【Excel】算数の基本記号(+ – * /)で計算する!関数を使わないシンプルな数式入力

【Excel】算数の基本記号(+ – * /)で計算する!関数を使わないシンプルな数式入力
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Excel計算の原点:関数を使わない「数式」の力

Excelでの計算と聞くと、すぐにSUM関数やAVERAGE関数を思い浮かべるかもしれません。しかし、実務におけるちょっとした利益率の算出や消費税の計算、予算と実績の差分確認などでは、算数の授業で習った「+」「-」「×」「÷」の記号(演算子)を直接使うほうが、シンプルかつ直感的に処理できる場面が多々あります。
Excelは、セルに「=(イコール)」から始まる式を入力することで、強力な計算機へと変貌します。本記事では、四則演算の基本記号の使い方はもちろん、計算の優先順位のルール、そして数式を組む際に絶対に避けるべき「技術的落とし穴」までを詳細に解説します。

結論:四則演算を使いこなす3つの基本ルール

  1. 記号の置き換え:掛け算は「*(アスタリスク)」、割り算は「/(スラッシュ)」を使用する。
  2. 「=」から始める:数式の先頭には必ず半角のイコールを入力し、Excelに計算命令を伝える。
  3. セル参照を活用:数字を直接打つのではなく、「A1 * B1」のようにセル番地を指定して再計算を自動化する。

1. 技術仕様:Excelで使う四則演算記号(算術演算子)

Excelでは、私たちが日常で使う算数の記号とは一部異なる文字を使用します。これはコンピュータのキーボード配列や、プログラミング言語の仕様に基づいた世界共通のルールです。

四則演算記号の対応表

足し算: + (プラス)
引き算: – (マイナス)
掛け算: * (アスタリスク) ※「×」ではない
割り算: / (スラッシュ) ※「÷」ではない

これらの記号はすべて「半角」で入力する必要があります。全角で入力すると、Excelはそれを計算式ではなく「ただの文字列」として認識してしまい、計算が実行されません。

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2. 計算の優先順位とカッコ( )の活用

Excelの数式は、算数の法則に厳密に従って処理されます。この優先順位を理解していないと、意図しない計算結果(バグ)を生む原因となります。

演算子の優先順位

Excelでは、数式内に複数の記号が混在する場合、以下の順序で計算が行われます。
1. カッコ ( ) の中の計算
2. 掛け算 * と 割り算 /
3. 足し算 + と 引き算

例えば、「=10 + 20 * 2」という数式を入力した場合、Excelは先に「20 * 2」を計算するため、結果は「50」となります。もし先に足し算を行いたい場合は、「=(10 + 20) * 2」と記述することで、意図通り「60」という結果を得ることができます。複雑な数式ほど、このカッコによる制御が重要になります。

3. 実務の鉄則:数字の直接入力ではなく「セル参照」を使う

初心者とプロの決定的な違いは、数式内に「生の数字」を入れるかどうかにあります。超解決として推奨するのは、徹底した「セル参照」の活用です。

セル参照のメリット

例えば、単価が100円、個数が5個の場合に「=100 * 5」と入力しても答えは出ますが、単価が110円に変わった際、数式を書き直さなければなりません。
これを「=A2 * B2」のようにセル番地で指定しておけば、A2セルの数字を書き換えるだけで、計算結果がリアルタイムで自動更新されます。これにより、メンテナンスの手間が省けるだけでなく、数式の書き換えミスによる事故を未然に防ぐことができます。

4. トラブル解決:計算がエラーになる・動かない時の原因

「数式を入れたのにエラーが出る」「計算結果がおかしい」という場合、以下の3つのポイントをチェックしてください。

原因1:全角文字の混入

最も多いミスは、イコールや記号、セル番地が「全角(A1など)」になっているケースです。Excelの数式は、すべて「半角」で構成されなければなりません。数式バーを確認し、文字が太くなっていないか、スペースが全角になっていないかを精査してください。

原因2:#VALUE! エラー(値の不一致)

「=A1 * 10」という式で、A1セルに「100円」といった「文字」が入っている場合、Excelは数値として計算できず #VALUE! エラーを返します。計算対象のセルには、単位(円や個)を入れず、純粋な「数値」のみを入力し、単位は「セルの書式設定」で表示させるのが正しい運用です。

原因3:循環参照(じゅんかんさんしょう)

例えばA1セルの中に「=A1 + 10」と入力するなど、自分自身のセルを計算式に含めてしまうと、計算が無限ループに陥ります。これを「循環参照」と呼び、Excelは警告を表示して計算をストップさせます。数式が参照している範囲に、数式自体が入っているセルが含まれていないか確認してください。

5. 応用:知っておくと便利なその他の演算子

四則演算以外にも、実務で役立つ記号があります。
べき乗(^): 「=2^3」で2の3乗(8)を計算します。
文字列の結合(&): 「=A1 & B1」で、2つのセルの文字を連結します。

これらを組み合わせることで、関数を使わずとも高度なデータ整形やシミュレーションが可能になります。

まとめ:演算子と関数の使い分けガイド

計算内容 推奨される手法 理由
2〜3つのセルの単純計算 基本記号(+, -, *, /) 直感的で数式の意図が読み取りやすい
大量のセルの合計 SUM関数 範囲指定ができ、行の挿入にも強い
比率や単価の算出 基本記号(/ や *) 算数と同じ論理で組み立てられる
条件による分岐計算 IF関数 記号だけでは不可能な論理判断を行う

Excelの基本記号による計算は、データ分析の最も純粋な形です。まずは「=」から始め、セルを参照し、半角の記号で結ぶ。この基本をマスターするだけで、電卓を叩く手間は消え、正確なデータ管理の土台が完成します。関数の習得を急ぐ前に、まずはこの四則演算を完璧に使いこなせるようになりましょう。

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この記事の監修者

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超解決 Excel研究班

企業のDX支援や業務効率化を専門とする技術者チーム。20年以上のExcel運用改善実績に基づき、不具合の根本原因と最短の解決策を監修しています。