場合

レジストリのキーを誤って削除したり、正しくない名前に変更したりすると、システムが不安定になることがあります。

原因: 誤ったキーの変更や削除、または必要なキーの誤操作が考えられます。

対処法: 事前に取得したレジストリのバックアップファイルを使用して復元を試みます。レジストリエディターの「ファイル」メニューから「インポート」を選択し、バックアップファイル(.regファイル)を指定して実行します。バックアップからの復元が難しい場合は、Windowsの「システム復元」機能を使って、変更前の復元ポイントに戻すことも検討してください。

ZIPファイルが展開ソフトで開けない場合

関連付けを変更したにもかかわらず、ZIPファイルが選択した展開ソフトで開かないことがあります。

原因: 展開ソフトが正しくインストールされていないか、ソフトウェア自体に問題がある可能性があります。また、関連付けの変更が正しく適用されていないことも考えられます。

対処法: まず、選択した展開ソフトが正常に起動し、単独でZIPファイルを開けるかを確認します。もし起動しない場合は、展開ソフトを一度アンインストールし、再インストールしてください。関連付けが適用されない場合は、再度上記「ZIPファイルの関連付けを変更する手順」を試すか、展開ソフトの設定からファイル関連付けを直接行う方法を探してください。

Windows 10でのレジストリパスの違い

本記事の手順はWindows 11を基準にしていますが、Windows 10でも同様のレジストリパスである場合がほとんどです。

原因: OSのバージョンアップにより、一部のレジストリキーの構造やパスが変更されることがあります。

対処法: Windows 10で操作を行う際は、上記で指定されたレジストリパスのキーが実際に存在するかを慎重に確認してください。もし該当するキーが見つからない場合は、そのキーに対する変更は不要です。通常、ZIPフォルダの標準機能に関連するキーはWindows 10とWindows 11で共通していることが多いです。

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Windows標準機能と専用展開ソフトのZIPファイル処理性能比較

ここでは、Windows標準のZIPフォルダ機能と、7-ZipやWinRARといった専用の展開ソフトウェアの主な違いを比較します。

項目 Windows標準機能 専用展開ソフト
処理速度 中程度から低速 高速
機能 基本的な圧縮・展開 多様な圧縮形式、パスワード保護、分割、修復など
操作性 エクスプローラーに統合されシンプル 独自のユーザーインターフェース、高機能
セキュリティ OSのセキュリティ機能に依存 独自の暗号化機能や整合性チェック機能を持つものが多い
ファイル形式 ZIP形式が主 ZIP、7z、RARなど多数の形式に対応

まとめ

この記事では、Windows標準のZIPフォルダ機能を無効化し、ZIPファイルの展開を高速化する手順を解説しました。

レジストリの編集とファイルの関連付け変更を行うことで、専用の展開ソフトウェアの性能を最大限に引き出せます。

これにより、大量のZIPファイルを扱うビジネスシーンでの作業効率が大きく向上するでしょう。

ぜひこの手順を試して、快適なファイル操作環境を構築してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。