ゲームやアプリを起動しようとした瞬間、「VCRUNTIME140.dll が見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります。」というエラーが出て、起動に失敗することはありませんか?
「MSVCP140.dll」や「mfc140u.dll」の場合もありますが、これらは全て同じ原因です。
慌ててネット検索すると「DLL修復ツール」や「DLL単体のダウンロードサイト」が出てきますが、これらはウイルス感染の危険があるため絶対に使ってはいけません。
この記事では、Microsoft公式のインストーラーを使って、安全かつ確実にこのエラーを解消する手順を解説します。
🚫 警告:DLLファイルを単体で落とさないで!
見知らぬ海外サイトから「VCRUNTIME140.dll」というファイルだけをダウンロードしてフォルダに入れる方法は、非常に危険かつ不完全な対処法です。
システムが不安定になったり、ウイルスに感染したりするリスクがあります。必ず以下の「正規の手順」で行ってください。
目次
手順1:Microsoft公式から「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を入手する
このエラーの正体は、Windowsに標準で入っているはずの「Visual C++(ビジュアル シープラスプラス)」というプログラムの部品が欠けていることです。
部品単体ではなく、部品セット(パッケージ)ごと入れ直すのが正解です。
- 以下のMicrosoft公式サイト(サポートページ)にアクセスします。
👉 サポートされている最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード - ページを少し下にスクロールし、「Visual Studio 2015, 2017, 2019, および 2022」という表を探します。
- 表の中にあるリンクから、インストーラーをダウンロードします。
※ここが最重要ポイントです!詳しくは次項へ。
手順2:【落とし穴】「x64」と「x86」の両方をインストールする
多くの人がここで失敗します。「自分のPCは64ビットだから、x64だけでいいや」と思っていませんか?
実は、Windowsが64ビット版であっても、動かそうとしているソフトが32ビット版で作られている場合、「x86(32ビット用)」の部品が必要になります。
エラーを確実に消すために、以下の2つのファイルを両方ともダウンロードし、インストールしてください。
- ✅ vc_redist.x64.exe (64ビット用)
- ✅ vc_redist.x86.exe (32ビット用)
インストールの進め方
- ダウンロードした
vc_redist.x64.exeをダブルクリックします。 - 「ライセンス条項および使用条件に同意する」にチェックを入れ、[インストール] を押します。
- 「セットアップが完了しました」と出たら閉じます。
- 続けて、もう片方の
vc_redist.x86.exeも同じ手順でインストールします。 - 2つとも入れ終わったら、パソコンを再起動します。
これでエラーが出ていたソフトを起動してみてください。無事に動くはずです。
手順3:すでにインストール済みの場合は「修復」する
インストーラーを起動したときに「セットアップ 失敗」や「別のバージョンが既にインストールされています」と出る場合は、ファイルが壊れている可能性があります。
- スタートボタンを右クリックし、[インストールされているアプリ](または [アプリと機能])を開きます。
- 検索窓に
C++と入力します。 - リストの中に「Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable」のような項目が見つかります。
- 右側のメニュー(…)から [変更] をクリックします。
- 表示された画面で [修復 (Repair)] ボタンを押します。
- これを、x64とx86の両方に対して行い、再起動します。
まとめ:dllエラーは「セット」で直す
DLLエラー解決のポイントまとめです。
| NGな行動 | 正しい行動 |
|---|---|
| 「dll ダウンロード」で検索して 謎のファイルを拾ってくる |
Microsoft公式から 「再頒布可能パッケージ」を入れる |
| x64版だけを入れる | x64版とx86版の 「両方」を入れる |
VCRUNTIME140.dllだけでなく、「MSVCP140.dll」「VCRUNTIME140_1.dll」なども、この手順ですべてまとめて解決します。
PCゲーム(Apex LegendsやValorantなど)や、動画編集ソフトが起動しない場合も、まずはこれを試してみてください。
