Power Automateで他のユーザーとフローを共有していると、「接続の再認証が必要です」というエラーが突然表示されることがあります。このエラーは、共有接続の認証トークンが期限切れになったり、所有者のアカウントに変更があったりするときに発生します。特にチームで運用しているワークフローでは、誰が接続を所有しているのかを把握していないと、再認証の対応に時間がかかってしまいます。この記事では、共有接続の再認証問題が起きたときに、まず確認すべき接続と所有者の特定方法を具体的に解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: フローで使用している各接続の状態と所有者。Power Automateポータルの「接続」ページで確認できます。
- 切り分けの軸: 接続が自分が所有しているか、他人が所有しているか。自分所有なら単純な再認証、他人所有なら共有接続の再許可が必要です。
- 注意点: 他のユーザーが所有する接続を自分で再認証することはできません。所有者に連絡するか、管理者に依頼して所有権を移行する必要があります。
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目次
共有接続の再認証が必要となる原因
Power Automateでは、コネクタ(Outlook、SharePoint、Teamsなど)に接続するための認証情報を「接続」として管理します。個人用の接続は自分だけが使えますが、フローを共有すると、そのフロー内で使用している接続も共有されます。共有接続の認証トークンには有効期限があり、通常は数か月から1年程度で切れます。また、接続の所有者が会社を退職したり、パスワードを変更すると、共有接続は無効になります。
再認証が必要になる主なシナリオは以下の通りです。
- 所有者のパスワード変更: Microsoft 365アカウントのパスワードが変わると、既存の認証トークンは無効化されます。共有接続を使っている全員が再認証できなくなります。
- 所有者のアカウント削除: 所有者が退職などでアカウントが削除されると、その接続は完全に使えなくなります。
- 多要素認証(MFA)の変更: 所有者がMFAの設定を変えると、トークンが無効になることがあります。
- サービスの更新: Microsoft側で認証方式が変わると、既存の接続に再認証が必要になる場合があります。
エラーメッセージには「接続を再認証する必要があります。所有者に連絡してください」と表示されることが多いです。このメッセージから、接続の所有者を特定する必要があると分かります。
接続の所有者を確認する手順
共有接続の所有者を確認するには、Power Automateポータルで接続一覧を開きます。以下の手順で進めてください。
- Power Automateポータル にサインインします。
- 左側のナビゲーションメニューから「データ」→「接続」をクリックします。
- 接続一覧が表示されます。各接続の「所有者」列を確認します。自分が所有している接続は自分の名前、共有されている接続は他のユーザーの名前が表示されます。
- 該当する接続(例えば「SharePoint」や「Outlook」)の所有者を確認します。所有者が他のユーザーであれば、その接続は共有接続です。
- 接続の「状態」列も確認します。赤いアイコンや「無効」と表示されていれば再認証が必要です。
- もし接続をクリックして詳細を開くと、「所有者」「作成日」「最終変更日」などの情報が表示されます。
接続の所有者が自分であれば、接続を開いて「編集」ボタンから再認証できます。他のユーザーであれば、そのユーザーに再認証を依頼するか、別の方法を検討します。
状況別:共有接続を再認証する方法
再認証が必要な接続の所有状況によって、対応方法が異なります。以下の表で比較してください。
| 状況 | 所有者 | 対応方法 |
|---|---|---|
| 自分が所有する接続 | 自分のアカウント | 接続を開き「編集」→「再認証」でサインインし直す |
| 他のユーザーが所有する接続(そのユーザーが在籍中) | 同僚など | 所有者に連絡し、再認証を依頼する。所有者は自分のPower Automateで接続を再認証後、共有が自動更新される |
| 他のユーザーが所有する接続(所有者が退職済み) | 退職者 | 管理者に連絡し、接続の所有者変更または強制再認証を依頼する。またはフローをコピーして新たな接続を作り直す |
退職者のアカウントが残っている場合は、そのアカウントで再認証が可能ですが、通常はアカウントが無効になっているため不可能です。その場合は、管理者がPower Platform管理センターから接続の所有者を変更する必要があります。
よくある失敗パターンと回避策
失敗パターン1:自分で再認証しようとしてエラーになる
共有接続で「再認証」ボタンをクリックしても、自分が所有者でないため「この接続はあなたのものではありません」というエラーが表示されます。この場合は、接続の所有者に依頼するか、自分用の新しい接続を作成してフローを編集する必要があります。
失敗パターン2:所有者が再認証しても他のユーザーに反映されない
所有者が再認証を行ったのに、共有しているユーザーのフローでエラーが続くことがあります。原因として、所有者が別の接続を再認証していたり、ブラウザのキャッシュが古い可能性があります。所有者は該当のフローで使用されている接続を正確に確認し、再認証後にフローを保存し直すことをおすすめします。また、共有ユーザー側でブラウザをリフレッシュするか、一度サインアウトしてから再度サインインしてみてください。
失敗パターン3:接続が「無効」と表示されるが理由が分からない
接続の状態が「無効」になっている場合、所有者のアカウントに問題があることが多いです。接続の詳細を開いて「エラーの詳細」を確認すると、具体的なエラーコードやメッセージが表示されます。例えば「AADSTS50020」などはアカウントのサインインエラーです。この情報を管理者に伝えると原因特定が早まります。
管理者に確認・依頼すべきこと
共有接続の再認証問題が解決しない場合、Power Platform管理者に以下の点を確認・依頼しましょう。
- 接続の所有者変更: 退職者などが所有する接続を、自分または別のユーザーに変更してもらう。管理者はPower Platform管理センターの「環境」→「リソース」→「接続」から所有者を変更できます。
- 強制再認証の実行: 管理センターから特定の接続を強制的に再認証させることはできませんが、接続を削除して新規作成する支援が可能です。
- ポリシーの確認: 会社のテナントで「ユーザーは自分以外の接続を共有できない」などのポリシーが適用されている場合、共有接続の使用自体が制限されます。管理者にデータ損失防止(DLP)ポリシーやコネクタの共有設定を確認してもらいましょう。
- アカウントの状態: 接続の所有者が退職していないがアカウントがロックされている場合、管理者がアカウントを再度有効化することで接続が復旧する可能性があります。
管理者に連絡する際は、該当のフロー名、接続名、エラーメッセージのスクリーンショットを用意するとスムーズです。
共有接続の再発防止策
同じ問題が繰り返し発生しないように、以下の対策を実施しましょう。
- 接続の所有者を明確にする: チームで使用するフローでは、接続の所有者を特定の管理アカウント(サービスアカウント)にして、共有しましょう。サービスアカウントのパスワードは定期的に変更し、変更後は速やかに接続を再認証します。
- 接続の有効期限を事前に把握する: Power Automateポータルの接続一覧で「最終更新日」を確認し、定期的に所有者に再認証を促すリマインダーを設定します。
- フローに複数の接続がある場合の注意: 一つのフローで複数のコネクタを使っている場合、それぞれの接続に異なる所有者が設定されていることがあります。フロー編集画面で各アクションの接続を確認し、すべての接続の所有者を把握しておきましょう。
- ドキュメント化: チームのWikiなどに、フローで使用している接続とその所有者をリスト化して共有します。退職時には、引き継ぎで所有者情報を更新します。
- 代替手段の検討: どうしても共有接続の管理が難しい場合は、各ユーザーが自分の接続を使うようにフローを設計する(例えば、フローを各ユーザーにコピーして個人用にする)ことも検討します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 共有接続を自分が所有しているのに、他のユーザーが再認証できません。なぜですか?
自分が所有する接続であれば、自分だけが再認証できます。他のユーザーは再認証ボタンを押せない仕様です。他のユーザーがエラーを解消したい場合は、あなたに再認証を依頼する必要があります。
Q2. 退職者の接続を自部署でどうにか使えるようにする方法はありますか?
管理者がPower Platform管理センターで接続の所有者を変更するか、該当のフローを複製して新しい接続を作り直す方法があります。フローを複製する際は、旧接続を削除して新たに各ユーザーが接続を作成し直します。
Q3. 接続の所有者が分からない場合、どうやって調べますか?
Power Automateポータルの接続一覧で「所有者」列を見てください。ただし、自分がアクセス権を持たない接続は表示されないこともあります。その場合は、フロー編集画面でアクションを開き、「接続の変更」をクリックすると、そのアクションで使用している接続の所有者が表示されます。
Q4. 共有接続の再認証を全ユーザーに一括で促す方法はありますか?
Power Automateには一括通知機能はありません。接続の所有者が各自で再認証する必要があります。管理者はPowerShellスクリプトを使って接続の状態を一覧取得し、期限切れが近いものを抽出してメールで知らせることは可能です。
まとめ
Power Automateの共有接続で再認証エラーが発生した場合、最初に接続の所有者を確認することが最も重要です。所有者が自分であれば再認証は簡単ですが、他人が所有している場合はそのユーザーに連絡し、退職者などで連絡が取れない場合は管理者の支援が必要です。接続の一覧を定期的に確認し、所有者情報をチーム内で共有しておくことで、再認証が必要なときに迅速に対応できます。また、サービスアカウントの活用やドキュメント化などの予防策を実施すれば、トラブルの発生を減らせます。この記事の手順を参考に、共有接続の問題を解決してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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