Microsoft Teams会議でCopilotを使い会議の要約を自動生成しようとしたものの、要約が表示されないトラブルは珍しくありません。この問題の多くは、会議の録画や文字起こし(トランスクリプト)の設定不備に起因します。Copilotは会議の内容を理解するために録画データと文字起こしを参照するため、これらの準備が整っていないと要約を作成できません。本記事では、録画と文字起こしの状態を確認する手順を中心に、問題の切り分け方と具体的な解決策を説明します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Teamsの会議詳細画面で録画と文字起こしの有無を確認する。
- 切り分けの軸: 端末側の設定、アカウントのライセンス、会議の種類(チャネル会議か通常会議か)の3方向で原因を絞り込む。
- 注意点: 会社PCで勝手に録画ポリシーや文字起こしポリシーを変更できない場合があるため、設定変更前に管理者に確認する。
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目次
Copilotが会議要約を生成する仕組み
Copilot for Microsoft 365の会議要約機能は、会議中または会議終了後に、Teamsの録画データと文字起こしデータを分析して要約文を生成します。この機能を利用するには、以下の前提条件が満たされている必要があります。
必要な前提条件
- ユーザーにCopilot for Microsoft 365(旧称Microsoft 365 Copilot)のライセンスが割り当てられていること。
- 会議がTeamsで録画されていること(自動録画ポリシーが有効、または手動で録画が開始されていること)。
- 会議の文字起こしが有効になっていること(会議中に「文字起こしを開始」が押されている、またはテナントのポリシーで自動有効化されていること)。
- 会議の所有者または出席者としてCopilotが利用可能であること(特定の会議ではCopilotが無効化されている場合があります)。
データの流れと保存場所
録画はOneDriveまたはSharePoint(チャネル会議の場合)に保存され、文字起こしは会議のトランスクリプトとして同じ場所に保存されます。Copilotはこれらのファイルにアクセスして要約を生成するため、ファイルが正しい場所に保存されていないと動作しません。
会議要約が作成されない原因を切り分ける
問題が発生した場合、以下の3つの要素を順に確認することで原因を特定できます。
録画が有効かどうかの確認
Teamsの会議詳細画面(カレンダーから該当会議を開く、またはチャットから会議にアクセス)を開き、「録画」の項目を確認してください。録画が存在する場合は再生アイコンが表示されます。録画がない場合は、会議中に録画が行われなかった可能性があります。会社のポリシーによっては自動録画が設定されている場合もありますが、手動で録画を開始する必要があるケースもあります。
文字起こしが有効かどうかの確認
同じ会議詳細画面で「文字起こし」のタブを開き、トランスクリプトファイルが存在するか確認してください。文字起こしがなければ、会議中に文字起こしが開始されなかったことを意味します。会議中に「その他オプション」(…)メニューから「文字起こしを開始」を選択する必要があります。また、会議の録画が有効でも文字起こしが有効でないとCopilotは要約を生成できません。
Copilotの権限とライセンス確認
自身のアカウントにCopilot for Microsoft 365のライセンスが割り当てられているか、Microsoft 365管理センターのサブスクリプションページで確認します。ライセンスがない場合、Copilotアイコン自体が表示されないか、クリックしてもエラーになります。また、会議の主催者側でCopilotが無効化されている場合もあるため、会議の設定(会議オプション)で「Copilot」が「有効」になっているかも確認しましょう。
Teamsでの録画と文字起こしの設定手順
以下の手順で録画と文字起こしを有効にして、会議要約を生成できる状態にします。
- Teamsの予定表から該当の会議を開き、会議の詳細ページを表示します。
- ページ上部の「録画」セクションで、録画が存在するか確認します。録画がない場合は、会議中に手動で録画を開始する必要があります。会議中は「その他オプション」(…)→「録画の開始」を選択してください。
- 文字起こしについても、「文字起こし」セクションを確認します。文字起こしがない場合は、会議中に「その他オプション」→「文字起こしを開始」を選択します。文字起こしは会議中のみ開始可能なため、事前に設定できません。
- 会議が終了した後、録画と文字起こしがOneDriveまたはSharePointに保存されるまで数分から数十分待ちます。
- 処理が完了したら、再度会議詳細画面を開き、Copilotの「会議の要約」ボタンが有効になっていることを確認します。ボタンをクリックすると要約が生成されます。
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状況別の比較表
| 状況 | 録画 | 文字起こし | Copilot要約 | 対処法 |
|---|---|---|---|---|
| 録画あり、文字起こしあり | ○ | ○ | ○(通常は生成可能) | ライセンスや会議設定を再確認 |
| 録画あり、文字起こしなし | ○ | ✕ | ✕ | 会議中に文字起こしを開始する必要あり |
| 録画なし、文字起こしあり | ✕ | ○ | ✕ | 録画を有効にして会議を再実行 |
| 録画なし、文字起こしなし | ✕ | ✕ | ✕ | 会議の設定ポリシーを見直し |
よくある失敗パターンと対処法
録画はあるが文字起こしがない
このパターンが最も多く見られます。会議中に録画は開始したが文字起こしを開始し忘れたケースです。解決策は、次回の会議で文字起こしを確実に開始することです。また、テナントのポリシーで文字起こしの自動開始を設定できないか管理者に相談するのも有効です。
文字起こしはあるがCopilotが反応しない
文字起こしが存在するのに要約が生成されない場合、Copilotのライセンスが割り当てられていないか、会議の主催者がCopilotを無効にしている可能性があります。会議オプションで「Copilot」が「有効」になっているか確認してください。また、会議が外部参加者を含む場合はCopilotが制限されることがあります。
会議がチャネル会議かどうかの影響
チャネル会議(Teamsのチャネルから作成した会議)では、録画と文字起こしがSharePointのチャネルフォルダに保存されます。この場合、Copilotが適切にファイルにアクセスできないことがあります。そのようなときは、会議をチャネル会議ではなく通常の会議として予定し直すことで解決する場合があります。
管理者に確認すべき設定項目
社内でCopilotが正しく動作しない場合は、以下のポリシーをIT管理者に確認してもらいましょう。
- 録画ポリシー: Teams管理センターの「会議」→「会議ポリシー」で録画が許可されているか。自動録画の設定も確認。
- 文字起こしポリシー: 同じく会議ポリシーで文字起こしが許可され、自動文字起こしが有効になっているか。
- Copilotポリシー: Copilot for Microsoft 365の展開状況と、会議でのCopilot利用が許可されているか。
- データ保存場所: 録画と文字起こしがOneDriveまたはSharePointに正しく保存されるよう、ストレージポリシーが適切に設定されているか。
よくある質問(FAQ)
Q1. 会議後に録画や文字起こしを追加することはできますか?
A. できません。録画と文字起こしは会議中にリアルタイムで行われるため、会議終了後には追加できません。別途会議を開催する必要があります。
Q2. Copilotの要約はどのくらいの時間で生成されますか?
A. 会議終了後、録画と文字起こしが処理されるまで通常数分から30分程度かかります。その後、要約ボタンが有効になります。
Q3. 録画と文字起こしが両方あっても要約が生成されない場合はどうすればいいですか?
A. ライセンスの再確認、会議オプションでCopilotが有効か確認、そして管理者にテナント全体のCopilot設定を確認してもらってください。
Q4. モバイル端末でも同じ手順で確認できますか?
A. モバイル版Teamsでも会議詳細画面から録画や文字起こしの有無は確認できますが、設定変更はデスクトップ版の方が便利です。
まとめ
Copilotで会議要約が作成されない原因のほとんどは、録画または文字起こしの欠落にあります。まずは会議詳細画面でこれらの有無を確認し、不足している場合は次回の会議で忘れずに開始してください。ライセンスやポリシーに関する問題は管理者と連携して解決する必要があります。これらの対策を実施することで、Copilotの会議要約機能を最大限に活用できるようになります。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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