Microsoft Teamsでは、チームのアクセス権を「公開」と「プライベート」の2種類から選択できます。公開チームは組織内の誰でも参加できますが、プライベートチームはオーナーの承認が必要です。チームを作成した後にこれらの公開設定を変更したいと考える方は多いでしょう。しかし、Teamsの標準機能では、既存のチームの公開範囲を直接切り替えることはできません。この記事では、PowerShellや新しいチーム作成を利用して公開/プライベートを切り替える具体的な手順を解説します。
【要点】公開チームとプライベートチームを切り替える2つの方法
- PowerShellを使用する方法: Microsoft Teams PowerShellモジュールを利用して、既存のチームの公開設定を変更します。オーナー権限が必要です。
- 新しいチームを作成する方法: 希望する公開設定で新しいチームを作成し、既存のチームからデータを移行します。手間はかかりますが確実です。
- 注意: Teams管理センターやTeamsクライアントから直接切り替えられないため、上記の代替手段が必要になります。
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目次
公開チームとプライベートチームの違いと切り替えの前提条件
公開チームは、組織内のすべてのユーザーがチームの一覧を参照でき、自由に参加できます。プライベートチームは、オーナーが招待または承認したユーザーのみが参加できます。これらの設定はチーム作成時のみ選択可能です。作成後に変更する場合、TeamsのUIには切り替えオプションがありません。そのため、PowerShellやMicrosoft Graph APIを使って変更するか、新しいチームを作り直す必要があります。前提条件として、PowerShellを使用するにはTeamsの管理者またはチームのオーナーであること、さらにMicrosoft Teams PowerShellモジュールのインストールが必要です。新しいチームを作成する方法では、特に追加の権限は不要ですが、既存のデータを手動で移行する作業が発生します。
PowerShellで公開/プライベートを切り替える手順
- Microsoft Teams PowerShellモジュールをインストールします。
管理者権限でPowerShellを起動し、次のコマンドを実行します。Install-Module -Name MicrosoftTeams -Force -AllowClobber - Teamsに接続します。
次のコマンドでMicrosoft 365テナントにサインインします。Connect-MicrosoftTeams - 対象のチームを確認します。
次のコマンドでチームの一覧を表示し、切り替えたいチームのGroupIdを取得します。Get-Team | Select-Object DisplayName, GroupId, Visibility - 公開設定を変更します。
GroupIdを指定して、VisibilityをPublicまたはPrivateに変更します。
例:プライベートから公開へ変更する場合Set-Team -GroupId "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx" -Visibility Public - 変更を確認します。
再度Get-Teamコマンドで対象チームのVisibilityが変わっていることを確認します。
新しいチームを作成して切り替える方法
- 希望する公開設定で新しいチームを作成します。
Teamsクライアントで「チームに参加またはチームを作成」→「チームを作成」→「一からチームを作成」を選択し、公開またはプライベートを選びます。 - 既存のチームからメンバーを追加します。
新しいチームの「その他のオプション」→「メンバーの追加」から、元のチームのメンバーを手動で追加します。 - チャネルとタブを再作成します。
元のチームのチャネル構成をメモし、新しいチームで同じチャネルを作成します。タブについても必要に応じて設定します。 - ファイルやデータを移行します。
チームに関連するSharePointサイトからファイルをダウンロードし、新しいチームのSharePointサイトにアップロードします。Wikiや会話の履歴は移行できません。 - 古いチームを削除またはアーカイブします。
データ移行が完了したら、元のチームを削除するかアーカイブします。
落とし穴1: PowerShellの実行に必要な権限を理解していない
PowerShellで公開設定を変更するには、グローバル管理者またはTeams管理者のロールが必要です。また、チームのオーナーであっても、管理者ロールがないとSet-Teamコマンドは使用できません。事前に自分が適切な権限を持っているか確認してください。権限がない場合は、管理者に依頼する必要があります。
落とし穴2: 新しいチーム作成時のデータ損失に気づかない
新しいチームを作成する方法では、会話の履歴、チャネル内のメッセージ、Wikiの内容などは移行できません。これらを残したい場合は、PowerShellによる変更を試みるべきです。ただしPowerShellでも計画的なダウンタイムを考慮しなければならない場合があります。
落とし穴3: チームの種類によっては変更が制限される
教育テナントや政府機関向けのTeamsでは、ポリシーによって公開/プライベートの変更が許可されていない場合があります。また、一部のテンプレートから作成されたチームは、Visibilityプロパティの変更ができないこともあります。事前にテナントの設定を確認しましょう。
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PowerShellと新規作成の比較表
| 比較項目 | PowerShell方式 | 新規作成方式 |
|---|---|---|
| データ保持 | すべてのデータが維持される | ファイル以外のデータは失われる |
| 所要時間 | 数分で完了 | 数時間から数日かかる場合あり |
| 必要な権限 | グローバル管理者またはTeams管理者 | チーム作成権限のみ |
よくある質問(FAQ)
Q1: チームの公開設定はなぜ直接変更できないのですか?
A: セキュリティと組織ポリシーの一貫性を保つためです。公開だったチームを突然プライベートにすると、メンバーがアクセスできなくなる混乱を防ぐ意図があります。MicrosoftはPowerShellやGraph APIによる変更を許可しています。
Q2: PowerShellを使わずに、Teams管理センターから変更できますか?
A: いいえ、Teams管理センターにもチームの公開設定を変更するオプションはありません。管理センターでできるのは、チームの作成や削除、メンバー管理のみです。
Q3: 変更後、既存のメンバーにはどのような影響がありますか?
A: 公開からプライベートに変更した場合、すでにメンバーとして参加しているユーザーには影響ありません。ただし、新しいユーザーはオーナーの承認が必要になります。プライベートから公開に変更すると、組織内の誰でも自由に参加できるようになります。
まとめ
Teamsの公開チームとプライベートチームの切り替えは、標準のUIではできません。しかし、PowerShellを利用する方法と新しいチームを作成する方法の2つで実現できます。PowerShellは素早くデータを保持できますが、管理者権限が必要です。新規作成は手間がかかるものの、特別な権限は不要です。どちらの方法を選ぶにしても、事前に組織のポリシーと権限を確認しておきましょう。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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