Excelで時刻を入力・表示する際、「AM」や「PM」が付いてしまい、24時間制で統一したいと感じる場面があります。特に、社内システムとの連携や、特定のフォーマットでのデータ出力時には、このAM/PM表記が問題となることがあります。
この記事では、Excelのセルの書式設定を変更して、時刻表示をAM/PMから24時間制に統一する具体的な手順を解説します。この設定を行うことで、データの表記ゆれを防ぎ、より正確で統一されたデータ管理が可能になります。
【要点】Excelの時刻表示を24時間制に統一する設定
- セルの書式設定(表示形式)の変更: セルの時刻表示を24時間制に変更する最も基本的な方法です。
- カスタム書式の設定: 「h:mm」や「h:mm:ss」といった具体的な24時間制の表示形式を指定できます。
- 地域設定の確認: Excelだけでなく、Windowsの地域設定が影響している場合があるため、確認が必要です。
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目次
Excelの時刻表示がAM/PMになる原因
Excelで入力した時刻が意図せず「AM」や「PM」付きで表示されるのは、Excelがセルの内容を日付や時刻として認識する際に、そのパソコンの地域設定やExcelの既定の表示形式を参照しているためです。
特に、Windowsの「地域」設定で、時刻の表示形式がAM/PM方式になっている場合、Excelもそれを引き継ぎやすくなります。また、Excelの既定の時刻書式が12時間制に設定されている場合も同様の現象が発生します。
Excelの時刻表示を24時間制に統一する設定手順
Excelで時刻表示を24時間制に統一するには、セルの書式設定を変更するのが最も一般的で確実な方法です。ここでは、特定のセル範囲、またはシート全体に適用する方法を解説します。
- 書式設定を変更したいセルまたは範囲を選択
24時間制にしたい時刻データが含まれるセル、またはこれから時刻を入力するセル範囲を選択します。シート全体を対象にする場合は、シート左上の全選択ボタン(行番号と列番号の交点にある灰色の三角形)をクリックします。 - セルの書式設定を開く
選択したセル範囲を右クリックし、表示されるメニューから「セルの書式設定」を選択します。または、Excelのリボンメニューの「ホーム」タブにある「数値」グループの右下にある小さな矢印(ダイアログボックス起動ツール)をクリックしても開けます。 - 表示形式タブで「ユーザー定義」を選択
「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されたら、「表示形式」タブを選択します。「分類」の中から「ユーザー定義」を選びます。 - 種類に「h:mm」または「h:mm:ss」を入力
「種類」の入力ボックスに、現在表示されている書式を削除し、以下のいずれかの書式コードを入力します。- h:mm : 時と分のみを表示する場合(例: 13:05)
- h:mm:ss : 時、分、秒まで表示する場合(例: 13:05:30)
- H:mm : 大文字の「H」を使うと、0時から23時までを必ず2桁で表示します(例: 05:05)。「h」の場合は1桁で表示されます(例: 5:05)。
- H:mm:ss : 時、分、秒まで表示し、時を2桁で表示する場合(例: 13:05:30)
入力例:
「13:05」のように表示したい場合は、「h:mm」と入力します。
「13:05:30」のように秒まで表示したい場合は、「h:mm:ss」と入力します。 - OKをクリックして設定を適用
「セルの書式設定」ダイアログボックスの「OK」ボタンをクリックして設定を閉じます。これで、選択したセル範囲の時刻表示が24時間制に変更されます。
カスタム書式コードの補足
Excelのユーザー定義書式では、時刻の表示方法を細かく制御できます。前述の「h:mm」や「h:mm:ss」以外にも、以下のようなコードを組み合わせることができます。
時刻表示を2桁で統一する(ゼロ埋め)
時、分、秒をそれぞれ2桁で表示したい場合は、「0」を付け加えます。
- h:mm の場合
「0h:0m」と入力すると、「13:05」のように表示されます。 - h:mm:ss の場合
「0h:0m:0s」と入力すると、「13:05:30」のように表示されます。
例えば、「1時5分30秒」を「01:05:30」と表示したい場合は、「0h:0m:0s」と入力します。
日付と時刻を同時に表示する
日付と時刻を組み合わせて表示したい場合は、日付の書式コードと時刻の書式コードをスペースなどで区切って入力します。
- 例: YYYY年MM月DD日 HH:mm:ss
「yyyy”年”mm”月”dd”日” h:mm:ss」のように入力します。
(yyyy: 西暦年、mm: 月、dd: 日、h: 時、m: 分、s: 秒)
この場合、Excelは日付と時刻の両方をシリアル値として認識している必要があります。
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Windowsの地域設定を確認・変更する方法
Excelの書式設定を変更してもAM/PM表示が解消されない場合、Windows自体の地域設定が影響している可能性があります。Windowsの地域設定で時刻の表示形式が12時間制になっていると、Excelにもその設定が引き継がれることがあります。
Windows 11の場合
- 設定を開く
スタートメニューから「設定」を開きます。 - 「時刻と言語」を選択
左側のメニューから「時刻と言語」をクリックします。 - 「地域」を選択
「地域」をクリックします。 - 「地域と言語の書式」の「日付と時刻の書式」を確認
「日付と時刻の書式」の「短い形式」や「長い形式」で、時刻の表示形式(例: h:mm tt)を確認します。「tt」はAM/PMを表します。 - 「短い形式」の時刻を変更
「短い形式」の時刻のプルダウンメニューから、24時間制(例: H:mm)を選択します。 - Excelを再起動
設定変更後、Excelを一度閉じて再度起動し、表示が変更されているか確認します。
Windows 10の場合
- 設定を開く
スタートメニューから「設定」を開きます。 - 「時刻と言語」を選択
「時刻と言語」をクリックします。 - 「地域」を選択
左側のメニューから「地域」をクリックします。 - 「地域と言語の書式」の「日付と時刻の書式」を確認
「日付と時刻の書式」の「短い形式」で、時刻の表示形式(例: h:mm AM/PM)を確認します。 - 「短い形式」の時刻を変更
「短い形式」の時刻のプルダウンメニューから、24時間制(例: H:mm)を選択します。 - Excelを再起動
設定変更後、Excelを一度閉じて再度起動し、表示が変更されているか確認します。
Windowsの地域設定を変更しただけでは、既に開いているExcelファイルには反映されない場合があります。必ずExcelを再起動してください。
よくある質問とトラブルシューティング
Excelの時刻表示に関する設定で、よくある疑問やトラブルについて解説します。
入力した時刻が数値になってしまう
時刻を入力したのに、数値(例: 0.538194444…)になってしまう場合、Excelが時刻ではなく単なる数値として認識しています。これは、セルの書式設定が「標準」や「数値」になっている場合に起こりやすいです。
解決策:
- 時刻を入力したいセルまたは範囲を選択
- セルの書式設定を開く
- 「表示形式」タブで「時刻」を選択
「分類」から「時刻」を選び、「種類」の中から希望する24時間制の書式(例: 13:30)を選択します。 - OKをクリック
または、前述の「ユーザー定義」で「h:mm」などを直接入力する方法も有効です。
数式で時刻を計算するとAM/PMになってしまう
例えば、「=A1+TIME(1,0,0)」のように時刻を計算した結果が、意図せずAM/PM表示になることがあります。これは、計算結果のセルが既定の「時刻」書式になっているためです。
解決策:
- 計算結果が表示されているセルを選択
- セルの書式設定を開く
- 「表示形式」タブで「ユーザー定義」を選択
- 種類に「h:mm」または「h:mm:ss」を入力
必要に応じて「0h:0m」などの2桁表示も指定します。 - OKをクリック
数式の結果に対しても、上記の手順で表示形式を適用してください。
特定のExcelファイルだけでAM/PMになる
他のExcelファイルでは問題ないのに、特定のファイルだけAM/PM表示になってしまう場合、そのファイル自体のセルの書式設定が12時間制になっている可能性が高いです。
解決策:
- 対象のファイルを開き、AM/PM表示になっているセル範囲を選択
- 上記「Excelの時刻表示を24時間制に統一する設定手順」に従って、セルの書式設定を「ユーザー定義」で「h:mm」などに変更
ファイルごとに書式設定は保存されるため、ファイル単位での設定変更が必要です。
| 機能 | 24時間制表示(h:mm) | 12時間制表示(h:mm AM/PM) |
|---|---|---|
| 時刻の入力 | 「13:05」のように直接入力 | 「1:05 PM」または「13:05」のように入力(Excelが自動判別) |
| 表示形式の指定 | ユーザー定義で「h:mm」または「H:mm」を指定 | ユーザー定義で「h:mm AM/PM」などを指定、または標準の「時刻」書式 |
| データ処理 | 計算や比較が容易 | AM/PMの判別が必要になる場合がある |
| システム連携 | 多くの場合、24時間制が標準 | 変換が必要になる場合がある |
Excelで時刻表示をAM/PMから24時間制に統一するには、セルの書式設定を「ユーザー定義」で「h:mm」または「h:mm:ss」に設定するのが基本です。Windowsの地域設定も確認することで、より確実に24時間制表示を実現できます。
今後、Excelで時刻データを扱う際には、これらの設定方法を参考に、データの整合性を保ち、効率的なデータ管理を行ってください。必要に応じて、日付と時刻を組み合わせたカスタム書式も活用できます。
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