【Teams】Teamsアプリの自動更新が業務時間中に走るのを制御するポリシー設定

【Teams】Teamsアプリの自動更新が業務時間中に走るのを制御するポリシー設定
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Microsoft Teamsの自動更新が、業務の集中を妨げる時間帯に実行されると、作業が中断されてしまうことがあります。特に、重要な会議中や締め切り間際での更新通知や再起動は、生産性を著しく低下させかねません。本記事では、Teamsアプリの自動更新タイミングを、管理者が組織のポリシーとして制御する方法を解説します。これにより、ユーザーは業務時間中の予期せぬ更新による中断を防ぎ、よりスムーズにTeamsを利用できるようになります。

【要点】Teamsアプリの自動更新を業務時間外に制御する

  • Teams更新ポリシーの設定: Teams管理センターで、アプリの更新動作を制御するポリシーを作成・適用します。
  • 更新モードの選択: ポリシー設定において、自動更新を無効化または特定の時間に制限するモードを選択します。
  • ポリシーの展開と確認: 設定したポリシーがユーザーに適用されることを確認し、必要に応じて展開を管理します。

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Teamsアプリの自動更新の仕組みと管理者の役割

Microsoft Teamsは、新機能の追加やセキュリティ修正のために、定期的に自動更新されます。通常、これらの更新はバックグラウンドで適用され、ユーザーは更新が完了した後にアプリを再起動するよう促されます。しかし、この自動更新プロセスは、ユーザーが作業中のタイミングを考慮せず実行されることがあります。

特に、新しいTeams(v2)では、より頻繁な更新や迅速な機能提供が目指されており、自動更新の挙動も従来と異なる場合があります。管理者は、組織全体の生産性を維持するために、これらの自動更新が業務に与える影響を最小限に抑える必要があります。そのために、Microsoft Teams管理センターに用意されている更新ポリシーを活用することが有効です。

このポリシー設定により、管理者はTeamsアプリの更新を完全に制御し、ユーザーが意図しないタイミングでの更新による中断を防ぐことができます。これにより、チーム全体の業務効率の向上に貢献できます。

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Teams更新ポリシーの作成と設定手順

Teamsアプリの自動更新を制御するには、Microsoft Teams管理センターで更新ポリシーを作成し、ユーザーまたはグループに適用します。以下にその手順を詳述します。

  1. Teams管理センターへのアクセス
    Webブラウザを開き、Teams管理センター (https://admin.teams.microsoft.com/) にアクセスします。組織のTeams管理者アカウントでサインインしてください。
  2. 更新ポリシーのナビゲーション
    左側のナビゲーションメニューから「Teamsアプリ」を展開し、「更新ポリシー」を選択します。
  3. 新しいポリシーの作成
    「更新ポリシー」画面で、「追加」ボタンをクリックして新しいポリシーを作成します。
  4. ポリシー名の入力
    「ポリシー名」に、このポリシーを識別するための分かりやすい名前を入力します。例:「業務時間中自動更新無効化ポリシー」など。
  5. 更新モードの設定
    「更新モード」のドロップダウンリストから、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • 自動(推奨): Teamsが自動的に更新をチェックし、適用します。これは既定の設定です。
    • ユーザーによる手動更新: ユーザーが手動で更新を確認し、適用する必要があります。更新通知は表示されますが、実行はユーザーの判断に委ねられます。
    • 指定した時間に更新: 管理者が指定した時間帯にのみ、Teamsが更新をチェックし、適用します。これは、業務時間外に更新を実行したい場合に最も適したオプションです。
  6. 「指定した時間に更新」を選択した場合の設定
    「更新モード」で「指定した時間に更新」を選択した場合、以下の項目を設定します。
    • 更新が開始される時間: Teamsが更新のチェックを開始する時刻を指定します。業務時間外の深夜や早朝など、ユーザーの利用が少ない時間帯を設定することが推奨されます。
    • 更新が完了する時間: 更新プロセスが完了する予定の時刻を指定します。
    • 更新の実行頻度: 更新のチェックを行う頻度を指定します(例:毎日、毎週)。
  7. ポリシーの保存
    設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてポリシーを保存します。

ポリシーのユーザーへの適用

作成した更新ポリシーは、個々のユーザーまたはグループに適用する必要があります。デフォルトでは、すべてのユーザーに「既定のポリシー」が適用されています。

個々のユーザーへの適用

  1. ユーザーリストへのアクセス
    Teams管理センターの左側メニューで、「ユーザー」を展開し、「ユーザーの管理」を選択します。
  2. 対象ユーザーの選択
    ポリシーを適用したいユーザーの名前をクリックして、そのユーザーの詳細ページを開きます。
  3. ポリシーの編集
    ユーザーの詳細ページで、「ポリシー」タブを選択します。
  4. 更新ポリシーの割り当て
    「更新ポリシー」の項目で、「編集」をクリックし、作成したカスタムポリシーを選択します。
  5. 変更の保存
    「保存」をクリックして、ユーザーへのポリシー適用を完了します。

グループへの適用(推奨)

多数のユーザーに一括でポリシーを適用するには、Azure Active Directory (Azure AD) グループを利用するのが効率的です。Azure ADでグループを作成し、そのグループにポリシーを割り当てることで、グループメンバー全員にポリシーが適用されます。

  1. グループへのポリシー割り当て
    Teams管理センターの「更新ポリシー」画面で、作成したポリシーを選択します。
  2. 「グループへの割り当て」の選択
    ポリシー編集画面で、「グループへの割り当て」ボタンをクリックします。
  3. 対象グループの検索と選択
    割り当てたいAzure ADグループを検索し、選択します。
  4. 割り当ての確認
    選択したグループにポリシーが割り当てられることを確認し、「割り当て」をクリックします。

ポリシーの変更がユーザーに反映されるまでには、数時間から最大24時間かかる場合があります。

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新しいTeams(v2)と従来Teamsでの違い

新しいTeams(v2)では、アプリケーションのアーキテクチャが変更され、よりモダンで効率的なユーザーエクスペリエンスが提供されるようになっています。この変更に伴い、更新の管理方法にも若干の違いが見られる可能性があります。

しかし、Teams管理センターにおける更新ポリシーの設定方法自体は、新しいTeams(v2)でも基本的に踏襲されています。管理者は同様のインターフェースを通じて、更新モード(自動、手動、指定時間)を選択し、更新スケジュールを制御できます。新しいTeams(v2)では、更新プロセスがよりスムーズになり、バックグラウンドでの適用がさらに強化されているため、指定時間更新の設定がより効果的に機能する可能性があります。

ただし、組織のテナント設定や、Microsoft 365のアップデートによっては、管理センターのUIや詳細な設定項目が変更される場合もあります。常に最新のMicrosoft Teams管理センターのドキュメントを参照することをお勧めします。

新しいOutlookとの連携における注意点

Microsoftは、Outlookも新しいインターフェースへと移行を進めています。新しいOutlookでは、Web版Outlookの機能がデスクトップアプリに統合され、より一貫性のあるエクスペリエンスが提供されます。新しいTeamsと新しいOutlookを併用する環境では、それぞれのアプリケーションの更新管理に注意が必要です。

Teamsの更新ポリシーは、Teamsアプリの更新にのみ影響します。新しいOutlookの更新は、Outlookの更新チャネルや、Windows Update、Microsoft 365 Apps for enterpriseの更新設定に依存します。したがって、Outlookの更新タイミングを制御したい場合は、別途OutlookやMicrosoft 365 Apps for enterpriseの更新ポリシーを設定する必要があります。

例えば、新しいOutlookの更新を業務時間外に限定したい場合は、Microsoft Endpoint Manager (Intune) などを利用して、Microsoft 365 Apps for enterpriseの更新リングを適切に設定することが考えられます。TeamsとOutlookの両方の更新タイミングを組織のニーズに合わせて最適化することで、全体的な業務中断を最小限に抑えることができます。

トラブルシューティングとよくある質問

設定したポリシーがユーザーに反映されない

原因: ポリシーの適用には時間がかかる場合があります。また、ユーザーが古いバージョンのTeamsアプリを使用している、あるいはキャッシュの問題が原因である可能性も考えられます。

対処法:

  1. 反映時間の確認: ポリシー適用後、最低でも24時間は待ってみてください。
  2. Teamsアプリの再起動: ユーザーにTeamsアプリを完全に終了し、再起動してもらいます。
  3. キャッシュのクリア: Teamsのキャッシュをクリアすることで、問題が解決する場合があります。手順は以下の通りです。
    1. Teamsを完全に終了します。
    2. エクスプローラーを開き、アドレスバーに `%appdata%\Microsoft\Teams` と入力してEnterキーを押します。
    3. 表示されたフォルダ内の「Cache」フォルダと「blob_storage」フォルダを削除します。
    4. Teamsを再起動します。
  4. グループ割り当ての確認: ユーザーが正しくポリシーが適用されているグループに所属しているか、Teams管理センターで再確認します。

「指定した時間に更新」が機能しない

原因: 指定した更新時間帯に、Teamsアプリがバックグラウンドで実行されていない、あるいはネットワーク接続に問題がある場合、更新が適用されないことがあります。また、管理者権限がない環境では、更新がブロックされることもあります。

対処法:

  1. Teamsの常時実行設定: Teamsの設定で、「アプリケーションが閉じられたときにアプリケーションを起動したままにする」オプションが有効になっているか確認します。
  2. ネットワーク接続の確認: 指定した更新時間帯に、TeamsがMicrosoftの更新サーバーと通信できるネットワーク環境であることを確認します。
  3. ファイアウォール設定の確認: ファイアウォールやプロキシサーバーが、Teamsの更新に必要な通信をブロックしていないか確認します。
  4. 組織ポリシーの確認: 組織のグループポリシーやIntuneポリシーで、ソフトウェアの自動更新が制限されていないか確認します。

「ユーザーによる手動更新」を選択した場合の注意点

原因: ユーザーが更新通知に気づかず、手動更新を実行しないまま放置してしまう可能性があります。

対処法:

  1. ユーザーへの周知徹底: 「ユーザーによる手動更新」ポリシーを適用する際は、ユーザーに対して、更新通知が表示されたら速やかに更新を実行するよう、社内通達やトレーニングで周知します。
  2. 定期的な確認: 管理者は、Teams管理センターで各ユーザーのアプリバージョンを確認し、古いバージョンが多数確認された場合は、再度周知やサポートを行います。

Mac版・モバイル版・Web版での違い

Teamsの更新ポリシー設定は、基本的にWindows版デスクトップクライアントを基準としています。Mac版Teamsデスクトップクライアントでも、同様の更新ポリシーが適用されます。Teams管理センターで設定したポリシーは、Mac版クライアントにも反映されます。

一方、モバイル版Teamsアプリ(iOSおよびAndroid)の更新は、各デバイスのアプリストア(App Store、Google Playストア)の自動更新設定に依存します。Teams管理センターの更新ポリシーは、モバイルアプリの更新タイミングには直接影響しません。モバイルアプリの更新を制御したい場合は、各デバイスのOS設定や、MDM(モバイルデバイス管理)ソリューション(例:Microsoft Intune)でのアプリ管理設定を使用する必要があります。

Web版Teamsは、ブラウザを通じてアクセスするため、常に最新バージョンが提供されます。ユーザーがWebブラウザを更新するだけで、特別な更新作業は不要です。したがって、Web版Teamsの更新タイミングを管理する必要はありません。

組織全体でTeamsの更新を効果的に管理するには、デスクトップクライアント(Windows/Mac)とモバイルアプリで異なるアプローチが必要になることを理解しておくことが重要です。

このポリシー設定を適切に実施することで、Teamsの自動更新が業務時間中に予期せず実行されることを防ぎ、従業員の集中力維持と生産性向上に貢献できます。Teams管理センターの機能と、組織の運用ポリシーを理解し、最適な更新管理体制を構築しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。