Google Driveで業務ファイルを共同編集していると、共同編集者が誤ってファイルを削除してしまうことがあります。慌ててゴミ箱を確認してもファイルが見つからず、復元を諦めてしまう方も少なくありません。しかし、削除されたファイルの状況によっては、自分で復元できる場合と管理者の対応が必要な場合があります。本記事では、共同編集者が削除したファイルを戻せない場合の原因を切り分け、安全に復元する方法を詳しく解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: 自分のマイドライブのゴミ箱、および共有ドライブのゴミ箱(「共有ドライブ」内の該当フォルダのゴミ箱)を確認します。ファイルが共有ドライブにあった場合、ゴミ箱はドライブごとに独立しています。
- 切り分けの軸: ファイルの保存場所(マイドライブか共有ドライブか)、削除したユーザーの権限(編集者・管理者)、削除からの経過日数によって、復元可能な方法が異なります。これらの条件を整理することで、次の行動が決まります。
- 注意点: 管理者に依頼する前に、自分でゴミ箱やバージョン履歴を確認してください。また、ファイルの復元操作は基本的に安全ですが、会社のポリシーによっては管理者の許可が必要な場合があります。むやみに設定を変更せず、現状を正確に把握することが重要です。
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目次
共同編集者がファイルを削除した際の動作の仕組み
共同編集者がファイルを削除したとき、その影響はファイルの保存場所と削除者の権限によって異なります。まずは基本的な仕組みを理解しておきましょう。
マイドライブ内のファイルの場合
共同編集者が「マイドライブ」内のファイルを削除した場合、そのファイルは削除者のゴミ箱に入ります。削除者は自分でゴミ箱から復元できますが、ファイルの所有者(アップロードしたユーザー)や他の共同編集者は、自分のゴミ箱には表示されません。ただし、ファイルの所有者は自分のマイドライブ内でそのファイルへのショートカットを持っている場合、ショートカットがゴミ箱に入ることはなく、元のファイルは削除者のゴミ箱に移動するだけです。そのため、自分が所有者でない場合は、削除者にゴミ箱を確認してもらう必要があります。
共有ドライブ内のファイルの場合
共有ドライブ(旧称:チームドライブ)内のファイルを共同編集者が削除すると、ファイルは共有ドライブのゴミ箱に入ります。共有ドライブのゴミ箱は、ドライブごとに独立しており、そのドライブのメンバー全員がアクセスできます。ただし、ゴミ箱を操作するには「編集者」以上の権限が必要です。管理者(共有ドライブのマネージャー)はゴミ箱内のファイルを完全に削除したり、復元したりできます。
自分で復元できるケースの見極め方
ファイルを戻せない場合、まずは自分で復元できるかどうかを判断しましょう。以下の条件を確認してください。
削除してから30日以内かどうか
ゴミ箱内のファイルは、削除後30日間保持されます。30日を超えると自動的に完全削除され、自分での復元はできなくなります(管理者による復元も困難になります)。削除日時が不明な場合は、Google Driveのアクティビティログ(詳細設定→アクティビティ)で確認できます。ただし、アクティビティログは削除者が操作した場合にのみ記録されるため、削除者が自分以外の場合はログが表示されないこともあります。
ファイルの所有者または権限の確認
自分がファイルの所有者(アップロードしたユーザー)である場合、削除者が自分以外でも、削除されたファイルを自分のマイドライブのゴミ箱で見つけられるわけではありません。所有者は、ファイルが削除された後も、元のファイルへの参照(ショートカット)を持っている場合にのみ、ゴミ箱に表示されることがあります。基本的には、削除者がゴミ箱を確認する必要があります。一方、自分が共有ドライブのメンバーであれば、共有ドライブのゴミ箱にアクセスできます。共有ドライブのゴミ箱は、左側のメニューで該当ドライブを選択し、「ゴミ箱」アイコンをクリックすると表示されます。
ゴミ箱からファイルを復元する手順
以下の手順でゴミ箱を確認し、ファイルを復元してください。ファイルがゴミ箱にある場合は、この手順で戻せます。
- ブラウザでGoogle Driveを開き、左側のメニューから「ゴミ箱」をクリックします。マイドライブのゴミ箱が表示されます。
- ファイルの保存場所が共有ドライブの場合は、左側メニューの「共有ドライブ」から該当ドライブを選択し、そのドライブ内の「ゴミ箱」フォルダを開きます(共有ドライブのゴミ箱は、ドライブの直下にあります)。
- ゴミ箱内のファイル一覧から、目的のファイルを探します。ファイル名や削除日時で絞り込むことができます。検索バーにファイル名を入力して検索することも可能です。
- 見つけたファイルを右クリックし、「復元」を選択します。または、ファイルを選択して上部の「復元」アイコン(元に戻す矢印)をクリックします。
- 復元後、ファイルは元の場所(削除される前のフォルダ)に戻ります。元のフォルダがすでに削除されている場合は、マイドライブまたは共有ドライブのルートに復元されることがあります。
- 復元したファイルが正しく開けるか確認してください。もしファイルが表示されない場合は、ブラウザをリロードするか、Google Driveのキャッシュをクリアしてみてください。
ゴミ箱にない場合に確認すべきポイント
ゴミ箱にファイルが見つからない場合、以下のポイントを確認してください。
削除者が管理者アカウントの場合
管理者(Google Workspace管理者)がファイルを削除した場合、そのファイルは通常のゴミ箱に入らず、管理者の操作によっては完全に削除される可能性があります。管理者による削除は、管理コンソールから実行されることが多く、その場合は一般ユーザーのゴミ箱には表示されません。この場合、一般ユーザーでは復元できません。
共有ドライブのゴミ箱が空の場合
共有ドライブのゴミ箱が空である場合、ファイルは既に完全に削除されているか、別のユーザーが削除した後にゴミ箱を空にした可能性があります。共有ドライブのゴミ箱を空にできるのは、そのドライブのマネージャー(管理者)権限を持つユーザーだけです。また、ファイルが削除されてから30日以上経過していると自動的に空になります。
管理者に依頼する復元方法
自分で復元できない場合は、Google Workspace管理者に依頼して復元を試みます。管理者であれば、以下の方法で復元を試行できます。
Google管理コンソールでの復元依頼
管理者は管理コンソールから、削除されたファイルの復元を試みることができます。具体的には、管理コンソールで「ディレクトリ」→「ユーザー」から該当ユーザーを選択し、「ユーザー データの復元」機能を使います。この機能は、削除日時を指定して特定のユーザーのデータを復元できますが、対象は削除されたユーザーのマイドライブ内のファイルであり、共有ドライブのファイルは復元できません。共有ドライブのファイルを復元するには、共有ドライブの管理者権限を持つユーザーがゴミ箱から復元するか、Google Workspaceサポートへの連絡が必要です。
監査ログの確認依頼
ファイルの削除日時や削除者を特定するために、管理者に監査ログの確認を依頼してください。監査ログは管理コンソールの「レポート」→「監査」→「ドライブ」で確認できます。削除イベントがログに残っていれば、そこからファイルのIDやパスを取得し、復元の手がかりとすることができます。ただし、監査ログの保持期間はエディションによって異なります。
復元できない場合の最終手段
どうしても復元できない場合、以下の最終手段を検討します。
バージョン履歴からの復元
削除されたファイルがGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのネイティブ形式だった場合、ファイルそのものは削除されていても、ファイルへのショートカットやリンクが残っていることがあります。そのリンクを開くと「ファイルが見つかりません」と表示されますが、URLの末尾に「/edit」を付けてアクセスすると、バージョン履歴が残っている場合があります。実際には、ファイルが完全に削除されるとバージョン履歴も消えるため、この方法は限定的です。むしろ、ファイルが削除される前に共有リンクを取得していた場合、そのリンクから過去のバージョンをダウンロードできる可能性があります。
ローカルバックアップの確認
パソコンにGoogle Driveと同期(バックアップと同期)していた場合、ローカルフォルダにファイルのコピーが残っていることがあります。また、バージョン管理ソフトや社内のNASなどにバックアップがあれば、そこからファイルを探してください。会社で定期的にバックアップを取得している場合は、IT部門に確認を依頼しましょう。
再発防止策
同じトラブルを繰り返さないために、以下の対策を検討します。
共有設定の見直し
重要なファイルやフォルダについては、編集者権限ではなく「閲覧者」または「コメント可」に制限することを検討してください。特に削除権限を持つのは編集者以上です。共有ドライブでは、メンバーの権限を「閲覧者」や「コメント可」に設定すれば、誤削除を防げます。また、共有ドライブのゴミ箱の自動削除期間を延長する設定はないため、定期的なバックアップが有効です。
定期的なバックアップの推奨
Google Driveのデータは自動的にクラウドに保存されますが、人為的な削除や同期の不具合に備えて、定期的にバックアップを取ることをお勧めします。Google Takeoutを利用して定期的にエクスポートするか、サードパーティのバックアップツールを利用する方法があります。会社のポリシーに従って適切な方法を選んでください。
比較表:削除状況別の復元可否
| 削除状況 | 自分で復元できるか | 管理者に依頼する必要があるか |
|---|---|---|
| 自分が削除(マイドライブ) | 可能(自分のゴミ箱) | 不要 |
| 共同編集者が削除(マイドライブ) | 不可(削除者のゴミ箱のみ) | 削除者に依頼、または管理者に依頼 |
| 共同編集者が削除(共有ドライブ) | 可能(共有ドライブのゴミ箱) | 共有ドライブ管理権限があれば自分で復元可能 |
| 管理者が削除(マイドライブ) | 不可 | 管理者のみ復元可能(管理コンソールから) |
| 管理者が削除(共有ドライブ) | 不可 | 管理者のみ復元可能(管理コンソールから) |
| ゴミ箱を空にした/30日経過 | 不可 | 管理者でも復元不可の可能性大 |
よくある質問
Q: 共有ドライブのファイルを削除したが、ゴミ箱が見つからない
A: 共有ドライブのゴミ箱は、該当ドライブを開いた状態で左側のメニューに「ゴミ箱」が表示されます。表示されない場合は、自分にその共有ドライブの「編集者」以上の権限があるか確認してください。権限がないとゴミ箱は表示されません。
Q: 共同編集者にゴミ箱を確認してもらったがファイルがないと言われた
A: 削除者がゴミ箱を空にしたか、30日以上経過した可能性があります。また、削除者が管理者によってデータを消去された場合も同様です。この場合は、管理者に監査ログの確認を依頼してください。
Q: ファイルの復元を管理者に依頼したが拒否された
A: 管理者には復元の権限とポリシーがあります。ファイルの重要度や復元の緊急性を伝え、会社のバックアップポリシーについて確認しましょう。場合によっては、Google Workspaceサポートへの問い合わせが必要です。
まとめ
共同編集者がファイルを削除した場合、まずはゴミ箱の確認が基本です。ファイルの保存場所と削除者の権限によって、復元できる方法が異なります。自分で復元できない場合は、削除者や管理者に連絡して協力を仰ぎましょう。再発防止のためには、共有設定の見直しと定期的なバックアップが有効です。本記事の手順を参考に、落ち着いて対応してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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