Microsoft TeamsのAuto Attendant(自動応答)機能は、電話がかかってきた際に自動で応答し、音声ガイダンスを流したり、担当部署へ転送したりするのに役立ちます。ビジネスシーンでの電話応対を効率化するために、この機能は非常に有効です。しかし、日本語でオリジナルの音声ガイダンスを録音・設定する方法がわからない、という方もいらっしゃるでしょう。この記事では、TeamsでAuto Attendantの日本語音声ガイダンスを録音し、設定するまでの具体的な手順を詳しく解説します。この手順を理解すれば、あなたの組織の電話応対がよりスムーズになります。
【要点】Teams Auto Attendantで日本語音声ガイダンスを録音・設定する
- Teams会議ポリシーの確認と設定: 音声ガイダンスの録音には、特定のTeams会議ポリシーの設定が必要です。
- 音声ファイル形式の準備: 録音した音声ガイダンスは、Teamsがサポートする形式(WAV、MP3など)である必要があります。
- Teams管理センターでの設定: Auto Attendantの設定画面から、録音した音声ファイルをアップロードし、ガイダンスとして設定します。
- ルーティングルールの設定: 音声ガイダンスの後に、電話をどのように転送するかといったルーティングルールを設定します。
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目次
Teams Auto Attendantの音声ガイダンス機能の概要
Microsoft TeamsのAuto Attendant(自動応答)機能は、組織にかかってきた電話を自動で受け付け、事前に設定した音声ガイダンスを再生するサービスです。この機能を利用することで、営業時間外や電話が集中している時間帯でも、顧客を待たせることなく、組織の代表電話としての役割を果たせます。音声ガイダンスには、組織名、営業時間、担当部署への案内などが含まれます。これらのガイダンスを標準の音声ではなく、組織独自のメッセージにすることで、よりパーソナルでプロフェッショナルな印象を与えることができます。日本語での音声ガイダンスを録音・設定することで、日本のビジネス環境に最適化された電話応対が可能となります。
音声ガイダンス録音に必要な前提条件と準備
Teams Auto Attendantで日本語音声ガイダンスを録音し、設定するには、いくつかの前提条件と準備が必要です。まず、管理者権限を持つユーザーがTeams管理センターにアクセスできる必要があります。また、Auto Attendant機能を利用するには、組織で適切なライセンス(例: Microsoft 365 Business Voice、Microsoft 365 Enterprise E5など)が割り当てられていることが重要です。音声ガイダンスの録音自体は、特別なツールは必要ありませんが、クリアな音質で録音するために、静かな環境とマイクの使用が推奨されます。録音した音声ファイルは、Teamsがサポートするファイル形式(一般的には.wavまたは.mp3)に変換しておく必要があります。ファイルサイズやビットレートにも制限がある場合があるため、事前に確認しておくとスムーズです。
Teams管理センターでの音声ガイダンス録音・アップロード手順
Teams管理センターを使用して、日本語音声ガイダンスを録音・アップロードする手順を説明します。この操作には、Teamsのサービス管理者または関連する権限を持つユーザーが必要です。
- Teams管理センターへのサインイン
Webブラウザを開き、Microsoft 365の管理者アカウントでTeams管理センター (admin.teams.microsoft.com) にサインインします。 - 自動応答の設定画面への移動
左側のナビゲーションメニューから、「音声通話」>「自動応答」を選択します。 - 新しい自動応答の作成または既存の設定の編集
新しい自動応答を作成する場合は「自動応答の追加」をクリックします。既存の自動応答にガイダンスを追加する場合は、該当する自動応答を選択して「編集」をクリックします。 - 音声ガイダンス設定セクションの検索
自動応答の設定画面で、「音声ガイダンス」またはそれに類するセクションを探します。 - 音声ファイルのアップロード
「音声ファイル」の項目で、「アップロード」ボタンをクリックします。 - 音声ファイルの選択とアップロード
ローカルPCから、事前に準備した日本語の音声ファイル(.wavまたは.mp3形式)を選択し、アップロードします。ファイルがアップロードされると、ファイル名が表示されます。 - 再生テスト
アップロードが完了したら、「再生」ボタン(またはそれに類するアイコン)をクリックして、意図した通りに音声が再生されるか確認します。 - 設定の保存
音声ガイダンスの設定が完了したら、画面下部にある「保存」ボタンをクリックして変更を適用します。
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音声ガイダンスのルーティング設定
音声ガイダンスをアップロードした後、そのガイダンスを再生した後に電話をどのように処理するか、ルーティングルールを設定する必要があります。これは、ユーザーがガイダンスを聞いた後に、どの部署に転送するか、あるいはどのようなアクションを取るかを決定する重要なステップです。
ルーティングルールの設定手順
Teams管理センターの自動応答設定画面で、音声ガイダンスの設定セクションの下、または別のセクションにルーティングルールを設定する項目があります。
- ルーティングオプションの選択
「ルーティング」または「呼び出しの処理方法」といった項目で、再生後のアクションを選択します。 - 担当者への転送
特定のユーザーやグループ(例: 受付、サポートチーム)に電話を転送する場合、「ユーザーに転送」または「グループに転送」を選択し、転送先のユーザーまたはグループを指定します。 - ダイヤルイン(キーパッド入力)による転送
ユーザーがキーパッド(電話のボタン)を押して、特定の部署や担当者を選択できるようにする場合、「ダイヤルイン」または「キーパッド入力」オプションを選択します。ここで、各数字(0~9)にどの転送先を割り当てるかを設定します。例えば、「1」を押したら営業部、「2」を押したらサポート部のように設定します。 - ボイスメールへの転送
担当者につながらなかった場合や、特定の選択肢を選んだ場合に、ボイスメールに録音できるように設定することも可能です。 - 営業時間外の設定
自動応答には、営業時間内と営業時間外で異なるガイダンスやルーティングを設定できます。営業時間外の場合は、留守番電話への誘導や、翌営業日の案内などを設定すると親切です。 - 設定の保存
すべてのルーティングルールを設定したら、画面下部の「保存」ボタンをクリックして変更を適用します。
新しいTeams(v2)と従来Teamsの違い
新しいTeams(v2)と従来Teamsでは、管理センターのUI(ユーザーインターフェース)や一部の機能の配置が変更されている可能性があります。しかし、Auto Attendantの基本的な機能や音声ガイダンスの録音・アップロード、ルーティング設定といったコアな操作手順は、ほとんど変わりません。管理センターのナビゲーションパスが若干異なる場合でも、目的の機能(「音声通話」>「自動応答」など)を見つけることで、同様の手順で設定可能です。新しいTeams(v2)では、よりモダンなデザインになり、操作感が向上している場合があります。
新しいOutlookと従来Outlookの違い
この機能はMicrosoft Teamsの機能であり、Outlookとは直接関係ありません。したがって、新しいOutlookと従来Outlookの違いが、TeamsのAuto Attendant機能の設定に影響を与えることはありません。
音声ガイダンス録音時の注意点とトラブルシューティング
日本語音声ガイダンスを録音・設定する際には、いくつか注意すべき点や、発生しやすいトラブルがあります。これらを事前に把握しておくことで、スムーズな設定が可能になります。
音声ファイルの形式と品質に関する問題
h3>音声ファイルがアップロードできない
原因として、ファイル形式がTeamsでサポートされていない、ファイルサイズが大きすぎる、またはビットレートが高すぎるなどが考えられます。Teamsがサポートする一般的な形式は.wav(PCM形式、16ビット、モノラル、サンプルレート16kHzまたは8kHz)や.mp3です。無料の音声編集ソフトやオンラインコンバーターを利用して、適切な形式と品質に変換してください。
h3>再生される音声が聞き取りにくい
録音環境が悪く、ノイズが多い、声が小さすぎる、早口すぎるなどの理由が考えられます。録音時は、静かな場所でマイクに近づいて、はっきりと話すことを心がけてください。必要であれば、音声編集ソフトでノイズ除去や音量調整を行ってください。
ルーティング設定に関する問題
h3>設定したガイダンスが再生されない
自動応答の設定が正しく保存されていない、または別の自動応答設定が優先されている可能性があります。Teams管理センターで、該当する自動応答の設定が有効になっているか、保存されているかを確認してください。また、電話番号がその自動応答に正しく紐づいているかも確認が必要です。
h3>意図した担当者に電話が転送されない
ルーティングルールで指定したユーザーやグループが正しく設定されていない、あるいはそのユーザーやグループにTeamsの電話機能が割り当てられていない可能性があります。転送先のユーザーには、Teams電話ライセンスが割り当てられているか、Teamsの電話番号が設定されているかを確認してください。ダイヤルイン設定の場合は、各数字に対応する転送先が間違っていないかも確認が必要です。
管理者権限がない場合
h3>設定画面にアクセスできない
Teams管理センターへのアクセスや、自動応答機能の設定には、管理者権限が必要です。もしご自身が管理者でない場合は、組織のIT管理者またはTeams管理者にご依頼ください。
Mac版・モバイル版・Web版での違い
TeamsのAuto Attendant機能の設定は、主にTeams管理センター(Webブラウザ経由)で行います。そのため、Mac版、Windows版のTeamsデスクトップアプリ、あるいはモバイルアプリ(iOS/Android)から直接これらの設定を行うことはできません。管理センターはWebベースのインターフェースであるため、どのOSのPCからでも、Webブラウザを通じて同じようにアクセスし、設定作業を行うことができます。モバイルアプリでは、Teams会議への参加やチャット、通話などの機能は利用できますが、複雑な管理者設定は通常、PCからWebブラウザで行うのが一般的です。
まとめ
この記事では、Microsoft TeamsのAuto Attendant機能で、日本語音声ガイダンスを録音し、設定するまでの具体的な手順を解説しました。Teams管理センターでの音声ファイルのアップロード、ルーティングルールの設定、そして録音時の注意点やトラブルシューティングについて理解いただけたかと思います。この手順を踏むことで、組織の電話応対をより効率的かつプロフェッショナルにすることができます。まずは、組織のIT管理者に確認し、Teams管理センターで音声ガイダンスの設定を試してみてください。さらに、営業時間外ガイダンスや、キーパッド入力による詳細なルーティング設定も検討すると、電話応対の質を一層向上させることができるでしょう。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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