「メールアドレスを打とうとして『@』キーを押したら『[』が表示される」「カッコの位置がキーの刻印と違う」「全角/半角キーを押しても切り替わらない」という現象でお困りではありませんか?
キーボード自体は壊れていません。これはWindowsがあなたのキーボードを「英語配列(101/102キーボード)」だと勘違いしている時に起こる典型的な設定ミスです。
この記事では、Windows 11とWindows 10それぞれの設定画面から、正しい「日本語配列(106/109キーボード)」に戻す手順を解説します。再起動が必要になるため、作業中のファイルは保存してから行ってください。
目次
症状の確認:あなたのPCもこの状態ですか?
設定を変更する前に、症状が一致しているか確認しましょう。英語配列として誤認識されている場合、以下の現象が起こります。
- ❌ 「@(アットマーク)」キーを押すと、「[」や「`」が出る。
- ❌ 「Shift」+「2」を押すと、「@」が出る。
- ❌ 「:(コロン)」や「”(ダブルクォーテーション)」の位置が違う。
- ❌ 「全角/半角」キーが反応しない(「`」が出る)。
これらに当てはまる場合、以下の手順で100%直ります。
【Windows 11】キーボードレイアウトの修正手順
Windows 11では、「時刻と言語」の設定奥深くにメニューがあります。
- [スタートボタン] > [設定] を開きます。
- 左メニューの [時刻と言語] をクリックします。
- 右側の [言語と地域] をクリックします。
- 「日本語」という項目の右側にある [ … ](3点リーダー)をクリックし、[言語のオプション] を選択します。
- 画面を下にスクロールし、「キーボードレイアウト」という項目を探します。
- 現在「英語キーボード(101/102キー)」になっているはずです。右の [レイアウトを変更する] ボタンを押します。
- プルダウンから [日本語キーボード(106/109キー)] を選択し、[今すぐ再起動] をクリックします。
再起動後、メモ帳などで正しく「@」が打てるか確認してください。
【Windows 10】キーボードレイアウトの修正手順
Windows 10の手順も似ていますが、ボタンの配置が少し異なります。
- [スタートボタン] > [設定](歯車アイコン)を開きます。
- [時刻と言語] をクリックします。
- 左メニューの [言語] を選択します。
- 「優先する言語」にある [日本語] をクリックするとボタンが現れるので、[オプション] をクリックします。
- 「ハードウェア キーボードレイアウト」という項目の [レイアウトを変更する] をクリックします。
- プルダウンメニューを [日本語キーボード(106/109キー)] に変更します。
- 「再起動が必要です」と出るので、[今すぐ再起動] をクリックします。
これでも直らない場合の「強制ドライバ更新」
上記の設定を行っても英語配列に戻ってしまう、または設定画面上は「日本語」になっているのに直らない場合は、デバイスマネージャーからドライバを強制的に書き換えます。
- スタートボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー] を開きます。
- [キーボード] の左の矢印を押して展開します。
- 「標準 PS/2 キーボード」などを右クリックし、[ドライバーの更新] を選びます。
- [コンピューターを参照してドライバーを検索] をクリックします。
- [コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します] をクリックします。
- 「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックを外します(ここが重要)。
- 左の製造元リストから「(標準キーボード)」を選び、右のモデル一覧から [日本語 PS/2 キーボード (106/109 キー)] を選択して [次へ] を進みます。
- 警告が出ますが [はい] を押し、再起動します。
まとめ:故障ではないので焦らず設定変更を
このトラブルは、Windowsの大型アップデートや、新しいUSBキーボードを接続したタイミングで頻発します。
| 確認ポイント | 正しい設定 |
|---|---|
| キーボードの種類 | 日本語キーボード (106/109キー) |
| 間違った設定 | 英語キーボード (101/102キー) |
| 必要な処置 | 設定変更後の「再起動」 |
「故障かな?」と思って買い替える前に、まずはこの設定を確認してみてください。
