SharePointのリストやライブラリと連携したフローのうち、承認アクションを含むフローだけが突然エラーになることがあります。他のフローは正常に動作しているのに、承認フローだけが失敗する場合、原因としてPower Automateの承認用コネクタ(Approvals/承認)の接続状態が失われている可能性が高いです。本記事では、承認フローだけ実行できない現象が発生したときに、まず確認すべき接続状態のチェック手順を具体的に解説します。また、よくある失敗パターンや管理者に伝えるべき情報も整理しています。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Power Automateポータルの「接続」ページで、承認コネクタ(Approvals)の接続状態が「接続済み」になっているかどうか。
- 切り分けの軸: 端末側(ブラウザキャッシュ)、アカウント側(ライセンスや権限)、管理設定側(テナントのコネクタ制限)の3つで原因を絞り込む。
- 注意点: 会社PCで勝手にコネクタの再接続や削除を行うと、他のユーザーやフローに影響が及ぶ可能性があるため、事前に管理者に確認することが推奨されます。
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目次
なぜ承認フローだけが失敗するのか
Power Automateのフローでは、SharePointやOutlookなど複数のサービスと接続します。承認アクション(Start and wait for an approvalなど)は、特別に「承認(Approvals)」というコネクタを必要とします。このコネクタの接続トークンが期限切れになる、または何らかの理由で無効になると、他のコネクタを使うフローは正常でも、承認フローだけがエラーになります。具体的には、フロー実行履歴に Connection not found や InvalidAuthenticationToken といったエラーが記録されます。
また、SharePointリストの承認フローは、多くの場合「開始者」のアカウントで動作します。そのため、アカウントのパスワード変更や多要素認証の更新がトリガーとなり、接続が切れることもあります。ユーザー自身が気づかないうちに、接続が失われているケースが少なくありません。
さらに、テナント管理者がPower Automateのコネクタ使用を制限している場合も、承認コネクタだけがブロックされる可能性があります。ただしこのケースは稀で、多くの場合はユーザー単位の接続問題が原因です。
Power Automateの接続状態を確認する手順
承認フローの問題を切り分けるためには、まずPower Automateポータルでコネクタの状態を確認します。以下の手順で行ってください。
- ブラウザで Power Automateポータル にサインインします。会社のアカウント(Microsoft 365のアカウント)を使用してください。
- 左側のナビゲーションメニューから「データ」→「接続」を選択します。これにより、アカウントに紐づくすべてのコネクタの一覧が表示されます。
- 一覧の中から「承認(プレビュー)」または「Approvals」という名前のコネクタを探します。見つからない場合は、検索バーに「承認」または「approval」と入力して絞り込みます。
- 該当コネクタの状態列を確認します。「接続済み」または「Connected」と表示されていれば、接続は正常です。もし「認証が必要」や「Requires Authentication」、または「エラー」と表示されていれば、再接続が必要です。
- 状態が異常な場合、コネクタ名をクリックして詳細を開き、「認証のリセット」などを試みます。ただし、組織によっては実行できない設定になっている場合があります。
よくある失敗パターンとその判断基準
実際に起こりやすいケースを表にまとめました。自分の状況と比較して、原因を特定する際の参考にしてください。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認すべきポイント |
|---|---|---|
| 承認フローが「接続が見つかりません」で失敗する | 承認コネクタの接続が削除された、または期限切れ | Power Automateの「接続」一覧で承認コネクタが存在するか確認 |
| 承認アクションだけ「無効なトークン」となる | パスワード変更により認証トークンが無効化された | 最近パスワードを変更したか、多要素認証を更新したか確認 |
| フロー編集画面で承認アクションに赤い警告が出る | コネクタが利用できない状態 | コネクタの状態が「未接続」または「エラー」 |
| 他のユーザーは承認フローが正常に動くのに自分だけ失敗する | 自分のアカウントの接続のみ問題 | 自分のPower Automate接続を確認。他のユーザーと比較 |
再接続を試みる手順
接続状態に異常がある場合、自分で再接続を試みることができます。ただし、組織のポリシーによっては操作が制限されている場合があるため、以下の手順を実行する前に管理者に確認すると安全です。
- Power Automateポータルの「接続」一覧から、承認コネクタの行にある「…」(その他のオプション)をクリックします。
- 表示されたメニューから「認証のリセット」または「接続の更新」を選択します。これにより、再度Microsoftアカウントで認証する画面が開きます。
- 指示に従ってサインインし、必要なアクセス許可を付与します。会社のアカウントでサインインしてください。
- 認証が成功すると、接続状態が「接続済み」に変わります。フローを再実行して、問題が解決したか確認します。
- もし「認証のリセット」オプションがない場合やエラーになる場合は、コネクタを削除して再度作成する方法もありますが、他の共有フローに影響が出る可能性があるため、管理者に連絡してから行ってください。
管理者に伝えるべき情報
自分で解決できない場合、管理者に問い合わせる必要があります。その際、以下の情報を事前に準備しておくとスムーズです。
- フロー名とフローID: 問題が発生しているフローの正確な名前と、Power Automateのフロー詳細画面に表示されるIDを控えます。
- エラーメッセージのスクリーンショット: フローの実行履歴に表示されるエラー内容を画像で保存します。
- 発生時刻と再現手順: いつから問題が起きているか、何か操作をした後に発生したかなどを伝えます。
- 接続一覧のスクリーンショット: 承認コネクタの状態がわかる画面をキャプチャします。
- 自分のアカウント情報: ユーザープリンシパル名(メールアドレス)を伝えます。
管理者はこれらの情報をもとに、テナント全体のコネクタ設定や、承認コネクタのグローバル接続状態を確認できます。また、コネクタのアクセス許可が正しいかを管理センターから検証してもらいましょう。
よくある質問(FAQ)
承認フローとその他のフローでコネクタの使い方は違いますか?
はい、承認アクションは専用の「Approvals」コネクタを使用します。SharePointなど他のコネクタとは独立しているため、一方だけが切れることがあります。
接続をリセットしても直らない場合はどうすればいいですか?
管理者に相談してください。テナントレベルで承認コネクタが無効になっている可能性や、条件付きアクセスポリシーが影響しているかもしれません。
他のユーザーは正常なのに自分だけダメなのはなぜ?
自分のアカウントの接続情報が古くなっているか、権限設定に問題があることが多いです。上記の再接続手順を試すか、パスワードを変更した場合は再度サインインしてみてください。
承認フローが動かないとき、ブラウザのキャッシュは関係ありますか?
直接の原因にはなりにくいですが、Power Automateポータルの表示がおかしい場合はキャッシュクリアやプライベートブラウズで試す価値があります。
まとめ
SharePointで承認フローだけが実行できない場合、多くの原因はPower Automateの承認コネクタの接続状態にあります。まずはPower Automateポータルで接続一覧を確認し、再接続を試みてください。それでも改善しない場合は、管理者にエラー情報を伝えて対処を依頼しましょう。自分だけで無理に設定を変更すると、他のフローに影響が出るリスクもあるため注意が必要です。定期的にコネクタの状態をチェックすることで、再発防止にもつながります。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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