Microsoft TeamsでPowerPointのスライドを共有しながら動画を再生した際に、映像は映るのに音声だけが出ないというトラブルは珍しくありません。会議中に突然音が途切れると、プレゼンテーションの進行に支障をきたします。本記事では、Teams共有中にPowerPointの動画音声が出ない原因を特定し、速やかに解決するための手順を詳しく解説します。特に会社PCで利用する場合、管理者による制限が影響しているケースもあるため、適切な切り分け方を身につけることが重要です。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Teamsの画面共有設定で「コンピューターのサウンドを含める」が有効になっているかどうか。
- 切り分けの軸: 端末側(音量ミキサー・オーディオデバイス)、アカウント側(Teamsのデバイス設定)、管理設定側(グループポリシー・Intune)の3つに分けて確認する。
- 注意点: 会社PCではシステムのオーディオ設定やレジストリの変更に制限がかかっている場合があるため、管理者に連絡する前に自己判断で変更しないこと。
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目次
PowerPointの動画音声が出ない主な原因
TeamsでPowerPointを共有中に動画の音だけ出ない原因は、主に以下の3つに分類されます。一つ目はTeamsの共有設定で「コンピューターのサウンドを含める」がオフになっているケースです。二つ目はPowerPointファイル自体の音声設定や動画の埋め込み形式に起因する問題です。三つ目は端末のオーディオデバイスや音量ミキサーの設定が正しくないケースです。また、会社のセキュリティポリシーが原因で共有音声がブロックされている可能性も考慮する必要があります。それぞれの原因を順に確認していきましょう。
Teamsの共有設定が原因の場合
Teamsで画面共有を行う際、「コンピューターのサウンドを含める」というチェックボックスがデフォルトでオフになっていることがあります。この設定がオフのままだと、PowerPointで再生した動画の音声は共有参加者に届きません。特に、PowerPointアプリケーションではなくデスクトップ全体を共有した場合、この設定が適用されない場合もあります。Teamsの画面共有オプションは、共有開始時に表示されるツールバーの「共有」メニューから確認できます。Shareボタンをクリックした後に表示される画面下部に「コンピューターのサウンドを含める」のトグルスイッチがあります。これをオンに切り替えることで、動画の音声も含めて共有されるようになります。
PowerPointの設定や動画ファイルの問題
PowerPointファイルに埋め込まれた動画ファイル自体に問題がある場合も音声が出ません。たとえば、動画ファイルが破損している、コーデックが正しくインストールされていない、音声トラックが存在しないといったケースです。また、PowerPointのスライドショー設定で「メディアを最適化する」オプションが有効になっていると、互換性の問題が発生することがあります。さらに、リンクされた動画ファイルが共有フォルダにあり、ネットワーク経由でアクセスしている場合、アクセス権限の問題で音声が再生されないこともあります。PowerPointの「ファイル」→「情報」→「メディアの圧縮と最適化」で、埋め込み形式を確認すると良いでしょう。
端末のオーディオ設定が原因の場合
Windowsの音量ミキサーで、PowerPointやTeamsのアプリケーション音量がミュートになっていたり、出力デバイスが誤っている場合もあります。特に、会議中に複数のオーディオデバイス(スピーカー、ヘッドセット、USBオーディオ)が接続されていると、Teamsが正しいデバイスを選択していない可能性があります。また、Bluetoothイヤホンを使用している場合、接続が不安定で音声が途切れることもあります。Windowsのサウンド設定で「アプリケーションごとの音量」を確認し、PowerPointとTeamsの両方が適切な出力デバイスに割り当てられているかをチェックしてください。
トラブルシューティングの手順
以下の手順を上から順に実行することで、多くのケースで問題を解決できます。各手順の結果を記録しておくと、管理者に問い合わせる際にスムーズです。
- Teamsの共有設定を確認する: 画面共有を開始する前に、共有ツールバーで「コンピューターのサウンドを含める」がオンになっていることを確認します。すでに共有中の場合は、共有を停止して再度設定を変更してください。
- PowerPointの音声設定を確認する: 動画が埋め込まれているスライドを開き、動画を右クリックして「メディアの書式設定」を選択します。音量がミュートになっていないか、ループ設定が適切かを確認します。また、スライドショーでテスト再生してみてください。
- Windows音量ミキサーを確認する: タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし「音量ミキサーを開く」を選択します。PowerPointとTeamsの音量がゼロになっていないか、出力デバイスが正しいかを確認します。
- Teamsのデバイス設定を確認する: Teamsの設定メニュー(歯車アイコン)から「デバイス」を開き、スピーカーの項目で使用するデバイスが正しく選択されているか確認します。また、「ノイズ抑制」の設定が強すぎると音声がカットされることがあるので、「自動」または「オフ」に変更して試します。
- PowerPointの修復インストールを試す: 上記の手順で改善しない場合、Officeアプリケーションの修復を実行します。Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」からMicrosoft Officeを選択し「変更」→「クイック修復」を試します。改善しない場合は「オンライン修復」を行います。
原因別の比較表
以下の表は、主な原因とその症状、対策をまとめたものです。自分が直面している状況に当てはめて確認してください。
| 原因 | 症状 | 対策 |
|---|---|---|
| Teams「サウンドを含める」オフ | 自分の端末では動画音声が聞こえるが、参加者には聞こえない | 共有開始時にサウンド共有をオンにする |
| PowerPoint動画の音量ミュート | PowerPoint内で再生しても音が出ない | 動画の音量を0以上に設定し、メディア設定を確認する |
| Windows音量ミキサーでミュート | 他のアプリの音も出ない、または特定アプリだけ音が出ない | 音量ミキサーで各アプリの音量を調整する |
| Teamsデバイス設定の誤り | 会議全体の音声(他の人の声)は聞こえるが動画音声だけ聞こえない | Teamsのスピーカー設定を正しいデバイスに変更する |
| グループポリシーによる制限 | 他のアプリでも音声共有ができない、または特定の会議だけ | 管理者にポリシーの確認と緩和を依頼する |
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失敗パターンと注意点
実際の業務でよく見られる失敗パターンをいくつか紹介します。一つ目は、共有開始時に「コンピューターのサウンドを含める」をオンにしたつもりが、別のウィンドウを共有した際に自動的にオフに戻ってしまうケースです。Teamsでは、共有するウィンドウやアプリケーションを切り替えるたびにこの設定がリセットされることがあります。共有中に音が出なくなった場合、まずは共有ツールバーをもう一度確認しましょう。二つ目は、PowerPointのスライドショーを全画面表示しているときに、動画の再生がうまくいかないケースです。スライドショーではなく、編集画面で動画を再生してみることで問題を切り分けられます。三つ目は、会議の録画機能を使って確認したところ、音声が録画されていないことに後から気づくパターンです。録画では「コンピューターのサウンドを含める」設定が反映されない場合があるため、リアルタイムで確認することが重要です。
管理者へ確認する情報とよくある質問
会社のポリシーによっては、Teamsの画面共有時に音声を送信できないように制限がかけられていることがあります。その場合、ユーザー側で対応できないため、IT管理者に以下の情報を伝えて確認を依頼してください。
- ・使用しているPowerPointのバージョンとTeamsのバージョン
- ・問題が発生した会議の詳細(チャネル会議か即時会議か、ゲストがいるかなど)
- ・他のアプリケーション(例えばYouTubeをブラウザで共有した場合)でも音声が出ないかどうか
- ・Windowsのイベントビューアーに記録されているオーディオ関連のエラー
よくある質問として、「PowerPointの動画がそもそも再生されない場合はどうすればいいですか」というものがあります。その場合はPowerPoint自体のメディア再生機能に問題がある可能性が高いです。まずはPowerPointをセーフモードで起動して動画を再生してみてください。セーフモードで再生できるなら、アドインが原因の可能性があります。また、「他の参加者は音声が聞こえているのに自分だけ聞こえない」という場合は、自分の端末のオーディオ出力デバイスが正しくない可能性が高いです。Teamsのデバイス設定でスピーカーを確認し、必要に応じて「会議中のデバイス変更」を試してください。
まとめ
TeamsでPowerPointの動画音声が共有されない問題は、ほとんどの場合、Teamsの「コンピューターのサウンドを含める」設定がオフになっていることが原因です。まずはこの設定を確認し、それでも解決しない場合はPowerPoint内の音量設定、Windowsの音量ミキサー、Teamsのデバイス設定を順にチェックします。それでも問題が解決しない場合は、会社のポリシーによる制限が疑われるため、管理者に問い合わせてください。日常的にプレゼンテーションを行う際は、あらかじめテスト通話で音声共有を確認しておくことをお勧めします。この記事で紹介した手順を活用し、スムーズな会議運営に役立ててください。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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