Jiraで管理しているチケットをGoogleスプレッドシートに取り込めれば、開発チームの進捗状況を自由に集計・グラフ化できます。しかし、Jiraからデータをエクスポートする方法がわからなかったり、毎回手動で貼り付けるのは面倒です。本記事では、Jiraのチケットをスプレッドシートに取り込む3つの方法を、手順を追って詳しく解説します。これにより、チームのパフォーマンスを可視化し、レポート作成を自動化できるようになります。
【要点】Jiraチケットをスプレッドシートに取り込む3つの方法
- Jira Cloud for Sheetsアドオン: 数クリックでJiraの課題をシートに表示します。フィルタや集計も簡単です。
- CSVエクスポートとIMPORTRANGE関数: JiraからCSVを書き出し、別シートからIMPORTRANGEで取り込みます。アドオン不要です。
- Apps Scriptによる自動取得: スクリプトを定期実行すれば、最新のチケット情報を自動で同期できます。
ADVERTISEMENT
Jiraとスプレッドシートを連携する仕組み
Jiraはプロジェクト管理ツールとして広く使われていますが、カスタムレポートの作成には制限があります。一方、スプレッドシートは自由な集計やグラフ化が得意です。両者を連携することで、Jiraのデータを基に週次レポートやバーンダウンチャートを簡単に作成できます。連携方法は大きく分けて、公式アドオンを使う方法、CSV経由で手動インポートする方法、そしてApps ScriptでAPIを叩く方法の3つがあります。それぞれにメリットと注意点があるため、目的に応じて選択しましょう。
Jiraチケットをスプレッドシートに取り込む具体的な手順
ここでは、3つの方法を順番に解説します。最初の方法が最も簡単で、次の方法はアドオンを使用したくない場合に、最後の方法は完全自動化を目指す場合に適しています。
方法1: Jira Cloud for Sheetsアドオンを使う
Jira Cloud for Sheetsは、Google Workspace Marketplaceからインストールできる公式アドオンです。Jiraの課題データをスプレッドシートに取り込む専用の機能を提供します。
- アドオンをインストールする
Googleスプレッドシートを開き、「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンを取得」をクリックします。検索窓に「Jira Cloud for Sheets」と入力し、表示されたアドオンをインストールします。 - Jiraアカウントに接続する
インストール後、「拡張機能」→「Jira Cloud for Sheets」→「Open sidebar」を選択します。サイドバーの「Connect to Jira」ボタンをクリックし、Jiraのドメインと認証情報を入力して連携します。 - チケットデータを取り込む
サイドバーの「Search」タブで、プロジェクトやJQLクエリを指定します。例えば「project = DEV AND status in (“In Progress”, “Done”)」のように条件を設定し、「Get Issues」をクリックします。指定範囲のチケットがシートに展開されます。 - データを更新する
サイドバーの「Refresh」ボタンをクリックすれば、最新のJiraデータにシートを更新できます。定期的に更新が必要な場合は、アドオンの「Schedule refresh」機能を使ってスケジュール設定も可能です。
方法2: CSVエクスポートとIMPORTRANGE関数を使う
Jiraの標準機能である「CSVエクスポート」を利用する方法です。アドオンを入れられない環境でも利用できます。
- JiraでCSVをエクスポートする
Jiraの課題一覧画面で、「エクスポート」→「CSV(すべてのフィールド)」を選択します。必要に応じてフィルタを適用してからエクスポートします。 - スプレッドシートにアップロードする
エクスポートしたCSVファイルをGoogleドライブにアップロードし、スプレッドシートとして開きます(または新規シートにインポート)。 - IMPORTRANGE関数で別シートに取り込む
集計用のシートで、=IMPORTRANGE(“スプレッドシートURL”, “シート名!範囲”)と入力します。例えば=IMPORTRANGE(“https://docs.google.com/spreadsheets/d/xxxxx”, “export!A:Z”)のように指定します。初回はアクセス許可が必要です。 - 定期的にCSVを再エクスポートし、元シートを更新する
新しいデータを反映するには、Jiraから再度CSVをエクスポートし、インポート元のシートを上書きします。IMPORTRANGEは元データが更新されると自動で反映されます。
方法3: Apps Scriptで自動取得する
Google Apps Scriptを使えば、Jira REST APIを直接呼び出してチケットデータを取得し、スプレッドシートに書き込むことができます。一度設定すれば定期実行も可能です。
- スクリプトエディタを開く
スプレッドシートの「拡張機能」→「Apps Script」をクリックします。新しいプロジェクトが開きます。 - Jira REST APIを呼び出すコードを記述する
以下のようなコードを記述します(Jira Cloudの場合)。APIトークンはJiraのアカウント設定で発行します。function getJiraIssues() {
var url = 'https://your-domain.atlassian.net/rest/api/2/search?jql=project=DEV';
var options = {
'headers': {
'Authorization': 'Basic ' + Utilities.base64Encode('your-email:your-api-token')
}
};
var response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
var data = JSON.parse(response.getContentText());
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
// データをシートに書き込む処理
} - シートに書き込む処理を追加する
取得したJSONから必要なフィールド(キー、要約、ステータス、担当者など)を抽出し、二次元配列としてシートに設定します。 - トリガーを設定する
スクリプトエディタの時計アイコンからトリガーを追加し、関数「getJiraIssues」を定期的に実行するように設定します。例えば1時間ごとや毎日午前9時などに設定できます。
各方法の注意点とよくあるトラブル
アドオンの権限エラーが発生する
Jira Cloud for Sheetsアドオンを使用する際、認証後に「権限が不足しています」と表示されることがあります。これはJiraアカウントに「プロジェクトの閲覧」権限がない場合に起こります。Jiraの管理者に依頼して、適切な権限を付与してもらいましょう。
IMPORTRANGEがデータを正しく読み込まない
CSVをアップロードしたシートで、IMPORTRANGEを設定しても「#REF!」エラーになる場合があります。原因はアクセス許可の不足です。数式のセルをクリックして表示される許可ボタンを押し、アクセスを許可してください。また、CSVの範囲が大きすぎる場合は、特定の列のみ指定するなど調整が必要です。
Apps Scriptがレート制限に引っかかる
Apps ScriptでJira APIを頻繁に呼び出すと、Jira側のレート制限(1分あたり100リクエストなど)に抵触する可能性があります。対策として、スクリプト内でUtilities.sleep()を使ってリクエスト間隔を空けるか、一度に取得する件数を減らします。
ADVERTISEMENT
各方法の比較表
| 方法 | 簡単さ | 自動化 | 機能の豊富さ | 制限 |
|---|---|---|---|---|
| Jira Cloud for Sheets | 簡単(数クリック) | スケジュール更新可能 | 高い(フィルタ、集計、書式設定) | 無料版は件数制限あり |
| CSV + IMPORTRANGE | 普通(手動エクスポートが必要) | 手動更新 | 低(静的なデータ) | CSVの列構成変更に弱い |
| Apps Script | 難しい(コード記述が必要) | 完全自動化可能 | 高い(自由にカスタマイズ) | APIレート制限、スクリプトのエラー処理が必要 |
まとめ
本記事では、JiraのチケットをGoogleスプレッドシートに取り込む3つの方法を紹介しました。最も簡単なのはJira Cloud for Sheetsアドオンで、数クリックでデータを取得できます。アドオンを使えない環境ではCSVエクスポート+IMPORTRANGEが代替手段です。さらに自動化を追求したい場合は、Apps ScriptでJira APIを直接呼び出す方法が効果的です。取得したデータは、ピボットテーブルやグラフで進捗を可視化するのに活用できます。まずはアドオンから試して、用途に合わせて最適な方法を選んでください。
ADVERTISEMENT
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Googleスプレッドシートの人気記事ランキング
- 【Googleスプレッドシート】GOOGLEFINANCE関数で株価・為替を取得!リアルタイムデータの呼び出し
- 【Googleスプレッドシート】印刷範囲を指定して印刷!特定範囲だけPDFや紙に出す手順
- 【Googleスプレッドシート】新しいスプレッドシートを作成する3つの方法!ドライブ・URL・テンプレート
- 【Googleスプレッドシート】数値の連続データを自動入力!オートフィルの活用
- 【Googleスプレッドシート】ダークモードを有効にする!目に優しい配色への切替
- 【Googleスプレッドシート】株価APIで株式データを自動取得!GOOGLEFINANCE超え活用
- 【Googleスプレッドシート】共有相手が編集できない時のチェック!権限と許可状態の確認
- 【Googleスプレッドシート】ページ設定で用紙サイズと向きを調整!印刷レイアウトの基本
- 【Googleスプレッドシート】Excelファイルxlsxをインポートする手順!ドラッグ&ドロップで取り込み
- 【Googleスプレッドシート】条件付き書式をコピーする!書式のみペーストの活用
