【Teams】音声がロボット声のように聞こえる時の帯域制限とコーデック確認手順

【Teams】音声がロボット声のように聞こえる時の帯域制限とコーデック確認手順
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Teams会議中に相手の声がロボットのように途切れたり、ノイズが混じったりして聞き取りにくい経験はありませんか?

これは、ネットワーク帯域幅の不足や、Teamsが使用する音声コーデックの設定が原因であることが多いです。

この記事では、Teamsで音声品質が低下する原因と、帯域制限の確認・変更方法、そして音声コーデックの確認・変更手順を解説します。

これらの設定を見直すことで、クリアな音声でのコミュニケーションが可能になります。

【要点】Teamsの音声品質低下を改善する設定

  • 帯域幅の設定確認・変更: 会議中の音声品質を確保するために、ネットワーク帯域幅の制限を確認・調整します。
  • 音声コーデックの確認・変更: Teamsが利用する音声コーデックの種類を確認し、より安定した通信が可能なものに変更します。
  • ネットワーク環境の確認: 物理的なネットワーク接続やWi-Fiの電波状況が音声品質に影響を与えているか確認します。

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Teams音声がロボット声になる原因と仕組み

Microsoft Teamsでは、リアルタイムでの音声通信のために、様々な技術が利用されています。音声がロボットのように聞こえる、途切れるといった問題は、主にネットワーク帯域幅の不足や、通信経路上の問題、そしてTeamsが使用する音声コーデックの相性によって発生します。

Teamsは、限られた帯域幅でも可能な限り高品質な音声を提供しようとしますが、ネットワーク状況が極端に悪い場合、音声データを圧縮したり、一部を省略したりする処理を行います。この処理がうまくいかないと、音声が不自然に聞こえる原因となります。

特に、ビデオ会議中に他のアプリケーションで大容量の通信を行っている場合や、多数の参加者が同時に接続している会議では、利用可能な帯域幅が不足しやすくなります。また、使用しているデバイスのネットワークアダプターやドライバー、あるいはネットワーク機器の設定が、Teamsの音声通信に適していない場合も、品質低下を招くことがあります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Teams/Outlookトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

Teams会議の帯域幅制限の確認と変更手順

Teams会議における音声品質は、利用できるネットワーク帯域幅に大きく依存します。帯域幅が不足すると、音声データが正常に送受信できず、ロボット声や途切れの原因となります。

Teams自体には、ユーザーが直接帯域幅を細かく設定する機能はありません。しかし、組織のネットワーク管理者によって、Teamsの通信に使用できる帯域幅に制限がかけられている場合があります。また、ご自身のPCやネットワーク環境で、意図せず帯域幅を消費しているアプリケーションがないか確認することも重要です。

組織による帯域幅制限の確認方法(管理者向け)

組織のネットワーク管理者は、Microsoft 365 のネットワーク要件に基づいて、Teamsの通信に必要な帯域幅を確保するための設定を行うことがあります。これは、Azure Active Directory (Azure AD) のネットワークポリシーや、ファイアウォール、ルーターの設定によって実施されます。

もし組織全体でTeamsの音声品質に問題がある場合は、ネットワーク管理者に相談し、以下の点を確認してもらう必要があります。

1. Microsoft 365 ネットワーク接続の確認

管理者は、Microsoft 365 ネットワーク接続評価ツールを使用して、ネットワークがTeamsの要件を満たしているか確認できます。このツールは、帯域幅、遅延、ジッターなどを測定し、問題点を特定するのに役立ちます。

2. QoS (Quality of Service) の設定

ネットワーク管理者は、QoS設定を構成することで、Teamsの音声やビデオトラフィックを優先的に扱うことができます。これにより、他のアプリケーションの通信に影響されにくくなり、音声品質が安定します。

QoS設定は、ネットワーク機器(ルーター、スイッチ)やWindowsのグループポリシーで構成されます。Teamsの音声トラフィックには、特定のDSCP (Differentiated Services Code Point) 値が割り当てられ、ネットワーク機器がこれを認識して優先度をつけます。

QoS設定の具体的な手順は、ネットワーク環境や使用している機器によって大きく異なります。一般的には、以下の手順で設定されます。

  1. DSCP値の定義
    Teamsの音声、ビデオ、画面共有などに使用するDSCP値を定義します。Teamsの推奨値は、音声がEF (Expedited Forwarding)、ビデオがAF41 (Assured Forwarding 41) です。
  2. ネットワーク機器でのQoS設定
    ルーターやスイッチで、定義したDSCP値を持つトラフィックを優先的に転送するように設定します。
  3. エンドポイントでのQoS設定
    必要に応じて、クライアントPCのグループポリシーでQoS設定を有効にします。

これらの設定は、ネットワークの専門知識が必要です。不明な場合は、必ず社内のIT管理者またはネットワーク担当者に相談してください。

個人のPCで帯域幅を消費しているアプリの確認方法

ご自身のPCで、Teams以外のアプリケーションが大量の帯域幅を消費していないか確認することも重要です。これにより、Teamsに十分な帯域幅が割り当てられるようになります。

  1. タスクマネージャーを開く
    Ctrl + Shift + Esc キーを同時に押すか、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
  2. 「パフォーマンス」タブを選択
    タスクマネージャーのウィンドウ上部にある「パフォーマンス」タブをクリックします。
  3. 「Wi-Fi」または「イーサネット」を選択
    左側のリストから、現在使用しているネットワーク接続(Wi-Fiまたはイーサネット)を選択します。
  4. 「プロセス」タブで帯域幅の使用状況を確認
    タスクマネージャーの「プロセス」タブに戻り、「ネットワーク」列のヘッダーをクリックして、帯域幅の使用量が多い順に並べ替えます。

もし、Teams以外のアプリケーション(例: クラウドストレージの同期、大容量ファイルのダウンロード、ストリーミングサービスなど)が帯域幅を大量に消費している場合は、一時的にそれらのアプリケーションを終了するか、同期を一時停止することを検討してください。これにより、Teams会議に必要な帯域幅が確保され、音声品質が改善される可能性があります。

Teamsの音声コーデック確認と変更手順

Teamsは、通信環境に応じて最適な音声コーデックを選択しますが、時に特定のコーデックが原因で音声品質が低下することがあります。コーデックとは、音声データを圧縮・解凍するための技術のことです。

Teamsでは、主に以下のコーデックが使用されます。

  • Opus: 低帯域幅環境でも高品質な音声を提供できる、汎用性の高いコーデックです。
  • G.722: 高帯域幅環境で、よりクリアな音声を提供するコーデックです。
  • Silk: Skype for Business などでも使用されていたコーデックです。

一般的に、Teamsはネットワーク状況に応じてこれらのコーデックを自動的に切り替えます。しかし、組織のポリシーや特定のネットワーク環境によっては、使用できるコーデックが制限されている場合があります。

新しいTeams (v2) でのコーデック確認方法

新しいTeams (v2) では、会議中の詳細なネットワーク情報を確認する機能が強化されています。これにより、現在使用されている音声コーデックを確認できます。

  1. Teams会議に参加中
    音声に問題が発生している会議に参加します。
  2. 「その他」メニューを開く
    会議コントロールバーにある「…」アイコン(その他)をクリックします。
  3. 「通話品質」を選択
    ドロップダウンメニューから「通話品質」を選択します。
  4. 詳細情報を確認
    開いたパネルに、ネットワーク帯域幅、遅延、パケットロスなどの情報が表示されます。ここで、使用されている「コーデック」の項目を確認します。

もし、ここで使用されているコーデックが Opus で、かつ音声品質が悪い場合は、ネットワーク帯域幅が不足している可能性が高いです。G.722 など、より高帯域幅を要求するコーデックが使用されているにも関わらず品質が悪い場合は、他の要因(デバイスの問題、ネットワーク機器の設定など)も考えられます。

コーデックの変更手順(管理者向け)

個々のユーザーがTeamsの音声コーデックを直接変更する機能は、現在のところ提供されていません。コーデックの選択は、Teamsクライアントとサーバー間のネゴシエーションによって自動的に行われます。しかし、組織の管理者であれば、PowerShellを使用して特定のポリシーを設定することで、Teamsが使用するコーデックを制限したり、優先順位を変更したりすることが可能です。

例えば、Exchange Online PowerShell を使用して、ユーザーの音声ポリシーを構成することで、G.722 コーデックの使用を許可するかどうかなどを制御できます。ただし、この設定は高度な知識を必要とし、組織全体の通信に影響を与える可能性があるため、慎重な検討が必要です。

具体的な手順は以下のようになりますが、これは管理者権限を持つユーザーのみが実行可能です。

  1. Exchange Online PowerShell に接続
    管理者アカウントでExchange Online PowerShellに接続します。
  2. 音声ポリシーを確認または新規作成
    Get-CsVoicePolicy コマンドレットで既存のポリシーを確認し、必要に応じて New-CsVoicePolicy コマンドレットで新しいポリシーを作成します。
  3. G.722 コーデックの設定
    作成または編集する音声ポリシーにおいて、AllowG722 パラメータを $true または $false に設定します。デフォルトは $true です。
  4. ユーザーにポリシーを割り当て
    Grant-CsVoicePolicy コマンドレットを使用して、該当ユーザーに作成したポリシーを割り当てます。

この設定変更は、Teamsの音声品質に影響を与えるため、変更前に十分なテストと影響範囲の確認を行ってください。一般ユーザーは、この手順を実行できません。

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その他の原因と対処法

帯域幅制限やコーデック以外にも、Teamsの音声品質に影響を与える要因はいくつか存在します。以下に、よくある原因とその対処法をまとめました。

マイクやスピーカーの設定不備

Teamsが、意図しないマイクやスピーカーデバイスを使用している場合、音声が正常に拾えなかったり、再生されなかったりすることがあります。また、デバイスのドライバーが古い、または破損している場合も問題が発生します。

対処法:

  1. Teamsの設定を確認
    Teamsの「設定」→「デバイス」を開き、「オーディオデバイス」セクションで、使用したいマイクとスピーカーが正しく選択されているか確認します。
  2. テスト通話を行う
    同じく「デバイス」設定画面にある「テスト通話を行う」機能を使って、マイクとスピーカーが正常に動作するか確認します。
  3. デバイスドライバーを更新
    PCに接続しているマイクやスピーカー、またはPC本体のオーディオドライバーを最新の状態に更新します。デバイスマネージャーから確認・更新できます。
  4. 別のデバイスを試す
    可能であれば、別のマイクやスピーカー、ヘッドセットを接続して、問題がデバイス自体にあるのかどうかを切り分けます。

ネットワーク接続の不安定さ

Wi-Fiの電波が弱い、または他のデバイスと干渉している場合、ネットワーク接続が不安定になり、音声品質が低下します。有線LAN接続の方が一般的に安定しています。

対処法:

  1. Wi-Fiルーターの近くで利用する
    Wi-Fiを使用している場合は、ルーターに近づいて電波強度を上げます。
  2. 有線LAN接続を試す
    可能であれば、PCをLANケーブルでルーターに直接接続します。
  3. 他のWi-Fiチャンネルを試す
    ルーターの設定で、他のWi-Fiチャンネルに変更してみます。
  4. ネットワーク干渉の確認
    電子レンジやBluetooth機器などがWi-Fiと干渉することがあります。これらの機器の使用を一時的に停止してみます。

Teamsクライアントの不具合

Teamsアプリケーション自体に一時的な不具合が発生している場合、音声問題が起こることがあります。キャッシュの破損なども原因となり得ます。

対処法:

  1. Teamsを再起動する
    Teamsアプリケーションを一度完全に終了し、再度起動します。
  2. PCを再起動する
    PC自体を再起動することで、一時的なシステムの問題が解消されることがあります。
  3. Teamsアプリを最新バージョンに更新する
    Teamsの「設定」→「バージョン情報」で、最新バージョンか確認し、更新があれば適用します。
  4. Teamsのキャッシュをクリアする
    (管理者権限が必要な場合あり)Teamsのキャッシュファイルを削除することで、問題が解消されることがあります。手順はOSによって異なりますが、一般的にはユーザープロファイル内のAppDataフォルダなどにキャッシュファイルが存在します。

新しいTeams (v2) と従来Teamsの機能差

新しいTeams (v2) は、パフォーマンスの向上とモダンなUIを目指して再構築されています。従来のTeamsと比較して、リソース消費量が少なく、起動や応答速度が速くなっています。また、会議中の詳細なネットワーク情報(通話品質)の表示機能が強化されており、問題発生時の原因特定に役立ちます。

コーデックの自動選択や帯域幅の管理といった基本的な音声通信の仕組みは、両バージョンで大きく変わりませんが、新しいTeamsではより効率的なリソース管理が行われるようになっています。

もし、従来Teamsで問題がなかったのに新しいTeamsで音声品質が悪化する場合は、新しいTeamsクライアント自体の不具合や、PCの環境との相性が考えられます。その場合は、上記「Teamsクライアントの不具合」の対処法を試してみてください。

Mac版・モバイル版・Web版での違い

Teamsの音声機能や設定方法は、OSやプラットフォームによって若干の違いがあります。

  • Mac版Teams: 基本的な操作や設定項目はWindows版とほぼ同じです。ただし、マイクやカメラへのアクセス許可はmacOSのシステム設定で行う必要があります。
  • モバイル版Teams (iOS/Android): モバイルデバイスでは、ネットワーク帯域幅がPCよりも限られていることが多いため、音声品質はモバイルネットワークの状況に大きく影響されます。設定メニューはPC版よりもシンプルですが、「設定」→「データとストレージ」や「通話」関連の設定で、データ使用量や帯域幅に関するオプションを確認できます。
  • Web版Teams: ブラウザ上で動作するため、PCにインストールされているアプリケーションとは異なります。ネットワーク接続の安定性が特に重要になります。ブラウザのキャッシュやCookieの設定、ブラウザ自体のバージョンなども音声品質に影響を与える可能性があります。

いずれのプラットフォームでも、帯域幅の確保、ネットワーク環境の安定、デバイス設定の確認は、良好な音声品質を得るための基本的な要素となります。

今回の記事では、Teamsで音声がロボット声になる原因と、帯域幅制限の確認・変更、音声コーデックの確認・変更手順について解説しました。これらの設定を見直すことで、会議中の音声品質が劇的に改善される可能性があります。

まずは、ご自身のPCのネットワーク帯域幅の使用状況を確認し、Teamsの「通話品質」機能でコーデック情報を把握することから始めてみましょう。

もし組織的な帯域幅制限が疑われる場合は、IT管理者に相談し、QoS設定やネットワーク要件の見直しを依頼してください。

これらの対策を講じることで、より快適で生産的なTeams会議を実現できるはずです。

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この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。