Microsoft Teamsを日常的に利用する中で、PCの動作が全体的に重くなるという現象に悩まされていませんか。
特に、Teamsがバックグラウンドで動作している際に顕著になるこの問題は、業務効率を著しく低下させる可能性があります。
本記事では、Teamsのバックグラウンド処理がPC全体の動作に与える影響を解説し、その負荷を軽減するための具体的な制御手順を詳しくご紹介します。
この記事を読めば、Teams利用時のPCの重さを解消し、快適な業務環境を取り戻すための知識とスキルが身につきます。
【要点】Teamsのバックグラウンド処理によるPC負荷を軽減する手順
- Teamsのバックグラウンド実行設定の無効化: TeamsがPC起動時に自動でバックグラウンド実行されるのを停止し、リソース消費を抑えます。
- TeamsのGPUハードウェアアクセラレーション設定の変更: グラフィック処理の負荷を調整し、PC全体の動作をスムーズにします。
- Teamsの通知設定の最適化: 不要な通知を減らし、バックグラウンドでの処理負荷を軽減します。
- Windowsのバックグラウンドアプリ設定の調整: Teams以外のバックグラウンドアプリの動作も制御し、PC全体のパフォーマンスを向上させます。
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目次
Teamsのバックグラウンド処理がPCに与える影響の仕組み
Microsoft Teamsは、便利なコミュニケーションツールである一方、その機能の多さからPCのリソースを比較的多く消費する傾向があります。
特に、Teamsがバックグラウンドで動作している状態、つまり、Teamsのウィンドウを閉じてもプロセスが完全に終了せずに裏で動いている状態では、CPUやメモリの使用率が高くなることがあります。
これは、新しいメッセージの受信、会議のリマインダー、ファイル同期など、リアルタイムでの情報更新や通知を可能にするために必要な処理ですが、PCのスペックが低い場合や、同時に他の重いアプリケーションを実行している場合には、システム全体の動作が著しく遅くなる原因となります。
新しいTeams(v2)では、パフォーマンス向上が図られていますが、依然としてバックグラウンド処理による影響は無視できません。
Teamsのバックグラウンド実行を制御する手順
Teamsのバックグラウンド実行設定を無効にすることで、PC起動時の自動起動を止め、必要時のみTeamsを起動するようにできます。
これにより、Teamsがバックグラウンドでリソースを消費するのを防ぎ、PC全体のパフォーマンスを改善することが期待できます。
- Teamsの設定を開く
Teamsアプリケーションを開き、右上のプロフィールアイコンをクリックします。表示されたメニューから「設定」を選択します。 - 「全般」設定の確認
設定画面が開いたら、左側のメニューから「全般」を選択します。 - 「アプリケーション」セクションの確認
「全般」設定の中に、「アプリケーション」というセクションがあります。 - 「Windowsが起動するときにアプリケーションを自動的に起動する」のチェックを外す
この項目のチェックボックスをオフにします。これにより、PC起動時にTeamsが自動的にバックグラウンドで起動しなくなります。 - 「アプリケーションをバックグラウンドで実行し続ける」のチェックを外す
同じく「アプリケーション」セクションにあるこの項目もチェックを外します。これにより、Teamsウィンドウを閉じてもプロセスが残り続けることを防ぎます。 - 設定の変更を適用する
変更を適用するために、Teamsを再起動する必要がある場合があります。
TeamsのGPUハードウェアアクセラレーション設定を変更する
Teamsは、ビデオ会議や画面共有などのリッチな体験を提供するために、GPU(グラフィック処理ユニット)のハードウェアアクセラレーションを利用しています。
この機能はパフォーマンスを向上させる一方で、特定の環境やグラフィックドライバーとの相性によっては、PC全体の動作を重くする原因となることがあります。
GPUハードウェアアクセラレーションの設定を無効にすることで、グラフィック処理の負荷をCPUに分散させ、PCの動作が改善される場合があります。
- Teamsの設定を開く
Teamsアプリケーションを開き、右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定」を選択します。 - 「全般」設定を選択
設定画面の左側メニューから「全般」を選択します。 - 「GPUハードウェアアクセラレーション」の項目を探す
「全般」設定の中に、「GPUハードウェアアクセラレーション」という項目があります。 - チェックボックスをオフにする
「GPUハードウェアアクセラレーションを使用する」というチェックボックスをオフにします。 - Teamsを再起動する
設定変更を有効にするために、Teamsを一度完全に終了し、再度起動してください。
新しいTeams(v2)と従来Teamsの違い:
新しいTeams(v2)では、このGPUハードウェアアクセラレーションの設定項目が、従来Teamsと比べてより最適化されている可能性があります。しかし、環境によっては依然としてパフォーマンスに影響を与えることがあるため、試す価値はあります。
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Teamsの通知設定を最適化して負荷を軽減する
Teamsは、チャットメッセージ、メンション、会議の通知など、様々な通知機能を提供しています。
これらの通知はリアルタイムで処理され、バックグラウンドで動作するため、通知が多いとPCのリソースを消費し、動作を重くする一因となります。
不要な通知をオフにしたり、通知方法を調整したりすることで、バックグラウンドでの処理負荷を軽減できます。
- Teamsの設定を開く
Teamsアプリケーションを開き、右上のプロフィールアイコンから「設定」を選択します。 - 「通知」を選択
設定画面の左側メニューから「通知」を選択します。 - 通知設定をカスタマイズする
「通知」設定画面では、チャット、メンション、会議、その他のアクティビティごとに通知設定を細かく調整できます。 - 「バナーとフィード」の設定を見直す
特に、画面上にポップアップ表示される「バナー」通知は、リソースを消費しやすいため、不要なものはオフにすることを検討します。 - 「会議」や「チャット」の通知を調整する
重要な情報を見逃さない範囲で、通知頻度を減らしたり、通知方法(サウンドのみ、バナーなしなど)を変更したりします。 - 「サイレントモード」や「集中モード」の活用
必要に応じて、Teamsのプレゼンス設定で「集中モード」や「サイレントモード」を利用すると、一時的に通知を抑制できます。
組織ポリシーによる影響:
一部の通知設定は、組織の管理者によって制限されている場合があります。その場合、ユーザー側で変更できない項目があります。
Windowsのバックグラウンドアプリ設定を調整する
Teamsだけでなく、Windows自体も多くのアプリケーションをバックグラウンドで実行しています。
これらのバックグラウンドアプリがPCのリソースを消費していると、Teamsの動作も遅くなる可能性があります。
Windowsの設定で、不要なバックグラウンドアプリの実行を停止することで、PC全体のパフォーマンスを改善し、Teamsの動作も軽くなることが期待できます。
- Windowsの設定を開く
スタートメニューをクリックし、歯車アイコン(設定)を選択します。 - 「プライバシー」を選択
設定ウィンドウが開いたら、「プライバシー」を選択します。 - 「バックグラウンドアプリ」を探す
左側のメニューをスクロールダウンし、「アプリのアクセス許可」セクションにある「バックグラウンドアプリ」を選択します。(Windowsのバージョンによって場所が若干異なる場合があります) - 「バックグラウンドでアプリを実行する」をオフにする
画面上部にある「バックグラウンドでアプリを実行する」というスイッチをオフにします。これにより、すべてのアプリのバックグラウンド実行が停止します。 - 個別にアプリを無効化する(推奨)
すべてのバックグラウンドアプリを停止したくない場合は、このスイッチをオンにしたまま、リストからTeamsや不要なアプリのスイッチを個別にオフにします。 - Teamsのバックグラウンド実行を無効化する
リストの中から「Microsoft Teams」を探し、そのスイッチをオフにします。これにより、Windows側からTeamsのバックグラウンド実行が制御されます。
新しいTeams(v2)と従来Teamsの違い:
新しいTeams(v2)は、より効率的なリソース管理を目指して設計されていますが、Windowsのバックグラウンドアプリ設定は、Teams自体の設定とは独立して機能します。そのため、Teamsのパフォーマンス改善のために、このWindowsの設定も確認することが重要です。
Teamsのキャッシュクリアでパフォーマンスを改善する
Teamsアプリケーションは、動作を高速化するために、一時ファイルや設定情報(キャッシュ)を保存しています。
しかし、このキャッシュが破損したり、肥大化したりすると、逆にTeamsの動作が不安定になったり、PC全体のパフォーマンスに悪影響を与えたりすることがあります。
定期的にTeamsのキャッシュをクリアすることで、これらの問題を解消し、パフォーマンスを改善できる可能性があります。
- Teamsを完全に終了する
タスクバーのTeamsアイコンを右クリックし、「終了」を選択します。タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、Microsoft Teamsに関連するプロセスがすべて終了していることを確認してください。 - エクスプローラーを開く
Windowsのエクスプローラーを開きます。 - キャッシュフォルダに移動する
アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押します。%appdata%\Microsoft\Teams - キャッシュ関連のフォルダを削除する
表示されたフォルダの中から、以下のフォルダを削除します。(フォルダが存在しない場合もあります)Cacheblob_storagedatabasesGPUCacheIndexedDBLocal Storagetmp
- Teamsを再起動する
Teamsアプリケーションを再度起動します。キャッシュが再生成され、クリーンな状態で動作します。
注意点:
キャッシュをクリアすると、一部の設定がリセットされる可能性があります。再度ログインが必要になる場合もありますので、ご注意ください。
新しいTeams(v2)と従来Teamsのパフォーマンス比較
Microsoftは、新しいTeams(v2)において、パフォーマンスとリソース効率の向上を大きな目標として掲げていました。
従来Teamsは、Electronフレームワークをベースとしており、これがリソース消費の要因の一つとされていました。
一方、新しいTeams(v2)は、Windowsネイティブのテクノロジー(WebView2)を活用することで、より軽量で高速な動作を目指しています。
一般的に、新しいTeams(v2)は、起動時間、応答性、メモリ使用量において、従来Teamsよりも改善が見られると報告されています。
しかし、PCのスペック、ネットワーク環境、同時に使用する他のアプリケーション、そして個々の設定によって、体感速度は異なる場合があります。
そのため、新しいTeams(v2)に移行した後でも、本記事で紹介したようなパフォーマンス改善策を適用することが、依然として有効な場合があります。
Mac版・モバイル版・Web版での違い
本記事で紹介した設定手順の多くは、Windows版Microsoft Teamsを基準としています。
Mac版Teams:
Mac版Teamsでも、設定メニューの構成はWindows版と似ていますが、一部の項目名や場所が異なる場合があります。「環境設定」メニューから同様の設定項目を探してください。
モバイル版Teams (iOS/Android):
モバイル版では、PC版のような詳細なバックグラウンド実行制御やGPU設定は提供されていません。
モバイルOS自体の省電力設定やバックグラウンドアプリ制限機能が、パフォーマンスに影響します。
Web版Teams:
Web版Teamsはブラウザ上で動作するため、PCのOSやアプリケーションの設定とは独立しています。
Web版のパフォーマンスは、主にブラウザの性能、インターネット回線速度、および開いているタブの数に依存します。
まとめ
Teamsのバックグラウンド処理によるPCの動作負荷は、適切な設定変更と管理によって軽減できます。
本記事で紹介したTeamsのバックグラウンド実行設定の無効化、GPUハードウェアアクセラレーションの変更、通知設定の最適化、そしてWindowsのバックグラウンドアプリ設定の調整を行うことで、PC全体のパフォーマンスを向上させることが可能です。
これらの手順を試しても改善が見られない場合は、Teamsのキャッシュクリアを検討してください。
これらの設定を定期的に見直し、ご自身のPC環境や利用状況に合わせて最適化することで、Teamsをより快適に利用できるようになります。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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