特定のURLにアクセスした際、Microsoft Edgeで「ERR_INVALID_HTTP_RESPONSE」というエラーが表示される場合があります。このエラーはサーバーからのHTTPレスポンスヘッダーに問題があることを示しています。クライアント側の設定やキャッシュを削除しても解決しないことが多く、原因はサーバー側にあることがほとんどです。本記事では、このエラーの原因を特定し、サーバーヘッダーを検証する手順を解説します。
【要点】ERR_INVALID_HTTP_RESPONSEエラーを解消するためのサーバヘッダー検証手順
- Edgeの開発者ツールでレスポンスを確認: ネットワークタブで該当リクエストのレスポンスヘッダーを調べ、異常値を特定します。
- curlやPostmanでヘッダーを再現検証: 外部ツールを使ってサーバーから返される生のヘッダーを取得し、問題を切り分けます。
- サーバー設定の修正: 特定された異常ヘッダー(重複、改行コードの不備など)をWebサーバーの設定ファイルで修正します。
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目次
ERR_INVALID_HTTP_RESPONSEが発生する仕組みと原因
HTTPレスポンスは、ステータスライン、ヘッダー、ボディで構成されます。EdgeはChromeベースのブラウザーであり、HTTP仕様に厳密に準拠して動作します。サーバーから返されるレスポンスヘッダーに不正な改行コード(CRLFの不備)や不整合なContent-LengthとTransfer-Encodingの同時指定、重複ヘッダーなどがあると、Edgeは安全のためページを読み込まず「ERR_INVALID_HTTP_RESPONSE」を表示します。他のブラウザーでは寛容に処理される場合もあるため、このエラーはEdge特有の問題として現れることが多いです。
サーバーヘッダーを検証する手順
以下では、まず開発者ツールを使って簡単に確認する方法、次に外部ツールでより詳細に検証する方法、最後にサーバー設定の修正例を紹介します。
Edgeの開発者ツールでレスポンスヘッダーを確認する
- 開発者ツールを開く
該当のURLでエラーが表示された状態で、キーボードのF12キーを押します。開発者ツールが開きます。 - ネットワークタブに切り替える
上部のタブから「ネットワーク」をクリックします。その後、アドレスバーでEnterキーを押してページを再読み込みします。 - 該当のリクエストを選択する
表示されたリクエストリストから、対象のURL(通常は一番上の行)をクリックします。右側に詳細ペインが表示されます。 - レスポンスヘッダーを確認する
「ヘッダー」タブを開き、「レスポンスヘッダー」の一覧を確認します。特に以下の項目をチェックします。
- Content-Length が正しい数値か(レスポンスボディのサイズと合っているか)
- Transfer-Encoding が chunked のみ指定され、Content-Length と共存していないか
- 改行コードに不自然な空白行がないか(特にヘッダー名の途中で改行されていないか)
- 重複したヘッダー(例:Set-Cookieが複数ある場合は適切か)
curlコマンドで生のレスポンスを取得する
- Windowsでcurlを使用する
コマンドプロンプトを開いて、次のコマンドを入力します。
curl -I https://問題のURL
-I オプションでヘッダーのみ取得できます。 - 詳細なヘッダー情報を表示する
curl -v https://問題のURL
-v オプションで送受信の詳細が表示され、改行コードの不備なども確認できます。 - レスポンスボディも含めて取得する
curl -i https://問題のURL
-i オプションでヘッダーとボディの両方が出力されます。
curlの出力で、ヘッダー行の末尾が「\r\n」で正しく改行されているか、空行(ヘッダーとボディの区切り)が適切かを確認します。不正な改行があると、Edgeでエラーになる典型的な原因です。
Postmanでグラフィカルに検証する
- Postmanを起動しリクエストを作成
GETリクエストを選択し、対象のURLを入力します。Sendボタンをクリックします。 - レスポンスヘッダーを確認
下部の「Headers」タブにすべてのレスポンスヘッダーが一覧表示されます。ここでも上記同様の異常がないかチェックします。 - Rawビューで生データを見る
「Body」タブの右側にある「Raw」オプションを有効にすると、生のレスポンス文字列が表示され、改行コードの確認が容易になります。
サーバー設定の修正例
問題が特定されたら、Webサーバーの設定を修正します。以下は代表的なサーバーの修正例です。
IISの場合
- HTTPレスポンスヘッダーの重複を避ける
IISマネージャーで「HTTP応答ヘッダー」を開き、同じ名前のヘッダーが複数設定されていないか確認します。 - アプリケーションのコードを確認
ASP.NETなどのアプリケーションで手動でヘッダーを追加している場合、重複や不正な改行が入っていないか調べます。
Apacheの場合
- .htaccessまたはhttpd.confを編集
Headerディレクティブで重複した設定がないか確認します。特にSetEnvIfやHeader appendに注意します。 - モジュールの影響を確認
mod_headersやmod_expiresなどが意図しないヘッダーを追加していないか検証します。
検証時の注意点と追加のトラブルシューティング
ローカル環境でエラーが再現しない場合
開発者ツールやcurlで確認しても異常が見られない場合、CDNやリバースプロキシ(Cloudflare、AWS CloudFrontなど)がヘッダーを追加・変更している可能性があります。その場合は、CDNの設定も併せて確認します。
他のブラウザーでは正常に表示される場合
Edgeのみでエラーが出る場合、Microsoft Edgeの厳格なヘッダーチェックが原因です。Edgeの「互換表示」設定や「セキュリティ」ポリシーが影響していることもありますが、根本的にはサーバーヘッダーを修正する必要があります。
HTTPSとHTTPの違い
同じサーバーでもHTTPSとHTTPでヘッダーが異なる場合があります。EdgeはHTTPS接続でのヘッダー検証がより厳しいため、HTTPS版のURLでも検証を行います。
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EdgeとChromeのレスポンスヘッダー検証の違い
| 項目 | Microsoft Edge | Google Chrome |
|---|---|---|
| 改行コードの寛容性 | CRLFが厳密に要求され、LFのみの改行がある場合エラーになりやすい | Chromeも同様だが、わずかに寛容になる場合がある |
| Content-LengthとTransfer-Encodingの共存 | 許容せず、HTTP仕様違反としてエラー | Edgeと同じくエラー |
| 重複ヘッダーの扱い | ヘッダーの種類によっては警告またはエラー | 一部のヘッダーでは最後の値が優先されるが、エラーにはならないことがある |
| HTTP/2のサポート | HTTP/2では異なる検証ルールが適用される | Edgeとほぼ同じ |
まとめ
この記事では、EDGEの「ERR_INVALID_HTTP_RESPONSE」エラーの原因となるサーバーヘッダーの検証手順を解説しました。開発者ツールやcurlを使うことで、問題のあるヘッダーを特定し、サーバー設定を修正できます。他のブラウザーで正常でもEdgeでエラーが出る場合は、特に改行コードや重複ヘッダーに注意してください。今後同様のエラーが発生した際には、まずサーバーヘッダーを疑い、本記事の手順で検証してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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