Edgeの最新バージョンで特定のウェブサイトや業務システムに不具合が発生し、業務に支障が出ている方もいるでしょう。
最新版の不具合は開発元の修正を待つしかありませんが、緊急時には一時的に以前のバージョンに戻すことで回避できます。
この記事では、Edgeを安全にダウングレードし、特定の不具合を回避する具体的な手順を解説します。
【要点】Edgeのダウングレードで不具合を解消する方法
- Edgeのアンインストール: 最新バージョンのEdgeをシステムから削除します。
- 旧バージョンのインストール: 特定の安定したバージョンをダウンロードし、再インストールします。
- 自動更新の無効化: ダウングレード後、Edgeが自動で最新版にならないよう設定します。
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目次
Edgeのダウングレードが必要になる状況と仕組み
Edgeの最新バージョンがリリースされると、ウェブ標準への対応強化や新機能の追加が行われます。しかし、これらの変更が既存のウェブサイトや業務システムとの互換性を損なう場合があります。特に、社内システムや特定のウェブアプリケーションは、特定のEdgeバージョンに最適化されていることが多く、バージョンアップによって予期せぬ不具合が発生することがあります。
ダウングレードは、現在インストールされているEdgeのバージョンを削除し、以前の安定したバージョンを再インストールする操作です。これにより、不具合の原因となっている最新版の変更を回避し、一時的に問題解決を図ります。ただし、古いバージョンには既知のセキュリティ脆弱性が含まれる可能性があり、自動更新を無効にすることで、その脆弱性が修正されないまま使用されるリスクも考慮する必要があります。
Edgeを旧バージョンに戻す具体的な手順
現在のEdgeのアンインストール
Edgeをダウングレードするには、まず現在のバージョンをアンインストールする必要があります。この操作はWindowsの標準機能で実行できます。
- Windowsの設定を開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - アプリの項目へ進む
左側のメニューから「アプリ」を選択し、「インストールされているアプリ」をクリックします。 - Edgeを探してアンインストールする
アプリの一覧から「Microsoft Edge」を探し、右端の「…」アイコンをクリックします。表示されるメニューから「アンインストール」を選択し、指示に従って削除を完了させます。
補足: Edgeのバージョンによっては、通常のアプリ一覧に表示されない場合があります。その場合は、Edgeのプログラムファイルがあるディレクトリから手動でアンインストールコマンドを実行します。通常はC:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\(バージョン番号)\Installer内のsetup.exe --uninstall --system-level --verbose-loggingコマンドを使用します。
旧バージョンのEdgeをダウンロードしてインストール
アンインストール後、必要な旧バージョンのEdgeをダウンロードし、再インストールします。企業向けに提供されているオフラインインストーラーを利用するのが確実です。
- Edge Enterprise版のダウンロードサイトにアクセスする
ウェブブラウザで「Microsoft Edge Enterprise landing page」と検索し、公式ダウンロードページにアクセスします。 - 必要なバージョンを選択する
「チャネル/バージョン」ドロップダウンメニューから、ダウングレードしたい特定のバージョンを選択します。安定版の「Stable」チャネルを選びましょう。 - プラットフォームとアーキテクチャを選ぶ
「プラットフォーム」で「Windows 64-bit」または「Windows 32-bit」を選択します。ご使用のWindowsのアーキテクチャに合わせてください。 - インストーラーをダウンロードする
「ダウンロード」ボタンをクリックし、インストーラーファイルをPCに保存します。 - 旧バージョンをインストールする
ダウンロードしたインストーラーファイルをダブルクリックして実行します。画面の指示に従い、インストールを完了させます。
Edgeの自動更新を無効にする設定
ダウングレードしたEdgeが自動的に最新バージョンに更新されないよう、設定を変更します。この設定はグループポリシーまたはレジストリ編集で行います。
グループポリシーエディターで設定する場合(Windows 11 Pro/Enterprise/Education、Windows 10 Pro/Enterprise/Education)
- グループポリシーエディターを開く
Windowsの検索ボックスに「gpedit.msc」と入力し、表示される「グループポリシーの編集」を開きます。 - Edgeの管理用テンプレートを追加する
初めて設定する場合は、Edgeの管理用テンプレートをダウンロードして追加する必要があります。「Microsoft Edge ポリシーファイル」で検索し、公式ページからテンプレート(.admxファイル)をダウンロードします。ダウンロードしたファイルをC:\Windows\PolicyDefinitionsにコピーします。日本語の場合はC:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JPに .adml ファイルをコピーします。 - ポリシー設定に移動する
グループポリシーエディターで「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge」→「Microsoft Edge の更新」に移動します。 - 自動更新ポリシーを無効にする
「Microsoft Edge の更新を許可します」をダブルクリックし、「無効」を選択して「OK」をクリックします。 - 更新間隔のポリシーを設定する(任意)
「更新ポリシーの上書き」をダブルクリックし、「有効」を選択します。「ポリシー」ドロップダウンで「更新を無効にする」または「更新を一時停止」を選択し、「OK」をクリックします。 - 設定を適用する
コマンドプロンプトを管理者として開き、gpupdate /forceと入力してEnterキーを押します。
レジストリを編集する場合(Windows 11 Home、Windows 10 Homeを含む)
レジストリの編集はシステムに影響を与えるため、必ず事前にレジストリのバックアップを取ってください。
- レジストリエディターを開く
Windowsの検索ボックスに「regedit」と入力し、表示される「レジストリエディター」を開きます。 - レジストリのバックアップを作成する
レジストリエディターのメニューから「ファイル」→「エクスポート」を選択します。エクスポート範囲で「すべて」を選び、任意の場所にバックアップファイルを保存します。 - キーを作成または移動する
以下のパスに移動します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft
「Microsoft」キーを右クリックし、「新規」→「キー」を選択し、「Edge」と入力します。
さらに「Edge」キーを右クリックし、「新規」→「キー」を選択し、「Update」と入力します。 - 更新無効化の値を設定する
「Update」キーを選択した状態で、右側の空白領域を右クリックし、「新規」→「DWORD (32ビット) 値」を選択します。 - 値の名前とデータを変更する
作成した値の名前を「UpdateDefault」に変更し、ダブルクリックして「値のデータ」を「0」に設定して「OK」をクリックします。 - 別の値を作成する(任意)
同様に、「新規」→「DWORD (32ビット) 値」を作成し、名前を「DoNotUpdateToVersion」とします。この値のデータには、更新を停止したい特定のバージョン番号を「100.0.1587.0」のように入力します。 - レジストリエディターを閉じる
変更を保存し、PCを再起動するか、タスクマネージャーからEdgeのプロセスを終了して再起動します。
ダウングレード後の注意点と関連トラブル
ダウングレード後のセキュリティリスク
古いバージョンのEdgeを使用し続けると、既知のセキュリティ脆弱性が修正されないままになります。これにより、悪意のあるウェブサイトやファイルから攻撃を受けるリスクが高まります。ダウングレードはあくまで一時的な回避策であり、開発元が不具合を修正した新しいバージョンがリリースされ次第、速やかに最新版に更新することが重要です。
プロファイルデータの互換性問題
新しいバージョンのEdgeで作成されたユーザープロファイル(ブックマーク、履歴、パスワードなど)は、古いバージョンのEdgeでは正しく読み込めない場合があります。データが破損したり、一部が利用できなくなったりする可能性もあります。
ダウングレードを行う前に、重要なプロファイルデータをバックアップしておくことを推奨します。また、ダウングレード後は新しいプロファイルを作成し、古いプロファイルデータは必要に応じて手動でインポートする方が安全です。
自動更新が無効にならない場合の確認点
グループポリシーやレジストリを適切に設定しても、Edgeが自動更新されてしまう場合があります。この場合、以下の点を確認してください。
- グループポリシーの適用状況
コマンドプロンプトを管理者として実行し、gpresult /h gpresult.htmlと入力してEnterキーを押します。生成されたHTMLファイルを開き、Edgeの更新に関するポリシーが正しく適用されているか確認します。 - レジストリ値の確認
レジストリエディターを開き、設定したキーと値が正しいパスに存在し、データが正しいか再確認します。 - 再起動の実施
設定変更後、システム全体を再起動しないと変更が反映されないことがあります。
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Edgeのダウングレードと通常のトラブルシューティングの比較
| 項目 | ダウングレード | 通常のトラブルシューティング |
|---|---|---|
| 目的 | 特定のバージョン起因の不具合回避 | 一般的な動作不良の改善 |
| 対象 | バージョンアップ後に発生した互換性問題 | キャッシュ、拡張機能、設定など |
| リスク | セキュリティ脆弱性、新機能利用不可 | データ消失のリスクは低い |
| 推奨度 | 最終手段、一時的な対応 | まず試すべき基本対応 |
この記事では、Edgeのバージョンアップによる不具合を回避するため、ダウングレードの手順と注意点を解説しました。
最新版のアンインストール、旧バージョンのインストール、そして自動更新の停止設定を行うことで、一時的に業務への影響を最小限に抑えられます。
ダウングレードはセキュリティリスクを伴うため、恒久的な解決策ではなく、開発元による修正パッチの適用を待つ間の緊急措置として活用してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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