【Teams】Approvals(承認)のカスタムフォームを作ってPower Apps連携する手順

【Teams】Approvals(承認)のカスタムフォームを作ってPower Apps連携する手順
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Microsoft Teamsで承認フローを効率化したいですか?

標準の承認機能では、項目が不足していて業務に合わないと感じる場面もあるでしょう。

この記事では、Microsoft Teamsの承認機能でカスタムフォームを作成し、Power Appsと連携させる具体的な手順を解説します。

これにより、より詳細な情報を収集・管理できるようになり、承認プロセス全体の質が向上します。

【要点】Teams Approvalsでカスタムフォームを作成しPower Appsと連携する

  • Power Appsでのカスタムフォーム作成: 承認申請に必要な項目を定義したフォームをPower Appsで設計します。
  • Power Automateでの承認フロー構築: Teamsの承認機能とPower Appsを連携させ、申請から承認までの自動化フローを作成します。
  • Teamsへの展開と利用: 作成したカスタムフォームをTeamsのチャットやチャネルで共有し、承認申請を受け付けます。

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Power Appsでカスタム承認フォームを作成する

Microsoft TeamsのApprovals(承認)機能は、業務上の申請や承認をスムーズに行うための強力なツールです。

しかし、標準で用意されているフォームでは、業務に必要な詳細な情報をすべて網羅できない場合があります。

このような場合に、Power Appsを活用して独自のカスタムフォームを作成することで、より柔軟かつ詳細な承認申請が可能になります。

Power Appsは、プログラミングの知識が少なくても、ドラッグ&ドロップ操作で直感的にアプリケーションを作成できるローコードプラットフォームです。

このセクションでは、Power Appsでカスタム承認フォームを作成する際の基本的な考え方と、連携に必要な準備について解説します。

カスタムフォーム作成の目的とメリット

カスタムフォームを作成する最大の目的は、承認申請プロセスで収集したい情報を正確かつ網羅的に取得することです。

例えば、経費精算の申請であれば、申請者、申請日、経費項目、金額、摘要、添付ファイルなど、多岐にわたる情報を一度に入力できるように設計できます。

これにより、承認者は申請内容を正確に把握でき、差し戻しのリスクを低減できます。

また、Power Appsで作成したフォームは、Teamsだけでなく、Webブラウザやモバイルデバイスからもアクセス可能です。

これにより、場所を選ばずに申請や承認作業を行えるようになり、業務効率が大幅に向上します。

Power AppsとTeams Approvalsの連携概要

Power AppsとTeams Approvalsを連携させるには、主にPower Automateが仲介役となります。

ユーザーはTeams上でPower Appsで作成されたフォームを通じて申請情報を入力します。

その申請データはPower Automateによって取得され、TeamsのApprovals機能に渡されます。

Approvals機能は、指定された承認者に対して承認要求を送信し、承認・却下などのアクションを記録します。

この一連の流れを自動化することで、手作業による転記ミスや遅延を防ぎ、承認プロセス全体を効率化できるのです。

Power Appsでのフォーム設計のポイント

カスタムフォームを設計する際には、いくつか考慮すべきポイントがあります。

まず、申請に必要な項目を洗い出し、それらをPower Appsの画面上に配置していきます。

テキスト入力、数値入力、日付選択、ドロップダウンリスト、ファイル添付などのコントロールを適切に使い分けます。

特に、ファイル添付機能は、申請書類や領収書などをアップロードする際に非常に便利です。

また、必須項目には入力規則を設定し、ユーザーが入力漏れをしないように配慮することが重要です。

フォームのデザインは、シンプルで分かりやすいレイアウトを心がけ、ユーザーが迷わずに操作できるように工夫しましょう。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Teams/Outlookトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

Power Automateで承認フローを構築する

Power Appsでカスタムフォームが完成したら、次にPower Automateを使用して、申請データの受け取りから承認要求の送信、結果の記録までの一連の自動化フローを構築します。

このセクションでは、Power Automateの基本的な使い方と、Teams Approvalsとの連携方法を具体的に解説します。

Power Automateは、Microsoft 365の様々なサービスを連携させ、ワークフローを自動化するサービスです。

この強力なツールを活用することで、手作業で行っていた承認プロセスを大幅に効率化できます。

Power Automateのトリガー設定

フローの開始点となる「トリガー」を設定します。

今回は、Power Appsで作成したフォームが送信されたことをトリガーにします。

Power Automateの画面で、「新しいフローを作成」を選択し、「Power Apps」トリガーを選びます。

トリガーを設定したら、次にPower Appsから渡される申請データを取得するためのアクションを追加します。

これは、Power Appsでフォームを作成する際に、「送信」ボタンにPower Automateフローを呼び出す処理を記述することで実現できます。

申請データの取得と整形

Power Appsから送信された申請データは、Power Automateで利用できる形式で渡されます。

トリガーで受け取ったデータの中から、承認フローで利用する項目を特定します。

例えば、申請者名、申請内容、金額、添付ファイルなどの情報です。

必要に応じて、取得したデータを整形する処理を追加します。

例えば、日付のフォーマットを変更したり、特定の文字列を結合したりする場合です。

これらのデータは、後続の承認アクションで利用されます。

Teams Approvalsアクションの追加

Power Automateで、Teamsの「承認」コネクタを利用して承認アクションを追加します。

「新しいステップ」をクリックし、「承認」と検索して「承認を作成する」アクションを選択します。

「承認の種類」では、「カスタム」を選択します。

「タイトル」には、申請内容がわかるような件名を入力します。

これは、Power Appsから取得した申請データ(例:申請者名、申請内容)を動的に挿入すると便利です。

「割り当て先」には、承認を行うユーザーのメールアドレスを指定します。

複数の承認者が必要な場合は、カンマ区切りで指定するか、グループを指定します。

「詳細」フィールドには、申請内容の詳細を表示させます。

ここでも、Power Appsから取得した申請データを活用して、詳細情報をリッチに表示させることが可能です。

「アイテムリンク」や「アイテムリンクの表示名」を設定すると、承認者が申請の詳細を確認するためのリンクを設置できます。

これは、Power Appsで作成したフォームへのリンクや、SharePointなどに保存された関連ドキュメントへのリンクを設定すると便利です。

承認結果の処理

承認アクションの後には、承認結果に基づいて処理を分岐させるための条件分岐を設定します。

「新しいステップ」で「条件」アクションを選択します。

条件として、「承認結果」が「承認済み」であるかをチェックします。

「承認済み」の場合の処理として、関係者への通知や、SharePointリストへの記録、後続の業務プロセスへの連携などを設定します。

例えば、「メールを送信する」アクションで、申請者や関連部署に承認完了を通知します。

「承認されなかった」場合の処理としては、申請者への却下通知や、再申請を促すメッセージなどを設定します。

これにより、承認フローの完了後も、関係者が必要な情報をタイムリーに把握できるようになります。

テストとデバッグ

フローを作成したら、必ずテストを実行して意図した通りに動作するかを確認します。

Power Automateの「テスト」機能を使って、実際の申請データに近い条件でフローを実行します。

各ステップでデータが正しく取得・処理されているか、「実行履歴」を確認しながらデバッグを行います。

特に、Power Appsからのデータ受け渡しや、承認アクションでの動的な値の設定は、間違いやすいポイントです。

問題が見つかった場合は、フローを修正し、再度テストを繰り返します。

Teamsでカスタムフォームを展開し利用する

Power Appsで作成したカスタムフォームと、Power Automateで構築した承認フローが準備できたら、いよいよTeams上で実際に利用できるように展開します。

Teamsのチャットやチャネルから、ユーザーが簡単にアクセスできるように設定することで、承認申請の受付がスムーズになります。

このセクションでは、Teamsへのカスタムフォームの展開方法と、ユーザーが申請を行う際の具体的な手順について解説します。

Power AppsアプリをTeamsに追加する

作成したPower AppsアプリケーションをTeamsに追加することで、Teams内から直接フォームを開けるようになります。

Teamsの左側にある「アプリ」アイコンをクリックし、検索バーに「Power Apps」と入力して検索します。

Power Appsアプリを選択し、「追加」ボタンをクリックします。

追加されたPower Appsアプリを開き、「ビルド」タブを選択します。

「カスタムアプリ」セクションに、作成したカスタム承認フォームが表示されているはずです。

そのフォームを選択し、「追加」ボタンをクリックします。

これで、Teamsの左側ナビゲーションに、作成したカスタム承認フォームが表示されるようになります。

チャットやチャネルでの共有方法

作成したカスタムフォームを、特定のチャットやチャネルのメンバーと共有することも可能です。

Teamsのチャットまたはチャネルを開き、メッセージ入力欄の下にある「+」アイコン(タブを追加)をクリックします。

「Power Apps」を選択し、先ほどTeamsに追加したカスタム承認フォームを選択します。

タブの名前を分かりやすいもの(例:「経費申請フォーム」)に変更し、「保存」をクリックします。

これにより、そのチャットまたはチャネルのメンバーは、タブをクリックするだけでカスタムフォームにアクセスできるようになります。

また、メッセージとしてフォームへのリンクを送信することも可能です。

Power Appsアプリから、作成したフォームへの共有リンクを取得し、Teamsのチャットで共有します。

ユーザーが申請を行う手順

ユーザーは、共有されたリンクをクリックするか、Teamsに追加されたタブからカスタムフォームを開きます。

フォームが表示されたら、各項目に必要な情報を入力します。

必須項目が入力されていない場合は、エラーメッセージが表示されるため、入力内容を確認して再度入力します。

ファイル添付が必要な場合は、該当するファイルをアップロードします。

すべての入力が完了したら、「送信」ボタンをクリックします。

送信ボタンがクリックされると、Power Automateで構築したフローが実行され、指定された承認者へ承認要求が通知されます。

承認者が申請を処理する手順

承認者は、Teamsの「承認」アプリに届いた承認要求を確認します。

承認要求には、申請内容の詳細と、必要に応じて添付ファイルへのリンクが表示されます。

内容を確認し、問題がなければ「承認」ボタンをクリックします。

却下する場合は、「却下」ボタンをクリックし、却下理由を記入します。

承認または却下の操作を行うと、Power Automateフローが次のステップに進み、結果が記録されます。

申請者や関係者には、承認結果が通知されます。

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よくある質問とトラブルシューティング

Teams Approvalsでカスタムフォームを作成し、Power Appsと連携させるプロセスでは、予期せぬ問題が発生することがあります。

ここでは、よくある質問とその解決策、およびトラブルシューティングの方法について解説します。

これらの情報を参考に、円滑な運用を目指してください。

h3: フォームがTeamsに表示されない

Teamsの左側ナビゲーションやチャネルタブに、作成したPower Appsアプリが表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。

まず、Power Appsアプリ自体がTeamsに正しく追加されているか確認してください。

次に、カスタムフォームがPower Appsアプリ内で正しく選択され、追加されているかを確認します。

また、組織のポリシーによって、Power Appsアプリの利用が制限されている可能性もあります。

これらの場合は、IT管理者にご確認ください。

h3: 申請ボタンを押してもフローが開始しない

Power Appsのフォームで申請ボタンを押しても、Power Automateフローが開始しない場合、トリガーの設定や、Power AppsとPower Automate間の連携に問題がある可能性があります。

Power Automateの実行履歴を確認し、エラーが発生していないか、どのステップで止まっているかを確認します。

Power Apps側で、送信ボタンに設定したPower Automateフローの呼び出し処理が正しく記述されているかを確認してください。

特に、フロー名やパラメータの指定ミスがないか注意深くチェックします。

場合によっては、Power Appsの送信処理を一度削除し、再度設定し直すことで解決することがあります。

h3: 承認者に申請内容が正しく伝わらない

承認要求のメールやTeams通知で、申請内容の詳細が正しく表示されない場合、Power Automateフロー内の「承認を作成する」アクションの設定を確認する必要があります。

「タイトル」や「詳細」フィールドに、Power Appsから渡された申請データを動的に挿入する際に、正しいパラメータが指定されているかを確認してください。

例えば、申請者名を表示するために `triggerBody()?[‘申請者名’]` のような動的なコンテンツが正しく参照されているかを確認します。

データ型が一致しない場合や、予期しない形式でデータが渡されている可能性もあります。

Power Automateの実行履歴で、各ステップでのデータの値を確認しながら、問題箇所を特定します。

h3: ファイル添付ができない、または表示されない

Power Appsのフォームでファイルを添付しようとするとエラーになる、または添付したファイルが承認者に表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。

Power Appsのファイル添付コントロールの設定を確認し、ファイルサイズの制限や、許可されるファイルの種類に問題がないか確認してください。

Power Automateフローで、添付ファイルを正しく取得・処理できているかを確認します。

多くの場合、添付ファイルはBase64エンコードされた形式で渡されるため、Power Automateでその形式を正しく扱えているかを確認し、必要であればデコード処理を追加します。

また、SharePointなどのストレージにファイルを保存し、そのリンクを承認者に通知する方式も有効です。

h3: 承認・却下ボタンを押しても進まない

承認者がTeams上で承認または却下ボタンを押しても、フローが次のステップに進まない場合、Power Automateフローの「承認」アクション以降の処理に問題がある可能性があります。

「承認を作成する」アクションの後に、条件分岐(「承認済み」「却下」など)が正しく設定されているか確認します。

条件分岐の後のアクション(通知、リスト更新など)が正しく設定されているか、また、それらのアクションでエラーが発生していないかを確認します。

Power Automateの実行履歴で、承認アクション以降の処理状況を確認し、問題箇所を特定します。

場合によっては、承認アクションの再設定や、後続のアクションの見直しが必要になることがあります。

まとめ

この記事では、Microsoft TeamsのApprovals機能でカスタムフォームを作成し、Power AppsとPower Automateを連携させる手順を詳しく解説しました。

これにより、業務に合わせた柔軟な承認申請フォームを作成し、承認プロセスを自動化できます。

まずは、簡単な申請フォームから作成し、Teams上で展開して利用してみてください。

慣れてきたら、より複雑な条件分岐や、SharePoint、Excel Onlineなど他のMicrosoft 365サービスとの連携も検討してみましょう。

このカスタム承認フローを活用することで、チーム全体の業務効率と承認プロセスの質を向上させることが期待できます。

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この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。