EdgeでWebサイトを閲覧中に「ERR_DNS_TIMED_OUT」というエラーが表示され、ページが開けなくなることがあります。このエラーはDNSサーバーが応答を返さない場合に発生し、特にプライマリDNSが不安定なときによく起こります。本記事では、セカンダリDNSを優先して使用する設定に切り替え、タイムアウトエラーを解決する手順を解説します。これにより、ネットワークの変更なしにDNS解決を安定させることができます。
【要点】セカンダリDNS優先切替でERR_DNS_TIMED_OUTを解消する方法
- DNS設定の変更: Windowsのネットワークアダプターのプロパティから、セカンダリDNSを優先アドレスとして設定します。
- コマンドプロンプトでの切替: netshコマンドを使用して、セカンダリDNSを先に解決するように順序を変更します。
- DNSキャッシュのクリア: 設定変更後、ipconfig /flushdnsを実行して古いキャッシュを削除します。
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目次
ERR_DNS_TIMED_OUTが発生する根本的な原因
ERR_DNS_TIMED_OUTは、ブラウザがDNSサーバーに問い合わせを行った際、一定時間内に応答が得られなかった場合に表示されます。プライマリDNSサーバーが障害や過負荷で応答しないと、ブラウザはセカンダリDNSに問い合わせを行いますが、その切替に時間がかかるか、セカンダリDNS自体も応答しないことがあります。Windowsのデフォルト設定ではプライマリDNSが優先されるため、プライマリに問題があると継続してタイムアウトが発生します。
また、DNSキャッシュが古い情報を保持している場合も、同じエラーが再現することがあります。この問題は、ネットワークの再起動やルーターのリセットでも改善しないケースが多く、DNS指定の優先順位を直接変更するのが効果的です。
セカンダリDNSを優先して使用する設定手順
ここでは、Windows 11を例に手順を説明します。Windows 10でもほぼ同様の操作で対応できます。
手順1: ネットワークアダプターのプロパティを開く
- 設定アプリを開く
タスクバーのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - ネットワークとインターネットを開く
左メニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。 - 詳細なネットワーク設定を開く
「詳細なネットワーク設定」をクリックし、さらに「ネットワークアダプターの詳細オプション」を選択します。 - アダプターのプロパティを開く
現在接続中のネットワークアダプター(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
手順2: DNSサーバーの優先順位を変更する
- インターネットプロトコルバージョン4のプロパティを開く
アダプターのプロパティ一覧から「インターネットプロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリックします。 - DNSサーバーのアドレスを設定する
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れ、プライマリDNSとセカンダリDNSの両方を入力します。例えば、Google Public DNSを使用する場合、プライマリを「8.8.8.8」、セカンダリを「8.8.4.4」とします。 - 優先順位を変更する
通常はプライマリが先に試されますが、セカンダリを優先させるには、プライマリのアドレスを意図的に間違った値(例: 「1.1.1.1」など)に設定し、セカンダリに正しいアドレスを入力する方法があります。ただし、この方法は推奨しません。代わりに、次の手順でコマンドを使う方法が確実です。
手順3: コマンドプロンプトでDNS優先順位を設定する(推奨)
- 管理者としてコマンドプロンプトを開く
タスクバーの検索に「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択します。 - 現在のDNS設定を確認する
次のコマンドを入力し、現在のDNSサーバーの一覧を確認します。netsh interface ip show dns - セカンダリDNSを優先に設定する
以下のコマンドを入力します。「Wi-Fi」の部分は自分のネットワークインターフェース名に置き換えてください。インターフェース名は手順2で確認できます。netsh interface ip set dns name="Wi-Fi" source=static addr=8.8.4.4 register=primary validate=no - プライマリDNSをセカンダリとして追加する
次に、元のプライマリDNSをセカンダリとして追加します。netsh interface ip add dns name="Wi-Fi" addr=8.8.8.8 index=2 validate=no - 設定を確認する
再度netsh interface ip show dnsを実行し、DNSサーバーの順序が入れ替わっていることを確認します。
手順4: DNSキャッシュをクリアする
- コマンドプロンプトでキャッシュを削除する
管理者用コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。ipconfig /flushdns - Edgeを再起動する
Edgeブラウザを完全に終了し、再度起動します。エラーが解消されているか確認します。
設定変更時の注意点とよくあるトラブル
プライマリDNSを無効にしてしまうリスク
手順3でプライマリDNSを削除してしまうと、セカンダリDNSのみが使用されるため、そのDNSがダウンした場合に名前解決ができなくなります。必ずセカンダリとして追加することを忘れないでください。また、コマンドの「validate=no」は、DNSアドレスの検証をスキップするオプションで、設定を確実に反映させるために指定します。
Windows 10との違い
Windows 10では、設定アプリの「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更する」から同様の操作が可能です。コマンドプロンプトの手順はまったく同じです。
EdgeのDNS over HTTPSが影響する場合
Edgeの設定で「セキュアDNSを使用する」が有効になっていると、OSのDNS設定とは別にEdgeがDNS解決を行います。この場合はOSのDNS変更だけでは効果がないため、Edgeのアドレスバーに「edge://settings/privacy」と入力し、「セキュアDNSを使用する」の設定を確認してください。必要に応じて「サービスのプロバイダーを選択する」で別のDNSに変更するか、無効にしてみてください。
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プライマリDNSとセカンダリDNSの役割の違い
| 項目 | プライマリDNS | セカンダリDNS |
|---|---|---|
| 優先順位 | 最初に問い合わせされる | プライマリが応答しない場合に使用される |
| 応答速度 | 通常は高速に設定される | やや遅い場合もあるが冗長性を担保 |
| 障害への耐性 | 単一障害点になりやすい | バックアップとして機能 |
| 推奨設定 | 信頼性の高いDNSサーバー | 異なる事業者のDNSサーバー |
まとめ
本記事では、Edgeで発生するERR_DNS_TIMED_OUTエラーに対して、セカンダリDNSを優先的に使用する設定変更と再試行手順を解説しました。コマンドプロンプトを用いる方法が確実で、DNSの優先順位を入れ替えることで、応答しないプライマリDNSを避けて名前解決を行えるようになります。設定後はキャッシュをクリアし、Edgeを再起動して効果を確認してください。また、EdgeのDNS over HTTPSが有効な場合は、ブラウザ側の設定も合わせて確認する必要があります。同様のDNS関連エラーが発生した際には、本手順を応用して対処できます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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