【Excel】印刷プレビューと実際の出力で行の高さが違う!Excelのプリンタードライバー起因の調整法

【Excel】印刷プレビューと実際の出力で行の高さが違う!Excelのプリンタードライバー起因の調整法
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Excelで作成した表を印刷しようとした際、印刷プレビューでは問題ないのに、実際の出力では行の高さが変わってしまうことがあります。この現象は、Excelの仕様ではなく、プリンタードライバーが原因で発生することがほとんどです。この記事では、この印刷プレビューと実際の出力で行の高さが異なる問題の原因を解説し、プリンタードライバーの調整によって解決する具体的な方法を解説します。

この問題を解決することで、意図した通りのレイアウトでExcel資料を印刷できるようになります。印刷時のレイアウト崩れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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印刷プレビューと実際の出力で行の高さが異なる原因

Excelで行の高さが印刷プレビューと実際の出力で異なる主な原因は、使用しているプリンタードライバーの互換性や設定にあります。Excelは、内部的にフォント情報やページ設定に基づいて行の高さを計算しますが、この計算結果を最終的な印刷データに変換する際に、プリンタードライバーが介在します。

プリンタードライバーは、プリンター固有の印字仕様や解像度に合わせてデータを調整する役割を担っています。しかし、一部のプリンタードライバーでは、Excelが想定している計算方法と異なる方法で文字の配置や行の高さを解釈してしまうことがあります。これにより、プレビュー上では正しく表示されていても、実際の印刷時には行の高さが微妙に変化してしまうのです。

特に、異なるバージョンのExcelや異なるプリンターで同じファイルを開いた場合に、この現象が発生しやすくなります。また、特定のフォントや複雑な書式設定が、ドライバーとの相性によって予期せぬレイアウト崩れを引き起こすこともあります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Excelトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

プリンタードライバーの調整による行の高さの統一手順

この問題を解決するには、Excelの設定ではなく、プリンタードライバーの設定を調整するのが最も効果的です。ここでは、一般的なWindows環境におけるプリンタードライバーの調整方法を解説します。

  1. Excelの印刷設定画面を開く
    Excelで印刷したいブックを開き、「ファイル」タブをクリックします。「印刷」を選択し、印刷設定画面を表示します。
  2. プリンタードライバーの設定画面へアクセスする
    印刷設定画面で、使用しているプリンターを選択した状態で、「プリンターのプロパティ」または「詳細設定」といったリンクをクリックします。この表示は、お使いのプリンターメーカーやドライバーのバージョンによって異なります。
  3. 「詳細設定」や「ページ設定」を確認する
    プリンターのプロパティ画面が開いたら、「詳細設定」「ページ設定」「グラフィック」「用紙/品質」などのタブを探します。
  4. 「TrueTypeフォントのダウンロード」設定を確認・変更する
    多くのプリンタードライバーには、「TrueTypeフォントのダウンロード」という設定項目があります。この設定が「プリンターフォント」になっている場合、プリンター側でフォントを処理しようとして、Excelの計算とずれが生じることがあります。この設定を「ソフトフォント」または「ダウンロード」に変更してみてください。
  5. 「TrueTypeフォントの処理」設定を確認・変更する
    上記と同様に、「TrueTypeフォントの処理」という項目がある場合、「プリンター」となっている場合は「Windows」または「アプリケーション」に変更してみてください。
  6. 「グラフィック」設定を確認する
    「グラフィック」タブがある場合、「グラフィックモード」や「レンダリングモード」といった設定項目を確認します。もし「TrueTypeフォントをグラフィックとしてダウンロード」のようなオプションがあれば、それを有効にしてみてください。
  7. 設定を適用して確認する
    変更が完了したら、「OK」や「適用」ボタンをクリックして設定を保存します。Excelに戻り、再度印刷プレビューを確認し、実際に印刷して行の高さが統一されているかを確認します。

プリンタードライバー設定変更で解決しない場合の代替策

上記の手順で問題が解決しない場合、プリンタードライバーの設定だけでは対応できない、または別の要因が考えられます。その場合は、以下の代替策を試してみてください。

Excel側の書式設定で調整する

プリンタードライバーの設定変更で解決しない場合、Excel側の書式設定で微調整を行うことで、見た目を近づけることができます。

  1. 行の高さを手動で調整する
    印刷プレビューで確認した行の高さと、実際の印刷結果の行の高さの差を確認します。その差分だけ、Excel上で手動で行の高さを調整します。行番号の境界線をドラッグするか、右クリックして「行の高さ」を選択し、数値を直接入力します。
  2. フォント設定を見直す
    特定のフォントで問題が発生している場合、そのフォントを別のフォント(例:游ゴシック、メイリオなど、一般的で互換性の高いフォント)に変更してみます。
  3. 「ページレイアウト」表示で確認する
    Excelのリボンメニューから「表示」タブを選択し、「ページレイアウト」表示に切り替えます。この表示モードでは、印刷時のページ区切りやヘッダー・フッターなどが反映された状態でシートを確認できます。ここで調整することで、より実際の印刷イメージに近いレイアウトで作業できます。

Excelの印刷オプションを確認する

Excelの印刷オプション自体に、レイアウトに影響を与える設定が含まれている場合があります。

  1. 「拡大/縮小」設定を確認する
    印刷設定画面で、「拡大/縮小」の項目が「ページに合わせて印刷」や「××%に調整」になっている場合、意図しない拡大縮小によって行の高さが変わることがあります。もし「1ページにすべて収める」などの設定をしている場合は、一度「拡大なし」や「100%」に戻して印刷プレビューを確認してください。
  2. 「行の高さ」の自動調整を無効にする
    Excelには、セルの内容に合わせて行の高さを自動調整する機能があります。この機能が原因で、プレビューと印刷で差が出ることも考えられます。この自動調整を無効にするには、対象のセル範囲を選択し、右クリックメニューから「セルの書式設定」を開きます。「配置」タブの「縮小」項目にある「自動改行」のチェックを外します。ただし、この設定はセルの内容がはみ出す原因になるため、注意が必要です。

PDFとして保存してから印刷する

プリンタードライバーの問題を回避する最も確実な方法の一つが、ExcelファイルをPDF形式で保存してから印刷することです。PDFは、作成された環境に依存せず、レイアウトを固定して表示・印刷できるファイル形式です。

  1. ExcelからPDFとして保存する
    「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を選択し、保存場所を指定します。ファイルの種類で「PDF (*.pdf)」を選択して保存します。
  2. PDFビューアで印刷する
    保存したPDFファイルをAdobe Acrobat ReaderなどのPDFビューアで開きます。PDFビューアの印刷機能を使って印刷を実行します。この際、PDFビューア側の印刷設定(用紙サイズ、向き、拡大縮小など)が正しく行われているかを確認してください。

PDFとして保存する際も、Excelの印刷設定画面から「プリンター」で「Microsoft Print to PDF」などを選択し、「印刷」ボタンを押すことでPDFを作成できます。この方法も、プリンタードライバーの影響を受けにくいため有効です。

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まとめ

Excelの印刷プレビューと実際の出力で行の高さが異なる問題は、多くの場合、プリンタードライバーの設定に起因します。本記事では、プリンタードライバーの「TrueTypeフォントのダウンロード」や「グラフィック」設定を変更することで、この問題を解決する手順を解説しました。これらの設定を変更することで、Excelの計算結果とプリンターの描画結果のずれを解消し、意図した通りのレイアウトで印刷できるようになります。

もしプリンタードライバーの設定変更で解決しない場合は、Excel側での書式設定の微調整や、「PDFとして保存してから印刷する」方法も有効です。これらの方法を組み合わせることで、印刷時のレイアウト崩れを防ぎ、効率的に業務を進めることができます。

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この記事の監修者
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超解決 Excel・Word研究班

企業のDX支援や業務効率化を専門とする技術者チーム。20年以上のExcel・Word運用改善実績に基づき、不具合の根本原因と最短の解決策を監修しています。ExcelとWordを使った「やりたいこと」「困っていること」「より便利な使い方」をクライアントの視点で丁寧に提供します。

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