Microsoft Teamsのライブイベント機能が2024年9月末で廃止されます。多くの組織では、大規模な発表や全社集会などにライブイベントを活用していました。ライブイベントの廃止により、代替となる機能への移行が急務となっています。この記事では、ライブイベントの代替としてTownHall(タウンホール)機能を利用する際の手順を詳しく解説します。TownHallへのスムーズな移行方法を理解し、業務への影響を最小限に抑えましょう。
TownHallは、大規模な視聴者に向けて一方的な情報発信を行うのに適した機能です。ライブイベントで培ってきたノウハウを活かしつつ、TownHallの特性を理解することで、効果的なコミュニケーションが可能になります。この記事を読めば、TownHallでのイベント開催に必要な設定から、実際の進行方法まで、一連の流れを習得できます。
【要点】Teamsライブイベント廃止後のTownHall移行手順
- TownHallイベントのスケジュール設定: ライブイベントと同様に、TownHallイベントの開催日時やタイトルを設定する手順。
- 役割(登壇者・モデレーター)の割り当て: イベント進行に必要な登壇者やモデレーターなどの役割を事前に設定する方法。
- イベントの公開設定と参加者への案内: イベントを公開範囲に合わせ設定し、参加者に告知・招待する方法。
- イベントの実施と進行管理: 実際にTownHallイベントを開始し、参加者からの質問受付などを行う手順。
- イベント後のフォローアップ: 開催したTownHallイベントの録画共有や参加者へのアンケート実施など。
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目次
TownHall機能の概要とライブイベントとの違い
Microsoft TeamsのTownHall機能は、最大10,000人の参加者に対して、高品質なライブストリーミング配信を行うための機能です。主に、全社集会、製品発表、経営層からのメッセージ発信など、一方的な情報伝達を目的としたイベントに適しています。ライブイベント機能と比較すると、TownHallはよりシンプルで、大規模な視聴者へのリーチに特化しています。インタラクティブな要素(Q&Aなど)はありますが、ライブイベントのような双方向性の高さは意図されていません。
ライブイベントでは、イベントポータルサイトのカスタマイズや、複数の登壇者による複雑なセッション構成が可能でした。しかし、TownHallでは、イベントの作成・管理がより簡素化されています。主な違いは、イベントの作成者が「イベント主催者」として一本化され、参加者は「登壇者」「モデレーター」「発表者」といった役割に分かれる点です。また、TownHallでは、ライブイベントの「イベントリソース」といった概念がなく、Teams会議の拡張機能として動作します。これにより、Teams会議の既存のインフラストラクチャをそのまま活用できるため、管理者側の設定負担が軽減される場合があります。
ライブイベントの廃止に伴い、TownHallへの移行を検討する組織が多いですが、両者の機能差を理解しておくことが重要です。特に、インタラクティブな要素や、複雑なセッション構成が必要な場合は、TownHallだけでは要件を満たせない可能性があります。その場合、Teams会議のウェビナー機能や、外部のウェビナープラットフォームとの連携も視野に入れる必要があるかもしれません。しかし、多くの場合、TownHallはライブイベントの代替として十分な機能を提供します。
TownHallイベントのスケジュール設定手順
TownHallイベントをスケジュールするには、Microsoft TeamsのデスクトップアプリケーションまたはWebブラウザからアクセスします。ライブイベントと同様に、イベントのタイトル、日時、場所(オンライン)、説明などを設定します。この初期設定が、イベントの第一印象を決定づけるため、正確かつ魅力的な情報を提供することが重要です。
TownHallイベントのスケジュール設定は、Teamsの「カレンダー」から行います。ライブイベントのように専用の「ライブイベント」メニューではなく、通常のTeams会議を作成する流れに近いです。ただし、イベントの種類として「TownHall」を選択する点が異なります。この選択により、イベントの機能がTownHallとして構成され、大規模な視聴者への配信が可能になります。
- Teamsを開く
Microsoft TeamsデスクトップアプリケーションまたはWebブラウザでTeamsを開きます。 - 「カレンダー」を選択する
左側のナビゲーションバーから「カレンダー」アイコンをクリックします。 - 「新しい会議」をクリックする
カレンダー画面の右上にある「新しい会議」ボタンをクリックします。 - イベントの種類を選択する
会議の詳細入力画面が表示されたら、「会議の種類」のドロップダウンメニューから「TownHall」を選択します。 - イベントの詳細を入力する
以下の項目を入力します。- タイトル: イベントの正式名称を入力します。
- 参加者を追加: 必須ではありませんが、イベントの企画者や主要な登壇者を事前に追加できます。
- 開始時刻と終了時刻: イベントの開催日時を設定します。
- タイムゾーン: 正しいタイムゾーンを選択します。
- チャネルに追加: 特定のTeamsチャネルに関連付ける場合、ここで選択します。
- 場所: オンラインイベントのため、通常は空欄か「Microsoft Teams」と表示されます。
- 会議の詳細: イベントの目的、アジェンダ、登壇者の紹介などを記載します。
- 「送信」をクリックする
入力内容を確認し、「送信」ボタンをクリックすると、イベントがスケジュールされ、関係者に招待メールが送信されます。
役割の割り当てとイベントの準備
TownHallイベントを円滑に進めるためには、適切な役割を担うメンバーを事前に割り当てることが不可欠です。ライブイベントと同様に、TownHallでも「イベント主催者」「登壇者」「モデレーター」といった役割があります。これらの役割を明確にし、各担当者に必要な権限と情報を伝達することで、イベント当日の混乱を防ぎます。
イベント主催者は、イベントの作成、スケジューリング、設定の管理を行います。ライブイベントでいう「イベント主催者」や「イベントリソース管理者」に近い役割を担います。登壇者は、実際に視聴者に向けて話す担当者です。モデレーターは、イベント中に参加者からの質問を受け付け、それを登壇者に伝える役割を担います。TownHallでは、Q&A機能が中心となるため、モデレーターの役割は非常に重要です。
登壇者とモデレーターの割り当て方法
TownHallイベントのスケジュール設定後、またはイベント作成時に、これらの役割を割り当てます。一般的には、イベント作成者が招待する参加者リストに、役割を担うメンバーを追加していきます。
- スケジュールされたイベントを開く
Teamsカレンダーから、作成したTownHallイベントを開きます。 - 「編集」をクリックする
イベントの詳細画面で「編集」ボタンをクリックします。 - 参加者を追加・編集する
「参加者を追加」フィールドに、登壇者やモデレーターとして参加させたいユーザーの氏名またはメールアドレスを入力します。 - 役割を明示する(任意)
TeamsのUI上では、自動的に役割が振り分けられるわけではありません。イベントの冒頭で主催者から各メンバーの役割をアナウンスするか、事前に個別に連絡しておくのが一般的です。ただし、モデレーターはQ&Aセッションを管理するために、特別な権限が必要になる場合があります。 - 「更新」をクリックする
変更を保存するために「更新」ボタンをクリックします。
イベントの公開設定と参加者への案内
TownHallイベントの公開範囲は、組織内の誰が参加できるかを決定します。ライブイベントでは、組織全体、特定のユーザー、または公開URLを共有した外部ユーザーなど、細かく設定できました。TownHallでも同様に、組織内のメンバーに限定するか、外部参加を許可するかなどを設定できます。
- イベント編集画面を開く
TeamsカレンダーからTownHallイベントを編集モードで開きます。 - 「イベントオプション」をクリックする
会議の詳細入力画面の下部にある「イベントオプション」リンクをクリックします。これにより、TownHallイベント固有の設定画面が開きます。 - 「誰が発表できますか?」を設定する
この設定で、イベントで発言・画面共有できるユーザーを制限します。「主催者と発表者のみ」を選択すると、事前に割り当てた登壇者のみが発言できます。「全員」を選択すると、参加者も発言可能になりますが、TownHallの性質上、通常は前者を選択します。 - 「誰が参加できますか?」を設定する
「組織内の全員」を選択すると、組織内のすべてのユーザーが参加できます。「招待されたユーザーのみ」を選択すると、招待されたユーザーのみが参加可能になります。 - 「Q&A」を有効にする
「Q&A」セクションで「オン」を選択すると、参加者は質問を投稿できるようになります。 - 「参加者による発言を許可しますか?」を設定する
このオプションは、TownHallでは通常「オフ」に設定します。参加者からの発言を許可すると、イベントが一方的な情報発信ではなくなり、Teams会議のような形式に近くなります。 - 「保存」をクリックする
設定内容を保存します。
これらの設定が完了したら、イベントの参加者に対して、Teams会議の招待メールや、チャネルでの告知などを通じて、イベントの詳細(日時、参加方法、アジェンダなど)を伝えます。招待メールには、参加用のTeams会議リンクが含まれています。
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TownHallイベントの実施と進行管理
イベント実施当日は、事前に割り当てられた役割に従って進行します。イベント主催者は、イベント開始の数分前にTeams会議に参加し、技術的な問題がないか確認します。登壇者とモデレーターも、指定された時間までに参加し、準備を整えます。
- イベントを開始する
イベント主催者は、スケジュールされた開始時刻になったら、Teams会議の「開始」ボタンをクリックします。これにより、TownHall配信が開始されます。 - 登壇者による発表
イベント開始後、主催者または指定された登壇者が、画面共有機能を使ってプレゼンテーション資料などを表示し、発表を開始します。 - モデレーターによるQ&A管理
イベントの途中または終了後に、モデレーターがQ&Aパネルを監視します。参加者から投稿された質問を確認し、不適切な質問を削除したり、優先度の高い質問を登壇者に伝えたりします。 - 質疑応答
モデレーターから指名された質問に対して、登壇者が回答します。回答済みの質問には「回答済み」のマークが付き、参加者も誰がどのような質問をしたかを確認できます。 - イベントを終了する
予定された発表と質疑応答が終了したら、イベント主催者が「会議を終了」ボタンをクリックしてイベントを終了します。
TownHallでは、ライブイベントのように複数のカメラソースを切り替えたり、高度な演出を行ったりすることはできません。あくまで、シンプルで分かりやすい情報発信に注力することが重要です。参加者からの質問は、Q&Aパネルを通じて集約されるため、モデレーターは迅速かつ的確に対応する必要があります。
イベント後のフォローアップ
TownHallイベントの終了後も、フォローアップを行うことで、イベントの効果を最大化できます。ライブイベントと同様に、TownHallイベントも録画が可能です。この録画を共有することで、リアルタイムで参加できなかったメンバーも後から内容を確認できるようになります。
録画の共有とダウンロード
TownHallイベントの録画は、Teams会議の録画と同様に、イベント終了後に利用可能になります。通常、録画ファイルはSharePointまたはOneDriveに保存されます。イベント主催者または録画の管理権限を持つユーザーは、この録画ファイルにアクセスし、参加者や組織内の他のメンバーと共有できます。
- Teamsカレンダーを開く
イベントがスケジュールされたTeamsカレンダーを開きます。 - イベントを選択し、「編集」をクリックする
該当のTownHallイベントを選択し、「編集」をクリックします。 - 「録画と文字起こし」タブを確認する
イベント編集画面に「録画と文字起こし」タブが表示されている場合、そこに録画ファイルへのリンクがあります。 - 録画ファイルへのアクセス
通常、録画ファイルはイベント主催者のOneDriveまたはSharePointサイトに保存されます。イベントの詳細画面またはTeamsのチャットに、録画ファイルへのリンクが通知されることもあります。 - 共有設定を行う
アクセス権限を確認し、必要に応じて共有リンクを生成して、関係者に配布します。
録画ファイルは、OneDriveやSharePoint上で直接再生できるほか、ダウンロードしてオフラインで視聴することも可能です。共有する際は、アクセス権限を適切に設定し、意図しないユーザーへの情報漏洩を防ぐように注意してください。
参加者へのアンケート実施
イベントの満足度や、参加者が得られた情報についての理解度を測るために、アンケートを実施することも有効です。TownHallイベント自体にアンケート機能は組み込まれていませんが、Microsoft Formsなどのアンケートツールと連携させることで、イベントの効果測定が可能です。
- Microsoft Formsでアンケートを作成する
Teamsのアプリ一覧からMicrosoft Formsを開き、イベント内容に合わせたアンケートを作成します。 - アンケートのリンクを取得する
作成したアンケートの共有リンクを取得します。 - 参加者にアンケートを案内する
イベント終了後、参加者へのフォローアップメールやTeamsチャットなどで、アンケートのリンクを共有します。 - 結果を分析する
収集したアンケート結果を分析し、次回のイベント改善に役立てます。
これらのフォローアップ活動を通じて、TownHallイベントの価値を高め、組織内のコミュニケーションをさらに促進することができます。ライブイベントの廃止は、TownHallへの移行という新たな機会をもたらしました。これを機に、より効果的な情報発信戦略を構築していきましょう。
新しいTeams (v2) と従来Teamsでの違い
Microsoft Teamsの新しいバージョン(v2クライアント)では、UIやパフォーマンスが刷新されています。TownHall機能自体は、新しいTeamsでも引き続き利用可能ですが、操作方法や設定画面の表示に若干の違いが生じる可能性があります。具体的には、新しいTeamsは、よりモダンで統一されたインターフェースを採用しており、機能へのアクセス方法が変更されている場合があります。
例えば、イベントオプションへのアクセス方法や、役割の割り当て画面のデザインが変更されている可能性があります。しかし、基本的な機能(イベントのスケジュール、登壇者・モデレーターの割り当て、Q&A機能、公開範囲設定など)は、従来Teamsと大きく変わりません。TownHallイベントの作成・管理は、新しいTeamsでもTeamsカレンダーから行うのが基本です。
新しいTeams v2では、パフォーマンスの向上が図られており、大規模イベントの配信においても、より安定した体験が期待できます。もし、UIの変更によって操作に戸惑う場合は、Microsoftの公式ドキュメントを参照するか、組織のIT管理者にお問い合わせください。TownHall機能のコアな部分は、バージョンが変わっても維持されるため、ライブイベントからの移行自体はスムーズに行えるはずです。
Mac版・モバイル版・Web版での違い
Microsoft TeamsのTownHall機能は、Windows版、Mac版、Web版、モバイル版(iOS/Android)のいずれからでも利用可能です。しかし、プラットフォームによって操作性や利用できる機能に一部違いがあります。
Mac版・Web版: Windows版とほぼ同等の機能が利用できます。UIのデザインはOSの標準に準拠しているため、若干の見た目の違いはありますが、TownHallイベントのスケジュール設定、役割の割り当て、イベントの進行管理、Q&Aの利用などは問題なく行えます。
モバイル版: スマートフォンやタブレットからTownHallイベントに参加することは可能ですが、イベントの作成や詳細な設定を行う機能は限定的です。主に、参加者としてイベントを視聴したり、Q&Aパネルを通じて質問を投稿したりする用途に適しています。イベントの主催者や登壇者として、モバイルからイベントを進行させることは推奨されません。モバイル版でイベントを作成・管理したい場合は、TeamsのWeb版またはデスクトップアプリケーションを利用するのが一般的です。
ライブイベントの廃止に伴うTownHallへの移行を検討する際には、これらのプラットフォームごとの違いも考慮に入れると良いでしょう。特に、イベントの企画・運営に関わる担当者は、PC環境(WindowsまたはMac)で操作を行うことをお勧めします。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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