Windows 11にアップグレードしたり、新しいパソコンに買い替えた際、「画面はおしゃれになったけど、文字が細くて小さくて読みづらい」と感じていませんか?
高解像度の画面で初期設定のままだと、目の疲れや作業効率の低下を招きます。
Windows 11には、画面のレイアウトを保ったまま「文字だけ」を太く大きくする新機能と、「画面全体」を拡大する機能の2つが用意されています。
この記事では、用途に合わせた最適なサイズ変更手順を、画像なしでも迷わないようステップ形式で解説します。
目次
方法1:アイコンはそのまま「文字のサイズ」だけ大きくする
Windows 11で最も推奨されるのがこの方法です。
デスクトップのアイコン配置やウィンドウの広さはそのままで、ファイル名、設定メニュー、エクセルの文字など「テキスト情報」だけを見やすく拡大できます。
💡 Windows 11での変更点
Windows 10では「簡単操作」という名前でしたが、Windows 11では「アクセシビリティ」というメニューの中に移動しています。
設定手順
- [スタートボタン](青い四角いアイコン)をクリックし、[設定](歯車アイコン)を開きます。
- 左側のメニュー一覧から [アクセシビリティ] をクリックします。
- 右側のメニューの一番上にある [テキストのサイズ] をクリックします。
- 「テキストのサイズ」というスライダーを右に動かします。
- 上のプレビューボックスで大きさ確認し、丁度よくなったら [適用] ボタンを押します。
画面が数秒間「お待ちください」という青い画面になり、設定が反映されます。
おすすめの設定値は 110% 〜 120% です。これくらいであれば、レイアウト崩れを起こさずに視認性を劇的に向上させることができます。
方法2:画面全体(アイコン・アプリ)を拡大する
「文字だけでなく、アイコンもボタンも全部小さい」「4Kモニターを使っていて、すべてが米粒のようだ」という場合は、システム全体の拡大率(スケーリング)を変更します。
設定手順
- [スタートボタン] > [設定] を開きます。
- 左メニューの [システム] が選ばれている状態で、右側の [ディスプレイ] をクリックします。
- 「拡大縮小とレイアウト」という項目にある [拡大/縮小] のプルダウンメニューをクリックします。
- [125%] や [150%] を選択します。
※「(推奨)」と書かれている倍率が、そのモニターの解像度に最適な設定ですが、見づらい場合は一段階上げてみてください。
【応用】特定の部分だけ一時的に大きくしたい場合
「普段は標準サイズでいいが、小さい文字を読むときだけ大きくしたい」という場合に使えるテクニックです。
拡大鏡(ルーペ機能)を使う
キーボード操作だけで、画面の一部を虫眼鏡のように拡大できます。
- 起動・拡大: [Windowsキー] + [+](プラスキー)
- 縮小: [Windowsキー] + [-](マイナスキー)
- 終了: [Windowsキー] + [Esc]
ブラウザだけ拡大する
Webサイト閲覧中、文字が小さい場合はブラウザのズーム機能を使いましょう。
- [Ctrl] + マウスホイール上回転: 拡大
- [Ctrl] + [0]: 標準サイズに戻す
設定しても文字が「ぼやける」場合の対処
拡大率を変更した後、一部のアプリで文字が滲んで見えることがあります。Windows 11にはこれを自動修正する機能があります。
- [設定] > [システム] > [ディスプレイ] を開きます。
- 「拡大/縮小」の項目の右側にある [>](矢印) をクリックして詳細メニューに入ります。
- 関連設定にある [カスタムスケーリング] は「入力しない」でください(ここを手動入力すると不具合の原因になります)。
- 文字がぼやける場合は、一度サインアウト(再起動)することで直ることが多いです。
まとめ:Windows 11は「アクセシビリティ」から設定する
Windows 11で見やすさを改善するポイントは以下の通りです。
| やりたいこと | 設定メニュー | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 文字だけ大きく | アクセシビリティ > テキストのサイズ | ◎ 推奨 |
| 全体を大きく | システム > ディスプレイ | ◯ 4K向け |
まずは「方法1(アクセシビリティ設定)」でテキストサイズを110%程度にすることから始めてみてください。これだけで、PC作業の快適さが大きく変わります。
