【緊急】BitLocker回復キーを求められて起動しない!48桁の数字をスマホですぐに探す場所と入力手順

パソコンを起動したら、突然青い画面になり「BitLocker 回復(BitLocker Recovery)」というタイトルと共に、「回復キーを入力してください」と求められて先に進めない……。

「自分で設定した覚えはない」「48桁の数字なんて知らない」とパニックになる必要はありません。
これはWindowsのセキュリティ機能が誤作動している状態であり、あなたのMicrosoftアカウントにキーが自動保存されている可能性が高いです。

この記事では、手元のスマートフォンを使って、クラウド上に保存された「48桁の回復キー」を今すぐ探し出す手順を解説します。

手順1:回復キーIDを確認し、正しいキーを見つける

上記のリンクにアクセスすると、登録されているデバイス名と回復キーの一覧が表示されます。
もし複数のパソコンを持っている場合、どれが今回のキーか見分ける必要があります。

1. トラブルが起きているパソコンの青い画面を見ます。
2. 「回復キー ID(Key ID)」と書かれている部分の、最初の8文字(数字とアルファベット)を確認します。
   (例:E38F29A1…)
3. スマホの画面(Microsoftアカウントのページ)を見て、同じ「キーID」の項目を探します。
4. その横に書かれている48桁の数字が、あなたが探している「回復キー」です。

見つかったら、パソコンの画面に入力してください(入力中はハイフンは自動で入ります)。入力後、Enterキーを押せばWindowsが通常通り起動します。

手順2:個人のアカウントにキーが無い場合

「サインインしたけど、『回復キーがありません』と言われた」という場合、以下のアカウントに保存されている可能性があります。

1. 「学校」や「職場」のアカウント

パソコンを大学や会社のメールアドレスでセットアップした場合、個人のMicrosoftアカウントではなく、組織のアカウントに紐付いています。

以下のURLから、組織用アカウントでサインインを試してください。
👉 https://myaccount.microsoft.com/

2. 別の家族のアカウント

「パソコンの初期設定を詳しい家族にやってもらった」という場合、その人のMicrosoftアカウントにキーが保存されている可能性があります。設定した心当たりのある人に確認してください。

手順3:【最終手段】キーがどうしても見つからない場合

残念ながら、どのMicrosoftアカウントを探しても回復キーが見つからず、紙にメモもしていない場合、そのパソコンのデータを救出する方法はありません。

BitLockerは、PCの盗難時にHDDを抜き出されてもデータを読み取れないようにする強力な暗号化機能です。「キーがない=絶対に解読できない」というのが仕様です。

この場合、パソコンを再び使うためには「初期化(Windowsの再インストール)」を行うしかありません。
データは全て消えますが、パソコン本体を捨てる必要はありません。

初期化の手順(Dell/HP/Surface等共通)

1. BitLockerの画面右下にある [このドライブをスキップする] を選びます(項目がない場合は強制終了して電源を入れ直し、修復画面を出します)。
2. [トラブルシューティング] > [このPCを初期状態に戻す] を選択します。
3. [すべて削除する] を選びます([個人用ファイルを保持する]を選んでも、結局回復キーを求められるためです)。
4. クラウドダウンロードまたはローカル再インストールを選び、初期化を実行します。

なぜ勝手にBitLockerがかかったのか?

「自分で設定していない」という方が大半ですが、実は近年のメーカー製PC(特にノートPC)は、出荷状態でBitLockerが「自動的に有効」になるよう設定されています。

BIOSのアップデートや、ハードウェア構成の変更(USB機器の接続など)を検知すると、Windowsが「盗難されたかもしれない」と判断し、ロックを掛けてしまうのです。

まとめ:回復キーは「ここ」にある

BitLocker回復キーの探し方まとめです。

保存場所の可能性	探し方	確率
Microsoftアカウント(個人)	スマホで専用ページにアクセス	高
組織アカウント(職場/学校)	My Accountからデバイスを確認	中
印刷物・USBメモリ	初期設定時の書類やUSBを探す	低

無事に起動できたら、二度と焦らないように、回復キーをメモするか、コントロールパネルからBitLockerを「無効」にしておくことを検討してください。