ExcelのPower Queryでデータを更新した時に「この資格情報の種類はサポートされていません」と表示される場合、接続先に対して選んでいる認証方式が合っていない可能性があります。Web、SharePoint、フォルダー、データベースなど、接続先によって使える資格情報の種類は異なります。
このエラーは、URLやクエリ式の問題というより、Power Queryに保存されている資格情報と接続先の要求がずれている時に起きやすいものです。古い資格情報を削除して、接続先に合う方式で入り直すことが基本になります。
【要点】最初に確認すること
- データソース設定で該当URLの資格情報を確認します。
- 匿名、組織アカウント、基本認証、Windows認証のどれが必要か確認します。
- SharePointは通常のWebページではなくSharePoint接続として扱う場合があります。
- 会社PCでは認証方式がポリシーで制限されることがあります。
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目次
データソース設定を開く
Excelのデータソース設定から、エラーが出ている接続先を探します。同じドメインやURLに複数の資格情報が残っていると、Power Queryが古い設定を使い続けることがあります。不要な資格情報を削除してから再認証します。
接続先に合う方式を選ぶ
SharePoint上のファイルやリストなら組織アカウント、社内ファイルサーバーならWindows認証、公開Webデータなら匿名など、接続先によって選ぶ方式が違います。APIキーやトークンが必要なWeb APIでは、別途ヘッダーやパラメーターが必要になることもあります。
共有ブックでの注意
作成者のPCでは更新できるのに他の人が更新できない場合、作成者個人の資格情報に依存している可能性があります。部門で使うクエリは、誰が更新しても同じ権限で動く設計にしておくことが大切です。
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原因の範囲を先に分ける
このトラブルでは、最初に自分のPCだけで起きているのか、同じ部署や同じファイルを使う人にも起きているのかを確認します。自分だけなら端末、アカウント、キャッシュ、保存済み資格情報の問題が中心になります。複数人で同時に起きているなら、共有先、ポリシー、サービス側、ネットワーク側の変更を疑います。
次に、ブラウザとデスクトップアプリ、社内ネットワークとVPN、別PCと自分のPCで結果が変わるかを比べます。どの条件で成功し、どの条件で失敗するかを分けると、管理者へ相談する時にも原因を説明しやすくなります。
操作前に残しておきたい情報
設定を変える前に、表示されたメッセージ、対象ファイルやURL、利用しているアカウント、発生時刻、直前に行った変更を残してください。会社PCでは、利用者側で見える画面と管理者側で確認できるログがつながることがあります。発生時刻が分かるだけでも、管理者側の調査は進めやすくなります。
急ぎで一時対応をした場合も、どのファイルをどこへ保存したのか、どのリンクを作り直したのか、誰に権限を付けたのかを残します。暫定対応を放置すると、後から正本が分からなくなり、別のトラブルにつながります。
再発を防ぐために見直すこと
同じ症状が繰り返される場合、個別の操作ミスではなく、運用そのものが現在の会社PCやMicrosoft 365の管理方式に合っていない可能性があります。個人のOneDriveに業務ファイルを置き続けている、古い共有パスを使い続けている、担当者個人の権限や資格情報に依存している、といった点を見直します。
部門で使うファイルや設定は、個人ではなくチームで管理できる場所へ寄せ、権限、保存場所、更新手順を明確にしておくことが大切です。トラブルが起きた時に誰が確認するのか、どこまで利用者が操作してよいのかも決めておくと、次回の対応が速くなります。
確認手順を5段階で進める
- Excelの「データ」から「データ ソース設定」を開き、問題の接続先を特定します。
- 接続先がSharePoint、Web、SQL、フォルダー、Excelブックのどれかを確認します。
- 現在選ばれている認証方式を確認し、組織アカウント、Windows、匿名、基本認証のどれになっているかを見ます。
- 古い資格情報を削除し、接続先に合う方式で再サインインします。
- 共有ブックの場合は、自分のPCだけでなく他の利用者でも更新できるかを確認します。
よくある失敗パターン
接続先に合わない認証方式を選んでいる
SharePointやOneDrive上のファイルに対してWindows認証や匿名接続を選ぶと、資格情報の種類が合わず更新できないことがあります。Microsoft 365上のデータなら組織アカウントを優先して確認します。
古い資格情報が残っている
以前のパスワード、退職者アカウント、別テナントの資格情報が残っていると、正しい方式を選んでもエラーが続くことがあります。データソース設定から対象接続の権限をクリアしてから再接続します。
共有ブックで個人環境の設定に依存している
作成者のPCでは更新できても、別の利用者では資格情報がなく失敗することがあります。業務で共有するクエリは、保存場所、接続方式、更新権限をチーム内で確認しておく必要があります。
認証方式の違い
| 認証方式 | 向いている接続先 | 注意点 |
|---|---|---|
| 組織アカウント | SharePoint、OneDrive、Microsoft 365 | 会社アカウントの選択ミスに注意 |
| Windows | 社内ファイルサーバー、SQL Server | VPNやドメイン参加の状態に影響される |
| 匿名 | 認証不要のWeb公開データ | 社内サイトや保護ファイルには向かない |
よくある質問
資格情報を削除しても安全ですか
データソース設定から削除するのは保存済みの接続情報です。元データが消えるわけではありません。ただし、再接続には正しいアカウントと権限が必要です。
Power QueryだけでなくExcel全体の問題ですか
通常はPower Queryの接続設定に関係します。ブックを開けることと、クエリを更新できることは別なので、更新時の接続先を確認します。
他の人にも同じエラーが出ますか
接続先や共有方法によります。個人の資格情報に依存しているクエリでは、別の人が更新すると失敗することがあります。
共有ブックで再発させないための確認
Power Queryの資格情報エラーは、作成者のPCでは直っても共有先で再発することがあります。接続先が個人のOneDrive、ローカルフォルダー、作成者だけが入れるSharePointにあると、他の利用者は更新できません。業務で使うブックでは、元データの保存場所をチームでアクセスできる場所にそろえ、接続パスも個人環境に依存しない形にします。
また、データソースごとに必要な認証方式をメモしておくと、担当者交代時に迷いにくくなります。SharePointは組織アカウント、社内サーバーはWindows認証など、接続先と方式を対応させて管理すると、資格情報の種類が違うというエラーを減らせます。
更新できる人を増やす時の考え方
Power Queryを複数人で運用する場合は、ブックを配るだけでは不十分です。元データへアクセスできる権限、認証方式、更新手順、エラー時の問い合わせ先をそろえておく必要があります。担当者交代がある業務では、個人のサインイン情報に依存しない構成にしておくと、月次処理や定例レポートの停止を防ぎやすくなります。
まとめ
Power Queryで資格情報の種類がサポートされていないと出る時は、データソース設定を確認し、接続先に合った認証方式で再設定します。古い資格情報や個人依存の接続が残っていないかも見直してください。
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