Jiraでプロジェクト運営をしていると、新しい課題タイプを追加しようとした際に「追加」ボタンがグレーアウトしていたり、そもそも選択肢に表示されないケースがあります。このような状況は、プロジェクトの設定や権限、スキームの構成に起因することが多く、原因を特定できれば数分で解決できる場合がほとんどです。本記事では、課題タイプが追加できない原因を切り分けるための具体的な確認手順と、管理者に依頼すべき内容を解説します。会社のJira環境で実際に遭遇する可能性が高いポイントに絞って説明しますので、Jiraに不慣れな方でもスムーズに作業を進められるはずです。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: プロジェクト設定の「課題タイプ」タブと、そのプロジェクトに割り当てられている課題タイプスキームの詳細画面です。
- 切り分けの軸: プロジェクトの管理方式(クラシック/チーム管理/会社管理)、課題タイプスキームの編集権限、およびプロジェクトロールの権限設定です。
- 注意点: 課題タイプスキームの変更はJira全体の設定に影響を与える場合があります。編集権限がない場合は、必ずJira管理者に依頼してください。また、会社のポリシーで標準以外の課題タイプ追加が禁止されていることもあります。
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目次
1. 課題タイプが追加できない主な原因
課題タイプを追加できない原因は、大きく分けて4つのカテゴリに分類できます。それぞれの原因を理解することで、効率的なトラブルシューティングが可能になります。
プロジェクトの管理方式による制限
Jiraには「クラシックプロジェクト」「チーム管理プロジェクト」「会社管理プロジェクト」の3種類があります。チーム管理プロジェクトでは、プロジェクト管理者が自由に課題タイプを追加・削除できる一方、クラシックプロジェクトや会社管理プロジェクトでは、課題タイプスキームという仕組みを介して管理します。そのため、会社管理プロジェクトの場合、プロジェクトの設定画面から直接課題タイプを追加する方法はありません。スキームを変更する必要があるのです。自分のプロジェクトがどの管理方式かを確認することから始めてください。
課題タイプスキームの割り当てと編集権限
プロジェクトには1つの課題タイプスキームが割り当てられています。このスキームに含まれていない課題タイプは、プロジェクト内で使用できません。また、スキーム自体が「アクティブ」で編集可能である必要があります。もしスキームが削除予定や移行中などの状態になっていると、課題タイプの追加ができません。さらに、スキームを編集できるのはJira管理者またはスキーム管理者権限を持つユーザーに限られます。一般ユーザーやプロジェクト管理者であっても、スキーム編集権限がない場合は追加不可となります。
権限不足
プロジェクト管理画面にアクセスできても、課題タイプの追加権限が付与されていないケースがあります。具体的には、「プロジェクト設定」→「課題タイプ」の画面で「課題タイプを追加」ボタンが表示されない、またはクリックできない場合は、権限が不足している可能性が高いです。この権限はプロジェクトロールやユーザーグループ単位で管理されています。
ワークフロースキームとの不整合
課題タイプはワークフローと関連付けられています。追加しようとしている課題タイプに対応するワークフローが存在しない場合、またはワークフロースキームにその課題タイプが含まれていない場合、Jiraは課題タイプの追加を許可しないことがあります。これは、課題タイプ追加後にワークフローが使えなくなる事態を防ぐための保護機能です。
2. プロジェクト設定の確認手順
- Jiraにログインし、問題が発生しているプロジェクトのページを開きます。
- 画面左下の「プロジェクト設定」をクリックします。表示されない場合は、プロジェクト管理者権限がない可能性があります。
- 左メニューから「課題タイプ」を選択します。ここで現在プロジェクトで利用可能な課題タイプの一覧が表示されます。
- 「課題タイプを追加」ボタンが表示されるか確認します。表示されない場合は、権限不足か、会社管理プロジェクトでスキーム管理が必要な状態です。
- 「課題タイプを追加」ボタンがある場合はクリックし、追加したい課題タイプを選択して追加します。追加できない場合は、スキームの制限かワークフローの問題です。
上記手順で「課題タイプを追加」ボタンが見当たらない場合、次にプロジェクトの管理方式を確認します。プロジェクト設定の「詳細」タブに「プロジェクトタイプ」が表示されます。「チーム管理」の場合は直接追加可能ですが、「会社管理」の場合はスキーム設定が必要です。
3. 課題タイプスキームの確認と修正
スキームの編集方法(会社管理プロジェクトの場合)
- 画面右上の歯車アイコン →「システム」をクリックします。Jira管理者権限が必要です。
- 左メニューから「課題タイプスキーム」を選択します。
- 該当プロジェクトに割り当てられているスキーム名をクリックし、詳細画面を開きます。
- 「課題タイプを追加」ボタンをクリックし、追加したい課題タイプを選択します。
- 変更を保存します。この操作はプロジェクトに即時反映されます。
注意点として、スキームに課題タイプを追加しても、その課題タイプがプロジェクト内で使えるようになるには、ワークフロースキームでも同じ課題タイプを許可する必要があります。ワークフロースキームの確認は「ワークフロースキーム」画面から行えます。
既存スキームが読み取り専用の場合
スキームの編集画面で「課題タイプを追加」ボタンがグレーアウトしている、または表示されない場合、そのスキームは「アクティブ」ではない可能性があります。例えば、スキームが「削除予定」や「移行中」の状態では編集できません。また、スキームがシステム全体で保護されている場合もあります。このような場合は、Jira管理者にスキームの状態を確認してもらい、必要に応じて新しいスキームを作成しプロジェクトに割り当てる方法を検討します。
4. 権限とロールの確認
課題タイプの追加に必要な権限は、プロジェクトの管理方式によって異なります。以下の表で整理しました。
| 管理方式 | 必要な権限 | 追加方法 |
|---|---|---|
| チーム管理プロジェクト | プロジェクト管理者 | プロジェクト設定から直接追加 |
| クラシック/会社管理プロジェクト | Jira管理者、または課題タイプスキームの編集権限を持つユーザー | スキーム管理画面から追加 |
| どの方式でも | プロジェクト設定へのアクセス権(参照権限) | メニュー表示に必要 |
権限不足が疑われる場合、管理者に伝えるべき情報は以下の通りです。
- プロジェクト名(またはプロジェクトキー)
- 追加したい課題タイプの名前(例:バグ、エピックなど)
- プロジェクト設定で「課題タイプを追加」ボタンが表示されない、または押せない旨のスクリーンショット
- 自身のユーザー名とJiraロール(プロジェクト管理者、開発者など)
5. トラブルシューティング:原因別の対処法
実際に遭遇しやすい状況とその対処法を表にまとめました。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認ポイント | 対処法 |
|---|---|---|---|
| 「課題タイプを追加」ボタンがない | 会社管理プロジェクトでスキーム管理が必要、または権限不足 | プロジェクト設定の「プロジェクトタイプ」を確認 | Jira管理者にスキーム編集を依頼、またはチーム管理プロジェクトへの移行を検討 |
| ボタンはあるがクリックできない | 権限不足、またはワークフロースキームが未対応 | プロジェクトロールの権限設定、ワークフロースキームの課題タイプ一覧 | 管理者に権限追加を依頼、ワークフロースキームに対象課題タイプを追加 |
| 課題タイプを追加しても保存できない | スキームがアクティブでない、または課題タイプ名が重複 | スキームの状態、既存課題タイプ一覧 | 管理者にスキームの状態確認を依頼、別の名前で登録 |
| 追加後、課題作成画面に表示されない | 画面スキームで非表示設定、またはワークフローで使用不可 | 画面スキーム、ワークフローの課題タイプ条件 | 画面スキームに課題タイプを追加、ワークフローのトランジション条件を確認 |
6. よくある質問(FAQ)
Q. プロジェクト管理者なのに課題タイプが追加できません。なぜですか?
A. 管理方式が「会社管理」の場合、プロジェクト管理者は課題タイプスキームを直接編集できません。スキームの編集にはJira管理者権限が必要です。管理者に依頼するか、プロジェクトをチーム管理に変更することを検討してください。
Q. 課題タイプ「バグ」を追加したいが、一覧にありません。どうすれば?
A. まず、そのプロジェクトの課題タイプスキームに「バグ」が含まれているか確認してください。会社管理プロジェクトならスキーム編集、チーム管理プロジェクトなら直接追加できます。また、グローバルで「バグ」が無効化されている可能性もあるため、管理者に確認を依頼しましょう。
Q. ワークフロースキームを変更しないと課題タイプは使えませんか?
A. はい、課題タイプはワークフロースキームにも関連付ける必要があります。新しい課題タイプを追加したら、対応するワークフロースキームにもその課題タイプを追加し、適切なワークフローを割り当ててください。怠ると、課題作成時にワークフローの選択肢が表示されないなどの問題が発生します。
7. まとめ
Jiraで課題タイプを追加できない問題は、プロジェクトの管理方式とスキーム設定、権限の3つを確認することで大部分が解決します。最初にプロジェクト設定の「課題タイプ」画面を開き、ボタンの有無やエラーメッセージを確認してください。会社管理プロジェクトの場合は、スキーム編集権限を持つJira管理者に連絡する必要があります。また、課題タイプ追加後はワークフロースキームの設定も忘れずに行いましょう。これらの基本を押さえておけば、スムーズにプロジェクト管理を進められます。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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