Boxのごみ箱は、削除したファイルを一時的に保管する機能ですが、保持期間や復元できる範囲が思った通りでないと困ることがあります。特に共有フォルダや複数ユーザーが関わるファイルでは、「自分が削除したのにごみ箱にない」「他のユーザーが削除したファイルを復元できない」といったトラブルが発生しやすいです。これらの問題の原因は、主に共有設定とファイルの所有者(オーナー)にあります。本記事では、ごみ箱の保持期間に関する疑問を解消し、適切な対処法を具体的に解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: ファイルのごみ箱に表示されるかどうか、およびごみ箱の保持期間設定(管理者が変更可能なポリシー)
- 切り分けの軸: 端末側(ブラウザ、Box Driveのバージョン)ではなく、アカウント側(ファイルの所有者、共有権限)と管理設定側(保持期間、フォルダポリシー)の2軸で考える
- 注意点: 会社PCでごみ箱の保持期間を自分で変更することはできません。管理者に依頼するか、ファイルの所有者や共有設定を見直す必要があります。
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目次
Boxのごみ箱保持期間の基本
Boxのごみ箱は、削除されたファイルやフォルダを一時的に保管する場所です。デフォルトの保持期間は、管理者が設定したポリシーに従います。一般的なBox Businessプランでは、保持期間は30日、90日、無制限などから選択できます。この保持期間は、エンドユーザーが変更することはできず、Box管理コンソールで管理者のみが設定可能です。
ごみ箱へのアクセスは、ファイルの種類や削除したユーザーによって異なります。自分が削除したファイルは自分のごみ箱に表示されますが、他のユーザーが削除したファイルは、そのユーザーのごみ箱に入ります。共有フォルダ内のファイルを自分が削除した場合、そのファイルは自分のごみ箱に移動します。ただし、フォルダ全体を削除した場合や、自身が所有者でないファイルの扱いには注意が必要です。
共有設定とごみ箱の動作の関係
共有フォルダでは、ファイルの削除やごみ箱の動作が共有設定によって変わります。Boxの共有設定は、「共同作業者(編集者)」「共同作業者(アップロード/閲覧)」「閲覧者」「ダウンロードのみ」など、細かく権限を設定できます。これにより、削除できるかどうか、ごみ箱にアクセスできるかどうかが変わります。
共有設定ごとのごみ箱の挙動
以下の表に、代表的な共有設定とごみ箱の動作をまとめました。
| 共有設定 | ファイル削除 | ごみ箱へのアクセス | 復元可否 |
|---|---|---|---|
| 編集者(共同編集) | 削除可能 | 自分が削除したファイルのみ自分のごみ箱に表示 | 自分が削除したファイルは自分で復元可能 |
| アップロード/閲覧 | 削除不可 | ごみ箱にアクセス不可 | 該当なし |
| 閲覧者 | 削除不可 | ごみ箱にアクセス不可 | 該当なし |
| 所有者(オーナー) | 削除可能 | すべての削除ファイルが自分のごみ箱に表示されるわけではない(自分が削除したもののみ) | 自分が削除したファイルを復元可能。他のユーザーが削除したファイルはそのユーザーのごみ箱から所有者でも復元できない |
このように、共有設定によってごみ箱の動作が異なります。特に、削除権限がないユーザーはそもそもファイルを削除できないため、ごみ箱の問題に遭遇することはありません。問題が発生するのは、編集権限を持つユーザーがファイルを削除した場合です。
所有者ごとのごみ箱保持期間の違い
Boxのごみ箱は、ファイルの所有者ごとに独立して管理されます。自分が削除したファイルは自分のごみ箱に、他のユーザーが削除したファイルはそのユーザーのごみ箱に入ります。そのため、ファイルの所有者が異なる場合、ごみ箱の保持期間も個別に適用されます。例えば、管理者が保持期間を30日に設定していても、所有者Aのごみ箱は30日、所有者Bのごみ箱も30日と、同じポリシーが適用されますが、カウントの起点は削除された日時となります。
注意すべき点は、フォルダの所有者がファイルの所有者とは限らないことです。共有フォルダ内のファイルは、作成者が所有者になります(ただし、管理者が強制的に変更する場合もあります)。そのため、フォルダの所有者がファイルを削除しなくても、他の編集者が削除したファイルはその編集者のごみ箱に留まります。
ファイル所有者が退職した場合のごみ箱
ファイルの所有者が退職し、アカウントが無効化または削除された場合、そのユーザーのごみ箱も消失します。つまり、その所有者が削除したファイルは、保持期間内であっても復元できなくなります。このようなケースでは、事前に管理者がファイルの所有者を別のユーザーに変更しておく必要があります。所有者変更は、Box管理コンソールから行うか、または該当ファイルを選択して「所有者を変更」機能を使います。
困った時の確認手順と対処法
ごみ箱に関する問題が発生した場合、次の手順で原因を特定し、対処してください。
- まず、問題のファイルをどのユーザーが削除したかを確認します。ファイルの「バージョン履歴」やアクティビティログを参照すると、削除したユーザーと日時がわかります。
- 削除したユーザーが自分であれば、自分のごみ箱(左側メニューの「ごみ箱」または「Trash」)を開き、ファイルを検索します。保持期間内であれば、ファイルを選択して「復元」をクリックします。
- 削除したユーザーが他人である場合、そのユーザーのごみ箱にアクセスする必要があります。ただし、一般ユーザーは他のユーザーのごみ箱を直接見ることはできません。そのユーザーに復元を依頼するか、管理者にごみ箱の内容を確認してもらう必要があります。
- もしファイルがごみ箱にない場合は、管理者に保持期間の設定を確認してもらいましょう。保持期間が過ぎている場合は、復元できません。バックアップから復元するか、バージョン履歴を確認します(削除前のバージョンが残っていれば、そこから復元可能な場合があります)。
- 共有フォルダ全体が削除された場合、フォルダの所有者のごみ箱にフォルダが入っています。フォルダの所有者に連絡して、ごみ箱からフォルダを復元してもらってください。
これらの手順を踏んでも解決しない場合は、Boxのサポートに問い合わせる前に、管理者に以下の情報を伝えるとスムーズです。
管理者へ伝える情報
- 削除されたファイルの完全なパス(フォルダ構成)
- ファイルを削除したユーザーのメールアドレス
- 削除が発生した日時(概算で可)
- 現在のごみ箱の保持期間の設定値(管理者が確認可能)
- 試した対処法(ごみ箱の検索、バージョン履歴の確認など)
管理者は、Box管理コンソールの「ごみ箱」セクションから、全ユーザーのごみ箱を検索・管理できます。また、保持期間を一時的に延長してファイルを救出することも可能です。
よくある質問
ここでは、ごみ箱に関するよくある質問とその回答をまとめました。
- Q: 自分が削除したファイルがごみ箱にありません。なぜですか?
A: 保持期間が過ぎている可能性があります。管理者に保持期間の設定を確認してもらいましょう。また、ファイルが他のユーザーによって削除された場合、自分のごみ箱には表示されません。 - Q: 共有フォルダ内のファイルを他のユーザーが削除しました。自分で復元できますか?
A: いいえ、削除したユーザーのごみ箱にしか入っていません。そのユーザーに復元を依頼するか、管理者に相談してください。 - Q: フォルダ全体を誤って削除してしまいました。復元方法は?
A: フォルダの所有者のごみ箱にフォルダが入っています。所有者に連絡してごみ箱から復元してもらってください。所有者が自分であれば、自分のごみ箱から復元可能です。 - Q: ごみ箱の保持期間を延ばしたいです。どうすればよいですか?
A: 保持期間は管理者のみ変更できます。管理者に依頼して、Box管理コンソールで「コンテンツとごみ箱」の設定から保持期間を変更してもらいましょう。 - Q: 退職した社員のファイルを復元したいです。可能ですか?
A: 退職した社員のアカウントが無効化されている場合、そのごみ箱にもアクセスできません。管理者がアカウントを再有効化するか、管理者権限でごみ箱を確認できる場合があります。事前にファイルの所有者を変更しておくことが望ましいです。
まとめ
Boxのごみ箱の保持期間や復元範囲は、ファイルの所有者と共有設定に大きく依存します。自分で削除したファイルは自分のごみ箱に、他人が削除したファイルはその人のごみ箱に格納されるため、復元には削除したユーザーの協力が必要です。保持期間は管理者が設定するポリシーに従うため、自分で変更できないことを覚えておいてください。トラブルを未然に防ぐには、重要なファイルの所有者を適切に管理し、削除権限を持つユーザーを必要最小限に抑えることが効果的です。もし問題が発生した場合は、本記事で紹介した手順に沿って確認し、管理者と連携して対応しましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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