Microsoft Teamsを業務で利用している際、意図せずサインアウトされてしまう経験はありませんか。
これは、セキュリティ維持のために設定されたセッションタイムアウト機能が働いているためです。
本記事では、Teamsのセッションタイムアウト時間を短縮し、より強固なセキュリティ体制を築くための具体的な設定手順を解説します。
組織全体のセキュリティレベル向上に役立ててください。
【要点】Teamsのセッションタイムアウト時間を短縮する設定
- Azure AD の条件付きアクセスポリシー: セッションタイムアウト時間を短縮し、セキュリティを強化する主要な設定です。
- サインアウト頻度とセッションの継続: ユーザーがTeamsからサインアウトする頻度や、セッションを継続できる期間を設定します。
- 組織全体のセキュリティポリシー適用: 管理者が組織全体のセキュリティポリシーとして設定を適用できます。
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目次
Azure AD でのセッションタイムアウト設定の仕組み
Microsoft Teamsのセッションタイムアウト時間は、直接Teamsの設定から変更できるものではありません。
これは、Microsoft 365 の基盤となっているAzure Active Directory (Azure AD) の「条件付きアクセス」ポリシーによって管理されています。
条件付きアクセスでは、ユーザーのサインイン状況やデバイスの状態など、様々な条件に基づいてアクセス権限を制御できます。
セッションタイムアウトの設定も、この条件付きアクセスの機能の一つとして提供されています。
これにより、管理者権限を持つユーザーは、組織全体のセキュリティポリシーとして、サインアウト頻度やセッションの継続期間を細かく設定することが可能です。
例えば、「サインイン後、90分経過したら再度サインインを求める」といった設定ができます。
この設定は、PCだけでなく、モバイルデバイスなど、Teamsにアクセスするあらゆる環境に適用されます。
Teamsのセッションタイムアウト時間を短縮する設定手順
Teamsのセッションタイムアウト時間を短縮するには、Azure AD の管理ポータルで条件付きアクセス ポリシーを作成または編集する必要があります。
この設定は、Azure AD のグローバル管理者または条件付きアクセス管理者権限を持つユーザーのみが行えます。
条件付きアクセス ポリシーの作成手順
- Azure AD ポータルにサインインする
Webブラウザで Azure AD ポータル (https://portal.azure.com/) にアクセスし、管理者アカウントでサインインします。 - 「Azure Active Directory」を選択する
左側のメニューから「Azure Active Directory」をクリックします。 - 「セキュリティ」を選択する
Azure AD のメニューから「セキュリティ」をクリックします。 - 「条件付きアクセス」を選択する
セキュリティメニューの中から「条件付きアクセス」をクリックします。 - 「新しいポリシー」を作成する
「ポリシー」セクションで「新しいポリシー」ボタンをクリックします。 - ポリシーに名前を付ける
「名前」フィールドに、ポリシーの内容がわかるような名前を入力します(例: Teams セッションタイムアウト短縮)。 - 「割り当て」を設定する
「割り当て」セクションで以下の設定を行います。- ユーザーとグループ: 「対象ユーザー」で、このポリシーを適用したいユーザーまたはグループを選択します。「すべてのユーザー」を選択すると組織全体に適用されます。特定のユーザーやグループのみに適用したい場合は、それらを選択してください。
- ターゲットリソース(クラウドアプリまたは操作): 「ターゲットリソース」で「クラウドアプリまたは操作」を選択し、「アプリを選択」をクリックします。表示されるアプリ一覧から「Microsoft Teams」を探して選択します。
- 「セッション」設定を行う
「アクセス制御」セクションで「セッション」をクリックします。- 「サインアウト頻度」を選択し、「サインアウトする」の横にあるドロップダウンメニューから、希望する時間(例: 1時間、8時間)を選択します。ここでは、短縮したいので短い時間を選択します。
- 「セッションの継続」を選択し、「セッションの継続」の横にあるドロップダウンメニューから、セッションを継続する期間を設定します。「常に」以外を選択し、具体的な期間(例: 1日)を設定できます。
- 設定が完了したら「選択」ボタンをクリックします。
- ポリシーを有効にする
「ポリシーを有効にする」で「オン」を選択します。テスト段階の場合は「レポートのみ」を選択することも可能です。 - ポリシーを作成する
設定がすべて完了したら、画面下部の「作成」ボタンをクリックしてポリシーを保存します。
新しいTeams(v2)と従来Teamsでの違い
新しいTeams(v2)は、従来のTeamsと比較して、よりモダンなインターフェースとパフォーマンスの向上が図られています。
しかし、セッションタイムアウトに関する基本的な管理方法は、Azure AD の条件付きアクセス ポリシーに依存するため、大きな違いはありません。
どちらのバージョンのTeamsを利用している場合でも、管理者はAzure ADポータルから同様の手順でセッションタイムアウト時間を設定・管理できます。
セッションタイムアウト設定の注意点と影響
セッションタイムアウト時間を短縮することはセキュリティ強化につながりますが、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性もあります。
設定を変更する前に、以下の点に注意してください。
ユーザーへの影響
頻繁なサインアウトによる作業の中断
セッションタイムアウト時間が短すぎると、ユーザーは頻繁にサインインを求められることになります。
これにより、作業が中断され、生産性が低下する可能性があります。特に、長時間の会議や集中して作業する際に、サインインを求められるのはストレスになるでしょう。
適切な時間設定を見つけることが重要です。
モバイルデバイスでの利用
モバイルデバイスでは、ネットワーク接続が不安定になることもあります。
セッションタイムアウトが短すぎると、移動中や通信状況の悪い場所でTeamsが利用できなくなる可能性が高まります。
モバイルデバイス向けのポリシーを別途設定することも検討しましょう。
設定の確認とテスト
「レポートのみ」モードでのテスト
新しいポリシーを適用する前に、必ず「レポートのみ」モードでテストすることをお勧めします。
このモードでは、ポリシーが適用された場合にどのような影響があるかをログで確認できますが、実際のアクセスはブロックされません。
これにより、意図しない問題が発生するリスクを低減できます。
影響を受けるユーザーグループの特定
組織全体に適用する前に、一部のユーザーグループでテストを実施すると良いでしょう。
これにより、より具体的な影響を把握し、必要に応じて設定を調整できます。
組織ポリシーとの整合性
他のセキュリティポリシーとの連携
セッションタイムアウトの設定は、多要素認証(MFA)やデバイスコンプライアンスなどの他の条件付きアクセス ポリシーと連携して機能します。
これらのポリシーが矛盾しないように、全体的なセキュリティ戦略の中で調整してください。
グローバル管理者権限の必要性
この設定変更にはAzure AD のグローバル管理者または条件付きアクセス管理者権限が必須です。
権限のないユーザーは、この設定を変更することはできません。組織のIT管理者にご相談ください。
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Mac版・モバイル版・Web版での違い
Teamsのセッションタイムアウト時間は、Azure AD の条件付きアクセス ポリシーによって一元管理されます。
そのため、Windows版、Mac版、モバイル版(iOS/Android)、Web版のいずれのTeamsクライアントを利用している場合でも、設定されたポリシーが適用されます。
管理者がAzure AD で設定した「サインアウト頻度」や「セッションの継続」期間は、すべてのプラットフォームで共通の動作となります。
ただし、モバイルデバイスではOSのバックグラウンド実行ポリシーなどが影響し、一部挙動が異なるように感じられる場合もあります。
基本的には、管理者が設定したポリシーが最優先されるため、クライアントの種類による設定変更は不要です。
まとめ
Microsoft Teamsのセッションタイムアウト時間を短縮することで、組織全体のセキュリティレベルを効果的に向上させることができます。
本記事では、Azure AD の条件付きアクセス ポリシーを利用した具体的な設定手順を解説しました。
設定変更の際は、ユーザーエクスペリエンスへの影響も考慮し、「レポートのみ」モードでのテストや、段階的な適用をお勧めします。
組織のセキュリティポリシーを見直し、Teamsのセッションタイムアウト設定を適切に管理してください。
これにより、不正アクセスリスクを低減し、より安全なコミュニケーション環境を構築できます。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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